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2015/10/11
久しぶりにパリに行きました。久しぶりに行ったのを利用すれば良かったのですが、初日に人が多いのに圧倒されてしまって、何か見学する気にはならない。

パリにある美術館や博物館は、大して行きたくなかったところまで見学してしまったので、新鮮味がなくています。そもそも、もう今年最後という感じの素晴らしいお天気だったので、建物の中に入る気になりませんでした。どうせパリ。また行くだろうと思うから、無理をする気にはならない。

この前はいつ行ったかと調べたら、3年半前。パリは疲れるので行くのが嫌いなのですが、文化的な面に触れられるのはパリ。それなのに、そんなに行っていなかったっけ...。
2015年秋 パリ首都圏旅行シリーズ
その3 
目次


チュイルリー公園Jardin des Tuileries

とりあえず、テュイルリー公園に行ってみました。

まず目に飛び込んできたのは、ペタンクをしている人たち。パリのど真ん中で、こんなことができる空間がありましたか...。




池の周りでも日向ぼっこを楽しんでいる人たちがいました。




お花がきれい...

もう9月末というのに、植えられているお花がきれい。私の庭など、花はほとんど無くなっていたのに、プロの庭師だと上手にやるのだろうな... と感心。



日本語で「公園」と訳せるフランス語には、parc、jardin、squareなど色々あります。squareは、街角などにある小さな公園のときに使うのだろうと感じるのですが、parcとjardinのどちらを選ぶのかが私には曖昧です。

jardinは英語にすればガーデンなので、花などを植えたり、フランス式庭園(jardin à la française)にしていたり、つまり整えている公園の場合にjardinと呼ぶかな?...

ここは、日本では「チュイルリー公園」というのが定着しているようですが、フランス語ではJardin des Tuileries。ガーデンなのだから、お花がなければいけないか...。



広い芝生からすると、花畑の面積は小さいですけど...。

ここにあった宮殿の庭として、ルイ14世の時代には、フランス式庭園の様式を完成させた造園家アンドレ・ル・ノートルに造園させているので、その名残りもある公園なのかもしれません。

もっとも、フランス式庭園では、こんな風に花を植えて飾らないので折衷様式?...


芝生が美しいと思ったら、立ち入り禁止になっていました。スピード違反や酒飲み運転の取り締まりが厳しくなってから、フランス人たちは従順になったような気がします。誰も芝生に入っていない!

ところが、男性が一人、芝生の上を歩いているではないですか! 余りに平気な顔で歩いているので、公園の管理の人だろうと思ったのですが、そうだったようです。

こんなところに山羊がいて、そちらの方も問題がないかを確かめているようでした。



動物園に行かなくても、パリ市内で家畜を見ることはできるのですけれど、1区というパリの中心地に山羊がいたので驚きました。

パリは大都会だけれど、心が休まる空間があるのだな...。


昔にあったチュイルリー宮殿の姿は?

これを書きながら、チュイルリー公園についての情報リンクをとって、1つ学びました。

ここには昔はチュイルリー宮殿(Palais des Tuileries)があったのに、パリ・コミューンのときに破壊されたというのは知っていました。でも、興味を持ったのは、ここがJardin des Tuileriesと呼ばれる理由です。

「チュイルリー」という単語と宮殿は結びつかないからのですが、答えがありました。

ここには昔、瓦(tuile)を製造する工場(tuilerie: チュイルリー)があったことに由来するのだそうです。公園の名前になっている瓦製造所を示す単語は複数形ですから、幾つもあったのでしょうね。

私にとってのチュイルリー宮殿は、フランス革命と結びついているので暗いイメージがあります。そんなに暗い宮殿だったのかを確かめるために、宮殿の歴史をメモしてみます。
  • 1564年: カトリーヌ・ド・メディシスが宮殿の建設を命じる。
  • 1683年: 王宮はヴェルサイユ宮殿に移る。
  • 1789年: フランス革命勃発。ルイ16世一家はヴェルサイユ宮殿から連行されて監禁される。
  • 1791年: 国王一家はオーストリアへ脱走を試みるが逮捕されてテュイルリー宮殿に連れ戻される。
  • 1792年: タンプル塔に移されていたルイ14世夫妻は処刑される。
  • 1793年: 国民公会が議会を開く場として利用される。
  • 1800年: ナポレオン1世は、国王のアパルトマンに居を構える。
  • 1815年: ナポレオン1世は去り、代わりにルイ18世が住む。
  • 1524年: ルイ18世の死去に伴い、シャルル10世が入る。
  • 1830年: フランス7月革命により、国王は追い出されて宮殿は略奪される。
  • 1831年: 王位についたルイ=フィリップ1世が入り、修復をする。
  • 1848年: 王家は追い出され、宮殿は再び略奪される。
  • 1852年: ナポレオン3世が入り、皇帝を名乗る。
  • 1870年頃: チュイルリー宮殿とルーブル宮殿を繋ぎ、ヨーロッパ最大の宮殿となる。
  • 1871年: パリ・コミューンがおこり、宮殿は焼失する。
  • 1883年: チュイルリー宮殿は解体される。

色々と楽しくないことばかりの歴史を背負っている場所なので、年代をピックアップするのも嫌になってきました。チュイルリー宮殿を再建しようという動きがあるのだそうですが、なんだか縁起が悪い宮殿のようで、建てなくても良いのではないかと私は思ってしまう。

今はグリーンスペースでしかないので、長閑な公園なのですけれど...。


昔のチュイルリー宮殿の画像を探してみました。

ルーブル宮殿とチュイルリー宮殿が結ばれた図(1615年) ↓


Les Tuileries, le Louvre et la Grande Galerie en 1615. Plan de Merian
On y aperçoit la porte Saint-Honoré et l'Hospice des Quinze-Vingts (à gauche), ainsi que le tour du Bois (à droite). La porte et la tour formant une partie de l'enceinte de Charles V. Ces fortifications seront comblées et détruites sous Louis XIII.


17世紀末のチュイルリー宮殿と庭園 ↓

Tuileries
De gauche à droite : le pavillon de Marsan, la galerie des Machines, le pavillon du Théâtre, l'aile nord, le pavillon de l'Horloge, l'aile sud, le pavillon de Bullant, la Petite-Galerie, le pavillon de Flore. Au premier plan, le bassin octogonal.


パリ・コミューンの数年前に描かれたチュイルリー宮殿(1865年)。ルーブル宮殿から見た姿だそうです。

Les Tuileries vues du Louvre
Le palais des Tuileries vu depuis le Louvre du côté de la place du Carrousel vers 1865.


チュイルリー公園の面積は25.5ヘクタール

現在のチュイルリー公園を上からみた写真もWikipediaに入っていました。遠くに見えるのがルーブル博物館の建物です。

Jardin des Tuileries

歩いてみて、かなり広々していたのですが、この公園の面積は25,5ヘクタールなのだそうです。

ヘクタールという単位を聞くと、知っている人の家の敷地面積や畑の面積で考えます。このチュイルリー公園の面積は、私のお隣さんの庭の7割の広さですね。ちょっと信じられない感じ。つまり、お隣さんちが広いということか...。

もう1つ、ここの倍の広さがあるパリの公園にも行ったので、続きでその公園について書きます:
パリの公園: (2) ラ・ヴィレット公園



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★ 目次: 旅行したときに書いたシリーズ日記のピックアップ
クイズ: この枯れた花には何の意味があるのでしょう? 2007/02/22
ブルボン朝最後の国王シャルル10世の墓はスロヴェニアにあった 2012/01/13
★ 目次: 戦争に触れて書いた日記
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ

外部リンク:
☆ Wikipédia: Liste des espaces verts de Paris
☆ Wikipédia: Liste de parcs et jardins publics de France
Comité des Parcs et Jardins de France
☆ 仏文化省: Label Jardin remarquable
テュイルリー公園
☆ Office de tourisme Paris: Jardin des Tuileries
☆ Wikipédia: Jardin des Tuileries
☆ Wikipédia: Palais des Tuileries
Le Palais des Tuileries - Constructions / détruites
Le Palais des Tuileries sous Napoléon III
Comité National pour la Reconstruction des Tuileries
☆ Wikipédia: Testament de Louis XVI (manuscrit)
☆ Wikipedia: History of parks and gardens of Paris


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コメント
この記事へのコメント
壮大♪
>このチュイルリー公園の面積は、私のお隣さんの庭の7割の広さですね。ちょっと信じられない感じ。つまり、お隣さんちが広いということか...。

大自然ですね。。。

ぼくの 感性で堪能できる 庭や家は
こんな感じです。
http://www.bs-asahi.co.jp/sekirekiso/

佐伯泰英の『惜櫟荘だより』を今読んでます。

ちなみに
櫟(レキ)  クヌギ こんな感じです
http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E3%82%AF%E3%83%8C%E3%82%AE%E3%81%AE%E6%9C%A8

佐伯泰英さん ベストセラー作家とか、、
全然知りませんでした。。。
先週 ネットで次に借りる本を探していたら
ぼくの指に宿る神が 
素敵な方と巡り合わせてくださいました 感謝♪











2015/10/12 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: 壮大♪
v-22 たかゆきさんへ

>大自然ですね。。。
⇒ フランスでは驚くほどの広さではないです。個人が所有していて、美しい庭園になっているヴォー・ル・ヴィコント城の庭園はどのくらいの広さだったか調べたら、500ヘクタールでした。

>ぼくの 感性で堪能できる 庭や家はこんな感じです。

日本の庭は、2畳の狭い坪庭のようなところでも空間を演出するので凄いと思っています。惜櫟荘は居心地が良さそうですね。イタリアの海沿いには、雰囲気は底抜けに明るくなってしまいますが、こんな風に風景を活かした素敵な館があるのを思い出しました。

熱海にもこんな空間があるというのは驚きです。新幹線で通りかかって見える熱海は、醜いというのは通り越して、地獄に見えますので!

>クヌギ

植物はフランスでしか馴染んでいないので、仏語の言葉を探しました。日本の品種なのですね。幹の表面は、同じ種族のchêneによく似ているけれど、それほどには力強い木の姿になる木には見えませんでした。

>佐伯泰英さん ベストセラー作家とか、、全然知りませんでした。。。

知らなかった作家ですが、驚異的に多作な方なのですね。どうなっているのかと調べたら、サラサラと読みやすい文章が書ける方なのだろうと思いました。ご自分でも、自嘲的に「職人作家」とおっしゃっている。

佐伯泰英 ウェブサイト:
http://saeki-bunko.jp/

佐伯泰英 不遇の時代からベストセラー作家へ 「書き続けられることが喜び」 :
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2349
2015/10/12 | URL | Otium  [ 編集 ]
職人
リンク拝見♪

佐伯さん直筆の サインが
ご自身の様子とそっくりで
微笑ましいかぎりです♪

庭で佇む姿も
庭師の 親方を彷彿とさせますね♪

>組織に属さずひとりで生きていくという姿勢
>「技術さえもっていれば生きていけると思っていました」

ものすごく 共感できるのだ♪

>美しい庭園になっているヴォー・ル・ヴィコント城の庭園はどのくらいの広さだったか調べたら、500ヘクタールでした。

3000坪 = 9917.4㎡ = 約1ヘクタール
ですので、、、150万坪!!
広い所にいると 風景の中に溶けて消えてしまいそうになる
僕には、、
目眩がしてしまいそうです。
2015/10/13 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: 職人
v-22 たかゆきさんへ

リンクしたサイトから垣間見る佐伯泰英さん、自分は芸術家なのだ! などと高ぶるところがないので、好感を抱きました。ズシンと来ることを書く作家が好きですが、職人作家と割り切って、でも読む人には心地よさを与える文章を発表するのも(酷い文章を書く人が多々いますから!)良いと思います。

> 広い所にいると 風景の中に溶けて消えてしまいそうになる 僕には、、目眩がしてしまいそうです。
⇒ そうですか...。フランスで小高い丘に登ったとき、地球は丸いのだと実感できたのには感激しました。今でも、そういう風景を見るのが好きです。庭が100ヘクタール以上あれば、大半は森になっていますから、どうということはないと感じます。庶民の場合は庭師を雇えないので、庭が1ヘクタール程度という、よくある家の場合には、手入れが大変だろうな... と思ってしまう。

>3000坪 = 9917.4㎡ = 約1ヘクタール
⇒ 日本人と話すときにヘクタールというとピンとこないらしいので、1ヘクタール=3,000坪と覚えることにします! 

3,000坪と言われるとピンとこないのですが、日本の建売住宅には100坪というのがあるので、その30軒分のイメージですか。1ヘクタールの庭がある友人の家を思い浮かべると、日本なら30軒は建てるかな、と認識しました。

畑の広さでは100ヘクタールとか400haとか言われるのですが、30万坪とか、1,200万坪と言われてしまったら何もイメージがわかない!

そうか、畑は反と町で現すのだ。300坪が1反と覚えれば良いらしい:
http://www.id-home.net/modules/realestate/index.php?content_id=17

よく東京ドームのグランドの何倍と言われますが、あそこは4.7ヘクタールなのだそう。ヴォー・ル・ヴィコント城の庭園は、その100倍強ということになりますか。とすると、東京ドームの周辺で、どこら辺までを含めた面積が500 haになるのかな?...

東京ドームがある文京区の面積が1,129 haで、ヴォー・ル・ヴィコント城の庭園はその半分を占めるという感じの計算になりました。ヴェルサイユ宮殿の庭園の広さは1,070 haで、文京区の一回り小さいという感じですか。

どこでも城の庭園はフランス革命後には敷地が小さくなっていますが、現在でも森が広がっているシャンボール城の敷地は広そうだと思って調べたら、ヨーロッパで最大規模の庭園なのだそうで、5,440 haとのこと。ここまでくると、どのくらいの広さなのか想像できません!
2015/10/13 | URL | Otium  [ 編集 ]
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