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2014/08/17
先日、友人夫婦から夕食に招待されていました。ところが朝起きると胃が痛い。今さら行かないというわけにもいかないので出かけました。

おつまみにベビートマトが並んでいました。胃が痛いときには酸味の強いものを避けるので、それはパスしてサラミソーセージの方に手を伸ばす。

前菜が出てきたら、またトマト。トマトのタルトでした。 でも、上手にできていたので食べやすかった。

メイン料理、チーズの後に出てきたデザートはアイスクリーム。胃の調子が悪いときに冷たいものは食べたくないので、「もうお腹がいっぱい」と言って断る。


体調が良くしてくれたお酒

食後酒タイムになると、ご主人がバスクのリキュールがあるからと言って出してきました。彼はバスク地方の出身なのです。



他にも食後酒のチョイスはあったのですが、珍しいものに手が伸びる私。

IZARRA(イザラ)というリキュールを味見してみることにしました。

緑色が強すぎて美味しそうには見えなかったのですが、意外に心地よい味。

甘くてまろやかなので、胃酸過多だったらしい私の胃が調子良くなったみたい。それで、おかわりを所望。

飲んでいるうちに、胃が痛かったのが治まってきてしまいました。

薬は飲まないで、できるだけ酒で治療している私。胃酸過多には、こういう甘いリキュールが効くらしいと発見しました。

「胃が痛いのがすっかり治まっちゃった♪」と言ったものだから、ご主人がボトルを持って帰るように勧めました。でも、故郷が懐かしくて入手したのでしょうから、それをいただいたら申し訳ないではないですか。

薬草の甘い酒なら家にもあるはずだから、こういうのが胃に良いと分かっただけで十分。そう答えて、お土産をいただくのはご辞退しました。

良く知られているシャルトリューズ修道院のリキュールChartreuseのようなものではないかと聞いたら、そうだとおっしゃる。

それなら、私も戸棚に残っているような気がします。

ふだん、あまり甘いリキュールは飲まないので、買っても残ってしまっていることが多いのです。

シャルトリューズのと同じなのかな?

説明を見ようと思って、ボトルの裏側を見てみました。

ものすごく小さな文字でぎっしり書かれている。どうしてこんなに小さく書くの?!



やわらiPhoneを取り出して、虫眼鏡のアプリを開いて文字を読もうとしたのだけど、やっぱり見えない!


IZARRA(イザラ)って、どんなリキュール?

後日、インターネットで調べてみました。

スペインと国境に国境を接するフランス側のバスク地方のお酒で、バスクではよく飲まれるリキュールなのだそうです。

Izarraイザラ)はバスク語で、「星」の意味があるのだそう。確かにボトルのラベルには星のマークがありました。 バスク人が話すバスク語は、世界の中で他に類似した言語がない「孤立した言語」なのだと聞いていたのですが、本当ですね。イザラと星は結びつきません。

バスク出身の友人に「日本語も他の言語には似ていないのだ」と言って、誰かバスク語を研究している日本人もいると付け加えたら、バスク語の分厚い辞書を持っているから貸してあげると言われたのですが、断りました。私は勉強した3か国語さえもマスターしていないのだから、バスク語にまでは手をだせません!


メーカーでは、3種類のイズラを作っているのだそうです。

http://www.izarra.fr/verte-jaune-et-54.php 
Nos bouteilles verte, jaune et 54 - Izarra

  • Izarra Verte (グリーン・イザラ): 16種類の珍しい植物とスパイスを使用。ペパーミントがきいている。
  • Izarra Jaune(イエロー・イザラ) : 13種類の植物とスパイスを使用。フレッシュな蜂蜜がきいている。
  • Izarra 54(イザラ54);: 1910年代のグリーン・イザラの製法で作られている。アルコール54度。

私が飲んだのはグリーン・イズラですね。これが最もポピュラーなようでした。

それほど昔からあった酒ではないのでした。1904年に植物学者ジョセフ・グラトー(Joseph Grattau) がバスク地方でリキュールを作ったのが始まり。ただちに評判を呼び、1912年に大きな醸造所をバイヨンヌ市に建設したとのこと。 

アーネスト・ヘミングウェイは、初期の作品『日はまた昇る(1926年)』の中にイズラが登場させているそうです。お気に入りの飲み物だったようです。

イザラは、カクテルによく使われるリキュールのようでした。

1929年には、パリのカクテルコンクールで、イズラを使った「Et moi, je te dis… Maud 」が名誉大賞を獲得していました。このカクテルの名前は、どう訳すの? 「そして私、君に言うよ... モード」。

「Je te dis... M」とくると、Merdeではないかと思ってしまうのは私だけかな?... 「Je te dis merde!」は「幸運を祈るよ」と言いたいときに使われるのですが、直訳したらとんでもない単語なので、カクテルの名前にはしないだろうな...。

モードとは何かと思ったら、このカクテルを作った人の名前がMaud Loty(Loti)という名の人が作ったからという記述がありました。 昔の有名な女優さんの名前なのですよね。彼女が作ったのではなくて、彼女の名前を付けたのではないかとも思うけれど、そんなことは気にしない。

ちなみに、そのカクテルの調合はこうなっていました:
 - イエロー・イザラ 2 cl
 - マラスキーノ(マラスカ種サクランボのリキュール) 1.5 cl
 - アルマニャック 4 cl

この調合でカクテルを作ってみた人は、少しマラスキーノが強すぎるけれど、香りがあって美味しいと報告していました。

そういえば、カクテルって、久しく飲んでいないな...。

ブログ内リンク:
★ 目次: 薬として飲める酒、症状を回復する食べ物
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
☆ オフィシャルサイト: Izarra
☆ Wikipedia: イザラ
バスクのリキュール・イザラと星
Et moi, je te dis… Maud
La Maud de l’entre deux guerres


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