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2014/04/17
3月末、久しぶりに泊まることにしたワイン農家のB&B民宿。 夕食をとるためにレストランに行く時間を待ちながら、庭続きにあるブドウ畑に出てみました。

今年は2週間くらい早く春が来たのですが、まだブドウの木からは葉が出ていない...。

あれ、キジがいる~!♪



色が鮮やかなのでオスのキジですね。人がいるのを気にする様子もなくノンキそうにしていました。 狩猟シーズンは終わっているから? と聞きたくなるけれど、シーズン中でも、キジは捕まえられないのが不思議なくらいにノタノタしています。

目をうつすと、メスの雉が2羽か3羽、ブドウ畑の中にいました。あら、キジって、一夫多妻なの?... 書きながら検索してみたら、そうみたいですね。

お邪魔をしては申し訳ない。
再びブドウ畑に目を移すと...


フランスにもツクシがある



これは、日本であるツクシではないですか?!

スギナはフランスでたまに見ることがあったので、ツクシも出るのではないかと思っていたのですが、本当にツクシが存在するのを確認できたので喜びました。

日本ではツクシを食べると思い浮かんだのですが、似ていながらツクシではないかもしれないので実験するのはやめました。一度だけ、日本でツクシご飯を作ってみたことがありますが、春の山菜の魅力という香りがあるわけでもなくて、美味しいわけでもなかったので。

フランス語ではPrêle des champs(野のトクサ)と呼ぶそうで、Wikipediaにも入っていました。ご丁寧に、日本ではツクシと呼ばれていて、日本人の大好物と書いてあります。

でも、現代の日本では、ツクシは自分で摘まない限り食べられないのではないですか?

私はツクシが店頭に並んでいるのは見たことがありません。日本人が好んで食べる山菜などと書いたらオーバーではないか、と思いました。

でも、念のために検索してみたら、ツクシは市販されていたのでした

それでも、よほど好物の人とか料亭とかが取り寄せる食材ではないかと思ったのですが、Wikipediaにイチャモンをつけるのはやめておきます。

ツクシを販売しているネットショップの説明を見ると、ハカマは取り除くと書いてありました。
あぁ、そうだったのですか...。

レシピをみたら、あく抜きが必要、ともありました。

だから、私が作ったツクシご飯はおいしくなかったのか...。
なんにも知らない私!...

ツクシは花粉症に効くとも言われているのですって。私、ここのところ花粉症なのです!

と分かっても、やはりブドウ畑で見たのが日本のツクシと同じだったかどうか確信を持てないし、ひょっとしたらワイン農家ではこの草が肥やしになると大切にしていたのかもしれないから、摘まなくて良かった。


野生のムスカリ?

その翌日、コート・ドール県にあるサン・ロマン(Saint-Romain)というワイン産地に立ち寄ったときにも、珍しい植物を見つけました。

ブルゴーニュ・ワイン地図

そこにある評判の良いレストランで昼食。サン・ロマンのワインは好きなのですが、私には少し物思いにふけってしまう村でもあります。

安くて飛び切り美味しい特級ランクのワインをつくっていたワイン農家のご主人が、亡くなった愛する奥さんの後をおいたくて、サン・ロマンの断崖から車で飛び降り自殺をしてしまったのです。

彼は奥さんの連れっ子だった女の子も我が子のように可愛がっていたのですが、男手ひとりで育てるのは問題だとして、奥さんの実家が引き取ってしまったのも自殺を決心させることになったのではないか、と言われました。でも、親しかった友人たちが言うには、あの夫婦はいつも一緒で、きれい離せない仲だったので、自殺も仕方なかった、とのこと。

サン・ロマンの絶壁は自殺の名所として地元では知られているのだそう。

レストランのテラスで食事していたときに絶壁をチラホラ眺めていたのですが、写真は撮りませんでした。どんな崖なのかは、こちらの写真をご覧ください。こういう地層の亀裂からできた断崖はブルゴーニュには所々にあるのですが、ここの崖の上には、ちょっとカーブでハンドルをあまくしていたら真っ逆さまに落ちられる道路があるのかもしれない...。

この人の自殺のことが忘れられないのは、私は日本にいたので行かなかったのだけれど、友人たちがワインを買い付けに行ったときの話しが時々話題にのぼるからです。

ワインの買い付けに行くからと電話で話して予約した翌週、車をつられていったとき、一番早く車を駐車した人が農家に挨拶するために入って行きました。

戻ってきた彼は、車から降りてきた仲間に、声をひそめて、こう言ったのだそう。
「ちょっと... 問題がある...」

ボンジュールと明るい顔で挨拶しながら家に入ったら、何人もの人が集まっていて、普通ではない雰囲気。そこで、約束をしていた人は前日に亡くなったと知らされたのでした。

それなのに「petit problème(小さな問題)がある」という言い方はないだろう! と、思い出話で語られるのです。動転すると、フランス人だって適切なフランス語ができないということなのでしょうか?

でも、彼のお父さんは「息子も喜ぶだろうから」と言ってワインセラーに案内し、みんなで大いに飲んだのだそうです。

いかにも、ブルゴーニュらしいお話し...。


サン・ロマン村の高台には、15世紀の教会とブルゴーニュ公の城跡があります。食後に散歩するために登ってみました。

切り立った岩の頂にある城の廃墟のところに、森を切り開いた小さな区画のブドウ畑がありました。



見たことがない花が、ブドウの足元に咲いています。

といっても、園芸店では珍しくもない花。
ムスカリです。

ブドウ畑に、庭に咲かせるような花を植えたりはしないでしょう?

ということは、野生種のムスカリもあるの?
調べてみたら、存在するようです。

私がブドウ畑で見たのは、葉もなくて、なんとなく変だったのですけど...。



でも、これが野生のムスカリだったとしたら、今まで私が「野生のムスカリ(Muscari)」と呼んでいた花は何だったの?...

春先の森に咲く、青い星のような花が野生のムスカリだったと思っていたのです。調べてみたら、青い星のような花はムスカリではなく、シラー・ビフォリアだったことが判明。

今まで、ムスカリという名前で日記を書いてしまっていたので、過去の日記を訂正しました。


ヒメリュウキンカ

この週末旅行で、大好きなロマネスク教会の目の前にあるレストランで食事をした後の散歩では、高い鐘楼が望めるところに大きな敷地を持つ家を発見しました。



敷地内には入れないので道路沿いを歩くと、私は時々しか出会わない小さな花を発見。



花の名前を調べたことがなかったので、花の色から検索できる野生植物図鑑で探してみると、Ficaireと呼ぶ植物のように思えました。

学名はRanunculus ficaria
それで検索してみたら、日本ではヒメリュウキンカ(姫立金花)と呼ぶよう植物らしい。

光沢がある紙で作ったようなこの花を見ると、まだ出会ったことが野生のフクジュソウの花びらも、こんな風にパリパリ感がある花ではないかと想像していました。

調べてみると、両方ともキンポウゲ科。まったく違っても、遠からずの親戚同士ではないでしょうか?

ヒメリュウキンカは道端一面に咲いていたので、少し摘みとって花束にしました。夕方になって花瓶にいけるときには死んだようにうなだれている...。でも、湿気が多いところが好きそうな花なので、水の吸い取りも良いのではないかと期待。

翌朝には、すっかり元気になっていました。たくましい生命力のある草なのですね...。

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つくし
つくしは島根県では普通に販売されています。
http://rennais.blog6.fc2.com/blog-entry-864.html
家内は好きですが、私はあまりおいしいとは思いません。
2014/05/03 | URL | 豊栄のぼる  [ 編集 ]
Re: つくし
v-22 豊栄のぼるさんへ

ご報告ありがとうございます♪

コメントを開く前には、ブルターニュでは普通に生えていましたよ、というご報告かと思ってしまったのですが(ブルターニュは土壌がかなり違うと思っているので)、島根県のお話しでした。

リンクを入れてくださった記事を拝見しました。地方に行くと、スーパーでも地元農家の産物コーナーがあったりするのを知っているので、春先にはこんな珍しいものも並ぶのだろうと想像しました。羨ましいですね...。お値段が見えてしまっていますが、お安いのにも驚きです。それを送ってくださった義妹さんの優しい心遣いも伝わってきますね。
2014/05/03 | URL | Otium  [ 編集 ]
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