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2014/09/17
この町に行ったら、ここで昼食をしようと決めたお気に入りレストランがあります。コストパフォーマンスの高いランチメニューが魅力。

このレストランを発見したのは2年前だったかな。レストランがオープンしたばかりのころ、この町に住んでいる友達から推薦されたので、試しに行ってみて、すぐに気に入りました。

お安いランチなのに、高級食材も使っていて、素晴らしく美味しい。家庭では絶対に作れないような、シェフの創作料理なのが嬉しい。フランスで安い食事ができるレストランでよくあるボリュームで勝負ではなく、胃にもたれない料理なのも私好み。こういうレストランがこの町にはなかった、と感激しました。

そう思うのは私だけではなくて、行くといつも満席です。ただし、商談に使うような高級レストランではないので、会食でランチに来ているグループはほとんどいないように感じます。

少し前に予約して行ったときも、「いつもの席でよろしいですよね?」とテーブルに案内されました。


何か違うぞ...

このレストランのランチメニューでは、前菜が一番気に入っています。安いランチなのに、オマール海老を使っていたりするので驚かされるのです。

前菜が出てきて、少し驚きました。いつもと違う。かなりボリュームがある一皿で、どうということのない食材を使っているのです。


Stracciatella di Bufala et légumes confits

フランスのナス、つまり、かなり大きなナスを輪切りにして焼いたものに、クリーミーなチーズがのっています。

「Stracciatella di bufala」というのはイタリアのチーズですね。少し南の方にあるフォッジャ県で作られる水牛のミルクから作ったチーズのようです。モッツァレッラに似ているのですけど、ねっとり感があって、とろけるようにクリーミーで美味しい。

でも、ナスが気に入らない。そもそも、フランスのナスの味は日本のように繊細ではないのです。3枚くらいのスライスだけなら」チーズを賞味できただろうけれど、ナスがいっぱいあるので、ナスばかり食べている感じになりました。

このレストランは軽い前菜の料理に凝っているのに、こんなときもあるかな?...


途中から入ってきた人たちの中には、お給仕の人から丁寧に断られている人たちがいました。予約をしていなかったのでしょうね。そういうのを見ていると、優越感にひたって、前菜がいまいちだったのは忘れてしまう。

でも、メイン料理が出てきたときには、またしても、あれ、あれ?...


Paleron de bœuf charolais grillé, gratin dauphinois

シャロレー牛はちょうどよく焼けていて美味しかったです。でも、付け合せがグラタン・ドーフィノワだけなのは寂しい。どうということのない、ありふれたジャガイモのグラタンなのです。

何かグリーンを添えるとか、盛り付けに工夫ができなかった? 見ただけだと、そう美味しそうには見えないではないですか?...


デザートには満足

デザートは期待通り。さっぱりしていて、とても美味でした。


Poires au chardonnay, cake à la noix de pécan

前菜と同じ小さな葉がのっていますが、小さな葉のバジルでしょうね。朝市でたくさん仕入れたのかな?...

シャルドネ種の白ワインで煮た洋梨のようです。白ワインで煮ると、こう美味しくなりますか...。

左に添えられているケーキが素晴らしい味でした。

ペカンの実のケーキと書いてあります。どんな実か思い浮かばないで食べたのですが、その実の味だったのですね。余りにも美味しいので、レシピを探して作りたくなりました。

ペカンというのは、クルミ科の樹木でした。脂肪分の多いナッツが採れることから、「バターの木」とも呼ばれるそうです。その実がnoix de pécanで、日本ではペカンナッツ、ピーカンナッツと呼ばれると書いてありました。

ピーカンといわれると、聞いたことがあるような気がします。でも、どんなナッツだったか思い出さない...。

ピーカンを楽天市場で検索


この形のナッツなら、おつまみのミックスナッツに入っているのを食べていましたね。


そうだったの?....

終わりよければ全て良し。デザートは大切なものだと思います。それまでの料理がいくら美味しくても、デザートがつまらないものだと食事の印象が大きく変わってしまいますので。

というわけで、この日のランチにもすっかり満足。お店を出ようとしたときに、給仕長の役割をしていた男性から挨拶をされたので、食事の間に気になっていたことを聞いてみました。いつも、シェフの奥さんが給仕長のような役割をはたしているのですが、この日には姿が見えなかったので、遅ればせの休暇をとって旅行していらっしゃるのかなと思ったのです。

どうでも良いことでも聞いてみるものですね...。大発見をしました!

お店が繁盛したからでしょうが、別の町にもう1軒レストランを持ったのだそう。マダムはそちらの担当となり、このレストランでは働かないようになったらしい。お店を持つという話しは、このレストランにワインをおさめているワイン農家から聞いていたのです。奥さんはこの町を離れたくないので気乗りしていないと話していたのですけれど、計画が実行されましたか。

ということは、シェフも新しいレストランに移ったのでは?... となると、いつもほどには料理が繊細されてはいなかったことが納得できます。

となると、途端に、今回食べた料理はおいしくなかった、という気さえしてくる...。

このレストランで食べたときのことは、過去にも書いていたので、写真を眺めてみました。

「レマン湖のフェラ」という名の魚  2013/04/21
デザートを食べて、クランブルとサリエットが何なのか気になった 2013/08/26


写真を張り付けるのは簡単なので、今回と、去年にでたランチメニューの3つの皿を並べて比べてみます。

2014年9月2013年4月

やっぱり、料理が違いますよ...。以前のメニューで出された前菜とメイン料理は、私などはどう転んでも作れない料理でした。でも今回のは、できなくはない料理に見えます...。


さらに、少し前に食べた別のレストランのランチメニューは、同じ料金ながらも、ずっと良かったと思ってしまう。

1つ星レストランのお得なランチメニューで出された料理 2014/07/31

この次は、新しく持った近くの町のレストランの方で食事してみたいと思いました。利用客のコメントをみると、みんな褒めちぎっているし、安いランチメニューもあるようなので。


ブログにレストランの場所と名前を入れない理由

レストランでは、シェフが変わると料理は全く変わってしまいます。

腕の良いシェフだと、独立していなくなってしまうことも非常に多いです。ミシュランの星を持てるくらいのレベルだと、レストランの名前よりシェフの名前の方が通用していることが多いので、いなくなったらすぐに分かるので問題なし。でも、それ以下の庶民的なレストランだと、シェフが変わったのかどうかは、しっかり調べても分からないことがあります。

それから、テレビの料理評論家がレストランを紹介する人気番組で有名になったあと、お客さんが増えたせいか料理の味が格段に悪くなったレストランにも遭遇しています。

これは、日本の方が顕著でしょうね。讃岐うどんが余りにも有名になりすぎたために弊害が出た、という記事も読んだことがありました。

レストランと同様、ホテルも、経営者が変わると、全く感じ悪くなってしまったところが何軒もありました。

お気に入りにしていた小さな田舎町のケーキ屋さんも、パティシエが出て行ってしまったあとは、ただのケーキしかなくなってしまいました。パリのお金持ちの友達が来たとき、こんなに美味しいケーキはパリでは買えないといって、わざわざ買って持ち帰ったほどの腕前だったので、近くにそんなケーキ屋さんがあるのはラッキーだと喜んでいたのですけど...。

でも、レストランの味が変わってしまうというのは顕著で、かなり頻繁に起こるように感じます。特に最近は不況なので、経営者が交代したり、つぶれてしまったりの変化が大きいとも感じます。今回遭遇したのは、その逆のケースで珍しいと思いますが、そういうのも存在する...。

私のブログはフランスの観光ガイドをするのを目的にしているわけではないので、レストランで食事したことを書くときには、どこの店なのかなどは書かないことにしています。私が歩いた足取りをインターネットに載せて、不特定多数の人に公開するのは薄気味悪いので避けたい、というのもありますけれど。

なによりも、レストランを推薦してしまうと、味が落ちてしまった後にいらした方には迷惑をかけてしまうではないですか? 遥々と行ったのにがっかりさせてしまったら、申し訳なかったと気が咎めます。

それでも、時々は明らかにレストランの場所を特定できるような書き方をしてしまうことがあります。後で味が落ちたと気がついて、記事を削除したことが何回かありました。

いま現在で、このブログに入っている記事は4,000を越しています。紹介したレストランが変わってしまったと気がついたとき、不適当なことを過去に書いていたかを探すのは面倒すぎる。それに、せっかく書いたのに、事情は変わったと削除するのも少し残念。といって、追記で「ここは美味しくなくなりました」と入れるのは礼儀上避けたいと思っています。そのあと、また良いシェフを採用して、味が良くなる可能性だってあるのですから、そこまではフォローしてはいられません!


ともかく、今回行ったレストランは食事を楽しんだのではありますが、以前には余りにもレベルが高い料理を食べることができたのを思うと、かなりがっかりしました。よく行く町なので、このレストランのランチメニューは重宝していたのです。このレストランを発見する前にお気に入りだったところに戻るかな...。ともかく、1回の食事では判断できないので、また行ってみようとは思います。

ブログ内リンク:
おいしくなさそうに見えてしまうレストラン 2008/03/15
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
☆ レシピ: Cake au miel et aux noix de pécan


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