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2015/03/01
お正月にNHKが放映する「外国人による日本語弁論大会」を見るのが嫌いでした。日本や日本人のことをボロクソに言っているので、不愉快だったのです。

フランスにもそういう弁論大会があったとしたら、私だってフランスのことを散々けなすスピーチを用意できます。でも、それを聞いたフランス人たちが、「よく言ってくれた。本当にそうなのだよね」なんて言って喜んでくれるはずはありません。ましてフランス人たちは、chauvin(盲目的愛国主義者)だと自ら言うくらいの国民なのですから。

フランスの友人たちと集まっておしゃべりしていたとき、フランスの悪い点を挙げて、日本は優れているのだと話したら、「それなら、どうしてフランスにいるの?」と言われてショックを受けたことがありました。

それで、はたと気がつきました。外国人から難癖をつけられたら不快に思うのは当然ですよね。気に入らないなら、さっさと自分の国に帰れ、と言いたくなる方が正直です。

以後、フランス人に向かってフランスのことをけなす発言は慎むようになりました。同時に、日本にいる外国人にも、日本の悪口を言うのは止めて欲しい、と思うようになったわけです。


世の中は変わった?

あの弁論大会は今でも続いているのか気になってきたので、調べてみました。始まったのは1960年で、今年は第54回の開催だったのだそうです。

まだやっているのですね。サイトが見つかって、そこにスピーチの動画が入っていたので聞いてみました。

昔とは様子が全く違っていました。いかにも「スピーチ」という感じの、わざとらしい話し方は同じなのですが、日本のことをやたらに褒めているのでした。今は、日本のことを貶したスピーチをすると、入選もできなくなっているのかもしれない...。

外国人による弁論大会がどうなったかを調べてみたのは、最近の日本は変わってきたと感じたからでした。

私はフランスと日本のことを比較して考えてしまう癖があります。良いところと悪いところは全く一致しないので、比べてみると非常に面白いからです。

日本の友達と話していても、すぐに「フランスでは...」と口走ってしまう。でも、最近は、ぐっと堪えるようになりました。少し前までは、そういう話しをすると面白がって聞いてくれていたのですが、喜ばれないと感じるようになったからです。

特に、知らない人に「フランスでは...」と話すと、反感を持たれてしまうことがあります。このブログでも、時々、そもそもフランスのことを語っているのが気に入らない、という感じの冷たいコメントをもらうようになってきました。

むかしから多少はありましたけどね。「バナナ」という言い方が面白いと思ったことがあります。外側は黄色いけれど、中身は白い。つまり、日本人のくせに欧米人のように考える人をバナナと呼ぶ。帰国子女に対する悪口として使われていました。

でも、最近は、そういう目で差別する傾向が強まっているのではないかな?...


外国人に日本を礼賛させるテレビ番組

日本のテレビでは、外国人に「日本は素晴らしい!」と言わせる番組が目についてきました。それも不自然に感じる。今までは外国人に日本のことをボロクソに言わせていたから、今度は、日本のことを褒めるのも外国人でないと納得できないのかな?...

この種の番組で、一番初めに出会ったのは「和風総本家」でした。2013年の冬、テレビ大阪から「世界で見つけたMade in Japan」という企画で、フランスのメイド・イン・ジャパンを探しているので教えてくれないか、というメールが届いたのです。

外国から発信しているサイトには、よく情報提供の依頼がきます。一生懸命返事を書いて送っても、ひとことの返事も来ないことがよくあります。それで、誰にでも片っ端から同じ文章を送っているらしい連絡には、原則的に返事しないことにしました。

フランスで愛用されている日本製品といったら包丁かなと思ったのですが、返事は送りませんでした。でも、どんな番組なのだろうかと思って、その後に日本に帰ったときに見てみました。

なかなか良い番組なのでした。

細かなところにまで工夫を凝らす日本の優れた職人芸を見せています。小さな工房で作っている人が、その出来栄えの良さを地球の裏側で評価するのを聞いて感激しています。そういう地道な努力をしている人たちを励ましてくれているのは、見ているこちらとしても嬉しくなります。

ナレーションも良い。麻生美代子さんですか。私が育った東京の言葉が美しい日本語だな、と思わせます。「○○が...」と言うときの鼻濁音の発音が、私が育った東京の発音なので親しみを感じるのです。

番組に登場する「豆助」と呼ばれる犬まで、いかにも日本的で可愛い。

犬の品種に関する私の知識はゼロ。

忠犬ハチ公が秋田犬だから、それかと思ったのですが、柴犬なのですね。

ともかく、この番組で、日本は素晴らしい国なんだと見せてくれるのは、やたらに嬉しい。

涙ぐんでしまうほど、嬉しい...。


その後、日本は素晴らしい国なのだ、と見せるテレビ番組が他にもあることを知りました。

外国にいて日本のことを聞かれると、ろくに答えられない。私は日本のことをちっとも知っていないではないかと痛感するので、極力見るようにしてみました。

テレビ番組名内容放送開始
和風総本家
テレビ大阪
(テレビ東京系)
54分 木曜 21:00 - 21:54
「世界で見つけたMade in Japan」
2011年から日本の職人に関する内容が多くなり、初期の日本独特のマナーや風習の紹介が少なくなった。
オフィシャルサイト
Wikipedia情報
2008年2月
※ 前身は「日本和風検定」(2007年11月開始)。
世界が驚いたニッポン!
スゴ〜イデスネ!!視察団

テレビ朝日系
58分 土曜 18:56 - 19:54
オフィシャルサイト
Wikipedia情報
20014年10月
※ 「これぞ!ニッポン流!(2014年4月~9月)」が改名されてスタート。
所さんのニッポンの出番
TBS
56分 火曜日 19:00 - 19:56
オフィシャルサイト
Wikipedia情報
2014年10月
※ 特別番組(2013年10月、2014年4月)が好評だったのでレギュラー番組となった。
COOL JAPAN
〜発掘!かっこいいニッポン〜
NHK(BS1)
44分 日曜18:00~18:44
オフィシャルサイト
Wikipedia情報
2006年4月
※ NHKワールドでも放送している。
日経スペシャル
未来世紀ジパング
〜沸騰現場の経済学〜
テレビ東京
54分 月曜22:00~22:54
オフィシャルサイト
Wikipedia情報
2011年11月
※ 良い切り口のときもあるのではないかと思うのですが、たまたま見たフランスに関する番組の内容が余りにも酷かった...。

日本の良さを紹介する番組は他にもたくさんありますが、ここに並べたのは、外国人が日本文化を評価するところに特徴があると思われるものです。

なんだか、外国人に日本のことをボロクソに言わせていたのの反動みたい。なにも外国人に褒めてもらわなくたって、日本人自身で評価できるのだけれど...。

「世界が驚いたニッポン! スゴ〜イデスネ!!視察団」と「所さんのニッポンの出番」は、行きすぎているようで、好感を持てませんでした。

世界が驚いたニッポン!スゴ~イデスネ!!視察団」は、海外から毎回テーマに沿った専門家を招き、日本のスゴイところを見せる番組です。どこで見つけてきた外国人なのだろうと思ってしまうほど、日本人におべっかを使わせているみたいなのが気になってしまいます。

そんなに馬鹿みたいに外国のことを褒めちぎる発言をするだろうか?... と思って、よく観察したら、外国人が言っていることは日本語で吹き替えしているのでした。声優さんのしゃべり方で、馬鹿みたいに感嘆している印象を与えているのだろうと思いました。

所さんのニッポンの出番」のサイトは、日本にいる外国人を登場させています。これも、どこで見つけてきたのかと思うような人も登場させている。出演を機会に仕事を見つけたいような人がでてきているのだろうか、と同情したくなってしまうこともある...。

この番組のサイトには「出演外国人大募集」というのがあるので、どういう風に募集しているのかと思って覗いてみました。やはり、日本の良さを探求したり、主張したい人たちを探していますね。

つまり、やらせ? それでは偏った内容になってしまうではないかと思ってしまうけれど、外国人が日本はスゴイ、スゴイと言ってくれなければ番組にならないのだから、仕方ないのでしょうね。

NHKの「COOL JAPAN〜発掘!かっこいいニッポン〜」は、来日間もない外国人の視点を生かして日本の文化を発掘するというもの。これもあったと後で追加するときに1本見てみたのですが、何が良いのか私には全く分からない番組でした。


日本が世界で最も優れているというのには、こじつけもある...

日本礼賛のテレビ番組で気に入らない点は、何でもかんでも外国人に日本を褒めさせるという設定です。次々と番組を作らなければならないから種切れもあるのかもしれない。

商品によっては、日本が優れているからそうしているわけではなくて、日本人の好みに合わせて作っているというのもあります。それを無理に外国人に素晴らしいと言わせるのは無茶です。

例えば、日本のティッシュペーパーが優れているという番組。

日本のティッシュペーパーは薄くて、柔らかなので優れている、と外国人たちに感嘆させていました。確かにそうなのですけれど、日本人がそういうティッシュペーパーが好きだから、そういう製品になっているだけだと思うのです。

日本のポケットティッシュを持っていたので、フランスで友達にあげたことがありました。歩いているといくらでもくれるので、気に入ったなら幾つもあげようと思ったのです。

ところが、鼻をかんだ友達は、これでは鼻があふれてしまってどうしようもない、と不満を言いました。それも正しい。日本のティッシュは何枚か重ねて使うものなのかな... などと考えこんでしまいました。

フランスのポケットティッシュは、こんな形になっています。

 

むかしのフランスでは、鼻はハンカチでかむものだったのだそう。何回も使ったら、汚いじゃないかと思いますけど!

ともかく、その伝統があるので、フランスのポケットティッシュは紙でできたハンカチのようになっているわけです。日本のの何倍くらいの厚さがあるかな?... 厚手のコットンくらいの強度があるとご想像ください。

これも、なかなか便利なのです。使い捨てのハンカチとして使えるし、小さめのナプキンという感じなので、持っていると重宝する場面が多いです。しゃれたポケットティッシュだと、縁取りに型押しの模様が淡いブルーでついてたりして美しい。

日本でも作って売っても良いと思うのですけど、市販はされていないようです。それで、こんなものを持ってくるのは馬鹿みたいとは思うものの、日本に帰ったときに使うようにスーツケースに入れて持ってきています。

日本礼賛番組では、日本のティッシュの高品質に驚く役割で登場していた外国人が、こういうのを出して見せていました。でも、日本製に比べてどうしようもない、という感じで無視されていたのでした。

何にでも、良いところと、悪いところがある。それを片方だけに絶対的な評価を与えるのって、私は好きではないな...。


出版されている日本礼賛本は、もっと凄まじかった!

私はテレビ番組しか気がついていなかったのですが、毎日新聞のサイトの記事で、出版業界の方はもっとスゴイのだと知りました。


日本礼賛本嫌韓・嫌中しのぐ勢い? ブームの理由を探る - 毎日新聞 2015年2月25日

どんな本が出ているのかと探してみました。

アジアの人たちは、実は戦争中に日本人がしたことに感謝しているのですよ風のタイトルになっているのは避けて選んだつもり。合計60冊余りの日本礼賛本の表紙をスライドショーにしてみましたので、ご覧くださいますか?



飛び上がってしまいそうなくらい気恥ずかしいタイトルもありますね...。

よく売れる本というのは、良いタイトルを決めてから書かせるのだと聞いたことがあるのを思い出しました。

川口マーン恵美さんが書いた『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』(16万部)と『住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち』(14万部)は、日本をベタ褒めしているだけではないのだそう。教育面を中心に日本に苦言も書いてあるので、読後の印象はせいぜい「6勝4敗」だ、と毎日新聞の記事には書いてありました。

それはそうだろうと思う。よく知っている日本と外国を比較してみたら、どちらにも良いところと悪いところが見える方が自然だと思います。

この川口マーン恵美さん、ネットで情報発信をしているのを読んでいたころ、文章も読みやすいし、かなり好感を持っていたのですが、極端に原発推進のための情報発信をするようになったので驚きました。ドイツは脱原発にしたけれど、問題だらけで後悔していると書いているのです。フランスはお隣りで、原発反対派も多いので、もしもドイツが脱原発政策で失敗しているとしたら真っ先に取り上げるはずなのですが、そんなのは全く聞いたことがないのです。

日本で
小出裕章さんに会う機会があったので、私はニュースを追っていないので分からないのだけれど、ドイツは脱原発にしてしまったことを後悔しているのでしょうかと聞いてみたら、そんなことは全くないとおっしゃっていました。ドイツでは、原発は危険だと判断したから、お金がかかろうと何だろうと、原発は止めるということでやっているはずだと思います。日本には外国のことは余り伝わらないので、アメリカ以外の国でどうかというのは何とでも言えてしまえるはず。「日本の勝ち」という本は読んではいませんが、日本の体制派を喜ばせるために書いた本なのだろうな、と思いました。


ここで選んでみた60冊余りのタイトルを眺めてみると、やはり、外国人ないし外国に住む日本人が「日本は素晴らしい」と書いている本が目につきました。

入れた本のほとんどは、ここ数年の間に出版されています。面白い♪ と、笑いたくなってきました。最近の日本は、外国人たちから素晴らしい、素晴らしいと言われるようになったみたいに見えるではないですか?

でも、日本はスゴイとか、素晴らしいとか、世界で一番だとか言っているのは、日本人か、日本サイドに立った人たちなわけで、そういう発言が今の日本人に好かれているから出版されているだけではないですか?

別に外国が日本を特に評価し始めたわけではなくて、日本人が評価されるのが好きになったというだけの話し。

確かに最近は、世界中で日本食ブームだし、日本のアニメファンも増えてきているようです。でも、それ以外に何があるだろう? 日本が優れていることが評価されている点(伝統文化、先端技術など)は、以前からも礼賛されていたわけで、最近の日本礼賛本ブームとは関係ないはずです。

むしろ、フランスの報道で「最近の日本は...」というのが出てくるのは、日本は極端に右翼化していて危険だとか、原発事故の後始末をないがしろにしているとかいうネガティブな面が目立っているのです。

日本のおもてなしが素晴らしいということが日本で言われて、それに関する本も何冊も出ていました。それを言っているのも日本人だと思うのですけど...。

「お・も・て・な・し」スピーチが受けたから東京オリンピック開催を勝ち取った、と日本では言われますが、これは本当なのだろうか? このスピーチはフランス語でしたわけだし、フランス系日本人が活躍したならフランスで騒がれて当然だと思ったのですけど、フランスでは報道されていなかったように思います。

フランスの友人にYouTubeに入っていたスピーチを聞かせて、「おもてなし」という日本語の意味が分かるかと聞いたら、全く分かっていませんでした。東京が選ばれたのはお金があるからだ、と冷たく言われてしまいました。

このブエノスアイレスで行われたIOC総会の時期は、福島原発では毎日300トンもの高濃度汚染水の流出を放置していると大きく報道されていた時期でした(福島原発事故に関するフランスでの報道を日本語訳で紹介しているブログの、この時期のページ)。いくら安倍総理が笑顔で「福島はアンダーコントロールされています♪」と言ったって、それを信じたフランス人は誰もいなかっただろうと思います...。

東京でオリンピックが開催されることに歓喜した日本人がどのくらいいたのかは知りませんが、「おもてなし」という言葉は2013年の「新語・流行語大賞」で大賞を獲得していましたね。

その後、ブラジルでサッカーの大きな試合があったとき、ブラジルの「おもてなし(accueillantという言葉でしたが)」は素晴らしい、という感じの報道がフランスのテレビであり、それを見てギャフンとしました。ブラジルのグラマーな女性たちが胸やお尻を振りながら踊っている姿が映し出され、やって来た外国人たちを歓迎していたのです。


日本人による日本礼賛ブームは、いつから?

いつから日本人は、世界で最も優れているのは日本だ、と言い出したのかな?... 右翼系の人たちが自分の国を高く持ち上げるのは、そういうものだと思う。でも、今の日本礼賛ブームというのは、もっと広い層に広がっているように感じるのです。

ここで引用している毎日新聞の記事でも、日本礼賛本が愛国心を動機に読む人だけに買われるのなら数万部止まりで、16万部も売れたりはしない、と書いています。

NHKが行った「日本人の意識」調査が紹介されていました。
質問回答者
2013年2003年
日本人はすぐれた素質をもっている68 %51 %
日本は一流国だ54 %36 %

日本人が母国に誇りを持たない割合が最も高かったのは、ここに比較として出した2003年だったようです。

外国に住む日本人が書く本のテーマの流れは、こんな風だったと分析する出版社の編集者がいました。
  • 2000年代半ばまで: 欧米人と結婚した日本人女性が日本の情けないところを指摘する本が売れていた。
  • 2007年: デュラン・れい子著『一度も植民地になったことがない日本 』が20万部を超えたあたりで潮目が変わった。
  • 2011年の震災が、その傾向に拍車をかけた。

今の日本礼賛本ブームの火付け役の1つは、竹田恒泰著『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか 』だとされていました。

2010年12月に出版され、47万部売れたのだそうです。

担当編集者は、「当時、正面切って自国を褒める本はほとんどなかった。自国を褒めていいというメッセージが読者に待ち望まれていた」と話したとのこと。

東日本大震災が発生したのは、この本の出版から3カ月たったとき。それで一気に人気が出たようです。

シリーズ3冊で、累計約81万部売れたのだそう。


日本に帰国すると、不在だった時期に現れた変化がよく見えるものです。日本は素晴らしいとやたらに日本人が言い出したのは、3.11の後だったな... と思い出します。

鎌倉時代、蒙古襲来のときに日本に神国思想が生まれたのも、太刀打ちできないような困難に立ち向かおうとしたのの現れだと思うのですが、震災後の日本にもその悲壮さが見えたのでした。

私がテレビ番組「和風総本家」を見て、日本は素晴らしい国なんだと見せてもらったときに覚えた心の安堵感もそれだったと思う...。


今がどんな時代なのかが見えてくる?

過去にも、日本や日本人をたたえる風潮が強くなる時代はあったのは確かでしょうね。

「『日本人論』再考」の著者で東大名誉教授(文化人類学)の船曳建夫(ふなびきたけお)さんは、こういうブームが起こるのは「不安」の空気が流れているときだ、と指摘していました。

明治維新以来、国が苦境にある時も右肩上がりの時にも、日本人論は日本人がアイデンティティーに不安を抱えた時代に流行し、不安を癒やす『安定剤』の役目を果たしてきた。

日本人論ブーム
  • 第1期: 日清・日露戦争の富国強兵の時期の「武士道」(新渡戸稲造著)や「代表的日本人」(内村鑑三著)など。西洋の先進国と比較し、日本をポジティブに評価しようとした外向きの時代。
  • 第2期: 1929年世界恐慌から開戦ごろまで。九鬼周造の「『いき』の構造」など「日本は非西洋である」を前提に、日本の伝統に価値を求めた内向的な時代。
  • 第3期: 敗戦から経済復興までの半世紀。『菊と刀』から『ジャパン・アズ・ナンバーワン』まで、右肩上がりでも『これでいいのか』という不安を背景に、長く日本人論が読まれてきた。
船曳教授によれば、今回のブームは第2期に似ているのだそう。

さらに、こう分析していました:

第2期の不安の相手は西洋だったが、今は中国や韓国を意識している点が特徴。人口減など将来に不安を抱えた日本人が未来に明るいものが見えないゆえに、古来の伝統や西洋人からの評価に価値や癒やしを求め、日本人、ひいては自分自身のアイデンティティーを守ろうとしているのでは...。

私もそう感じますね...。このまま暴走したら戦争だろうな... と思えてきているので。

不穏な時代になると、日本の神国思想が鼻をもたげますか...。

フランスでは、伝統や田舎に回帰する傾向になると聞いたことがあります。またフランスと比べてしまった!...

21世紀になったときはフランスにいたのですが、そういう傾向が強い時代が始まったという空気が流れていました。フランス人のルーツは農民だというような本が、お正月早々に何冊も出たのでした。

不穏な時代の始まりか... と思っていたら、9.11、イラク戦争、リーマンショック...。やっぱりね... と思ったのでした。


日本人のすごさは、謙虚に改善しようとする姿勢があったからでは?

ポール・ボネの『不思議の国ニッポン』シリーズのような本は、今だったらベストセラーなんかにはならないだろうと思います。

このシリーズを父が好きで、私にも読むように薦めていたのですけど、こういうのも私は好きではなかったです。フランス人が書いているようには見えないという疑いを持ったので気に入らなかった理由の一つでもあったのですが今では実は日本人作家が書いていたということが公然の事実になっているようですね。日本人が自国を批判しても良いはずなのに、在日フランス人にさせた方が好まれるという設定の本でした。

時代は変わって、日本を礼賛するブーム。

昔の日本人は外国人が日本の批判をするのを聞くのが好きだと感じて、反発を感じていました。でも、あるとき、日本人のそういう前向きの姿勢が日本の経済の発展を招くのだろうな、と良い側面を見た思いがしました。

例えとして、なぜ日本が優れた吹奏楽器を作るようになったか、という話しを聞いたのです。ラッパの類いはフランスのメーカーのものが優れているという定評があったのに、日本のメーカーに追い抜かれてしまったのだそう。

というのも、ヨーロッパの伝統的な楽器メーカーは世界で最も優れたものを作っているという自負があるから、昔からあるものを作り続ける。ところが日本のメーカーは演奏者の声を聞き、どんどん使いやすい楽器に改良していく。演奏家からすれば、良い音がでやすい楽器を使うのは当然なのだそう。

そう言われてみると、管楽器というのは音を出すのが非常に難しいのではないかと思います。下手に吹けば突拍子のない音が飛び出してしまいますから。

交響曲の中には、ホルンのソロが出だしの場合もあります。例えば、シューベルトの交響曲第9番(聞いてみる)。この第1声が調子はずれだと目立ちすぎる。よくコンサートに通っていた昔には、そういうズッコケる演奏に度々出くわしていたのに、それがなくなったのは楽器そのものが進化したからなのだろうか、と思ったのでした。

そんな話しを聞いた私は、日本は外から優れたものを受け入れて、それをさらに良いものにしていく文化がある国だな、と思ったのでした。

日本の強さは謙虚に良いところをどんどん取り入れて行くことだとしたら、最近の日本礼賛ブームは少し危険な側面もあるのでは? 自分が最高だと思ったら、そこでとどまってしまって、もう進歩はないです。

日本礼賛ブームも、これ以上はエスカレートしないで欲しいな...。

スライドショーにした日本礼賛本の表紙を眺めていると、なんだか異常だとも思えてきました。こんなに外国人たちは日本を絶賛しているのですよ!~ と自作自演しているということは、それほどまでしなければならないほど、日本人には劣等感があるのだろうか?... 悲しくなってきてしまう...。

続きへ:
フランスにもあった「Made in France」ブーム

追記(2015年4月):
他の記事に入れてくださったコメントで教えていただいた番組「未来世紀ジパング」は、日本礼賛ブームの意図を持って無理やり作った番組として驚くべき内容でした。知らないことを教えてくれる番組だと、「日本って凄いんだ~♪」と舞い上がります。でも、たまたま知っている分野のことだと、いかにでっちあげの内容であるのかが見えてしまう...。この番組もマークしておくべきだと知ったので、上に作った日本礼賛番組の表に加えました。

外部リンク:
毎日新聞: 日本礼賛本嫌韓・嫌中しのぐ勢い? ブームの理由を探る 2015/02/25
日経ビジネスオンライン: 「ニッポン礼賛バラエティ」への違和感 - 日の丸背負ってラーメン屋に並びたいですか? 2014/12/02
NAVER まとめ: やたらと日本人を持ち上げる番組が急増してるって気づいてた?
もはや愛国ポルノ! 空疎な“日本人はスゴい”論連発で大ブームの日本礼賛本トンデモランキング 2015.08.08
「報道の自由度」ランキング、日本はなぜ61位に後退したのか? 日本大学大学院新聞学研究科教授・福田充
「乱れた日本語を取り戻す!」に潜む排他性 「大和言葉」本ブームを考える
☆ アマゾンサイト: 2014年 Book年間ランキング「歴史・政治」
マツコも苦言...なぜ「日本すごい」がブームになっている?
テレビが日本人をダメにする『世界の日本人妻は見た』出演拒否された友人の話
厚切りジェイソンが“日本スゴい番組”の愛国ポルノを批判し炎上! でも「四季があるのは日本だけじゃない」は正論だ
福島で行われている御用学者による放射能洗脳セミナー
☆ おとぼけマダムのとんちんかん問答 「地震がくるといいながら高層ビルを建てる日本」 デュラン・れい子先輩 2010./03./01
外国人による日本語弁論大会
合掌のポーズ
ケント・ギルバートはなぜ突然ネトウヨになったのか? 背後に右派人脈とビジネスのにおい
極右トンデモ女「川口マーン惠美」の正体

内部リンク:
『畏れ慄いて』は日本を侮辱する作品なのか? 2013/05/26
フランスで紹介された日本の「珍道具」 2013/05/02
「限界集落」という言葉が気に入らない 2014/09/25


シリーズ記事: 最近の日本 ~ 「日本礼賛」から「ゆるキャラ」のブーム



カテゴリー: 日本 | Comment (11) | Top
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この記事へのコメント
Re:
v-22

非公開コメントなのでお答えできませんが、励ましのメッセージをくださり、どうもありがとうございます♪

世界的に不穏な空気が流れていると感じ、特に日本は心配でなりません。これは一時的なものとして通り過ぎて、良い方向に流れていってくれたらな... と願っております。
2015/03/06 | URL | Otium  [ 編集 ]
日本は素晴らしいはあまり意識したことがなかったのですが、確かに最近そういうTV番組等が多いなと気がつきました。中国などの台頭に対する不安やそれを認めたくないという意識があるのかもしれないですね。でも中国の作るものにずさんなものが時々あって、そのやり方でアジアでトップになるのはどうだろうか、という疑問をもったりして、日本を肯定したい気持ちがあるのかも…と個人的には少し感じました。
以前、過去にこれこれという偉大な日本人がいたんだって、と欧州人に話をしたら、あぁいつも日本人はいつも自分が正しいという考え方だね。ドイツ人と同じだ、と言われた事があります。私の言い方に鼻にかかったところがあったのかなと反省しましたが、そういう印象を日本人はもたれているのかな(フランスではどうでしょうか?人によるとは思うのですが)。
楽器の文章については、ベルギーで入った楽器屋さんでまったく同じことを言われました。
でも日本のいいところは自慢したくなってしまう、あまり愛国心は強い方ではないけれど、私にもそういうところがあるなぁと感じました。
2015/04/03 | URL | chiaki@静岡  [ 編集 ]
Re:
v-22 chiaki@静岡さんへ

>中国などの台頭に対する不安やそれを認めたくないという意識があるのかもしれないですね。
⇒ 日本の商品が壊れなくて質が高いのは日本人が一番意識しているだろうと思っていたので、中国との関係を私は意識していませんでした。フランスの「Made in France」ブームは完全にそれだと思いましたが。

日本礼賛ブームで私が最も奇妙に思うのは、外国人に褒めさせるというシナリオです。日本人が自ら認めれば良いではないか、と思ってしまうので。フランスのMade in Franceブームは、本当の良さはフランス人が分かるのだという、全く逆なやり方なのが面白いです。

>過去にこれこれという偉大な日本人がいたんだって、と欧州人に話をしたら、...
⇒ 日本人は遠慮があるせいか、自らのことを褒めるのが自然にできないからではないかという気がしましたけど...。

それと、ヨーロッパではアジアの歴史を全く学校で学んでいないのではないかと思います。中国などはギリシャに匹敵するような哲学や技術もあったのに、そんな歴史などは全く勉強していなくて、フランス人たちには発展途上国にしか見えていないらしいと感じます。今の中国は安い粗悪品を作ることでのしてきているけれど、高い商品も作って売れるようになったら怖い国なのだぞ~、とフランス人を脅したことがあります。そうしたら、中国は「眠れる獅子」という表現があったことを思い出していました。

フランス人たちは、あっけらかんと自慢をします。国としてはフランスは世界で一番良いと思っていて(最近は酷い不況なので自嘲的な発言も多くなりましたが)、家族のことについても平気で自慢するので面白いです。子どもが成績も良くて優秀なのだとか、奥さんは美人だとか。日本人は、国にしても、家族にしても、一心同体で切り離さないから、自慢しようとすると、ぎこちなくなるのかな?... などと分析したりもしました。

>日本のいいところは自慢したくなってしまう、あまり愛国心は強い方ではないけれど、私にもそういうところがあるなぁと感じました。
⇒ フランスに来てから「愛国心」なるものを考えさせられました。フランスは色々な国の人たちが混ざっているので(祖父母の代にまで遡れば、必ず一人は外国人がいるのだそう)、自分の国を愛さないと国がなりたたないものな、と思いました。

日本人だって愛国心を持って、自らの国が優れていると思うことは全く悪いことではないし、そうあるべきだとも思います。ところが、敗戦の後の教育で、愛国心が右翼的な感情だという風に扱われてきてしまったのが問題なのではないかな?... 本当の愛国心というのは、なんらかの敵に対抗することによって団結するのではなくて、本当に誇りにできる国にするように努力することだと思うのですけれど...。

欧米に追いつき追い越せを極端にした明治維新、そして敗戦で、日本人には酷いコンプレックスができてしまったと感じます。コンプレックスの裏返しというのはタチが悪い...。明治維新の前の時代にまで遡って日本は優れているのだと考えたら、もっと自然な国のあり方になるだろうにな... と思ってしまいます。
2015/04/04 | URL | Otium  [ 編集 ]
外国人に褒めさせるというシナリオ、ここが気になる点なのですね。ごめんなさい少し私のコメントはずれていたかもしれません。う〜ん、自慢せず謙虚なことが美徳だと考えがちな日本人ということを考えると、確かに外国人に褒めてもらうというのがとても効果的かもしれないですね。2020年のオリンピックでの外国人観光客誘致を意識しているとも感じます。
しかしややこしいですよね、外国人タレントに言ってもらってスタジオの日本人たちが「ほんとよね〜、ほんまやわ〜」と言っている図、よく見ます(笑)。日本人はややこしい。自分も含めて(笑)フランス人みたいにあっけらかんとはしてないですよね。

外国人にも日本人の考え方はややこしいと思われていると思うけれど、それは行き過ぎで勘違いだろうと思うこともあります。それくらい微妙なものかもしれないです。
そういえば、以前の職場にアメリカ人がいて、彼から私に「最近きみのとなりの席の香水がキツく感じるんだけど」とメールが来ました。となりの女性は香水をつけていたので「そうですね」と返信したら、「いや、きみのことを言ってるんだよ。日本人は遠回しに言うのがマナーだろう」と言われた事がありました。忙しくて彼の仕事を手伝ってあげれなかった私に対しての嫌みメールのようでしたが、日本人はそんなに遠回しに言うこともないのだけど…とその時は疑問に思いました。私のとらえ方ももしかしたら違ったのかもしれないけれど…。すみません、話がずれました…!

確かに、明治維新と敗戦は大きいですよね。何かをきっかけにというのは国も人も同じですね。
2015/04/05 | URL | chiaki@静岡  [ 編集 ]
Re:
v-22 chiaki@静岡さんへ

アメリカ人のエピソードは興味深いです。アメリカ人はフランス人以上に率直に行動する国民だと思っていたので、とても意外でした。

まず始めに思ったのは、日本に住んでいる外国人は、自分の国にいる人たちとは違うメンタリティーになってしまうことが多いということ。在日フランス企業で働いていたときに出会う外国人には日本人をさげすむ人たちがいたけれど、その人たちの国に行ったときにはそういうタイプの人には出会わない。日本人も同じで、海外駐在員の奥様がメイドさんのことを「女中の分際で掃除機が欲しいなんて言うのですよ」などと発言するので仰天しました。本国にいればフツウの階級なのに、外国に転勤すると厚遇されてしまうからだろうと思います。

それと、日本人の謙遜とか、相手をたてる人付き合いは外国人には難しくて、歪んでしまうこともある。日本に住んで変に日本人風になってしまったフランス人を貶すには「タタミゼ」という単語ができています。畳になってしまった、という意味。日本に来たことがないフランス人は知らない造語ですが。

歪んでしまったアメリカ人なのではないかという疑いの次に思ったのは、彼が日本人の遠回しの発言を、ノイローゼになるくらいに耐え難かったのではないかという同情です。

フランスの友達に、日本人は相手の気持ちを第一に考えて、自分は望んでいなくても相手に合わせる美徳があるのだと言ったら、そういうのは偽善だと一喝されてしまったことがありました。私は子どものときから本当に思っていることしか言わない、つまり全く可愛くない子どもだったようなのですが、いちおうは日本人的な感覚も持っているので、「偽善」という捉え方には腹がたちました。でも、良いなら良い、気に入らなければ気に入らないとはっきり言ってくれるフランスの社会は、相手が言っていることが本当なのか嘘なのかを推測する必要がないので、居心地は良いです。そのアメリカ人は、お世辞を言われてカラ喜びして裏切られたりする生活に疲れてしまっていたのでは?

それにしても、香水であてつけをするというのは、ジョークや皮肉のユーモアの能力に乏しい人だったのではないかと思ってしまいます。子どものときからジョークが連発される社会で育っていたら、もっと気がきいたことを言って、そういう才能が乏しい私たちを唸らせるものだけどな…。

さらに考えると、自分の国で本当のことしか言わない厳しさに馴染めない外国人が、日本人がほんわりとした空気で包んでくれるのに憧れて住むというのもありますね...。でも、よく聞くのは、日本では外国人として暮らしていると住み心地が良いけれど、いくら日本に溶け込んでも日本人としては認めてもらえないという嘆きの言葉...。
2015/04/06 | URL | Otium  [ 編集 ]
おっしゃるようにアメリカ人の同僚は疲れたんだと思います。
その後アメリカに家族で帰ったので、日本は居心地のいい国ではなかったかもしれません。確かにもう少しウィットに飛んだジョークで返してくれれば、私も調子に乗ってヘルプしたかも! な〜んて冗談ですけど、難しいですね。
なるほど、日本のほんわかは危険ですね。油断できないですねって日本人の私も思う。

昨年イギリスに初めて行ったとき、イギリス人の人との間の置き方が日本人そっくりでびっくりしました。確かに会社に居たイギリス人たちはクールだし日本人ともうまくやっていくタイプが多いなぜだろうと思っていたのですが、割と建前本音が分かれているし距離感が似ていて、あぁなるほどと思いました。面白いですね、もちろん個人の差が大きいけれど。

フランス人と私は深い付き合いをしたことがないのでわからないけれど、喜怒哀楽が激しくてある意味人間味あふれた人たちという印象を受けます。ロンドンにいたときも何人かフランス人と接しましたが、クラスの中でげらげら笑ったり楽しそうなのは皆フランス人でした。で授業がつらくなると一目散に音を吐くのもフランス人(笑)。一緒にレストランに行った時も楽しそうにおしゃべりしてました。同席したのがスイス人・日本人(私)だからでしょうか!? 
2015/04/08 | URL | chiaki@静岡  [ 編集 ]
Re:
v-22 chiaki@静岡さんへ

>その後アメリカに家族で帰ったので、日本は居心地のいい国ではなかったかもしれません。確かにもう少しウィットに飛んだジョークで返してくれれば、私も調子に乗ってヘルプしたかも! な〜んて冗談ですけど、難しいですね。
⇒ 上司だったフランス人が帰国したときにパリの家に招待されたので遊びに行ったら、日本では部下たちがよく働いてくれていたのだけれど、フランスに戻ったら残業は自分でしなければならなくなったので、8キロ(だったかな)痩せてしまったと笑っていました。こき使う社長でしたが、日本だからそれがまかり通ると分かっていたのだな... と思いました。 chiakiさんは押し切られないで手伝ってあげなかったのは、偉い!

>フランス人と私は深い付き合いをしたことがないのでわからないけれど、喜怒哀楽が激しくてある意味人間味あふれた人たちという印象を受けます。
⇒ 私にとってのフランス人は、お友達として付き合うにはとても楽しいけれど、一緒に仕事はしたくないという人種です(笑)。

イギリスは島国独特のメンタリティーがあって、日本人と似ているかな、という見方をしています。自国にいるととても良い人なのに、外国に行くと豹変してしまうタイプの人がいるのも日本人に似ている。

イギリスに語学留学したときに付き合ったフランス人たちが言っていた外国人の国民性分析は面白かったです。例えば、フランス人は疲れると黙るけど、スペイン人は余計にしゃべるようになる。イギリス人は整理整頓をしない。など...。「そうは思わないけどな...」と言う私に、「あれを見てごらん」と言われて眺めてみると、確かにそうなのでした。

>同席したのがスイス人・日本人(私)だからでしょうか!?
⇒ スイス人も、ドイツ語圏とフランス語圏の人で180度違うので面白いです。もっとも、ドイツ人といっても、南のミュンヘンの人たちは、フランスのようなユーモアがあって、おしゃべりが楽しい人たちだと思ったことがありましたが。
2015/04/08 | URL | Otium  [ 編集 ]
偉くないですよ。だから好かれてもいないし、招待されることもない…(笑)
ヨーロッパは国がたくさんあるので、国民性の分析をアジア人として客観的に見れるのが面白いと思いました。フランス人は疲れると黙るのはわかる気がします。以前スパニッシュアパートメントという映画を見たのですが、うまく分析しているなぁと興味深かったです。
ベルギーのフランス語地域に行った事がないのですが、フランドル地方と比べて国民性の違いをOtiumさんは感じられますか?

2015/04/09 | URL | chiaki@静岡  [ 編集 ]
Re:
v-22 chiaki@静岡さんへ

>偉くないですよ。
⇒ chiakiさんのご体験が、外国人に日本を褒めさせるのが主流になった時代だったら、それほどではないとは思いますが、その前だっただろうと推測したので「偉い」になりました。

ずいぶん前のこと、つまり外国人に「日本はスゴイ!」などと言わせる時代が来るとは思っていなかった時代の新聞に、日本に住んでいてアメリカに帰ったアメリカ人の投書がありました。そうだろうな... と思ったので、小さな記事だったのに記憶に残っています。

日本に住んでからアメリカに帰ると、麻薬が切れたような状態になってしまうのだ、と言うのでした。つまり、日本人からチヤホヤされていて、どんなことでも何か言うと感心してくれるのが非常に心地よい。それがなくなると、もう、日本に帰りたいとしか思わなくなる。ただし、集まった場に外国人は一人だけいるのが良いのであって、複数の外国人が違う意見を言う場面になるのはマズイのだ、という指摘があるのも面白かったです。

>ヨーロッパは国がたくさんあるので、国民性の分析をアジア人として客観的に見れるのが面白いと思いました。
⇒ 日本では「欧米」と言いますが、アメリカとヨーロッパのメンタリティーは全く違うし、ヨーロッパ諸国も国によって全然違うのが面白いですね。最近は、見ただけでかなりどこの国の人か見分けられるようになりました。日本に行ったフランス人は、日本人からアメリカ人だと思われるのに抵抗がある、と誰もが言いますね。

>ベルギーのフランス語地域に行った事がないのですが、フランドル地方と比べて国民性の違いをOtiumさんは感じられますか?
⇒ 旅行したときにはかなり違うと感じました。北の方は、公用語になっているのにフランス語の表記をしないというのがあったからかも知れませんが。ベルギーのフランス語圏の人たちはフランス人に近いメンタリティーがあると感じますが、フランス人と間違えることはないですね。フランス人のような毒気がなくて、素朴で気立てが良いと感じます。

ベルギーは、フランス人には馴染めない(はっきり言えば嫌う)オランダの文化がある地域と一緒になっているのが不可解です。ベルギー人と話すと、北の工業地帯の人たち(つまり、お金持ち)に牛耳られるようになった、と不満はあるそうなのですが、まあ何とか分裂しないでいる...。

ベルギーは、中世にはブルゴーニュ公国だったという親しみがありますが、私には1つのイメージでまとめられない国です。無理に国境線をひいて作ってしまった国なのに、なぜ分裂しないでいられるのだろう?… 数年前には無政府状態になっていたのですが、それでも問題はなかったという不思議な国。どのくらい無政府状態が続いていたのだっけか、と調べてみたら、541日間のようでした。
http://d.hatena.ne.jp/Noro153+EN/20111205/1323123013
2015/04/11 | URL | Otium  [ 編集 ]
ポケット ティッシュ ♪
たしかに 日本のポケットティッシュは
何枚か重ねて使用しないと 洟をかめませんね。。。

というわけで ぼくは
リードクッキングペーパーを利用
肌触りも良く 厚さもあり 便利

溢れ出づる 洟の多さに悩まされるときは
四つ折りにして マスクの裏に 装着

ぼくは 自身も日本国もリスペクトしてますから
他人様の評価など 屁とも思っていません 

chinやら korやら ameやら 何様のつもりなのか
日本にたいして 随分と 無礼なことを言ったり
なさったりしてますけど、、

ぼくも 日本国も 彼等のシモベなどでは
けっして ないのだ ♪


2017/04/13 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: ポケット ティッシュ ♪
v-22 たかゆきさんへ

>ぼくは リードクッキングペーパーを利用 肌触りも良く 厚さもあり 便利

鼻をかむにはどうかな、と思うけれど、あの厚みは素晴らしいですね。日本礼賛するなら、ティッシューの薄さより、こちらの方だと思う。フランスでは、この質感の紙はないだろうと思うし。

>四つ折りにして マスクの裏に 装着

最近の使い捨てマスクも薄っぺらみたいですね。昔のガーゼのは厚みがあって、寒さしのぎの役にもあったし、洟が出てしまうときにも便利だったのに。リードクッキングペーパーは、息がしずらいのではないかと想像しますが、あの薄っぺらなままよりはずっと良いだろうと思いました。

>ぼくは 自身も日本国もリスペクトしてますから 他人様の評価など 屁とも思っていません 

日本では、外国から評価されているとやたらに言うから、そんなことないよ、と言いたくなるわけです。でも、本来は自分たちが自分たちの良さを一番評価できるのだから、外国人に褒めてもらったり、貶してもらったりして喜ぶ必要は全くない、と私も思います。
2017/04/14 | URL | Otium  [ 編集 ]
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