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2015/09/23
9月の3番目の週末は「Journées du patrimoine」と呼ばれる文化遺産の日とされていて、フランス全土で歴史的に価値がある建築物や伝統的な文化を見学することが奨励されています。狙いどころは、普段は一般公開されていない施設。

今年も何カ所か見学することにしたのですが、ついでに普段飲むワインが底をついてきていたのでワイン農家で買い付けもすることにました。もうブドウの収穫も終わっているはずなので、忙しい時期にお邪魔することにもならないでしょうから。


ボージョレーのワイン農家

誰かしらいるだろうと思って電話もせずに行ったのですが、昔から知っているお父さんの姿が庭に見えたので喜びました。

まだ庭には収穫のときの道具などが置かれたままになっていました。ワインの収穫を始めたのは8月24日だったのだそう。



ここは、ボージョレーワインの中でも最高級のクリュだけを作っているワイン農家です。産地の名を付けられるクリュは10あります。

ボージョレーワインのランク付けについて書いた日記:
ボージョレーに行った週末 2005/06/06



お天気が良いと、向うにモンブランが見えるそうなのですが、この日は雲が多くてダメ。

カメラが壊れてしまって、携帯電話で写真を撮ると、山の写真などはうまく映らないのだとおしゃる。ひょっとしてフィルム式カメラを使う人ではないかと思ったので、フィルム式のカメラは望遠の部品もあう素晴らしいのを持っているのであげるけど、と提案してみる。でも、デジカメを使うのですって。あのカメラ、誰かにあげたいと思っているのだけれど、欲しいという人がいない...。

さっそくお家に入って、おしゃべり。昼前だったので、ワインを飲むなら白だと思ったらしくて、サヴォワの白ワイン2本をテーブルに置かれました。

そんなの飲みたくない。「あの~、あなたが作っているワインの方が良いのだけど...」と言ってみる。

「このサヴォワは毎年買っていて、とても美味しいのだけど...」と答えられたのですが、ボージョレーの赤ワインを所望しました。

2009年のワインを出してきました。そして、今年は当たり年だった2009年と同じくらい良いワインができると思っているのだと言います。

ガメ種のブドウを使うボージョレーワインは、今年の猛暑で打撃を受けたと聞いていたのですが、そうではないらしい。

ここでは1ヘクタールあたり50ヘクトリットルまでと制限されているのだそうですが、今年は45ヘクトリットルできたので悪くないとのこと。ただし、近くの仲間には、半分の25ヘクトリットルしか収穫できなかったワイン農家もあったそうです。何が違うか聞くと、砂が多い土壌の畑ではブドウが干しブドウのようになってしまったということでした。

お父さんと顔も気質も似た息子さんにワイン造りは任せて老齢年金生活をしているのですが、まだワイン造りの仕事は手伝っているはず。でも、よく旅行するようになったのだそう。

ゆっくりしている時間はないので、ワインの買い付け。

新酒を飲んでみるかと誘われたので、喜んで味見させていただくことにしました。

最近式のステンレスのタンクで温度調節しながらブドウを熟成されるワイン農家が多いのに、ここは昔ながらの原始的なタンクを使っていました。

そこからワインを取り出してくれました。



タンニンが多くて、甘味もあって、これは凄いワインになるのではないかと素人の私でも分かるワインでした。濃度も高くて、とてもしっかりとしたワインだと感じました。




マコネのワイン農家

翌日は、マコネの白ワインを買うつもりのワイン農家を訪問。若夫婦2人でやっているので、こちらは留守の可能性があるために電話で予約を入れていました。

でも、家に行ってみると誰もいない! 携帯電話してみると、帰宅の途中で、あと15分くらいで到着するからと言われました。今どこにいるという町から車で来るとしたら、30分はかかるはず。

それで、村を散歩することにしました。

素敵なお家を発見。といっても、気に入ったのは鎧戸でした。




木の鎧戸にトランプのハートマークなどで明り取りをしているのはよくあるのですが、ここはブドウの産地ということなのでしょうね。ブドウの房の切り込みがしてあるのでした。ブルゴーニュの赤ワインを思わせる色も気に入りました。

 


ワイン農家の夫妻が戻ってくるだろうという時間に家に引き返しました。

お得意さんが友達を呼んでワインの試飲会をしたいと言うので、泊りがけで行っていたのだそう。さっそくワインの試飲開始。といっても、2カ月くらい前にも来ていたので、ワインが美味しいかを確かめるために試飲するわけではなくて、飲むという感じ。

試飲会に持っていった残りのおつまみをたくさんテーブルに並べてくれました。でも、この後に食事にするつもりだったので、そんなに食べていられない。

発酵途中のワインを見せてもらいました。



もう発酵はほぼ終わった状態なのだそう。少し前まではブクブクと泡がたっていたのでしょうね。日本の酒蔵で日本酒の発酵を見せてもらったことがあるのですが、同じ感じだなと思いました。

ワイン農家のご主人は、今年は良いワインになるだろうと言っていました。糖度も高いのだそう。近所のワイン農家がずっと糖度の記録をしているのだそうで、そのデータを見ると、かってないほどの糖度を記録したとのこと。AOCの規定で糖度の上限があるので、それをクリアーしないといけないのだと話していました。

糖度が足りない年だと、たぶん内緒で砂糖を加えてしまうことがあると聞いていましたが、今年はその必要は全くないですね。雨が少なかったから、ブドウの木が病気になるのを恐れて薬を撒くことも最低限に留めたでしょうから、やっぱり今年のブドウは健康的で良いワインになるのだろうと思います。

1990年代は、5で割れる年が良いミレジムと思っていたのですが、今年も2015年で5で割れる年でしたね。

飲めるようになる来年が楽しみ♪


【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集

 

ブログ内リンク:
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★ 目次: ブドウ畑の作業、ワイン醸造法など
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★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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コメント
この記事へのコメント
ボージョレー♪
ワインに関する 知識は皆無の
ぼくでは ありますが
とても良い 香りが お写真からも
感じられます♪

ソムリエの方が
ほんのりと フルーティーで
なんとか かんとかで これは どこそこ地方で
何年前に作られた
なんちゃら ワインなのだ♪ と 判定する映像を
拝見したことがあります。
やはり ワインによって
さまざまな特徴があるんでしょうね。

今年収穫した葡萄を仕込んで
(ワインも仕込むと言うのかしら?)
出荷は来年ですか、、
熟成度とか どうやって判断するんだろう。

ちなみに ボージョレー
ぼくは いまだに 口にしたことないのだ♪
2015/09/23 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: ボージョレー♪
v-22 たかゆきさんへ

>とても良い 香りが お写真からも 感じられます♪
⇒ やはり、たかゆきさんには超能力があるのですね。ブルゴーニュのワインは香りが命だと思っています。フランスの上質ワインとして並べられるボルドーは、香りを楽しむワインではない!

>ソムリエの方が ・・・ やはり ワインによって さまざまな特徴があるんでしょうね。
⇒ どんなワインでも、うまく表現すれば、素晴らしいのだ! とPRできると思います。始めに言葉ありきの国、フランス。ワインも、香水も、言葉で表現してしまう文化は面白いと思いますが、宣伝に利用して欲しくはない...。

>出荷は来年ですか、、 熟成度とか どうやって判断するんだろう。
⇒ ワインを作っている人の判断で、いつボトル詰めして、どのくらい寝かせてから販売するかを決めています。最低限の熟成をさせたら、この冬を越すまでは出荷しないいだろうと思ただけでした。

>ちなみに ボージョレー ぼくは いまだに 口にしたことないのだ♪
⇒ 日本では、発酵途中で売りに出すボージョレー・ヌーヴォーがすごいワインみたいに思っていらっしゃる方があるのに抵抗を感じているので、ボージョレーを飲まれたことがないというのは、あっぱれだと言いたくなります。
2015/09/23 | URL | Otium  [ 編集 ]
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