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2014/09/15
日本にいたころ、ワインのバーゲンセールで出会ったブルゴーニュワインの中で、なぜかポマール(Pommard)がとても気に入りました。 その後に出会った日本のワイン輸入業者にポマールが好きだと言ったら、「そんな生産量が少ないアペラシオンをよくご存じですね」と言われました。

調べてみたら、AOCポマールができるブドウ畑の面積は約320ヘクタールでした。それほど狭くはないですよね?...

ともかく、褒められて悦にいって、よけいにポマールが好きになりました。ところが、ブルゴーニュで友人たちができると、ポマールが好きなどと言う人はごくありふれているのだと知りました。それでも、どのワインが一番好きかと聞かれる機会は多いので、「赤ワインはポマール、白ワインはコルトン・シャルルマーニュ」と答えることにしています。

日本でポマールに出会った頃は、ポマールの風味はこれ、というのがとてもはっきりしていて、試飲すればすぐに当てられたのですが、最近はそういうに出会えるのは少なくなったな... とも感じているのですが...。


シャトー・ド・ポマール

ポマールと言えばここ、という有名なドメーヌがあります。
Château de Pommardシャトー・ド・ポマール)。ボルドーのワインではシャトー(城)と付いているワイナリーが多いですが、ブルゴーニュでは珍しい。

ポマール城というのがあるのです。このドメーヌのブドウ畑は、ブルゴーニュワインとしては広く、20ヘクタールもあるのだそう。

Château de Pommard
Château de Pommard

長らく、シャトーは著名な精神科医・哲学者のJean Laplancheという人が所有していると聞いていました。ワインセラーが見事なので何回か見学に行ったことがあります。2003年にドメーヌが建築家Maurice Giraudの手に渡ってからは、城を利用して高級レストランを作ったとか、現代アートの博物館ができたとかビジネス風になったので、なんとなく嫌気がさして好感を持てなくなっていました。

もともも、このシャトーのワインはポマールの中でも値段が高いので、めったに飲むことはなく、ポマールは普通のワイン農家で買っていたので、シャトーはどうでも良かったのですけれど。

ポマールを楽天市場で検索

ただし、シャトー・ド・ポマールのボトルが好き。一度見れば覚えてしまう形をしています。

ブルゴーニュの昔のワインボトルの形をしているのです。 日本の輸入業者の人たちにはストックするのに不便な形と嫌われるのかもしれませんが、私は昔のずんぐりしたボトルが好きです。お給仕するときに、底に親指を入れて持てる♪



「ナポレオンが愛した」シャトー・ド・ポマールと書いてあるのですが、そうなのですか? 私はアンリ4世が愛したと聞いたのですけど。フランス人は歴代の王様の中でアンリ4世は好きなので宣伝文句になるけれど、日本人にはナポレオンの方が有名だからでしょうね。あれだけ戦争ばかりしていたナポレオンですから、食道楽だったとは思えないのですけど...。


シャトー・ド・ポマールはアメリカ人の所有になった

そんなニュースをワイン好きの友達が伝えてきました。一緒にワインを買い付けに行く仲間で、ポマールを作っているワイン農家が「ポマールが一番好き」という私を気に入ってくれて、私のことを「ミス・ポマール」などとあだ名を付けてくれていたからでした。

インターネットでニュースを検索してみると、アメリカ人に売却されたのは本当なのでした。地元の新聞によると、9月15日付けのニュースがありました。 シリコンバレーの事業家Michael Baumの手に渡ったのだそうです。

18世紀に建てられた城と20ヘクタールの畑を含めたワイナリーの売値は、数千万ユーロと推測されているとのこと。

ブルゴーニュのドメーヌをアメリカ人が買ったのは初めてなのだそう。2年前にジュブレ・シャンベルタン城がマカオの豪商に買われたときのようなスキャンダルとしては騒がれていないようでした。

ショック! ジュブレ・シャンベルタン城が中国人に売られてしまった 2012/08/23

ジュブレ・シャンベルタン城は建物そのものが私の好みなので見学できなくなったのは残念だったのですが、ポマール城の方はどうでも良いな..。

フランスの不景気は深刻です。立派な歴史的建造物とか、資産価値があるものはみんな外国人に買われてしまうのではないだろうか?...

書きながら、ブルゴーニュの観光スポットの1つのラ・ロシュポ城が売りに出ていたのを思い出しました:
売りに出されたブルゴーニュの観光名所: ラ・ロシュポ城 2012/08/24

これも外国人が買ったのだろうかと思って調べてみたら、まだ売れていないようです。やはり、ワインビジネスのように大儲けができるチャンスに直結するものでないと買い手がいないのだろうな...。ラ・ロシュポ城の物件を扱っている不動産屋のサイトを見たら、「将来のワイン・ドメーヌ?」なんてハテナマーク付きでトップに書いている。

あの城の周りは森ですよ~。あそこの近くでワインができたっけ?...

サイトにはムルソー、ポマール、ヴォルネー、オーセイ・デュレスなどの有名なワイン産地に近いなんて書いてあるけれど、Googleマップでラ・ロシュポ城の位置を確認したら、そんなに近くはないです。ポマールまで歩いていったら2時間半かかる。城を観光した後に車で行くなら良いけれど、ドメーヌの名前にはできないのではないかな?...

ところで、シャトー・ド・ポマールを思い出したついでに、あそこの見学料は今は幾らなのかを調べてみたら、21ユーロとのこと(15人以上の団体なら17ユーロ)。ワインセラーは見事だし、ここ10年間に城の修復も進んだそうだし、もう10年くらい行っていないので、久しぶりに行ってみようかとも思ったのですが、やっぱり高いからやめます。

ところで、ドメーヌでのサイト情報によると、シャトー・ド・ポマールのブドウ収穫は9月12日(土)7時半に開始し、12日間続くそうです。収穫をしている私たちを見に来てください、なんて書いているのはコマーシャルっぽくて好きではないな...。

でも、この地域での収穫がその時期なら、今度の週末に行ったときにはブドウの収穫が見えるだろうと喜びました。


後日、シャトー・ド・ポマールに行ったときの日記:
ポマール村で見たもの  2014/09/20

  【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集  

ブログ内リンク:
昔のブルゴーニュ型ワインボトル 2009/02/16
昔のブルゴーニュ・ワインは、こんなボトルだった 2008/01/15
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
☆ Le Bien Public: Pommard Un Américain à Pommard 15/09/2014
☆ Wikipédia: Château de Pommard
フランスニュースダイジェスト: シャトー・ド・ポマール
シャトー・ド・ポマールの行く末は? 2004/04/15
☆ Vins de Bourgogne: Pommard
☆ Wikipédia: Pommard (AOC)
Ancien propriétaire du château de Pommard, le philosophe Jean Laplanche est décédé


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