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2014/07/31
仕事の関係で超高級レストランで食事することがあるのですが、そんなときは胃袋に食べ物を入れるだけという感じで、料理がいかに繊細にできているかなどを味わう余裕などはありません。

私の場合、自腹を切っては絶対に行けない高級レストランでの食事というのは、VIPのご接待に私も同席するというケース。そういうときの食事では2つないし3つの言語が飛び交うので、生まれながらのバイリンガルではない私の頭の中は異常な状態になるらしくて、食事なんて全く楽しめません!

レストランで食事を楽しむには、やはり気の合う友人たちとするのが最高だと思います。どんなに質素な料理でも、一緒に食事することを楽しめる!

先日、フランスの友人たちと楽しく食事できたレストランで出された料理の紹介の続きです。

ブルゴーニュ地方にある1つ星を持つレストランで、平日だけに食べられるランチメニューでした。お安いコースメニューなので高級食材は全く使われていないのですが、料理の1つ1つを堪能できました。

おまかせメニューなので、料理の名前はお給仕の人から口頭で伝えられただけ。それで、食材や調理法についての説明は忘れてしまっているのでご了承ください。


川沿いにあるカフェで食前酒として白ワインを飲んでから、予約していたレストランに向かいました。

お通し 1: 川魚の唐揚げ

新聞紙の上にのせられて出てきた小魚のフライです。

どうやったらこんなに美味しくできるのかと不思議になって、前回の日記で長々と書いていました:
驚くほど美味しかったブルゴーニュ南部の郷土料理、フリチュール 2014/07/28


お通し 2:



お皿にちょこっと料理をのせているので、日本的な盛り付けだと思いました。 でも、これほど片方に寄せてしまうのって...。

面白いと思ったのは、haricots beurreと呼ぶ黄色いインゲン豆に、チャイブを絡ませていた盛り付け。

チャイブは熱湯に通すと柔らかくなって紐のように使えるので、私も緑色のサヤインゲンを束ねたりすることはあります。


フランス人はサヤインゲンを緑色に煮ない 2006/07/20

でも、黄色のサヤインゲンに緑のチャイブを組み合わせると、色のコントラストがあって美しいですね。さらに、チャイブを紐にして縛らないで、絡ませるというのも良いな...。

質の高い料理を出すレストランでは、アイディアをいただく楽しみがあります♪


パンとバター

今回の日記は食べたものの記録なので、パンとバターを並べて撮影した写真も入れておきます。



バターは、この地方で最近AOCを獲得したブレスのバターですね。

私が選んだパンは、アニシード(だったと思う)をまぶしたもの。ケシの実とかゴマとかよりも香ばしくて美味しかった。


前菜: 魚料理

 

lieuというタラの仲間の魚料理でした。

安い食材を使っているのですが、お見事。質の高い料理を出すレストランでは、かえって庶民的な食材を上手に変身させるテクニックの方が興味深いと私は思います。

ここまで食べているうちに、そろそろお腹がいっぱいになってきて、この後いきなりデザートでも良いと私は思いました。


メイン料理: ホロホロ鳥

 

ホロホロ鳥のソテーの上に、フェンネルをごく薄く切って焼いたものがのっていました。お皿が非常に大きかったので料理が小さく見えますが、かなりのボリュームでした。

付け合わせの野菜にあった今がシーズンのジロル茸は、レストランだから入手できるのだなと思う大きさ。こういう風に小さいものが美味しいのですが、自分で採りに行かないかぎり手に入りません。

それと一緒にあるソテーされたジャガイモは、何か特殊な品種だっただろうと思いました。絶品でしたので。でも、シェフの手にかかると、ただの「できそこない」みたいな小さなジャガイモでも美味しくできるのかもしれない。

皿の右手にある器は、ジャガイモのプーレ。オリーブオイルがきいていて、庶民的な料理なのに上品に仕上がっていました。私はみじん切りのパセリをのせるのですが、刻んだチャイブでした。この方があっているかな?...


ワイン

デザートに移る前に、この日に飲んだワインもご紹介。

まず、マコネの白ワイン。暑い日だったので、軽くてフルーティなものにしました。

 

ブルゴーニュ南部で作られる白ワインは、私が水代わりに飲むワインとして愛飲しているのですが、このマコン・リュニーという銘柄は私のワインセラーにストックがない。それで、このワインは私がワインリストから選んでしまったのでした。

ソムリエさんは他のワインをお勧めしていたのですけど、仲間の中にいたワイン通が、この醸造者なら大丈夫と言ったので決定。

ワインリストにあったマコネの白ワインの中では、最も安い部類のワインでした。それで、少し心配ではあったのですが、こういう暑い日に軽く飲みたいとして期待していた通りのワインだったので大満足。

レストランでのワインのお値段は原価の3倍くらいのはず。としたら、この生産者に行って買ったら1本10ユーロしないはず。食事の後に買いに行ってみたくなりました。でも、この日の私たちはワインの買い付けのための旅行で、車のトランクに全部を積み込める余裕があるだろうかと心配していたくらいなので、新たに発見したワイナリーに行く余裕はありません。

面白かったのは、テーブルの横に置かれたワイン・クーラー。そこに昔のミルク缶を入れています。こんな使い方がありましたか。背が高いので、ワインのボトルが倒れなくて良いな...。


メイン料理には赤ワインを選びました。

 

こちらも濃厚なワインにはしないことにして選びました。ブルゴーニュAOCワインの中では高級ワインではないのに、みんな「おいしい」と驚きの連発をしていました。

でも、私はホロホロ鳥なら白ワインにしたかったので、ちょっと不満...。

非常に美味なのは確か。この味気ないデザインのラベルには何処かで出会っていて、美味しいなと強烈な印象を持ったことがあったのを思い出しました。 いつのことだったかは記憶に残っていません。

書きながらこのドメーヌのサイトを訪問してみたら、月の満ち日に合わせてブドウの栽培をしているのだそう。 かなりまじめにブドウを栽培して醸造しているところのようです。

な~あんだ(と、がっかりした声をあげてはいけない!)、日本にも輸出されていました。パーカー氏も絶賛している、などとしても紹介されていました。

ちなみに私たちが飲んだのは、2012年のリュりーの赤ワイン。レストランでのお値段は44ユーロでした(約6,000円)。日本で買って飲んだ方が安いと知ると、楽しくない!...



この日のメンバーのうち1名は大食漢の男性。レストランに行くときには、家で腹ごしらえをして行くか、帰宅してから食べ直すという人です。この日は朝から晩までの旅行だったので、それはできないはず。

このランチメニューではお腹がいっぱいにならないだろうと心配してあげたのですが、チーズをオプションでとらなくて良いと答えていたので十分な量だったよう。もっとも、私はメイン料理が出たときに、肉の3分の2を彼の皿に移していたし、彼の奥さんは食べきれないジャガイモのピューレを提供していましたけど。


 プレデセール

デザートが出てくるのを待つ間に出てくる、小さなデザート。これは、日本語でも「プレデセール」とフランス語のまま呼ぶようですね。




デザート

小さく見えるかもしれないですが、かなりのボリュームでした。




コーヒー

 


25ユーロのランチメニュー

ちなみに、 この日に皆でとったおまかせコースのお値段は25ユーロ(約3,500円)。飲み物代を加えても、1人50ユーロを少し超えるというお支払いでした。

コストパフォーマンスが素晴らしいです。お給仕もパーフェクト。ここは、やはりお気に入りレストランにしておこうと思いました。

料金のことも書いたついでに、もう1つメモ。

この日、食前酒としてシャンパンをとった人がいました。シャンパンというと、やたらに喜ぶ人たちが友人仲間に何人かいます。なぜか、私の知り合い関係では女性ばかり。ワインは嫌いで、シャンパンしか飲まないという女性もいます。

高級レストランに入ると「食前酒は?」と聞かれるのが常なのですが、私は食事で飲む白ワインを食前酒も兼ねて注文することにしています。だって、レストランで注文する食前酒はカフェなどで注文するのよりずっと割高になっているのです。シャンパンの産地に行ったときにはシャンパンを飲みたくなりますが、食事でワイン代わりに飲むことにしてボトルで注文しています。

この日はシャンパンを食前酒でとった友達がいたので、それが幾らしたのか見てみました。

グラス1杯で14ユーロでした。ここは1つ星レストランだから、もっと高いのかと思っていたのですけど。でも、安いシャンパンなら、ボトルを1本買えてしまえるお値段です。普通のブランド品でもハーフボトルの値段かな...。

レストラン特製のカクテルも高い値段がついていますが、他では飲めない美味しさを賞味する機会になるかもしれないと思ってて注文する価値があります。でも、シャンパンなんて、ただグラスに注ぐだけではないですか?!...

よく行くシャンパーニュ地方で入るカフェでは、シャンパンは3.5ユーロ。高いカフェとか、コンサートの幕間で飲むのが、その倍くらいかな...。やはり、レストランでは倍しますか。

そもそも、シャンペンが好きな人は、家でいくらでも飲んでいるし、家に招待した友達はシャンパンをふんだんに出します。それなのに、なぜレストランで食前酒として飲むのが嬉しくなるのだろう? シャンパンは、飲み心地が良いかどうかの差だけで、ワインのように色や香りを楽しむわけでないので、ちっとも面白くないのに...。

何かお祝い事があるときは、やはりシャンパンで乾杯ということになります。でも、この日は、どこかで昼食をとらなければならないという日帰り旅行だっただけで、美味しいけど安い料理をとろうという食事だったのです。

このコースメニューは25ユーロで、手間をかけて作った色々な料理が出ました。それと比べたら、グラスに注いだだけのシャンパンのお値段は馬鹿らしくなりませんか? 私なら、その2つを加えた予算にして、1ランク上のコースメニューにしますけど...。でも、そういう発想って、はっきり言ってケチなのでしょうね...。

ブログ内リンク:
新しく見つけたレストランが気に入った 2013/10/27
フランスのジャガイモは美味しい♪ 2008/08/06
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ
★ 目次: シャンパンとスパークリングワインに関する記事

外部リンク:
黄インゲン/バターインゲン<サヤインゲンの品種
Vignobles Letourneau


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コメント
この記事へのコメント
久しぶりに書き込みます。
川魚の揚げ物がとてもおいしそうです!

元気でらっしゃいますか?久しぶりになってしまったのも、実は昨年住んでた部屋の建て替えによる引越しと交通事故、自転車に乗っていて車にあてられました、の入院があって、ブログを読む元気?があまりなかったのです。最近随分後遺症もよくなり、ずっと我慢していた旅に出たいという気持ちがでてきました。行きたい候補がいくつかあり、なかなか決められないのですが、ブルゴーニュからリヨンはアクセスはよいですか?あとベルギーのワロン地区のルデュという古本の街にも興味があります。もしそちら方面にいくことができれば、ブルゴーニュ、ディジョンにもいってみたいです。
2014/08/05 | URL | 千晶@静岡  [ 編集 ]
Re:
v-22 千晶@静岡さんへ

お久しぶりのコメントをいただいて、わぁ、お元気だった、と喜んだのですが、自転車で事故にあわれて、後遺症もあったとは...。

ご旅行もできるようになったとは良かった♪ レンタカーを借りずに電車で移動するのだとしたら、ディジョンとリヨンの組み合わせは楽です。ベルギーのルデュは行った記憶がありません。良いご計画をたててくださいね~。
2014/08/05 | URL | Otium  [ 編集 ]
私もフランス行きたいです
私も、フランス行きたいです。
現地のお土産物屋さんに行くのが好きで、
プロバンスにいった時、セミのマークの布地を使った
ポプリ(ラベンダー?)をスーツケース一杯買って帰った
ことがあり、
先日テレビで、ラベンダーのポプリを毎年手作りしている
(日本に住んでるイギリス人)場面で、
やはりプロバンスの赤と黄色の縦ストライプの袋に
詰めているシーンが流れてまた南仏に行きたくなりました!

2014/08/10 | URL | フランス大好き  [ 編集 ]
Re: 私もフランス行きたいです
v-22 フランス大好きさんへ

フランス各地を旅行していて、買いたくなる土産物が最も多いのはプロヴァンス地方ではないかと思います。私が旅行したときには観光に時間を割きたいので、土産物屋には余り入らないのですが、プロヴァンスではずいぶん色々買いました。あの生地が素敵なのですよね~!

私も久しぶりにプロヴァンスに行きたくなりました。でも、行くシーズンが限られるので足が遠のいています。夏に行くと、観光客が多すぎる。冬に行くと寒くもなくて静かで良いのですが、ホテルもレストランもみんな閉まっている。ミストラルは絶対に避けたい... などと考えるので。
2014/08/10 | URL | Otium  [ 編集 ]
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