| Login |
2015/04/22
都会に住んでいると、ともかく空腹を満たすためにレストランに入る機会が多いです。でも田舎にいると、美味しい料理を食べたくてレストランに行くのが普通。それで、フランスにいるときに、不味い料理を出すレストランで食事することはめったにありません。



先日は、こういう不味い料理を出すレストランもあったな... と思い出す経験をしたので、記録しておくことにしました。

シリーズ記事目次 【フランシュ・コンテへの小旅行(2015年4月)】 目次へ
その7



旅先では、地元の人に良いレストランを教えてもらうのだけれど...

お酒を買うために行った醸造所に、レストランのお知らせの張り紙が目に飛び込んできました。

「カエル料理あります。ご予約が必要」、というようなことを書いてあります。

前日にカエル料理は食べていたのですが、今の時期を逃したら来年まで食べられない蛙の種類なので、もう1回や2回は旅行中に食べたいと思っていたのです。

カエル料理を食べたときのブログは、こちら:
春先にしか食べられないカエル料理を食べる 2015/04/19

さっそくレストランに電話してみると、カエル料理は夜しか出さないと返事されたので諦める。

醸造所の試飲所では、お昼近くなると人が集まってきました。近所の男性たちが、食前酒代わりの試飲に集まってきたらしい。こういう気前の良い醸造所の近くでは、カフェ・バーは経営できないでしょうね。何しろ、無料で飲み放題なのですから!

買いにくるお客さんもいるので従業員の手がたりないらしくて、常連さんらしい人が試飲係りになりました。その人、いわく。前日には仲間が30人も来ていて、もっと賑やかだったのだそう。



そろそろお昼を食べに行かなければならない私たち。そこにいた人たちに、この町でカエル料理が食べられるレストランがないか聞いてみました。

カエルの産地から少し離れているせいか、同じ地方の中とはいえ、この町の中には他にカエルの料理を出すところは他にはないらしいのでした。

試飲係りになった男性は、張り紙を出しているレストランは、カエル以外の料理も美味しいのだ、とおっしゃる。私たちが前日にカエルを食べたレストランへは、週末に家族と行くことになっていると話します。車を1時間も走らせて食べに行くということは、かなり食べ物にこだわりがある人では?

それで、昼にはカエル料理は出さないと言われたレストランに行くことにしました。

でも、後で考えると、勧めた人はレストランの経営者とお友達だっただけだったのではないかな?... もう一人の人は別のレストランを推薦していたのがサインだったかも知れない...。


レストランでランチ

美しい石積みが見える地下のセラーを使ったレストランでした。天気が良い日だったので、地下に潜って食事するのもな... とは思ったのですが、日本ではお目にかかれない内装なので、それは不満にはなりませんでした。

勧められた席は私が気に入らない。出入口の近くで人の出入りがあるテーブルに座るのは好きではないのです。

お給仕の人に、別のテーブルについて良いかと聞くと、「どこでも、どうぞ」と、実に愛想良く返事されました。そこで不機嫌な応対をされたら、レストランを出るきっかけになったのに、残念...。

もう昼をだいぶまわっていて、町の賑やかな界隈にあるレストランなのに、食事をしているのは2人しかいませんでした。悪い兆しに見える...。

メニューを眺めていると、おいしそうな料理を出す店には見えない。こういうときは、一番安い料理を注文することにしています。

それで選んだのが、平日ランチ定食。

このレストランがあるフランシュ・コンテ地方は山間部で、ハム・ソーセージが非常に美味しいのです。それで、前菜はその盛り合わせにしました。



なに、これ?! というお味。

スーパーでハム・ソーセージを買って食べることはほとんどしませんが、スーパーで売っているのは、こういう味がするのではないかな?... 何事も勉強なので、こういう不味いのもあるのだと知る経験だと思うことにしました。日本のお歳暮で届くハムなどは、もっと不味いしな... と前向きに考える。

でも、前日に泊まったホテル・レストランで、夕食と朝食に出てきたハムが美味しかったことを思い出してしまう。ついでに、この地方を旅行したときにあちこちで味わった自家製ハムが美味しかったのも、1つ1つ思い出してしまう...。

普通、ハム・ソーセージが美味しい地方を旅行しているときは、それをたくさん食べれば、あとはデザートくらいで大満足だから、という計算をしたのが悪かった...。

メイン料理も美味しくはないだろうと思ったけれど、前菜は食べきりませんでした。


メインの肉料理です。何の肉だったか、忘れてしまった。



このソースが不味い。野菜の付け合わせも、脂ギタギタで食べる気がしない。

温めれば出せる料理を仕入れた典型ではないかな?... ドイツ系の外食産業がフランスで大きなシェアを占めているのです。悪いので社名は出しませんが、あそこの料理ではないか?...


ここまで来ると、もうデザートには期待しない。100%の確率で自家製であるはずはないです。

Îles flottantes(訳せば、浮島)という名前のデザートを選んでいました。日本語では、「イル・フロッタント」と表記するのが定着しているようですね。「フロタント」と聞こえる単語なのですが。



カスタードクリームの上に、フワフワの卵白が浮いているというもの。そもそも、卵白を四角く切っているのがいかにもホームメイドではないのを感じさせます。

安いレストランでの定番のデザートとしては、プリンと並ぶデザート。イル・フロタントも、自家製だと、かなり美味しいのですけどね...。

あらためて食べたものの写真を眺めると、見るからに美味しくなさそうですね...。ひと昔前のフランスでは、こういう風に見た目にはこだわらない料理もよくあったのですが、料理は手作りだから、けっこう美味しかったりしたのにな...。

広くはないレストランでしたが、私たちの後には誰も入ってきませんでした。地元の人は行かないですよ...。この程度の規模の町だったら、働いている人たちは自宅に帰って昼食できるはずし、その方が美味しいものを食べられるでしょうから。

コーヒーも不味いだろうと思って、デザートを食べ終わると早々にお勘定を頼んで店を出ました。


美味しくないものを食べさせられると、意気消沈する。食事中は仲間と楽しくやっていたのですが、だんだん不愉快さがつのって来る。午後は目的だった見学を終えて、もう1泊するつもりだったのは止めて、家に帰ることになりました。

料理を出されることもあるけれど、こんなにご機嫌ななめにはなりません。やはり、レストランは自分でお金を払うから厳しくなるのだ...。

この日のランチメニューは、13.30ユーロでした。安いから文句は言えませんが、その前日には、もう少し安くて、百倍も美味しいランチメニューを食べていたので、その比較を考えてしまうので、余計に楽しくなくなったのでした。そのとき飲んだワインも美味しかったし...。

話しは前後しますが、私たちが満足したランチメニューについて次に書いて、この旅行記を終えることにします。

シリーズ記事: フランシュ・コンテ地方への小旅行 2015年4月  目次


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 グルメブログ フランス料理(グルメ)へ
にほんブログ村



カテゴリー: レストラン | Comment (2) | Top
この記事のURL | Rédiger
コメント
この記事へのコメント
まあ!
災難でしたね。
旅先での食事は大きな楽しみの一つでしょうから何とも残念でした。
地元の方が紹介してくださるお店が必ずしもおいしいとは限らないことを、私も経験しています。
地元だと地縁だの知人だの、いろいろなことが絡むことも多いのでしょうね。
盛り付けも・・・・繊細さに欠けているように見えます。
目の楽しみも味のうちだと思うのですが。
2015/05/01 | URL | aosta  [ 編集 ]
Re:
v-22 aostaさんへ

>旅先での食事は大きな楽しみの一つでしょうから何とも残念でした。
⇒ 旅行したときに美味しい料理を食べられるのは大きな楽しみなのですよね。... と書くと、この冬に行った長野の山奥のお家で出してくださった野菜の煮物と漬物がメチャメチャに美味しかったのが浮かんできました。ありふれた日本料理なのに、あれだけの味の違いがどうやって出てくるのか?... やはり、代々伝えられた伝統が支える手作りの味なのでしょうね。

フランス人の「食べ物の恨み」はとても強いので、私にもそれがうつってしまったような気がします。不味いものを食べさせられたときは、何年たっても、その話しを語る。誰かの家での話しだと笑って聞いていられますが、私が失敗した料理のことを語られるとたまりません! それでも、上手にできたときのことは、ずっと後になってからも「あのときの料理は一生忘れない」などとベタ褒めもしてくれるので、均衡がとれて救われますが。

>地元だと地縁だの知人だの、いろいろなことが絡むことも多いのでしょうね。
⇒ そうなのでしょうね。それと、親しいレストランだと居心地が良いので、同じものを出されても美味しく感じてしまうでしょうから、アドバイスを受けたときにはそこにも注意しないといけない、と反省しました。

>盛り付けも・・・・繊細さに欠けているように見えます。
⇒ 最近のフランスでは日本料理の影響もあって、かなり見た目からしておいしそうに見えるものが出てくるようになったので、こういうのを出されると驚きます。ひと昔前だと、ここのレストランのよう料理が出てくることが多かったのですが、作った料理を加熱すれば良いというのを提供する外食産業が発達していなかったので、見た目が悪くてもおいしいことが多かったのです。昨日は、友達とそんな話しをしていました。
2015/05/01 | URL | Otium  [ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する