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2014/03/25
モンベリアールの町のツーリストオフィスから出たら、たくさんの車が数珠つなぎになっているのが見えました。



そこは線路で、新車を乗せた電車がゆっくり走っているのでした。 近くに駅がある様子。

そうか~、モンベリアールはプジョーの工場がある町なのでした。その向こうには、工場地帯のようなところが見えました。


プジョーの工場があるソーショー町

プジョーの工場があるのは、Sochauxソーショー)という地名。モンベリアール市(Montbéliard)の中にある地域の名前なのだろうと思っていたのですが、ソーショーは人口4,000人くらいの独立した町なのでした。

ソーショーが発展したのは20世紀初頭、プジョー社が自動車工場を設置するまでは、長閑な田舎だったようです。ここの自動車工場は、フランスで最大規模なのだそう。

ひところは4万人くらいの従業員が働いていたのだそうです。現在では、プジョーとシトロエンは合併しているので、両方の工場になっているわけですが(PSA Peugeot Citroën)、自動車生産の機械化によって従業員は激減し、現在では125,000人くらいしか働いていないのだそう。

ソーショー町の紋章が面白いので笑ってしまいました。 まるでプジョー社のためのデザインに見えてしまったからです。



ライオンやヒョウは紋章でよく使われる模様です。ソーショー町の紋章にあるのがライオンか豹かは、以前に見分け方を教えてもらっていたので、ライオンだと分ります。

ライオンが入っているのは良いのだけれど、黒いタイヤのようなものが組み込まれているのは行き過ぎではないですか?!

でも、これはタイヤではなくて、歯車なのだそう。ライオンが持っている白いSも文字は、町の名前であるSochaux(ソーショー)の頭文字とのことでした。

気になるのは、ソーショー町の紋章に入っているライオンは、プジョーのロゴから取ったのか? あるいは、町の紋章が先にあって、プジョーはそれを会社のマークにしたのか?

私は後者ではないかと思います。ソーショー町があるのは、フランシュ・コンテ地方のドゥー県。その両方の紋章は同じライオンのデザインになっているからです。

まず、フランシュ・コンテ地方圏の旗は、これです。



ソーショー町があるドゥー県の紋章にも、上の部分に同じライオンのマークが入っています。


プジョーのロゴ

ともかく、プジョーのシンボルマークといえばライオン。そのライオンのデザインが、だんだん穏やかそうな姿になってきたと聞いたのを思い出しました。

道路を暴走するような姿は良くないとか、ライオンが片足で立っている姿は自動車に安定性がないみたいで良くないとか批判されたので、そういうイメージをなくしたのだ、と言われました。

Wikipediaにロゴマークの移り変わりが出ていたので眺めてみました:


☆ Wikipédia: Peugeot ⇒ Identité visuelle : le Lion (logo)

ほんとうだ。今のロゴにはライオンの鋭い爪は見えないし、両足でしっかり地面に立っていますね...。

車がお好きな方だったら、プジョーのロゴの歴史を調べるところでしょうね。私は車には興味がないので、調べる気にはなりません。とは言え、「プジョーのロゴは、プジョー家の拠点であるフランシュ・コンテ地方の紋章から来ているのではないかと思います」とだけ書くのも無責任...。

Wikipediaに入っているプジョーのフランス語ページには、ロゴの歴史について詳しい記述がありました。Wikipediaに書いてあることをそのまま信じるのも問題ではありますが、本当そうに見えるのでメモしておきます。

1810年、プジョー社創業。鉄鋼業、続いて時計製造に使う圧延にも着手。
1832年、ノコギリの刃を製造する会社を設立。
1947年、会社の商標を、フランシュ・コンテの紋章からデザインするようにモンベリアール町の職人に発注し、それをプジョー社の商標として1858年に登録。このロゴは矢の上にライオンがのっているデザインだが、これは同社のノコギリの3つの優れた品質(切断の速度、刃の目の寿命、刃のしやなかさ)を象徴している。

プジョー家のArmand Peugeotが1896年に自動車を製造を始めて会社を発展させました。鋭い歯を持つノコギリにイメージを与えるロゴのデザインが、だんだんおとなしくなって現在の自動車のロゴとなったわけですか...。


Peugeot: Evolución del Logo

プジョー社は、フランシュ・コンテ地方のプジョー家がおこした家族経営企業。ここのところモンベリアール町のことを書きながら、プロテスタントの存在が大きかったことに触れてきたのですが、プジョー家もプロテスタントなのだそうです。


プジョーの存在が大きいモンベリアール

プジョーの工場があるソーショー町は、行政区分としては、ソーショー町はモンベリアール区(Arrondissement de Montbéliard)に入っていました。今回の旅行ではソーショーの方には足を踏み入れなかったのですが、モンベリアールを観光しているときにはプジョー社の存在が目につきました。

例えば、こちら。モンベリアールの博物館に陳列されていたプジョー社製のミシンです。



プジョーがミシンを製造していたのは知らなかった。

プジョーといえば車ですが、現在でも車以外の商品も製造していますね。さすが、もうミシンは製造していないみたいですが。


自転車がなぜそんなに高額なのか分らない。ファンがいるのでしょうか?

私は、塩と胡椒をひくプジョー社製のミールを持っています。性能が良いのだと言われて買ったのでした。単にフランス製だから、フランス人がそう言ったのではないかという気もしたのですが...。


プジョーの博物館には行かなかった

地元の人に観光情報を聞くと、モンベリアールに来て最も見応えがあるのはプジョーの博物館(Musée de l'Aventure Peugeot)だと言われました。でも、私は車には全く興味がないのでパス。

それでも、せっかく行ったのだから博物館に行ってみるべきだったかな... とも思って心残り。

プジョーの博物館の様子を見せる動画があったので入れておきます。


Breve Historia de Peugeot

 シリーズ記事: フランシュ・コンテ旅行記 (2014年3月)  目次




ブログ内リンク:
★ 目次: 乗り物に関して書いた記事 (自動車、自転車、船など)
ヨーロッパの紋章で、ライオンとヒョウを見分ける方法 2009/12/04

外部リンク:
Musée de l'Aventure Peugeot
☆ Wikipédia: Famille Peugeot
☆ Wikipédia: Histoire des bourses de valeurs ⇒ La très forte croissance des « années folles »


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