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2015/10/05
少し前にクイズを出しました:
クイズ: 城のダイニングルームにあったものは何でしょう? 2015/09/25

答えを考えてくださった皆様、どうもありがとうございます! 全てのコメントを非公開にしたままで書き込んでいただいていたのですが、コメントは全て公開したので、正解を発表します。


クイズにしたもの

時々している「これは何でしょう? クイズ」で、今回取り上げたのは、これでした ↓

 

城のダイニングルームにある暖炉の横にあったものです。容器には蓋があったのですが、無くなっていました。


クイズの正解を出していただきました

暖炉と同じ柄の陶器ですし、中は黒くなっているので、炭や薪に関係しているというところでは皆さまの答えは一致していました。

寄せてくださったお答えを並べてみます:
たかゆきさん: オマル(薪を入れて消火した)
をやぢさん: 熾火を入れて、足温器、コタツ、手あぶりとして使う
aostaさん: 灰入れ
徒然わいんさん: 燃えさしを入れて暖をとる、あんか ⇒ 火鉢 ⇒ 消し壷

これには暖炉の薪が燃えた後に残る熾火(おきび)を入れて、暖房器具として使っていたそうです。

最も言い当てている言葉は、コタツだと思いました。というのも、これは両手で持てるように取っ手が付いているので、熾火を入れた後にそれを運んで...

なんと、食卓のテーブルの下に置いたのだそうです!

ここはダイニングルームなので、暖炉の向かい側には当然ながらテーブルとイスが並んでいます。



テーブルの下に入れておくと、そのあたりが暖かくなるというのと、ちょっと足を乗せたら温まりそう。壺の下の方が小さくなっているということは、靴がぶつからないようにという配慮でしょうか?

この部屋には暖炉は1つしかありませんでした。そんなには広い部屋ではありませんでしたが、天井の高さが4メートルあるので、暖炉だけでは寒かったのでしょう。

でも、テーブルは木でできているので危ないですよね。それで、容器には蓋が付いていて、それでも火が消えてしまわないように容器には通風孔が付いていたのでした。

こんな陶器製の重そうなものなら、足がぶつかったくらいでは倒れる心配はなかっただろうと思います。

テーブルの下に置くならコタツだ、と私は思ったのでした。

コタツは布団をかぶせて熱が逃げないようにするわけですが、西洋式のテーブルの下に置いたって、分厚いテーブルクロスが布団の役割を果たしたのではないでしょうか?

というわけで、「コタツ」を正解にしたかったので、「火鉢」とお答えをいただいたとき、もう1歩進んでコタツにしてくださらないかなと期待してしまったのですが、逆に遠ざかって「消壺」が出てきてしまいました。それで申し訳なくなって、今までいただいたコメントを全て開封して公開することにしました。

「火鉢」というお答えも正解ですね。つまりは、火鉢をテーブルの下に入れていた、ということですから!


Chaufferetteと呼ぶ道具

城を案内してくださった方は、この道具を「chaufferette(ショーフレット)」と呼んでいました。

知らない単語として聞いたとしても、なんとなく想像できる名前です。動詞のchaufferは、暖める、熱するの意味がありますので。

熾火を入れるタイプは「chaufferette à braise」と言う方が特定できると思います。braiseは薪を燃して崩れてきた状態になったものを指し、暖炉でバーベキューをするときも、この状態になってから肉を焼くのが普通です。

chaufferetteを仏和辞典で引くと、こんな訳語が出てきます:
足温器(chauffe-pieds)、あんか。炭のおき、熱湯または電気を用いる。

この訳語からは、火鉢とかコタツは連想できないのですが、昔に使っていた熾火を入れるシステムの暖房機は、もっと小さなものが普通だったのです。

Chaufferette à braise


「chaufferette」という言葉が文献に現れたのは13世紀だそうです。フランスにセントラルヒーティングが普及するまでは、つまり高度成長期になって生活水準が上がるまでは、この熾火を入れる道具が使われていたようです。

暖炉から離れた窓辺で縫物をするときに足元に置いていたとか、教会のミサに持っていったという思い出話しがありました。

この道具を持った女性のサントン人形

まだ炭のように燃えている熾火を入れるわけなので、道具は金属製が大半だったように見えました。

この城のように陶器製の火鉢のような形のものは、サイトで画像検索しても出てきませんでした。19世紀にベルギーから取り寄せたと説明されていましたが、その時代はヨーロッパの人々が東洋に出かけた時代。何処かで火鉢を見てアイディアを得たのではないかという気もします。

chaufferetteという単語自体は消えてはおらず、現代的なカイロのようなものもchaufferetteとして売られていました:
「chaufferette」をキーワードにして、フランスのアマゾンで検索

1. クイズ: 城のダイニングルームにあったものは何でしょう? 2015/09/25
2. 答え: 変わった昔の暖房器具
3. クイズ: 熾火を使う暖房器具に穴があるのは、なぜ?


残る疑問: 容器の下には穴がある!

これは、コタツか、テーブルの下に入れてコタツのように使う火鉢と呼びたいと思います。

ところが、そう書いた作っていたら入ってきたコメントで、新たな疑問がわいてきてしまいました。

下の写真で、赤い矢印を入れたのは通気口の穴。それは良いのですが、下にも大きな穴らしきものが開いているのです。



こんなところに穴が開いていたら、小さくなった熾火や灰が、パチンコ台の穴から玉が出てくるようにあふれ出てきてしまうではないですか?!

Stanisław Leszczyński石を敷き詰めた床なので、火事になる心配は少ないでしょうけれど、食卓に座っている人の洋服に火の粉が飛ぶ危険はあるはずです。

ポーランド王とロレーヌ公の称号を持っていたスタニスワフ・レシチニスキは、自分の寝室にある暖炉の熾火を動かして火をおこそうとしていたらガウンに火が移ってしまいました。

2月5日のことだったので、寒かったのでしょうね。

そのガウンは、娘さんがプレゼントしたばかりの豪華な毛皮だったというのも皮肉...。ガウンが燃えだしたのを消そうとした彼は、熾火の中に倒れてしまった。88歳という高齢だったし、ご馳走の食べ過ぎで巨体だったのがいけなかった...。

大変な苦しみ方をして、火傷をしてから17日後、2月23日に亡くなったそうです。

ロレーヌ地方のナンシー市ある彼の名を付けたスタニスラス広場(世界遺産登録)は、最近に修復も済ませ、とてつもなく美しい姿を見せています。


それは置いておいて、私のコタツの穴。

見学したときには、この穴についての説明はありませんでした。

それで、また新たに調べてみると、答えはこれではないかなというのが見えてきました。でも、全く確信はありません。

それで、またクイズにしてしまって、皆さまのお知恵を拝借させてください。

この次は、問題の部分を大きくした写真を入れますので、よろしくお願いします。

続き: クイズ: 熾火を使う暖房器具に穴があるのは、なぜ?

ブログ内リンク
★ 熾火でベッドを温める道具:  クイズの答え 2010/09/16
★ 目次: ロウソク、キャンドルスタンド、暖炉、燃える火
★ 目次: アンティーク、蚤の市などについて書いた記事
★ 目次: クイズを出した記事一覧
★ 目次: サニタリーに関して (トイレ、浴室、洗濯、衛生)

外部リンク:
☆ Wikipédia: Chaufferette
Collection de Chaufferettes
Ma collection de chaufferettes
SE CHAUFFER EN HIVER


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