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2014/10/21
前回の日記「フランスの声楽家」に書いたテレビで見たコンサートに、ナタリー・デセイ(Natalie Dessay)が出ていたはずなのに番組を途中から見たために聞きそこなっていた私。


次に見たクラシック音楽番組は、たまたま彼女が演じていたオペラだったので見ることにしました。

見たことがなかった思われるオペラでした。


オペラ・コミック『連隊の娘』

ドニゼッティのオペラです。

イタリアの作曲家なのですが、題名は『La Fille du régiment連隊の娘)』とフランス語になっていて、歌っているのもフランス語。

外国人歌手もいるからフランス語をうまく発音できないという配慮なのか、フランス語の字幕がついている。こういうのは、フランス語が母国語ではない私には非常に助かります。

主人公のマリーを演じるナタリー・デセイはフランス人で、他にもフランスの歌手がいましたが、明らかにフランス人でない人たちも、申し分ないほどお上手にフランス語を発音していました。でも、字幕もあるは非常に鑑賞しやすい♪


テレビで見たのはニューヨークで上演されたオペラだったので、下の動画と同じときのものだと思います。


Natalie Dessay - La Fille Du Regiment

Metropolitan Opera, New York April 26, 2008
Marie - Natalie Dessay
Tonio - Juan Diego Flórez
Sulpice Pingot - Alessandro Corbelli
La Marquise de Berkenfield - Felicity Palmer
Hortensius - Donals Maxwell
La Duchesse de Crackentorp - Marian Seldes


ナタリー・デセイの演技力がすごい!
歌手をやめて俳優になっても十分に通用するでしょうね。

俳優になった私の友達に、どこか似ていると思いました。こういうおどけた役をするのが得意なのです。でもナタリー・デセイの演技力には足元にも及ばない。その友達が声楽のレッスンを受け始めたというときにベルリオーズの歌曲を歌ってくれたのですが、あれは酷かった...。


テレビで見たオペラは2008年に上演されたものでした。ナタリー・デセイ声帯の外科手術を受けたあとですが、申し分なく歌い上げていました。

クラシック音楽通の友達によると、ドニゼッティのオペラは歌うのが非常に難しいのだそう。 確かに、モーツアルトのナイチンゲールのアリアを思わせるものもありました。


ドニゼッティという作曲家の名前はよく知っていて、何か有名な曲があったけど、あれは何だったか?... と思いながらオペラを見始めました。このオペラの中にもよく知られている旋律が出てきました。


マリーのお相手のトニオを演じたペルー出身のテノール歌手Juan Diego Florez(ファン・ディエゴ・フローレス) も見事に歌っていました。


Juan Diego Florez - La Fille du Regiment - Ah mes amis

この曲をパバロッティが歌ったらどうなるかを聞いてみたら、やはり声量が桁外れにすごい! 比べてはいけないのでしょうね...。
Pavarotti's Legendary High C 's


最近のオペラの演出は嫌いなのだけれど...

知人のドイツ文学者によると、オペラが現代風のシンプルな舞台装置になってきているのはヨーロッパ全土の傾向なのだそう。ところが、アメリカではオペラはこういうものだという意識があるので、昔風にやっているのと教えられました。彼がよく行くウィーンでも、オペラが本当に好きな人はアメリカに見に行ってしまうのだとか。

今回見た『連隊の娘』もナポレオン1世時代の話しのはずなのに、登場するフランス人兵士が第一次世界大戦の兵士姿で登場するのが気に入らない。

でも、それなりに舞台装置や演出には工夫があって、最近嫌いになっている超現代風のオペラ演出ではないので気になりません。衣装にはお金をかけている感じがするし、19世紀風の服装の彩もきれいにできていました。やはり、アメリカはお金をかけられるから違うのかな?...

最後の場面で戦車が登場してしまったのには驚いたけれど...。


Dessay, Flórez, Corbelli & others - La Fille du Régiment: Final Scene - LIVE in HD Met 2008


ところで、ナタリー・デセイは昨年にオペラ界を引退したそうですが、歌い続けてはいるようで、この4月には日本でもコンサートをしたようでした。


オペラ・コミックとは?

楽しい演出のオペラでした。

歌わないで話す部分は、原作から離れたことをしゃべっていたのだそうです。英語を入れてしまったりして、会場を笑わせていました。オリンピック、ボブスレーとかが出てきたのは、モナコのアルベール2世をちゃかしていたのかな?...

Opéra-comique(オペラ・コミック)なので笑う場面があって当然と思いながら見ていたのですが、終わってから、ふと思いました。オペラ・コミックって、本当にコミカルなオペラという意味なのだろうか? ビゼーの『カルメン』は悲劇ですが、あれもオペラコミックですよね?

確認したら、レチタティーヴォではなくて、普通にしゃべる台詞があるオペラをオペラ・コミックと呼ぶそうなのでした。

内部リンク:
オペラを見に行かなくなった理由 2005/07/30
パリの聴衆が怒ったオペラの演出 2006/01/31
★ 目次: クラシック音楽

外部リンク:
☆ オペラストーリーA4版: 歌劇「連隊の娘」
☆ Wikipedia: 連隊の娘
オペラ対訳プロジェクト: ドニゼッティ 《連隊の娘》 対訳完成
「Natalie Dessay」と「La Fille du Regiment」をキーワードにしてYouTubeの動画を検索
Natlaie Dessay - Lesson Scene - La Fille du Regiment
Counting Juan Diego Flórez’s High C’s in ‘La Fille du Régiment’ at the Met 2008/04/23
☆ Wikipédia: Le Metropolitan Opera en direct et en HD
☆ YouTube: La Fille du Régiment LIVE in HD Met 2008
☆ フランスオペラの楽しみ: ナタリー・デセイ
☆ フランスオペラの楽しみ: フランス語のイタリアオペラ
☆ コトバンク: オペラ・コミック とは
オペラに関する用語集


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