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2014/09/06
ブルゴーニュ地方の行政中心地ディジョンの町(Dijon)は、 百の鐘楼がある町(Ville aux cent clochers)と呼ばれていました。それだけ町の中には教会がたくさんあって、鐘楼がそそり立っている町の風景だったということなのでしょう。

現在のディジョンの町には、宗教的な役割を果たす必要がないために使われている教会の建物もありますが(劇場、図書館など)、鐘楼が百もあるほどには教会は残ってはいません。

跡形もなく消えてしまった教会の1つに、サント・シャペル(Sainte-Chapelle de Dijon)があります。その姿を復元した3D映像が見れると聞いて、特別展が行われているディジョン美術館に行ってみました。

サント・シャペル(パリ) Wikipediaサント・シャペルと聞くと、パリにあるステンドグラスが美しい教会Sainte-Chapelle du Palaisを思い浮かべてしまいます。

美しいチャペルでのピアノリサイタル (サント・シャペル) 2011/11/02


でも、「サント・シャペル(聖なる礼拝堂)」という名前がついた教会はフランス各地にあり、ディジョン市にも昔はあったのでした...。

ディジョンのサント・シャペルは、パリのサント・シャペルよりも70年も前に建設が始まった教会。

でも、貴族と聖職者が社会を牛耳っているのをブルジョワが覆したフランス革命期に、ここも権力の象徴として破壊の対象となりました。

今日のフランスが観光国として経済的な効果を期待していることを思うと、フランス革命があったことは大きな痛手だったと思ってしまう...。歴史的建造物を破壊する革命がなかったイタリアでは、見事に歴史的建造物が残っています!


ブルゴーニュ公国の宮殿とサント・シャペル

現在ではディジョン市役所と美術館として使われているブルゴーニュ公国時代の宮殿は、今はこんな風になっています。

Palais duc de Bourgogne
Palais des ducs de Bourgogne

左右対称で美しいのですが、その右手の方に、教会の尖頭がそびえるサント・シャペルがあったのでした。

1688年


1780年


ブルゴーニュ公国時代の宮殿前の広場は、中央にあったルイ14世の騎馬像もなくなっています。

この広場は、私が初めてディジョンに行ったときには駐車場だったのですが、今では石を敷き詰めた広場になり、そこを通る大通りも歩行者天国になって美しくなりました。

でも、サント・シャペルの教会も残っていた方が美しかったでしょうね...。

「シャペル(チャペルのこと)」と呼ばれても、ディジョンのサント・シャペルはかなり大きな教会だったようです。

ブルゴーニュ公国の隆盛期には、サント・シャペルは重要な役割を果たしていたようです。

ブルゴーニュ公国のフィリップ善良公が作った金羊毛騎士団(Ordre de la Toison d'or)の本部も、シャルル突進公の死までは、このサント・シャペルにあったのだそう。



Sainte Hostie1434年、ローマ教皇のエウゲニウス4世が善良公(Philippe le Bon: 1396~1467年)に贈ったhostie miraculeuse(奇跡のホスチア)は、このサント・シャペルに収められたとのこと。

ブルゴーニュ公がバーゼル公会議に関して教皇に示した支援へのご褒美。

数々の奇跡をおこしたと言われるホスチアは、Sainte Hostieとも呼ばれていました。

Egerton hours - Sainte hostie de Dijon - BL Eg1070 f110.jpg
La Sainte hostie de Dijon dans le livre d'Heures Egerton, vers 1440, attribué à Barthélémy d'Eyck

キリストが描かれたホスチアに、ナイフで刺した傷があり、そこから血が出ているというもの。何か謂われがあるのでしょうが、キリスト教文化について知ろうとすると奥が深すぎるので、この奇跡のホスチアが何なのかを探すのは放棄...。


ディジョンのサント・シャペルを紹介する動画がありました:


Dailymotion: Sainte-Chapelle de Dijon


ミュージアムに行って映像だけ見るのは...

最近の展示は映像で見せるものが多くなりました。ディジョンのサント・シャペルの建物は何も残っていないのだから、映像で見せるしかないわけですけど...。でも、わざわざ出かけなくても、テレビかで簡単に見られるものではないですか?

3D画像で復元したサント・シャペルの内部の様子を見たのはも良かったのではあります。大きなスクリーンに映し出されるのは圧巻でした。でも、それが現実にどのくらいマッチしているのかはわからない。それに、想像で作った画像を眺めていてもつまらない。

その他には、パソコンのような装置で昔の写真と解説があったので見ました。クリックしながら解説を見るのはゲーム感覚で楽しい?...

極端に映像だけしかない美術館に行ったときの記憶が新しいので、映像しかない展示を見るのもな... と思ってしまったわけなのでした:
印象派の時代を体感するマルチメディア・ミュージアム 2013/10/25

でも、ディジョン美術館の場合は、特別展も常設展と同様に入場無料だったので文句はありません。でも、サント・シャペルにあったものは少しは現存しているらしいので、そういう実物も展示して欲しかった...。

 シリーズ記事: ディジョンの観光


ブログ内リンク:
★ 目次: ブルゴーニュの古都ディジョンの観光スポットや特産品など
★ 目次: 宗教建築物に関する記事
★ 目次: ブルゴーニュの歴史

外部リンク:
☆ Wikipédia: Sainte-Chapelle de Dijon
LA SAINTE-CHAPELLE DE DIJON ET LES RÉSIDENCES DES DUCS DE BOURGOGNE Musée des beaux-arts dijon
Exposition "La Sainte-Chapelle de Dijon et les résidences des ducs de Bourgogne
La Sainte Chapelle de Dijon en 3D On dit médiéval, pas moyenâgeux !
☆ Wikipédia:
Saintes chapelles
☆ Wikipédia:
Ville aux cent clochers


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