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2015/06/30
ここのところ、ニュースでは「カニキュル」という単語が連発されています。canicule(猛暑、熱波)のこと。

今日、6月30日午後2時から要注意とのこと。午後2時とは変な設定だと思ったのですが、太陽時計では正午なのでした。実際、今の時期に気温が最も高くなるのは、夕方という感じの時間です。

この猛暑は1週間、長ければ10日間続くらしい。


暑いのに弱いフランス

フランスの天気予報は全く当たらないと思っているのですが(有料サービスを受ければ正確な情報が分かる)、こういう一大事のときはちゃんと伝えるようですね。テレビなどでは、戦争が始まるみたいに騒いでいます。

というのも、2003年の猛暑では、不注意だった人たちなど、多くの犠牲者が亡くなってしまったからです。猛暑が原因で何人亡くなったかは判断しにくいので色々な数値が出ていたのですが、15,000人ということで落ち着いています。

その2003年の教訓があるので、その後は猛暑に対する警戒を呼びかける報道をするのは異常なくらいに感じます。

脱水症状をおこしやすくて危険なのは高齢者なので、老人ホームなどでは対策に忙しいようです。

冷房があるのは、ショッピングセンター、図書館、映画館です、などとも言って、そういうところに避難することを薦めたりもしているのは、ちょっと滑稽にも思ってしまう。フランスでは、普通のオフィスや家には冷房なんかはないのです。

私がフランスで旅行しているとき、暑くてたまらないときに避難するのは教会です。どこにでもありますから、不謹慎ではありますが、涼む場所としては最適だと思っています。キリスト教は、寒さをしのいだり、暑さをしのいだりする場を人々に与えることも考えていたのかな、とも思いますが。さらに涼しいというか、寒いくらいなのは、古い教会にあるクリプト(地下聖堂)。でも、まじめなテレビの番組では「猛暑の時には教会に行きましょう♪」とは言えないのがフランスらしい。ライシテ(政教分離)の国ですから!

できるだけたくさん水を飲みましょう、と言っていますね。炎天下で道路工事の作業をする人などは、1日3リットルの水を飲む必要があるのですって。

場所によっては、最高気温が40度にもなるのだそう。私のいるところの天気予報では、今日は最高33度というから大したことはない。でも、明日は38度と出ていました。

ニュースを見ていて、面白いなと思ったのが、今朝発表されたフランス気象局(Météo-France)の猛暑注意報地図です。


Carte de vigilance Météo-France (2015年6月30日 午前6時5分)

オレンジ色に黒いマーク(温度計?)が入っているのが、猛暑注意報の地域。ブルゴーニュ地方の4県は、しっかりその中に入っています。

大陸性気候って、こういうのか... と思いました。気温が極端に上がってしまうのは内陸部なのです。暑そうに感じる南フランスは緑の安全地帯になっています。


あまり猛暑、猛暑と騒ぐので、今朝は薄着でウロウロしていたら、くしゃみが止まりませんでした。朝はひんやりしているのです。猛暑開始の午後2時になったら、本当に暑さが凄まじくなってきたと感じました。というのは、外に出てみると分かること。

さすがに昔の人は賢いので、昔に建てられた石造りの家の中はひんやりしているのです。猛暑で苦しむのは、コンクリートの近代建築が家だったりオフィスだったりする人たちです。

それでも、夜にも気温が下がらない暑さが2週間くらい続けば、さすがに石壁は温まってしまうので、家の中も耐え難く暑くなります。我慢できなくなったら、地下のワインセラーに逃げ込むという手もありますが、夏服なんかで入ったら風邪をひいてしまうくらい寒いです。


今年は美味しいワインができるかな?...

夏に暑い日があるのは普通なのですが、今年は少し早過ぎてやって来たのが心配のようです。

今年の天候は少し異常かもしれない。暖冬、それから寒いけど、まあまあかなと思う春。大雨。寒いと震えていると、突然の暑さが来たのが何回かありました。

でも、植物たちにはそう悪くない気候だったのではないかという気がします。

庭の小さなフルーツたちが元気にたくさん実をつけていますので。

下は、ブルゴーニュ名物のカシス。Noir de Bourgogne(ブルゴーニュの黒)という品種です。



実が熟してきたので収穫しないと...。シャーベットを作ることにします。

天候や果実の実り方を見ていると考えてしまうのは、今年のブルゴーニュワインはどうなるかな、ということ。雹が降って大きな被害があったというニュースも聞かなかったし、猛暑がきたりするのは良いことなのではないかという気もします。

2003年に猛暑で騒いで以来、寒すぎるくらいの年が続いていて、ワインもいまいちと思っていたので、今年が良いミレジムになると良いな...。なぜか、1985年から、5で割れる年はワインの当たり年だったように思っていた気がします。

まだ時期が早すぎて、今年のワインがどうなるかという情報は出てきませんでした。




追記:

厚生省では猛暑に関する情報ページを作っているのですが(Canicule et chaleurs extrêmes)、テレビでは猛暑に対するアドバイスをする電話があると盛んに言っていました。電話番号は 0 800 06 66 66 で、固定電話からは無料。

電話ではどんな情報を流しているのか興味がわいたので、電話してみてしまいました。高齢者向け、子ども向け、などによってボタンを押すように指示してきました。どうせ、テレビで言っているようなアドバイスの録音テープを流しているのだろうと思っていたので、「その他のアドバイス」らしき数字を押したら、呼び出し音が2回か3回鳴っただけでオペレーターが出てきてしまった!

「厚生省です、ボンジュール」などと言うのであせりました。「すみません、間違えました~!」と言って電話を切りました。でも、「あの~、テレビでは水を飲め、飲めと言っていますが、ワインをたくさん飲んでも同じ効果があるのでしょうか?」などと、バカな相談をしても良かったのでしょうか?...

こんなにすぐに電話に出てくれるということは、どのくらいの人数のスタッフを配備しているのかな?...  お忙しいのに、ご迷惑をかけてしまって、申し訳ありません! 私の好奇心は病的なのです...。

フランスって、本当に不思議の国...。例えば、モデムがこわれてインターネットが使えないときにプロバイダーに電話すると、延々と待たされるのです。もちろん、クレームをする電話でも、応答を待つ間も追加料金を払わせられるのです。

本当に困っている人を助けるときは、ちゃんとサービスをする国なのかな?... インターネットが使えないときだって、買ったばかりの電気製品が動かないときだって、かなり困るのだけれど、助けてくれない。

ふと思いました。今でも福島では、子どもたちの健康を気遣っている人たちがたくさんいるはずですが、そういう人たちのために、日本政府は気楽に電話できる無料相談窓口を設けているのだろうか?...

ブログ内リンク:
2003年の猛暑 2003/07/20
猛暑は続いている... 2015/07/17
猛暑のとき、パリで涼しく過ごせる場所は? 2013/08/03
フランスの猛暑を乗り切る方法 2006/07/03
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)

外部リンク:
【楽天市場】暑さ対策特集
canicule(猛暑、熱波)の語源


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