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2015/04/27
友達からお昼を食べにくるように誘われました。断る理由が思い浮かばないので出かける...。

食事に招待されて嬉しくない、つまり美味しいものが食べられるわけではないから嬉しくないと、あらかじめ分かっている家というのは、なぜか、とても気楽に食事に招待します。

今回は設定した食事会ではなくて、たまたま友達が集まって昼食をすることになったので、私も誘われた、というだけのこと。大したものはないけれど、みんなで食事を楽しもうではないか、ということになったのでした。

本当なら、美味しいものを食べさせてくれても良いお家なので、余計に残念。というのも、ここの夫婦はちょっとした色々な農作物を作っているのです。広い野菜畑では主な野菜はみんな作っているし、家畜も色々飼っています。ニワトリを始めとする家禽類から、ウサギ、ヒツジまで。

でも、みんな冷凍してしまうか、瓶詰に加工してしまうのです...。


ご自慢の万能調理器

ダイニングキッチンに入ると、噂に聞いていた「ロボ」と呼ぶ万能調理器が鎮座していました。礼儀として、ここで褒めなきゃとばかりに、便利なのかどうか聞いてみる。

電源を入れて説明してくれました。


Robot cuiseur Thermomix TM5

ミキサー、切る、煮込む、蒸すなどができるのですが、秤の機能があって、温度調節もできて... と、なんでもしてくれるらしい。

タッチパネルの液晶画面があって、それとボタンで操作できるので簡単。すごいのは、200のレシピがセットされていて、画面に出る指示に従って材料を加えていくと料理が出来上がってしまうのですって。しかも、下の部分でスープを作りながら、上の部分で蒸し料理を同時にしたりできるとのこと。

料理をするとき、焦げつかないように鍋をヘラでかき回したりするのって楽しいではないですか? 材料をセットしたら出来上がってお知らせしてくれるのって、料理の楽しみを半減させると思うけどな...。

... と、私は、こういう道具にはアレルギー症状が出てしまいます。

何でも良いけれど、お値段がものすごいのでした。1,139ユーロ。日本円にしたら、15万円くらい。いくら便利だって、そんなに出す気には私はなりませんけどね...。

ご主人が、持っていたクアッドを売りに出したので、それが売れたら奥さんに万能調理器を買ってあげる、と約束していたのだそう。「売れたので買ってあげざるをえなかった」と、ご主人が苦笑していました。

クアッドとは、こういう乗り物です ↓

クアッド
クアッド(四輪バギー)を初体験 2006/07/09

人間が乗れるクアッドが、調理ロボットに変身してしまったわけですか...。しかも、中古で売れたクアッドは1,000ユーロを少し切っていたそうなので、数万円足して買えたことになります。

こういう電子機器というのは壊れやすいと思うのですよね。しかも、フランスで壊れたら、アフターサービスが極端に悪い国なので、容易には直してもらえないのですよね...。私だったら、間違っても買いません。


フォアベルクのサーモミックス TM5

説明を聞いただけでは、どこがすごいのかよく分からないので、家に帰ってからインターネットで少し調べてみました。

ドイツのVorwerk(フォアベルク)というメーカーが、「Thermomix」という商標で1961年から販売しているようです。友達が買ったのは、去年に発売された新製品「TM5」でした。

店で買うことはできなくて、タッパーウェアのようなホームパーティー商法で売っているのでした。そういえば、これを買った友達、この商法で買い物をするのが好きだと感じていました。セールスマンにデモンストレーションしてもらって巧みに宣伝されたら、のってしまうタイプ...。


フランスの消費者連盟Que choisirが、この最新型調理万能ロボット「サーモミックス TM5」を試してみたという動画がありました。


Thermomix TM5 - Prise en main

1つ前のモデルと比較して、進化はしているけれど、どのレシピでも合格というわけではない、と結論しています。

見ていて分からないことがありました。組み込まれているレシピに従って材料を加えていけば良いというのは便利ですが、個々の材料を自分好みに調節することはできないのではないでしょうか? だって、機械は入れていく材料を足し算していくわけでしょう? 1つの材料を自分好みに調整しても、出来上がりの分量はレシピ通りにされてしまうのではないですか?

例えば、ミルクを500グラム入れ、それから小麦粉を50グラム入れ、卵を入れ、バニラシュガーを入れ、70グラムの砂糖を加えるというのを実験していました。

そうか、砂糖を最後に加えるのがミソ? 最後に加える砂糖ならば、甘さを自分好みで変えることができるわけか...。

いずれにしても、少しの分量を量るのは苦手だと指摘していますね。でも、私は購入を検討しているわけではないので、どういう仕組みになっているか気にするのはやめます。

ドイツ製の調理器具は優れていると思います。フランス製より機能的で使いやすいと思う。ドイツ人はそんなに料理にこだわらないので不思議に思っていたのですが、ドイツに住んでいる日本人が言っていることを聞いて、なるほどと思いました。

ドイツの家庭では台所が立派で、立派な調理道具も持っているのだれど、台所はインテリアとしての価値が大きいので、台所を汚さないために余り使わないようにしているとのこと。

ドイツ人のきれい好きは有名です。窓ガラスが汚れていたりすると、通りかかった人がその家の人に教えてくれる(つまりは、注意される)などという話しを聞いて、嘘~ と思ったのですが、本当らしい。確かに、フランスから車でドイツに入ったとたんに、家の前や外側を掃除している人たちが見えるようになったので、ありうる話しだな... と思ったのでした。


日本の調理は、切り方にこだわる?

友達が手に入れた万能調理器は、日本では市販されていないように感じました。

メーカーの名前のVorwerkの日本語表記は「フォアベルク」で、日本に代理店もできていたのですが、掃除関係の商品しか売っていないらしい。

そのロボット掃除機も高額なので、同じメーカーなのだろうな、という気にさせられます。

ふと、日本には同じようなもの、あるいは、もっと優れた万能調理器があるから、ドイツのメーカーが日本市場に入り込めないのではないのではないかと思いました。

こういうアイディア商品は、日本人が得意とする分野ではないですか?

でも、「万能調理器」で検索してみたら、業務用厨房機器のネットショップのこちらのページが出たのですが、ざっと眺めてみると、大半は切る道具なのでした。

日本では切り方にこだわりがある文化なのかな?....

確かめてみます。

日本アマゾンで「万能調理器」をキーワードにして検索
楽天市場で万能調理器を検索した結果

友達が買ったのほどに何でもできるアイテムは出てきません。



右のは形が似ているのですが、ただ鍋の代わりになる道具なのですよね...。

そうなると、友達が手に入れたものは「万能調理器」ではなくて、「万能調理マシン」とか何とか呼ばなければいけなかったかな?... と思えてくる。


こういうアイディア商品には惹かれる

こんな「万能調理器」も出てきました。



面白い。私はアイディア商品は好きなのです。

つまりは、色々な目的に使えるヘラなだけなのですが、これ1つで色々できるようです。



こんなのを見かけたら、私は買ってしまいそう。遊び心で買えるとしたら、私にはこの程度の金額の商品だし...。

でも、なんとなく不思議。お値段の差がありすぎるのです:
楽天市場で「オメガヴィスペン 万能調理器」を検索






ブログ内リンク:
★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
Nouveau Thermomix TM5 : avec écran tactile et guide des recettes
A first look at the NEW THERMOMIX: single-handedly changing global kitchens


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コメント
この記事へのコメント
Re:
こんなに貴重な情報を教えてくださったコメントを非公開になさったのは、本当に残念です...。ブログの持ち主である私自身も、あのとき書いた記事に入れてくださったコメントに参考になるリンクが入っていたな… と思い出すとき、探し回らないと見つけ出せないので...。

私が書いた万能調理器よりもすごいマシンに関する情報へのリンクを入れるのだけは、どうかお許しください。こういうのが普及する時代も来るのだろうなな... と思って、とても興味深かったのです:

http://toyokeizai.net/articles/-/54361

だいぶ前のことですが、宇宙食としてアメリカからも独占的に注文を受けているのはフランスなのだということで、どういう保存食を作って提供しているのかを紹介するデモンストレーションがありました。私はフランス側で仕事をしていたので、ブースの裏で、作った料理を会場で試食しました。ウサギ肉の料理だったのですが、缶詰になる料理とは思えないほど美味しかったのでした。ロケットのような密室で生活しているとき、せめて美味しく感じる料理を味わえば元気がでるだろうと感心しました。でも、こういうマシンができたら、美味しい保存食を作れるフランスは見捨てられて、ますますフランス企業は敗退していくのでしょうね。すでに、そうなっている可能性も大きいと思いました。

もう1つ入れてくださった日本のテレビ番組の情報は、Dailymotionに全編が入っているのを見つけました。

切り出しのところで、フランス料理について語る番組なのに、フォアグラが何であるかさえも全く分かっていない人が番組を作ったと見えたので、動画をストップしたくなったのですが思いとどまりました。少し前に書いた「ちょっと怖いな... 最近の日本礼賛ブーム」では触れなかった番組が存在していたことを知って、これは勉強だと受け取ったので。

最近のフランス人の味覚は、完全におかしくなっていると感じています。日本食ブームになったときには有頂天になったのですが、彼らの伝統的な味に固執する味覚が乱れただけで、目先が変わった日本料理に惹かれる人も多いのだと結論。リクエストは多いのですが、家で日本料理を作ってあげる気力が薄れて、本当に味が分かってくれる人にしか和食を作らないようになりました。

私が拠点にしているブルゴーニュはフランスの中でも定評がある食道楽の地方なので、食の乱れはそれほど深刻にはなっていません。でも、同じフランスとは思えない大都市パリでは、食の乱れは目に余るものがあり(お金持ちも多いので、田舎では入手困難な優れた食材は売っていますし、気取りだけではない美食家は健在していますが)、これは日本における食の乱れに近いレベルだと感じています。でも、ご紹介くださった番組は、日本のことはさておいた軽薄な内容…。日本の食文化が優れていることをインスタント食材で代表させるなんて、あんまりですよ~!

番組のタイトルを「危機に瀕するフランス料理! それに拍車をかけている日本!」とでもしたのなら納得する内容でした。日本には優れた食材があること(出汁をとるなら利尻昆布とか…)、調理技術が独創的であること、食欲をそそる美しい盛り付けなどを取り上げて欲しかったです。最近のフランスは日本食ブームで、真剣に研究しているフランスのシェフがたくさんいるのですから! テレビでレトロ食品のコマーシャルをしているような有名シェフは引き合いに出して欲しくないです。

この番組の内容を受けてブログにしたら、ここがデッチ上げだ、ここは一部しか捉えていないので意味がない、ここが嘘八百だ、もっと紹介すべき良い話しがあるでしょう、などと書きたくなるはず。そうしたら、記事を20書いて収まるかな、50は書く必要があるかな… などと思いながら気晴らしをして、腸ねん転になりそうなのをじっと耐えて(低血圧の体質なので、血圧があがって倒れる可能性はないため)、1時間近い動画を見終えました。

身近に日本語が分かるフランス人がいないのが残念。もしもいたら一緒にこの動画を見て楽しめたと思うのです。日本人がフランスのレストランの厨房で働いている理由を勝手に説明した後、最近のフランスで研修生に暴力をふるったと騒がれているシェフが登場しているのですから、「この番組は、ものすごく良くできているよ~!」と、二人で大笑いしたと思うので。

こういう風にもまとめてしまえるのだな、と知って勉強になりました。どうもありがとうございます♪ 
2015/04/29 | URL | Otium  [ 編集 ]
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