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2015/04/24
前回の日記「こういうレストランが家の近くにあったらな...」に書いたレストランでは、美味しい料理とコストパフォーマンスにも満足したのですが、このとき飲んだ地元産の赤ワインも美味しかったのでした。

ブルゴーニュにいると、白ワインはシャルドネ種、赤ワインはピノ・ノワール種に慣れてしまっていて、他の品種のブドウで作ったワインを飲むとワインではないように感じてしまうのに、なぜか気に入りました。

シリーズ記事目次 【フランシュ・コンテへの小旅行(2015年4月)】 目次へ
その9




Trousseau(トゥルソー)という名前がついていました。

この単語は、嫁入り支度一式という意味があります。日本語で「嫁入り道具」というと私はタンスなどを思い浮かべますが、フランスの場合は衣類やランジェリーやリネン、つまり布製品を指すようです。


◆ 「トゥルソーというセパージュ

ブドウの品種のTrousseau(トゥルソー)は、フランスの中では、ここフランシュ・コンテ地方のジュラ・ワインでしか使われていないようです。ところが、土壌を選ぶし、太陽がないとだめなので、ジュラ・ワインが作られるブドウ畑の中では全体の5%しか占めていないという珍しいワインなのだそう。

Trousseau
Trousseau N (N pour noir)


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フルーティーで心地よい赤ワイン。夏にはロゼワインを飲むことが多いのですが、こういう軽い赤ワインだと、ロゼの代わりに適していると思いました。というか、ロゼを飲むより口当たりが良い。今回の旅行中に、夏のために買って帰りたいと思いました。


気に入ったワインがあった教会

翌日の昼食で入ったレストランの料理は最悪。パリを旅行しているときは、こういうレストランに出会う確立が高いですが、田舎でやられると不快感は高まります。

そのときのことを書いたのは、こちら:
久しぶりに不味い料理をレストランで食べてしまった 2015/04/22

食事がおいしくないと、不機嫌になる。本当は、もう1泊するつもりだったのですが、夕方になると家に帰りたくなりました。旅行をしていた仲間も同じ気分になっていたので、帰ろうということに意見は一致。

上に書いたトゥルソーのワインを買いかったのにな... と思った私...。

最後の見学として、立ち寄った町にある変わったワインセラーに入ってみることにしたのですが、そこにはないだろうな... とは思いました。

18世紀に建てられた教会をワイナリーが所有していて、そこが試飲所になっていました。


Caveau des Jacobins, Poligny

教会がワインの試飲所になっているところには以前にも何カ所か行っていますが、ここの教会は大きい。

ここはポリニーにあるジャコバン修道院の教会だった建物なのでした。ワインセラーの名前もジャコバン。フランス革命のときに、ここでも修道僧は追い出され、教会も没収されて、1812年まで火薬庫として使われたそうです。その後は穀物倉庫。

ジャコバンと聞くと、フランス革命のときのジャコバン派を思い浮かべるので奇妙な気分になります。でも、ジャコバン派は、占領したパリのジャコバン修道院を根拠にしていたことに名前の由来があるのでした。

修道院の方はジュラ県の副県庁の建物として使われていましたが、1934年に取り壊されて、その跡地には高校が建っているのだそうです。

Couvent des Jacobins de Poligny
Coopérative Viticole de Poligny et lycée hôtelier

左にある入り口からワイナリーに入ります。その隣の立派な建物が高校でしたか。気がつかなかった。

ワインを売っている人がいましたが、そんな歴史は語ってくれなかったので、これを書きながら調べてみた歴史です。

野蛮な革命がなかったら、フランスにはイタリアのようにたくさんの郷土資産が残されたのに...。フランス革命は貴族と聖職者から富を奪おうとしたブルジョワ革命でしたが、トマ・ピケティも講義の中で、富の集中度はフランス革命前と後では全く同じだと言っていたのが興味深かったです。昔に富を持っていた階層は少なくとも素晴らしい芸術を残しましたが、今の富裕層は何を残してくれるのだろう?...

それにしても、この教会の老朽化している状態には心が傷んでしまって(写真は、こちらでご覧ください)、歩き回って見学する気にもなりませんでした。

こんな大きな教会を修復するには膨大な費用がかかるでしょうから、ワイナリーを責める気にはなりませんが...。この教会を修復しようというボランティア団体もあるようですが、この状態になっていると難しいでしょうね...。


ともかく、ワインセラーに入ったからにはワインのことを話さなければいけない。レストランで飲んだ赤ワインがおいしかったので、それを置いているか聞いてみました。

欲しいのは、レストランで飲んだトゥルソー。でも、そのときはコート・デュ・ジュラのトゥルソーだったか、アルボワのトゥルソーだっかか記憶が曖昧になっていました。デジカメに入っているレストランで撮った写真を探し出して、これが欲しいのだと告げました。

ラベルを見た女性は、「これはウチのです!」と嬉しそうにおっしゃる。

しかも、6本買うと1本おまけというプロモーションをしているワインなのでした。オマケの分を入れると、1本7.5ユーロになります。つまり1本1,000円くらい。そのくらいの値段だろうなと思っていたので、少し購入しました。

気に入ったからと言って、たくさん仕入れたくなるほどではなかったのです。やっぱり、フランスにいるときはブルゴーニュを飲みたいのだな...。

シリーズ記事: フランシュ・コンテ地方への小旅行 2015年4月  目次




 

ブログ内リンク:
フランスには、ワインの試飲ができる教会がある?! 2006/06/14
★ 目次: 珍しいアルコール飲料
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ
★ 目次: 宗教建築物に関する記事

外部リンク:
☆ Vins du Jura: Cépages
☆ Wikipédia: Trousseau
Eglise du couvent des Jacobins à Poligny (Jura)
☆ Wikipédia: Couvent des Jacobins de Poligny


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