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2015/09/09
1年遅れで開かれたMちゃんの二十歳の誕生パーティー。

招待客は30人くらいと、フランスにしては小規模なオーガナイズでした。フランスの若い子たちは仲間だけで騒わぐパーティーを開きますから、彼女もすでに二十歳の誕生パーティーは済ませていたはず。この日は、パパの仲間の方が多いという集まりになっていました。

Mちゃんのパパがフランスに一時帰国したという挨拶に来たときからして、誕生パーティーをいつにしたら出席できるかと打診されていました。

会場に行って古酒のコレクションが並んでいるのを見て、パパがMちゃんの生まれた年のワインだと言って家のセラーで保管していたワインを見せてもらっていたのを思い出しました。

そうか~、パパが娘の二十歳の誕生パーティーをやりたかったのは、彼女が生まれたときに仕入れたワインを飲むイベントをするためだったのだ...。

そのワインを見せてもらったときのことを、ブログで書いていたのも思い出しました:

シャブリ
「こわれもの注意」のシールを張ると、かえって壊される? 2009/05/13


Mちゃんが生まれたのは1994年。つまり21年前のワイン。

もう飲み頃は過ぎているでしょうから、飲ませてもらうのが嬉しいわけではありませんでした。でも、この日出てきたのは、Mちゃんが生まれた年のワインを中心にして、古いワインばかり。無難に飲み頃のワインは用意されていなかったので、古酒ばかり飲む食事会になりました。

次の日記の続きとして書いています:
1年遅れで開かれた二十歳の誕生パーティー 2015/09/08


白ワインはシャブリ

白ワインは、大きなボトルが2本用意されていました。それと一緒に並ぶMちゃんを、みんながカメラを構えて記念撮影。



シャブリでした。左の大きなボトルがMちゃんが生まれた1994年、右側のボトルは1998年のものでした。

シャブリにはランクがありますが、この2本は1級でも特級ランクでもなく、最低ランクのプチシャブリでもなく、「シャブリ」と呼ぶランクのワインでした。

大きなボトルは熟成がゆっくり進むので、長期保存には適しています。でも、特級ランクでもないワインが20年もたって飲めるのかな?... マデリゼしていたら誰も飲まないでしょうから、こんな大きなボトルのワインを捨てるのはもったいないではないですか?...

Mちゃんのパパの親友が、コルクを抜いてお給仕を始めました。男性たちは遠慮なく、「飲めるはずないよ~」とヤジを飛ばしたりもしていたのですけど。



意外にも、飲み頃は過ぎているとはいえ、飲みたくないと思わせるような欠点は全くありませんでした。

21年前のシャブリは、驚くほど濃い黄色になっていました。ジュラのワインに「ヴァン・ジョーヌ」というのがありますが、それと同じような黄色。



まあ、飲めますです。もっと早く飲めば良かったのに、とは思いますが、飲めます...。不快感は全くありませんでした。


赤ワイン

会場の片隅に置かれていた赤ワインのボトルです ↓



メイン料理には、シャブリと同じように巨大なボトルの南仏のワイン、コート・デュ・ローヌが出されました。もちろん、Mちゃんが生まれた年のワイン。

ワインの産地ブルゴーニュでも、安い赤ワインとなると出てくるのがコート・デュ・ローヌ(Côtes du Rhône)。「CDRワイン」と呼んで茶化している人たちがいました。

チーズになったら、私のまわりにいる人たちの間で「ブルゴーニュワインでなければ」という声があがり、Mちゃんが生まれた年のミレジムを持つ赤ワインの中から、まずモレ・サンドニが出てきました。



コルクを抜いた人が、「この色だったら飲めないよ~!」と断言する。ブルゴーニュワインの古酒はオレンジがかった色になるのですが、極端すぎるオレンジ色だったのです。

でも、コルクの匂いを嗅いでから試飲した人が「大丈夫」と言う。それで、周辺にいた人たちのグラスに注ぎわけられました。



う~ん、21年たったワインは、飲みごろは過ぎていると感じましたが、飲める...。飲めます、という以上の感動は全くありませんでしたけど...。


20年前ですから、まだ伝統的にワインを作っていた時代。何でもないワインでも、10年くらいたつととても美味しくなるのを昔は経験していました。長期保存できる醸造法をしていたのですよね。

早く飲めるワインにするのが主流になった今では、よほどワインを上手に選ばないと、20年後などには飲めない状態になるでしょうね。

保存環境も良かったでしょうね。パパが古酒を保存していたのは、築200年以上の石造りの家にある、ブルゴーニュ独特の地階にあるワインセラー。この家は、昔は駅馬車の宿になっていたくらいですから、ワインセラーも立派でした。

収入が少ないお家なので、ワインコレクションは実に憐れでしたが、セラーの部分的な写真をブログに入れていました:
これは何でしょう?クイズ: ワインセラーにあったもの 2006/08/07


二十歳の誕生パーティーの目的は、何だったのかな?...

メイン料理も終わったころ、ふと気がつきました。パパは、Mちゃんが20歳になったときに「このワインは、君が生まれた年に作られたんだよ」と言いたくて保存していたのではないの?

遠くの席で若者たちと一緒にいたMちゃんは、自分の生まれた年のワインを飲むのを楽しんでいたのだろうか? 若者たちがワインを楽しんで歓声をあげてはいなかったのです。パパが席をたって、Mちゃんにワインをお給仕するという姿もありませんでした。

結局のところ、パパが娘の生まれた年のワインをセラーに寝かせておいたのは、パパが自分の友人たちと味わうのを楽しみにしていただけなのか、と思ってしまいました。

でも、大きなボトルを出してきたときには、Mちゃんはボトルと一緒に写真撮影をするフラッシュを浴びていたので、それで嬉しかったかもしれない。

私は親が誕生パーティーを開いてくれたのは10歳のときだけでしたから、羨ましく思いました。元旦が誕生日なので、そんな日に友達を呼んで誕生日を祝うのは不自然な雰囲気を感じたので、またやって欲しいとは思いませんでした。クリスマスケーキの売れ残りか何かを出していたのではないかな?...


ブログのタイトルから、20年前のワインはどうなのかという報告を期待して読み進めてくださった方には申し訳ありません! 私にとってのワインは、おいしいか、まずいか、なんでもないかの3種類しかないのです。味がどうだったか、などと書く技量は持っておりません...。


ところで、シャンパンでは大きなボトルによく出会うのですが、ワインではマグナム程度までなので、この時に出された大きなボトルには希少価値がありました。

それで、出されたボトルの名前は何だったのかを調べてみました:
ワインボトルの大きさによる名称 2015/09/11



 【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集

ブログ内リンク:
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コメント
この記事へのコメント
ワインの味
ちょっとした自慢ですが、、、
ワインに関しては、、
全く知りません♪

タンク(ですよね?)から瓶に移すときは
何か操作をするのかしら?

日本酒の蔵本で醸造タンクから直接お酒を汲んでもらって
飲んだ味と その酒を 販売用の
瓶詰めにしたものとでは まったく違う味、、
瓶詰めのお酒は「水」としか 感じませんでした。

Otiumさんは 日本酒も嗜まれるご様子、、
そちらの 記事も楽しく拝見いたしております。
2015/09/11 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: ワインの味
v-22 たかゆきさんへ

>タンク(ですよね?)から瓶に移すときは 何か操作をするのかしら?

タンクないし樽には出口がついているし、ボトル詰めの時期にはホースがくねっているので、それでやるのだと思いますよ、と答えるのも無責任なので、動画を探しました。

大規模生産の近代的なボトル詰め作業(南仏):
La Mise en Bouteille du Vin:
https://youtu.be/qc7y8Pd5ANE

昔ながらのやり方だと、樽の穴の栓をとって蛇口を付け、そこから直接ボトル詰め ↓

昔ながらの木の樽からボトル詰めする作業(ブルゴーニュ):
LA CHÈVRE DE M. COCHE-DURY by LOTEL DU VIN:
https://youtu.be/IRSz-1Lq7qc

今はこういう原始的な方法をするところは例外的存在だろうと思います。密閉したところでないと雑物が紛れ込んでしまって、ワインが飲めない状態にもなりかねないので避けるようになりました。小規模生産のワイナリーでは、ボトル詰めの機械を持ってくる業者に来てもらっていますね。

>瓶詰めのお酒は「水」としか 感じませんでした。

日本酒は新酒が美味しいですね。日本で、友達が知り合いの酒蔵から取り寄せたという新酒を飲ませてもらったことがありますが、普通のは「水」と感じました。

日本にいるときは日本酒を主に飲んでいます。少なくとも、レストランに行ってワインを飲みたいとは思いません。日本酒は、日本の友達が美味しいものを知っていて色々味わわせてくれるのですが、銘柄の名前をちっとも覚えません...。
2015/09/11 | URL | Otium  [ 編集 ]
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