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2014/12/09
日本語とフランス語で混乱してしまう単語があります。調べて整理したときにブログにメモしておいたのに、また忘れていることに気が付きました。

またまた混乱してきた... と思ったのは、次の日記に入れていただいたコメントを読んだからです:
ベルギーには、正月のお菓子と言われるガレットがあった 2012/01/03

この記事に、ベルギーではお正月に食べるという「ガレット」なるものの動画を入れたのですが、そのレシピを聞かれたのです。どんな風に作るのかな、と私も思ってレシピを探して書き始めたのですが、待てよ~。

ベルギーのフランス語圏の人が「ガレット」と呼んでいるのですが、なぜ、このお菓子を「ガレット」と呼ぶの?...


新年が明けると食べるスイーツ

ベルギーでは「正月にガレットを食べます」というのには抵抗がありません。フランスでは「ガレット・デ・ロワ」というケーキをお正月の時期に食べますので。

でも、ベルギーの正月に食べるガレットと、ガレット・デ・ロワは違い過ぎる...。

そう思って調べていたら、ベルギーに近い北フランスには、同じように新年に食べるお菓子があったことを発見。でも、それは「ガレット」ではなくて「ゴーフル」と呼ばれていたのです。

さらに思い出せば、正月にプロヴァンス地方を旅行したときには、友人の家でガレット・デ・ロワのプロヴァンス・バージョンなのだと分かるケーキが出てきていました。

正月の時期に食べる菓子を並べてみます。

フランスのほぼ全域
Galette des Rois
ガレット・デ・ロワ)
正式には1月6日の公現祭(東方の3博士が幼子のキリストを祝福しに来た日)のお菓子だが、その前後にも食べるので、お正月のケーキのイメージになっている。
プロヴァンス地方、ラングドック地方
Gâteau des Rois /
Couronne des Rois

ガトー・デ・ロワ /
クロンヌ・デ・ロワ)

ガレット・デ・ロワと同じように公現祭(エピファニー)に食べるブリオッシュ。「デ・ロワ(複数の王様)」は同じだが、ガトー(菓子)、クロンヌ(王冠)と呼ばれる。
スペインやポルトガルでも食べる習慣がある。
ベルギー
Galettes de l'an neuf
(新年のガレット
元旦に食べる菓子として、家庭で大量に作る伝統があるとのこと。
北フランス
Gaufres du Nouvel an
(新年のゴーフル
新年の挨拶に来た人にふるまう習慣があるとのこと。

私が見つけたのは4つのバージョンですが、フランス国内に限っても異なったバージョンがあるのではないかとは思います。

ただし、この4つは無理に並べてしてしまって、大きく分ければ2つの種類になります。

上段に入れた2つはキリスト教の祝い「エピファニー(公現祭)」に食べるもので、本来は正月の3が日を過ぎてから食べるスイーツです。下段のベルギーと北フランスの菓子は、暮れのうちにたくさん作っておいて、正月に家族や友人たちに配るというものだと理解しました。

ベルギーと北フランスの菓子は、フランス語圏の呼び名なのですが、ベルギーでは「ガレット」、フランスでは「ゴーフル」と呼んでいるところに違いがあります。入れた写真を見ると、それぞれの呼び名にふさわしい形に見えるのではありますが。


ベルギーのワッフルとは?

ベルギーの正月に食べるというガレットは、日本で「ベルギーワッフル」と呼ぶお菓子に似ている感じがしました。

フランスで「ゴーフル」や「ゴーフレット」と呼ぶものは、日本語と英語では「ワッフル」なのだ、というのはすでにマークしていました。
ゴーフルは日本語ではワッフル。ゴーフレットはゴーフルと呼ばれる? 2006/05/16

では、日本で「ベルギーのワッフル」と呼ぶものは、フランスでは何と呼ぶのでしょう?

ベルギーはワッフル(仏語ではゴーフル)の本場で、最も有名なのは、ブリュッセル風とリエージュ風なのだそう。
Gaufre de Bruxelles
ブリュッセル風ワッフル

Gaufre de Liège
リエージュ風ワッフル


ブリュッセル風はフランスで頻繁にお目にかかる「ゴーフル」。四角くて、ふんわりしている。それに対して、リエージュ風には角がなく、穴の数はブリュッセル風より多い。ブリュッセル風は穴が20個で、リエージュ風は24個と書いてあるものもありましたが、厳格に数を守っているようには見えませんでした。

ベルギーでお正月に食べるというガレットは、ベルギーのワロン地域にあるリエージュの名物菓子「Gaufre de Liège (リエージュのゴーフル)」に似ているように見えました。でも、少し違うような...。まず、リエージュのは「ゴーフル」であって、「ガレット」とは呼ばないのです。それに、リエージュのゴーフルは、伝統的にはパールシュガーとシナモンを入れるのが特徴らしい。

「リエージュのゴーフル(日本語ではワッフル)」は、ワロン語では「wafe」と呼ぶのだそう。日本で使われる「ワッフル」という単語は英語からきているのだとすると、綴りはWaffle。ワロン語の「wafe」の発音は分かりませんが、「ワッフ」だろうな...。

同じような菓子を、フランス語圏の中でガレットと呼んだり、ゴーフルと呼んだりされると困る!

でも、ベルギーの正月の菓子は「ガレット」と呼ばれる限り、ゴーフル(つまり、日本語でワッフル)と呼ぶものよりは、クッキーに近いものなのかな、という気がしました。

ベルギーの正月に食べるガレットのレシピを紹介する前に、とりあえず、紛らわしいお菓子の名前を絵入りで表に整理して眺めてみることにしました。
続く

 シリーズ記事: ベルギーの正月菓子ガレットとは?
  1. ベルギーには、正月のお菓子と言われるガレットがあった 2012/01/03
  2. 正月に食べる習慣があるスイーツ: ガレット、ゴーフルなど 2014/12/09
  3. 紛らわしい菓子の名前: ゴーフル、ゴーフレット、ガレット 2014/12/11
  4. ベルギーで正月に食べるガレットのレシピ 2014/12/14




ブログ内リンク:
★ 目次: フランスの祭日・年中行事について書いた日記
★ 目次: ゴーフル、ゴーフレット、ガレットなど紛らわしい菓子の名前
フランスの正月: 3. ガレット・デ・ロワを食べる 2006/01/04

外部リンク:
☆ All About: リエージュとブリュッセル風がある、ベルギーワッフル
☆ All About: ベルギーワッフル
☆ Patrimoine culturel immatériel: La gaufre de Liège
【北フランスの新年のゴーフル】
Gaufres du Nouvel an
新年のゴーフル


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