| Login |
2013/10/14

旅行記 目次 【ブドウ収穫シーズン、シャロレー牛産地】 目次へ
その4


10月初め。もう朝霧がたち込めるようになりました。霧がたった日は、昼には気温があがって、寒い朝が嘘のように晴れあがることがあります。この日も、そんな天気でした。



ここはブルゴーニュ南部にあるブリヨネ地域(Brionnais)。シャロレー種の牛の生産地として知られています。

フランスの田園風景の中で、私が一番好きなのは牧場。

白いシャロレー牛はブルゴーニュが原産地なので、ブルゴーニュ地方を旅行していると、牧場に白い牛が点々としているのが見えます。日本にいるときにフランスを思い出すと、こういう風景が頭に浮かんできます。

穀物は育てられない丘陵地帯が牧場にされることが多いので、起伏に富んだ風景になっているので美しい。広大な穀物畑は、トラクターが通りやすいように木も切ってしまうし、当然ながら生垣なんかもないので、ちっとも美しくない...。


やはり牛肉を食べることになった

前回の日記「サン・クリストフ・アン・ブリヨネ村の牛市を見学 」 で、ガイドさんから、フランスで食べる牛肉のほとんどはメスの牛なのだと聞きました。

少し前からシャロレー牛について調べてブログに書きながら、どうやら、オス牛を意味する「bœufブッフ)」という名前で牛肉が売られていても、本当はオスの肉ではないらしいというのに気がついていました。牛の取引をする市のガイドさんが、オスの牛は殆ど取引されない、と言っているのだから、本当らしい。

牛市を見学した後にレストランに行って昼食をとることにしました。朝には、シャロレー牛の本場に行くのだから、お昼には絶対に牛肉を食べると決めていました。でも、競売にかけられている牛を見ていたら、なんだか牛肉を食べる気がしなくなってしまいました...。

昼食にはまだ少し早かったので、とりあえず近所に住む人が美味しいと言っていたレストランに行ってみました。お勧めは牛肉料理だったのだけれど。

雄牛だけを飼育している農家が経営しているレストランなのでした。出す牛肉は、全部オスの肉なのだそう。そうなると、希少価値があるオスの牛肉を食べてみたくなるではないですか?

素晴らしいお天気だったので、外で食事をしたいと言ってみました。すると、困った顔をする。

外にテーブルが1つだけあったので、そこで食事したいと思ったわけなのですが、そのテーブルは農家のご主人がいつも食事する席なのだそう。

でも、テーブルをしつらえてくれました。もう10月ですから、外で食事ができるのは今年最後になるでしょうから嬉しい。

少ししたら、農家のご主人らしき男性が通りかかったので、席をとってしまって申し訳ない、と挨拶。明るくて、きさくな良い人でした。

これから食べるのは雄牛なのかと確認。育てている牛の肉は売ってもらえるのか聞いたら、時期になったら連絡しようか、とおっしゃる。でも、半頭単位なのですって。そんなに買ってしまうわけにはいきません。


雄牛のお味は?

さあ、味わうぞ~。出てきた雄牛のステーキを見る。見たって、オスかメスかなんて分りませんね。



やっぱり、牛肉はオスの肉が本物で美味しいですね~、と言いたいところですが、そうではなかった!

少し硬いのです。オスの肉を探し回って食べたい、という気にはなりませんでした。

牛市のガイドさんは、オスの牛は食べられるまで育つのに時間がかかるので採算がとれないから、飼育者はメスの方を食肉用に育てるのだと説明していました。 でも、それだけではなくて、メスの方が軟らかくて好まれるから、無理してオスを育てることもない、というのもあるのではないかな?...

そういえば、食通の友達が、「牛肉のステーキ肉を買うなら、génisseと表示して売っているのが一番なのだ」と言っていたっけ。子どもを産む前のメス牛の肉です。 そうかも知れないな...。


農家のご主人は建物の中に入って食事をしたのですが、食事が終わると出てきたので、またおしゃべりの続き。

オスの牛肉は、やはり少し硬いのだそうです。それでも雄牛ファンがいて、パリのレストランにも出荷しているとのこと。パリだったら、貴重な肉ということで、すごい高い値段の料理になるのだろうと思いました。

牛は5頭しか飼っていないのですって。だから、農地も4ヘクタールしか持っていない。お父さんが農業をしていたので、それを継ぎたくて農業者になったけれど、それでは食べていけないので、他に仕事を持っていたとのこと。

レストランではオス牛にこだわっていて、自分の牛肉がないときは、オス牛の肉を買えるところで仕入れているのだそう。屠畜場の名前を教えてくれたけど、そんなところに素人が買いには行けないと思う。

最近になって、農業のほかにしていた仕事を辞めて、レストランと貸別荘経営を始めたのだろうと思いました。食事をしながら見えた建物が新しくつくった貸別荘で、中を見学しているお客さんがいたのです。私も食事が終わったら見学させてくれるように頼んでいました。


廃屋を修復した貸別荘

こちらが、食事をしながら眺めていた貸別荘です。ご主人の案内で見学しました。



誰も住まないので荒れていた建物を修復したのだそう。工事前の写真も見せてもらいました。



屋内も荒れ放題だったのを、見事に修復していました。とっても広い。 団体で貸し切るのに便利な貸別荘でした。



20人くらいで泊まれるスペースがあって、キッチンやリビングなどは幾つもあります。

個人客がB&B民宿としても利用できるとのこと。いいなと思ったのだけれど、宿泊料金をきいたら、1泊110ユーロというので驚きました。修復工事にかかった費用から計算したら、そのくらいになるのだろうけど、ちょっと高すぎると思う。だって、寝室が小さいのだもの。東京なら3DKのマンションができるくらいの部屋の広さがある城のB&B民宿にだって泊まれるお値段ですよ。

でも、最近のフランスは宿泊代が高くなっているからな...。宿探しをしていると、ここに泊まりたいと見つけたときに、そんなに豪華な宿でもないのに1泊250ユーロくらいの値段が出てくるので、めげてしまっています。

ユーロになる前のフランスの農村にある宿泊施設は、当時のイタリアに比べると老朽化していて質素だったけれど、それだけに宿泊代は安かった。もうフランス国内で1ヵ月の旅行をするなんて、貧しい私にはできないと思う。

この家の修復をしていたら、昔はここに城が建っていたというのが分かったのだそうです。下水処理施設を作るために穴を掘ったら、城の地下道がでてきたのでした。 きれいにしたと入口を見せてくれました。そんな所に入って掃除するなんて勇気がいるではないですか。石で固めてある堅固な地下道だとしても、崩れてきたら生き埋めになってしまうのに...。

確かに、見晴らしの良い高台にあるので、中世には要塞がたっていて不思議はない立地でした。城の建物は全く残っていないのは残念。

私が気に入ったのは、ご主人の手作り家具でした。事務所にしている部屋にあったものを撮影。



大きな引き出しもあって、使いやすそう。イケアなんかの家具より丈夫だし、安いのだとご自慢。注文があれば作っているのだそう。なんでもできる人って羨ましいな...。


旅行記の続き:
クイズ: これは何でしょう? - 城の門

ブログ内リンク:
★ 目次: シャロレー種の牛について書いた記事
★ 目次: フランス人の古民家を修復する情熱


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


カテゴリー: レストラン | Comment (0) | Top
この記事のURL | Rédiger
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する