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2014/03/28
前回の日記「日本から故郷に帰ったギュスターヴ・クールベの木」に書いたクールベ美術館では、クールベと親しかった風景画家の作品を展示する特別展をしていました。

この風景画家が気に入ったのでカタログを買おうと思ったのですが、表紙以外は写真の質が悪すぎるので断念。画家の名前を忘れないようにカタログの表紙を撮影しておきました。



画家の名前はHector Hanoteau(1823~1890年)。エクトール・アノトーと表記すれば良いでしょうか? 日本語情報は全く出てこなかったので、日本で定着しているカタカナ表記が分かりませんでした。

正式の名前はやたらに長くて、Hector Charles Auguste Octave Constance Hanoteau。ファーストネームが5つも並んでいます。

彼はブルゴーニュ地方のニエーヴル県の画家、ということでも親しみを覚えたのでした。私が好きなコロー(Jean-Baptiste Camille Corot)を思わせる作風でもありました。ちなみに、コローも父方はブルゴーニュの人。


特別展の名前は「エクトール・アノトー - 風景画家、クールベの友人」。

年も近かった2人はパリ時代に親しく付き合っており、互いに肖像画を描きあっただけではなく、共同で描いた作品も残していました。 それが、この作品「Baigneuses dit aussi Deux femmes nues(1858年)」。オルセー美術館の所蔵品ですが、特別展に出展されていました。

http://www.musees-franchecomte.com/index.php?p=973
Exposition Hector Hanoteau, un paysagiste ami de Courbet - Musée Gustave Courbet à Ornans - Doubs (25) - Franche-Comté

展示の説明では、家の壁に収めるために切り取られてしまったキャンバスだとありました。私有物だからしたのでしょけれど、なんと酷いことを...。

説明がなかったら、ギュスターヴ・クールベの作品に見えてしまいませんか?

気の合った仲間と絵画を仕上げるのも、ピアノの連弾のように楽しいのかも知れない...。

エクトール・アノトーは、余り有名な画家ではないようです。インターネットで検索したら、クールベ美術館での特別展の紹介がずらりとトップに並んでしまいました。他には、競売に出た絵画について。

クールベに引き合いに出されるだけしか名前を残せなかったのだとしたら可愛そう。経歴を見ると、かなり輝かしいし、パリのオルセー美術館にも何点か彼の作品が入っているのに...。

特別展で展示されていたエクトール・アノトーの作品の中に、Wikipediaのフリー画像になっていたものがあったので入れておきます。

Hector Hanoteau, 1874, Les grenouilles
Les grenouilles, Musée d'Orsay (Paris)

「蛙」と題されていて、森の中の池だか沼だかにカエルたちの姿があります。実は、私の今回の旅行は春先だけにしか食べられないこの地方の蛙Grenouille rousse(ヨーロッパアカガエル)を食べるのも目的だったのでした。

この品種の蛙は「森のカエル」 とも呼ばれるので、なんだか不思議な気がしました。このたびの旅行でも、去年は食べそこなったし、来年までは食べられないとばかりに3回の食事で食べてしまった後に美術館にいったのです。ごめん...。

ヨーロッパアカガエルの話しは、すでに書いているので省略:
フランシュ・コンテ地方を旅行して、貴重なカエルを食べる 2012/03/30


他にも、Wikipediaはエクトール・アノトーの作品の画像を提供していましたが、これも、どうして? と思ってしまうほど画質が良くない...。

Hector Hanoteau, Bergère et son troupeau au bord du ruisseau 
Bergère et son troupeau au bord du ruisseau

実物の魅力が見えません。写真にできない作品なのか、有名ではないから質の高い写真をとってもらっていないのか?...

彼の作品は、故郷のニエーヴル県のヌヴェール市営ミュージアム(Musée de la Faïence/ Musée municipal Frédéric Blandin)にも何点か入っているようなので(こちら)、行く機会があったら探そうと思います。

妙に気に入った絵も、このミュージアムの所蔵品になっていました。

http://www.culture.gouv.fr/Wave/image/joconde/0494/m015586_0004618_p.jpg

この絵の題は「La victime du réveillon」。
レヴェイヨン(クリスマスや大晦日の夜食)の犠牲者(いけにえ)、という意味。農家で、家畜がご馳走になろうとしている図です。

 シリーズ記事: フランシュ・コンテ旅行記 (2014年3月)  目次


ブログ内リンク:
★ 目次: 画家、彫刻家、建築家の足跡を追って

外部リンク
☆ Wikipédia: Hector Hanoteau
Hector Hanoteau, un paysagiste ami de Courbet
☆ Joconde ⇒ 「Hector Hanoteau」で検索


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