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2015/05/11
近所に住む人が森で摘んだスズランの花束を持ってきてくれたのは、1週間ほど前。しばらく続いていた雨が上がった頃でした。



私がスズランを摘むと葉もたくさんとってしまうのですが、フランス人がスズランで花束を作ると、こういう風になるのだな... と思ったので記念撮影しました。

スズランを贈るフランスの習慣では、5月1日と決まっています。それは過ぎていたのではありますが、スズランを男性が贈ってくれるのは、やはり嬉しいです。

少し前に、友人たちが家に来ていたとき、通りかかった彼にも食前酒を振る舞ったので、そのお礼だったかもしれない。

でも、離婚して以来ひとり暮らしをしている彼は、誰かにスズランを贈りたくて森に行って、たくさんあったので私にも1つ花束をくれたのだろうと思いました。お相手は誰かな? 後で別の近所の人に聞いてみたら、誰それと言われたのですが、顔は思い浮かばなかった。私は人の顔と名前を全然憶えられないのです。

それにしても、日本で60歳をとうに過ぎた男性が、近所に住む女性たちに森で摘んだ花を贈るということをするだろうか?...


あっと言う間にこれだけ花を摘めたのだそう。スズランが満開だから行くと良い、と言われました。

野生種のスズランが庭でも花を咲かせているけれど、それをとって花瓶に活ける気はしない、という話しをしました。私の庭にはスズランが咲いているのだけれど、毎年、花を付けないスズランもあるので残念に思っている、と続ける。そうしたら、スズランには雄と雌があるので、全部が花を付けるわけではないのだ、と言われました。

そういうものなのでしょうか?... この人は、野生のキノコ、それも1種類だけを探すのが名人という人なので、言われたことをそのまま信じるわけにはいきません...。


その2日後、強い風が吹いていたのが収まったので、森に行くことにしました。

しばらくの間、毎日雨が降っていたせいで、水浸しになっている牧場や畑があちこちにできていました。

白いシャロレー牛たちは、牧草をはんでいるのか、水を飲んでいるのかという景色。生まれたばかりの赤ちゃんなど、世の中はこんなに水浸しなんだ、なんて思っているのだろうか?...




立ち寄った川でも、川の流れを変えるために堰があるところでは、ゴーゴーと音を立てて、水があらぬ方向に向かったりしながら渦巻いて、怖くなるほど...。津波って、こんな感じなのかな?... などと思ってしまう...。




雨が多いと喜ぶのはエスカルゴ。もう食べられるくらいに大きなブルゴーニュ種のエスカルゴたちがいました。でも、収穫解禁は、まだ1カ月近く先です。




野原には、色々な種類の野生の欄が咲き始めていました。




私のお目当てはスズラン。森の中で車を走らせて、道路端までスズランがあるのが見えるところで下車して、森の中に入り込みました。

どこまでも続くスズラン畑。ものすごくたくさん咲いている♪ 日蔭のあたりではまだ固い蕾も多かったので、もう少しスズランの季節は続きそうです。

1カ所だけでとても摘みきれないほど咲いていました。もうこれ以上はいらないと思うまで摘んで、近くの村にあるカフェに行きました。お天気が良かったので喉が渇いてきたのです。テラスでビールを飲んでから家に帰りました。


スズランの量が多かったので、小さな花瓶を幾つも使うのは面倒。それで、今年はこんな風に活けてみることにしました。



森に行った日から4日後に撮った写真だし、全部の茎が花がちゃんと水に浸っているかも確認しなかったのですが、まだお花は元気ですね。丈夫な花だから、フランス人は森で摘むのが好きなのでしょうね。

フィレンツェで買った、直径30センチくらいの陶器を使いました。そのままでは花が落ち着いてくれないでしょうから、フレッシュチーズの空になったプラスチック容器を3つ入れてみたら、ちょうど良い大きさ。ところが、野生のスズランの茎は背丈が低いので埋もれてしまう。それで、陶器の壺の厚みのある蓋を入れて上げ底にしてみたらピッタリ。

このくらい大きくすると豪華で良いな。来年のために、どういう風にしたかメモしておきました。

これで、収穫したスズランの半分の量です。片手でぎゅっと握れる花束サイズで4つ分くらい。残りは花瓶4つに入れました。

スズランは背が低いので、大きな花瓶にドサッと入れられないのが難点。かなりいい加減に花を活けたのですが、それでも30分くらいかかってしまいました。森で摘むのは、もっと短い時間でできてしまったのに...。

森に咲くスズランは、お花屋さんで売っているスズランとは比較できない強い香りがします。

花の形を見ただけで、野生のスズラン(私には本物)と、園芸店で売っているスズラン(私には偽物)は、すぐに見分けられます。

強い香りがあると言っても、スズランの控えめな香りです。

このくらいたくさんの森のスズランを飾った部屋に入ると、フワーッと漂ってくる甘い香りが漂ってきて、その心地よさがたまりません!

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カテゴリー: 四季、自然 | Comment (4) | Top
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コメント
この記事へのコメント
野生のスズランの香り、きっといい匂いがするのでしょうね~
嗅いで見たくなります。。。
2015/05/12 | URL | フランス大好き  [ 編集 ]
Re:
v-22 フランス大好きさんへ

日本でも北海道などには野生のスズランがあるそうなのですが、フランスのと同じなのかな?... 私が小学生のとき、北海道に出張した父が、地元の人からもらったと言って、お茶の缶か何かにぎっしり入れたスズランをお土産に持ち帰ってくれたことがありました。缶を開けたときの強いスズランの香りに驚いたのを今でも覚えています。

野生のスズランは私の庭にもたくさん生えているので、栽培できない種類ではないのです。それなのに、フランスの園芸業者が野生種ではなくて香りの少ないスズランを売っているのが理解できません。野生種だと採算がとれるほど繁殖はしないとか、肥料をたっぷり入れて大きくしたスズランの方が売れるということなのでしょうけれど...。
2015/05/12 | URL | Otium  [ 編集 ]
花香る季節
すずらんの香りをかいだことがないので、読んですずらんを買いにいきたくなりました。野生ではないけれど。
うちのにわで夏みかんがしばらくとれたのですが、その後に咲いた花からとってもいい香りが毎日するのです。みかんも食べれて花の香りもよくて、ありがたや〜て感じです。
2015/05/13 | URL | chiaki@静岡  [ 編集 ]
Re: 花香る季節
v-22 chiaki@静岡さんへ

夏みかんも良い香りがするのですね。昨日行った家にはオレンジの木に花が咲いていて、その香りが強くて素晴らしいので匂いを嗅いでいました。大きな植木鉢に入っていたので、冬の間は建物の中に入れているはずですが、ブルゴーニュでこれだけ花が付くのは珍しいので驚きました。

庭にある果樹はサクランボ以外は果実の花は良い香りがしますが、かんきつ類ほどではないですね。そういう木が庭にあるのは、香りも味も楽しめるので羨ましいです。
2015/05/13 | URL | Otium  [ 編集 ]
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