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2014/12/11
ベルギーには正月に「ガレット」なる菓子を焼く習慣があるとは聞いていたのですが、ベルギーに近い北フランスにも同じような習慣があると知りました。ところが、北フランスで焼いたものは「ゴーフル」と呼ばれているようなのです。

それを前回の日記で書きました:
正月に食べる習慣があるスイーツ: ガレット、ゴーフルなど 2014/12/09


似ていたり、全く違ったりする名前が飛び出してきて頭が混乱したので、表にまとめてみました。

どう違うのかを整理したいのは、次の名前のお菓子:
  • ゴーフル (gaufre)
  • ゴーフレット (gaufrette)
  • ガレット (galette )
  • ワッフル
  • ウエハース
日本語フランス語
ゴーフル

 「ゴーフル」は菓子の名前として、神戸凮月堂によって商標登録されていたのでした(1953年)。現在では、凮月堂系列のメーカーが製造・販売しているのだそう。

Gaufre (ゴーフル)



このタイプのゴーフルに対する別の呼び名:
  • Gaufre de Bruxelles (ブリュッセルのゴーフル)
  • Gaufre belge (ベルギーのゴーフル)

※ 英語ではWaffle(ワッフル)。

※ フランスで「ゴーフル」と呼ばれて最もポピュラーなのは、このフワフワの焼き菓子。これがブリュッセル風ゴーフルで、それよりも生地が硬いリエージュ風ゴーフルと区別される。

ワッフル

フランスで「ゴーフル」と呼ぶ菓子は、日本語では「ワッフル」と訳すべきなようです。

ブリュッセル風のワッフル


ベルギーワッフル
リェージュワッフル

ベルギーのリエージュ市周辺地域の菓子:

Gaufre de Liège
(リエージュのゴーフル)



※ベルギーのワロン地域では「wafe」と呼ぶ。
英語ではLiège Waffle。
北フランスのリール市周辺地域の菓子:

Gaufre fourrée lilloise
(リールのゴーフル・フーレ)
北フランスの新年の伝統菓子:

Gaufres du Nouvel an
(新年のゴーフル)


ノール・パ・ド・カレー地方の新年のお菓子として、「gaufrettes du nouvel an(新年のゴーフレット」の名前での紹介もありました。「étrennes」とも呼ばれるのだそう。こちらは、年末に管理人などにあげる心づけ、お年玉の意味もある単語です。
ベルギーの新年の伝統菓子ガレット:

Galettes de l'an neuf
(新年のガレット)
ガレット

フランスで「ガレット」と呼ぶものは、日本でも「ガレット」と名づけられているのが普通のようです。




Galette (ガレット)

フランスのお正月の時期に食べるケーキ:

Galette des Rois
(ガレット・デ・ロワ)
Galette des Rois

ビスケットにも「ガレット」と呼ばれるものがある。

Galettes Saint-Michelのメーカー:

Galettes Saint-Michel - Logo.jpg

Galette campinoise

※ ベルギーのCampine地方のガレットということ?
サラザン(そば粉)で焼くクレープも「ガレット」と呼ぶ:

Galettes de sarrasin
ストロープワッフル

ハニーワッフル
Stroopwafel
(ストロープワッフル)

※ gaufre hollandaise(オランダのゴーフル)とも呼ばれる。
ゴーフレット

「ゴーフル」を商標登録しているのは神戸風月堂で、「ゴーフレット」は東京風月堂が商標登録していました。

風月堂では、大きなのを「ゴーフル」で、サイズの小さなものをゴーフレット(東京風月堂」、プティゴーフルないしミニゴーフル(神戸風月堂)」と呼んでいるようです。

「ゴーフル」という名の菓子は風月堂とイコールになっている感じがしますが、「ゴーフレット」の方は風月堂ではないメーカーも作っているように見えました。

Gaufrette (ゴーフレット)

Gaufrette napolitaine

英語は「Neapolitan wafer」にリンク。

日本で呼ぶウエハースは仏語では「ゴーフレット」と呼ぶと言いたいところですが、商品名で「Wafers」と書かれたものもありました。

Wikipediaの「ウエハース」は、仏語では「Oublie」という中世からある菓子にリンクされています:




小さなgaufre(ゴーフル)を「gaufrette(ゴーフレット)」として、日本語では「ワッフル」と呼ぶ菓子に似たものに対しても使われている。
「gaufrette」で画像検索


※ 半導体の「ウェハー」は、仏語でも英語でもWafer。

薄く焼いたゴーフルを巻いたものも「ゴーフレット」と呼ばれる。英語ではRolled waffles。

フランスのマコン市周辺地域で作られる
ゴーフレット・マコネーズ:


ただし、ゴーフル焼き器で焼いたような模様がないロール状のクッキーは、「ロシアの葉巻」や「ロシアの煙草」のような名前で呼ばれています。
ウエハース

ゴーフル、ゴーフレット、クッキーのようなガレットは、どう使い分ける規則があるのか? 考えてると、ますます分からなくなります...。

Wikipediaには、次のような記述がありました:
フランス北部、ベルギー、コンゴでは、柔らかくはない楕円形の、一種のゴーフルを、ガレットと呼ぶ。

突然アフリカの国が登場するのを奇妙に思ったのですが、コンゴはベルギーの植民地だった歴史があるからでしょうね。

でも、なぜ楕円形?... それがベルギーの新年に食べるガレットということなのかな?...

気にしても、分からないことは分からないので、気にしない。

そもそも、私はベルギーの正月菓子であるガレットをどんな風に作るのかを調べていたのでした。それを次回に書きます。

 シリーズ記事: ベルギーの正月菓子ガレットとは?
  1. ベルギーには、正月のお菓子と言われるガレットがあった 2012/01/03
  2. 正月に食べる習慣があるスイーツ: ガレット、ゴーフルなど 2014/12/09
  3. 紛らわしい菓子の名前: ゴーフル、ゴーフレット、ガレット 2014/12/11
  4. ベルギーで正月に食べるガレットのレシピ 2014/12/14




ブログ内リンク:
★ 目次: ゴーフル、ゴーフレット、ガレットなど紛らわしい菓子の名前

外部リンク:
愛され続けて80年以上神戸風月堂代表商品のゴーフル


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コメント
この記事へのコメント
Otiumさん

コメントをありがとうございました!
ご旅行からお帰りになられたのですね。

私にとって「ゴーフル」といえばあの丸い缶に入った風月堂のゴーフルです。
チョコレート味はストロベリー味とバリエーションがありますが、子供の頃の懐かしい思い出につながるバニラが一番好きです。
ところで私は、ベルギーのジュールス・デストルーパーのバタークリスプが大好きなのですが、あれはワッフルなのかしら?
今Otiumさんの記事を見せていただいた限りではワッフルのように思えてきました。
2014/12/21 | URL | aosta  [ 編集 ]
Re:
v-22 aostaさんへ

ゴーフルについて書きながら、風月堂のゴーフルがあったことを思い出したものの、子どものときの私はそれほど食べさせてもらえなかったのではないかと思いました。フランスでいう「ゴーフル」の、焼き立てのフワフワ感が気に入ってしまってからは、頭の中では「ゴーフル」がそれに簡単に置き換えられてしまっていたので。風月堂のゴーフルにはチョコレート味、ストロベリー味、バニラ味があったというのも、聞いたら記憶がたどれた程度です...。

>私は、ベルギーのジュールス・デストルーパーのバタークリスプが大好きなのですが、あれはワッフルなのかしら?
⇒ 私も大好きなメーカーです。フランスにいるときより、日本での方が手に入りやすいのではないかという気もします。バタークリスプは、ワッフルに見えるように仕上げたクッキーなのではないかと思うのですが、とてもおいしいですよね♪

私がワッフルについて書いたブログを読んだ友達がフランスに来たとき、わざわざ那須・聖母修道院のトラピストガレットを持ってきてくれたのですが(彼女が子ども時代に気に入っていた懐かしいお菓子とのこと)、バタークリスプのようにサクサクで食べやすいクッキーではないと思ってしまいました。シトー会といえばブルゴーニュ♪ 日本にもシトー会の修道院があったとは♪ それで感激して、期待しすぎてしまったせいもあったのだろうとも思いますが…。
2014/12/21 | URL | Otium  [ 編集 ]
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