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2013/10/27
時たま行く町なのに、お気に入りのレストランがないのが不満でした。ここに来たら必ず行きたいと思う店が1軒あったのですが、数年前に閉店してしまった...。良い立地なのに、別のシェフが入ってレストランを続けるということもなく年月がたっています。

パリから遠くなく、お金持ちが多いはずの町なので、良いレストランが無いはおかしい...。いつも愛用しているiPhoneのアプリ「Michelin Restaurants」で検索して、行きたくなるレストランがないかと探してみました。

あら~、1つ星レストランができていた。最近になって、町にはゴージャスな5つ星ホテルができたのですが、そこのレストランがもうミシュランの星を獲得していたのでした。

でも、平日ランチメニューでも、67ユーロから、ですって! 安いワインをとったとしても、15,000円くらいになるでしょう。予算オーバー。それに、美しい建物でもないのに豪華な雰囲気を出したホテルに入っているレストランとなったら、気取っているだけなのではないかと嫌悪感を抱く。

迷わず、ここはパス!

さらにミシュランガイドで近くにあるレストランの検索を続けてみたのですが、どのレストランも料金が高い。ご馳走を食べようとしているわけではないのだから、50ユーロは超して欲しくない。でも、美味しそうに見えるところでは、そんなのは皆無! パリも目と鼻の先にある地域だと、そうなるのでしょうね...。

それでも、しつこく検索。すると、何が原因だったのか、それまでは出てこなかったレストランが浮かび上がりました。

町外れの森の中にあって、ミシュランの星をもらう1つ手前というランクのレストラン。それなのに、平日ランチは30ユーロから、とある。一緒に昼食をすることになっていた友人に、そこに行きたいと告げました。


こんなに美味しい料理を毎日食べたい

気に入らなかったら入らないつもりなので、予約はせずに行ってみると、紹介してあったように閑静な佇まいのレストランでした。

「予約はしていらっしゃいますか?」と聞いてくる。これを言われると怖くなるのです。人気があるレストランだと、予約していないと断られるケースがかなりあるので。でも、席を確保できました。

後で気がついたら、小さなレストランはほとんど満席でした。早めに行って良かった。

前菜、メイン、デザートのコースにしたので、39ユーロでした。ちょっと予算オーバーだったけれど、大満足の食事になりました。


お通し: 良い予感...

今がシーズンのカボチャが素材。



レストランの入口には、「Confrérie des chevaliers fouetteurs de crème Chantilly 」のメンバーだというプレートが掲げてありました。何と訳せば良いのかな? ホイップクリーム泡立て師騎士団? ホイップクリームを泡立てるという動作に対する動詞はfouetterだから、それをする人ということでfouetteurと呼んだのでしょうけど、普通には馬などに鞭うちするみたいに聞こえてしまうので愉快。

フランスは色々な職業に騎士団を作ってしまうのですが、ホイップクリームにもあるとは知らなかった。調べてみたら、本物のホイップクリームを作る伝統を守ることを目的として、2007年にアソシエーション(NPO)ができていました。

プレートを見たとき、そんな騎士団があるなら、そのメンバーが作ったホイップクリームを食べてみたいと期待していました。選んだ料理にはそれらしきものがなかったので、お通しにそれが出てきたので喜びました。

ホイップクリームは、生クリームの質と、泡たて方によって全く違ってしまうのです。なるほど、上手にできたホイップクリームでした。 この1品を食べて、今日の食事は美味しそうだぞ~ という良い予感を感じたのですが、期待は裏切られませんでした。

お通しに何が出てくるかによって、後の料理の想像がつきます。少し前に行ったレストランでは、これが酷かった! そのうち、時間があったらブログにします。グルメレストラン風だったのですが、酷いランチ定食としては、私にはトップレベルだったので!


前菜: 美しい創作料理

私が選んだのは、マグロのタルタルステーキ。



フランスで刺身をよく作るので、魚を買い過ぎたときにはカルパッチョにするのですが、こういうマグロの味付けはできないな...。何が入っているのか分からないけれど、やたらに美味しい。

付け合せのアイスクリームみたいなのは、パエーリャのアイスクリーム。どうやって作ったのか分からないのですが、パエーリャの風味があって非常に美味。

アイスクリームというとデザートを思いますが、こういう風に料理の付け合せにして出てくる甘くないアイスクリームに、最近は時々出会います。最近のフランスでは流行っているのかな?

ソラマメをこんな風に2つに割って乗せるとしゃれていますね。 真似しようっと。


料理がカラフルで美しいので、一緒に行った人の前菜も撮影しました。 子牛のカルパッチョです。



グレープフルーツのオイルのサラダドレッシング。今がシーズンの野生キノコ「ジロール」も入っています。

牛肉のカルパチョは、子牛では食べたことがなかったと思う。こちらも美味しかったけれど、自分のマグロのカルパッチョの方がオリジナル性に高くて気に入りました。


メイン料理: これが絶品!

ランチメニューのメイン料理のチョイスの中に、「La Pluma」というのがありました。肉だか魚だかもわからないので、注文をとりにきた人に聞いてみると、豚肉だと説明してくれました。

なあんだ、豚か...。一番安いランチメニューをとっているのだから、豚肉料理でも仕方ないけど...。

でも、庶民的なレストランでもないのに、豚肉を出すなんて気に食わない。それをとるのは止めようと思ったものの、他のチョイスにある魚とホロホロ鳥もな...。

なんとなく「La Pluma」という名に惹かれました。どの料理をとって良いか分らないときには、私は知らないものを選ぶことにしているのです。

それで選んだのが、この豚肉料理。 これが素晴らしく美味しかった!



付け合せにあるのは、スペイン産のメロン。フランスに入ってくるスペインの野菜や果物は不味いという定評があるので、このメロンが美味しいのには驚きました。

メロンの上に乗っているのは、ジロール茸。

ジロールは、こういう小さなのが最高なのですが、自分で森に行って探さない限り、八百屋さんなどではめったに売っていないのです。でも、レストランでは仕入れられるのだな...。

一緒に行った人は、追加料金6ユーロがかかる料理を注文していました。私にはアンコウに見える高級魚、Lotte(カワメンタイ)。でも、私の料理の方がずっと美味しかったです。

付け合せはともかく、豚肉自体が素晴らしかった。こんなに美味しい豚肉を食べたのは初めてです。この料理が何ものだったのかを説明すると長くなるので、次回に書きます。


デザート



最近は、食べたものの写真を撮るときには、メニューの写真もとるようにしています。後で写真を見ると、何だったか思い出さないのですが、この方法にしておくと便利。でも、口頭で言われてしまうと、やっぱり、翌日には忘れてしまう。

この日も、色々なデザートの名前をあげられた中から選んだのですが、忘れてしまった。たぶんイチゴのムースだったと思う。

デザートは、感激するほど珍しくて美味というほどではありませんでしたが、食事の最後を決めるデザートとしては申し分なし。

このレストランにして良かった、と思いました。


コーヒーと砂糖



先日の日記で変わっていると書いた串刺しの砂糖が、ここでも出てきました。最近の流行りなのかな?...

先日の日記に入れたレストランは、少し前に1つ星をとったところなのですが、その砂糖の写真を見たら、あちらはただ重ねただけ。こういう風に、少しずらして重ねた方がきれいですね。

でも、ふと思いました。例えば、私が濃い茶色の砂糖を1つだけコーヒーに入れたいと思った場合。上の2つを抜いて取り、いらないのはまた差すではないですか? 不衛生とかにならないのかな?...


フランス人が働くって、レストランで食事すること?

ともかく、大満足の昼食になりました。幸せだな... という気分になってしまう。 こういうレストランが家の近くにあったら楽しいのに...。

そう思ったのは、レストランに入ってすぐに入って来た3人連れが店のマダムとしていた会話。まもなくイタリア旅行に出発するので、冷蔵庫に何も入っていないから来た、と挨拶していたのです。常連さんたちらしい。ランチメニューを選んでいたのですが、店のマダムはお品書きにはない料理までチョイスに加えてあげていたので。

近郊では人気があるレストランだろうと感じました。観光スポットからは歩いて来れないところにあるせいか、観光客らしき人の姿はありません。

ビジネスマンらしい男性たちが座っていた隣りのテーブルから、「もうすぐミシュランの星」という声が聞こえてきました。決まったのかな?

でも、常連さんたちが喜ぶことはないでしょう? 星をとったら値上がりするですから。でも、お支払のことなんて気にしない人たちが来ているのでしょうね。レストランの中はビジネスランチを取りに来たらしい人たちが圧倒的に多かったのです。

フランスのレストランで男性ばかりの席があると、なんだか異様。 面白かったので、彼らが出て行くところを窓から撮影しました。




管理職についているフランスの友人たちは、よく「忙しくて、忙しくて...」と言います。平社員は残業しないで帰宅してしまうので、管理職は自分で仕事を片付けなければならないので大変。それは分るのですけど、彼らが「忙しい」と言った後には、どこで食事したか、なにが美味しかったか、などという話しが続くのです。

結局、あなたたち、美味しいものを食べてばかりいるのが仕事なの? と言いたくなる!

でも彼らは、レストランで食事を楽しむだけではない。フランスで商談が決まる場所といったら、レストランが圧倒的に多いのだ、と何処かに書いてありましたから。


庭を散歩

食事の後は、レストランの庭を少し歩いて腹ごなしをすることにしました。このレストランで食事をしたいと思ったのは、町外れの森の中にあって、静かな環境だとガイドに書いてあったからでもあったのです。

レストランの裏庭には、ニワトリ、ガチョウ、ヒツジなどがいて、のどかそのものでした。



まさか、このレストランで調理される動物たちではないですよね? 家族連れで来た人たちの場合、大人たちが長々と食事を楽しんでいる間に、子どもたちは庭にでて家畜を見て楽しむ、という配慮かもしれない。家畜のスペースを隔離するために、頑丈な金網が貼ってありました。

左に写っているガチョウなんかは、こちらに向かってギャーギャーと声をあげて、かなり凶暴なのです。一度、ガチョウに追いかけられて怖い思い出があるので警戒しています。田舎では、番犬代わりに飼っている家があるのだそう。


また行きたいレストランです。このランクになると、もう、ミシュランの3つ星と比べてどっちが美味しいとは言えなくなります。そもそも、3つ星レストランは出てくる料理の数が多いのですが、私は大食漢ではないので、ボリュームがある料理を楽しめないのが弱点なのです。

ここの食事で何が気に入ったかと言えば、メイン料理で食べたLa Plumaという名前がついていた豚肉料理でした。豚肉とは思えないほど美味しかったのです。それが何であるか調べたので、次回に書きます。

 パリ近郊の旅: 

  印象派の時代を体感するマルチメディア・ミュージアム旅行記目次イベリコ豚のプルマが、豚肉とは思えないほど美味しかった 


ブログ内リンク:
ホイップクリームは、フランス語ではクレーム・シャンティイ 2012/06/06
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ


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