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2015/04/08
友達がネットオークションで安くアクセサリーを買ったのだ、と言って見せてくれたことがありました。全く私の趣味ではないので、何と返事して良いか分かりませんでした。だって、私だったらタダでくれると言われたって断ってしまうような大きなアクセサリーばかりだったのです。

こういう大きなのが好きだったら、私が持っているのをあげるわよと言ったのでした。それから日がたったのですが思い出して、タンスの引き出しに入っていた大きなアクセサリーを選びだしました。

気に入らなかったら、どうせ私はつけないものだから捨ててしまって良いというつもり。いらないものをプレゼントするのも気が引けたので、日本から持ってきていたレースのハンカチーフに包んで、着物の生地の巾着に入れることを思いつきました。そうすれば、すくなくとも布の方はプレゼントになるから。

少し思い出があるものもあったので、プレゼントの用意をしながら記念写真を撮りました。眺めていたら、やはりこれはとっておこうと思うものは抜いたので、少なくなってしまった...。



ある程度は価値がありそうなのは、手前に置いたミニチュアの香水瓶のペンダントではないかと思います。香水も入ったままだし。


毒の香り?

真ん中と、その右にある金のが、思い出のあるクリスチャンディオールの「Poison(毒)」という、飛んでもない名前の香水です。

日本では「プワゾン」と表記するのでしたっけ。
まだ売っているのですね...。

私が勤めていた会社が、フランスの有名な香水はほぼ全部作ったという香料会社。その会社を辞めるときに、新しく入った主任調香師の人がこれを作って、華々しくデビューしたのでした。

香水の調合というのは難しいそうで、クライアントから新しい香水を売り出すプロジェクトが入ると、色々な香りのサンプルを出して選んだり、変えたりしていきます。

3,000のサンプルを出して、やっと1つが選ばれるのだと言っていたっけかな?...

でも、このプワゾンというのは、凄まじい香りなのです。どうして、こんな強烈な匂いの香水が素晴らしい出来なのか、私には分かりませんでした。

転勤した先が、その香水を売っている会社が入ったグループなので、いやおうなく嗅ぐことになってしまいました。深い緑色のパッケージは美しい色だと思いましたけど...。

マーケティング部長のフランス人女性が、これをプンプンにつけているので、たまらない!

オフィスの中はこの香りでいっぱいだし、一緒にレストランに行くと、彼女の香水の匂いしか鼻に入ってこないので、食事をしている気分にはなれませんでした。

それを消すために、私は香料会社時代にもらっていたサンローランの香水(瓶はないけど、中身は同じ)をつけていました。それをトイレでマーケティング部長に見られてしまって、うちの会社の香水をつけろと叱られてしまったのでしたのでした...。

でも、こういうプワゾンの拡販アイテムはもらっていたようで、そのまま残っていました。

彼女の秘書からは、テレビにプワゾンのスポットが出ることになったから見るように、と言われました。ところが、香水の名前なんか覚えられないほど短い。本当に、あっという間に終わってしまうコマーシャル。それで、億単位の広告料を払ったというのが信じられませんでした。

思えば、最近の日本のテレビでは、コマーシャルの時間が異常に長いですね。広告費が安くなったのかな?...


ところで、プレゼントの包みを開いた友達は、香水の瓶のには余り興味を示していませんでした。香水がとても好きな人だったので、さっそく匂いを嗅ぐだろうと思っていたのに不思議...。ご主人の方は、コレクターが喜ぶようなアイテムだろう、と言っていたけれど。

その日の彼女は黒いドレスを着ていたので、さっそく黒と白のネックレスをつけました。なかなかお似合い。やはり私は、こういう大きなアクセサリーをつけても引き立たないな、と思った次第です。あげてしまって良かった。



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コメント
この記事へのコメント
ロシャスのビザーンス、お気に入りの香水瓶です。
でもどうしてピンクの紐なのかしら。
私の個人的な趣味から申し上げれば、深い瑠璃色の魅力が半減してしまうような。
タッセルは素敵だと思いますが、ピンクはない、と思います。できれば香水瓶に合わせて金色のもの、それももう少し細めのものの方が、色的にもボリューム的にもバランスがいいように思いました。

プワゾンの、まとわりつくような甘さは私も苦手。
ボトルデザインは悪くないと思いますが、香りのイメージが強烈過ぎて、ペンダントとしても身に着けることはないと思います。
どちらも香水瓶をもっと素敵に見せるデザインがあると思うのですが。

それにしても、otiumさんは香料会社にお勤めだったとは存じませんでした。
漠然と文筆業の方かしら、と想像しておりましたが、香料会社とは思いもしませんでしたので、嬉しい驚きです。
さらにサンローランを愛用なさっていらしたと伺い、またもや大喜びしています。サン・ローランも色々ありますが、私が好きだったのは、サン・ローランの最初の香水"Y"。
あのグリーン・シプレの香り、今でも一番好きな香りのひとつです。
すでに廃番となり、店頭では手に入らないため、もっぱらネットで探します。
私は甘すぎる香りや、最近はやりのグルマン系は苦手で、シプレ系が好き。
つまりクラシックな香り、ということになるのかしら。

2015/04/10 | URL | aosta  [ 編集 ]
Re:
v-22 aostaさんへ

aostaさんのブログに入っていた美しい香水瓶を眺めていて、いらないアクセサリーをプレゼントするにしても、香水のペンダントを入れると失礼にはならないかな、と思いついたのでした。私は香水を使い終わると、みな捨てていたのは、サンプル用の味気ない瓶に入れた香水を使うことからスタートしたのでそうなったのかな... などと、昔を思い出した次第です。

やはり、ボトルの形でビザーンスだとお分かりになったのですね。このショッキングピンクの紐は酷いですよね。せっかくいただいたけれど、首につるしたこともなかったし、匂いをかいでみようともしなかったように思います。良い香りだと聞くと、中身だけ使えば良かったなどと思いました。

香料会社に勤めたのは、タダでフランス語の勉強をさせてもらう手段としてフランス企業に就職したという時代のことでした。ラボで働いたわけではないので、香水を作るのは横で眺めた程度。珍しい業種なので、南仏の工場を訪問してみたりもしたのですが、夏休みを利用して行ったので、工場は休業中。ローズ・ド・メと呼ばれるバラの収穫期に来ると雰囲気を味わえると言われたのですが、行き損ねました。香水の町グラースに行くと見学もできるのですが、観光客用のところにしか入れないので、貴重な経験ではありました。でも、原料しか作らないと、香水業界のような華やかさは全くありません。香水に華やかさがあるのは演出の役割が大きいのでしょうね。

調香師の人に、私に合う香水はリヴゴーシュだと言われました。確かに気に入って、いまだにそれで通しています。サンローランで素晴らしい出来だなと思ったのはオピオムです。プワゾンが生まれたとき、同じようにきつい香りでもオピオムには奥深い魅力があるのに、と思ったのでした。作った調香師の風貌からして、オピオムの作り手は繊細さがある天才に見えました。

「Y」はどんな香りだったかな?… ある程度は香りの勉強もしたのですが、ぜんぶ忘れてしまいました。調香師は「鼻」と呼ばれ、ワイン同じように、彼らは香りを言葉で表現して覚えるというのは面白いと思いました。臭覚を記憶するのは難しいのでしょうね。
2015/04/12 | URL | Otium  [ 編集 ]
otiumさん

>香水に華やかさがあるのは演出の役割が大きいのでしょうね

ボトルデザインは演出の際たるものかもしれませんね。バカラやラリックといった有名どころを使ったのも、品質や技術が優れていただけでなく、それ等のブランドが持つ高級感にも意味があったのかもしれません。
リヴゴーシュは、確かYに続いて発表され、瞬く間に名声を勝ち取った香りでしたね。香水評論家(?)のルカ・トゥリンは、史上最高のフローラル・アルデヒディックと評しています。
青と黒の金属製のアトマイザーも斬新で美しいとされていますが、残念なことに、当時の私の好みではありませんでした。私の場合、香水瓶も購入の重要なファクターとなりますので、買いそびれたまま現在に至ってしまいましたが、そう言えば最近見かけません。海外では販売されていても、日本では廃番扱いの香水も少なくないと聞いたことがあります。リヴゴーシュもそうなのかしら。気になります。
そしてオピウム!実は主人の愛用の香りなんですよ!
私もオピウムは大好き(*^^)v
阿片という意味のネーミングはプワゾン同様、インパクトがある名前ですが、プワゾンが直接的で名前そのままのイメージであるのに対し、オピウムという名前は幻惑的で想像力を喚起する名前だと思います。孤高で格調高く、かつ官能的な香りですよね。エゴイストもオピウムに似ていますが、エゴイストにはオピウムの奥深さ、濡れたような輝きはないように思います。
日本の印籠にインスピレーションを得たという香水瓶のデザインも素敵です。

2015/04/12 | URL | aosta  [ 編集 ]
Re:
v-22 aostaさんへ

リヴゴーシュのボトルは確かに面白味がないですね。アトマイザーは旅行するときに持ち歩くのにすこぶる便利だと思っていますが。

消えてしまって、また復活する香水もありますが、リヴゴーシュは続いているだろうと思います。最近はプレゼントされた香水を使い切ってしまおうとしているので、久しく買っていませんが。

>オピウム!実は主人の愛用の香りなんですよ!
⇒ あら、まあ、そうでしたか。ぴったり合う感じがして嬉しいです。誰にでも合う香水もありますが、オピウムは俗っぽい人が使うとおかしくなってしまう強い個性があると思います。

ボトルと同時に、香水にはネーミングも大事でしょうね。aostaさんのブログで紹介されていたゲランの「夜間飛行」のキャップはシャンパンのコルクをイメージしているというのを読んで( http://folli-2.at.webry.info/201503/article_8.html )、サンローランが「シャンパーニュ」という名の香水を売り出したら、シャンパンのシャンパーニュから文句をつけられて名前を変えたというのを思い出しました。
http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-2092.html

夜間飛行(1933年)のちょうど60年後の発売というのも面白い。サンローランのシャンパーニュは紐でくくったりしたのもシャンパンすぎていけなかったのだろうと思ったのですが、夜間飛行の方も同じだったのですね…。
2015/04/12 | URL | Otium  [ 編集 ]
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