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2015/11/22
フランスの日曜日、町中にあるレストランに行こうと思うと問題が発生します。美味しいと評判の良い店は定休日になっていることが多いからです。

少し前にブログでレストランのことを書きながら調べてみたら、パリに幾つもある3つ星レストランで日曜日にオープンしているのは、たった1軒でした。パリくらい人口が多かったら、もう少し開いているのではないかと思っていたのですけれど。

日曜日には田舎に行ってのんびりする習慣があって、町に住む人たちは皆いなくなってしまうからではないかと思います。田舎に行けば、日曜日でもちゃんとレストランは開いていますので。

というわけで、週末をパリ郊外の町で滞在することにしたときには、まず日曜日に開いている店をマークして、そこは別の日には利用しないようにするという作戦を練っていました。

予約まで入れておく必要はないと思ったので、日曜日の夜、少し早目に行くことにしました。席が確保できたので、ひと安心。

2015年秋 パリ首都圏旅行シリーズ
その13 
目次


フランスでサービスが良すぎると薄気味わるい...

店の名前は地中海料理であることを思わせる命名だったのですが、レストランガイドにはチュニジア料理と書いてありました。

メニューを見ると、クスクスの他にパエーリャもある。クスクスは好きなのですが、なんとなくパエーリャが食べたいと思ったのでした。あっさりとそれに決めて、注文をとりに来てくれるのを待ちました。

でも、スペイン料理とマグレブ料理の両方を作る店というのは奇妙。どちらかは美味しくないのではないかという気もしたのですが、まあいいや...。

注文を取りにきた女性が、日曜日はパエーリャを作らないとおっしゃる。それなら、そうと、メニューに書いておいてくださいよ...。でも、常連さんしか行かない店に見えたので仕方がないと諦める。

ふりだしに戻って、何を食べるか考え直すことになりました。

すると、サングリアを持ってきてくれたのでした。店のサービスなのですって。パエーリャがないお詫びなのだとしたら、親切ですね。でも、パエーリャはないのにサングリアがあるというのも変な気分。

美味しかったので、ますますパエーリャがないことが残念に思ってしまいました。

まだ何を食べるか決められない。クスクスは大好物なのに、なんだか食べる気がしなかったのです。

他のテーブルにいる人たちが何を食べているか観察してみると、あれが欲しいというのがありました。みんな取っているので、評判が良い料理なのではないかな...。

メニューを眺めてもそれらしき料理が見つからないので、お給仕の人が来たら、「あれが欲しい」と言うことにして待ちました。

ところが、その料理が運ばれてきてしまったので驚き!



これも店のサービスなのですって。

となると、なんだか薄気味悪くなる。これで二人分の分量なのですが、サービスにしては気前が良すぎるではないですか? 日本ではサービスが多いので驚かないのですが、フランスでやられると嬉しいより懐疑心が持ち上がってきてしまいます。

お給仕の人がやってきて、注文は決まったかと催促されました。「まだ...」と答えても引き下がってくれない。

クスクスにすることにはしたのですが、何の肉にするかを選べないでいたのでした。これだけ前菜を食べてしまったら、クスクスはボリュームが多いのは選びたくない。でも、1種類か2種類の肉にすると寂しい...。

ぐずぐずしていたら、「何が好きなの?」と聞いてくる。何がって聞かれたって困りますよ。ベジタリアンだから肉は食べないとか、ソーセージだけにするとかなら答えようがありますが、どの組み合わせにしようかというのは、何が好きという選択肢からは選べないではないですか?

早く選びなさいよ、という顔をしているので、あせりを感じました。なんだか、怖いお母さんに叱られている子どもになった気分...。そのプレッシャーがいけなかったのだろうな、と後になって思いました。


クスクス

お料理は、店の主らしい男性が運んできました。恐いお母さんみたいだった女性とは違って、とても愛想が良い人。女性の方はアラビア系の顔立ちでしたが、ご主人の方は生粋のフランス人という感じ。

料理は悪くなさそう。



愛想が良いご主人なので、ひよこ豆は入っていますか? と聞いてみました。ひよこ豆や干しレーズンは、言うと持ってきてくれる店もあるので聞いてみたのです。

「入っていますよ」と返事していたのに、すかさず豆を持ってきてくれました。やたらに色々なものをくれるのは、このご主人の方針なのでしょうね。

気がつくと、もうレストランの中は満席になっていました。ご近所では評判の店だったようです。お給仕の女性が「さっさと注文しなさいな」という態度だったのは、ピークになると給仕が追いつかないくらい忙しくなるからだったのでしょうね。


スムールは曲者だった?

couscous(クスクス)は、日本人にとってのカレーライスのような感覚で食べられる料理です。

この料理が好きなので、どの店のが一番気に入るかと食べ歩いた時期がありました。食べ比べてみると、かなり違うので面白いのです。パリでも、ここが一番という店を3軒くらいは試していました。

こだわりの1つには、semoule(スムール)と呼ばれる、くだいた小麦の蒸かし方にあります。パラパラで、食べた気がしないくらい軽いのが好きなのです。

下は、一番のお気に入りにしたクスクス専門のレストランのスムール。サラサラ具合を写真にとったことがありました。

クスクス
クスクスは手間のかかる料理 2012/07/03

お気に入りにした店はブルゴーニュにあるのですが、チュニジア系の人が経営しています。それで、スムールはチュニジア系の人が作るのが一番美味しいのではないか思ったりしていました。粒が細かいのです。

今回パリ郊外にある町で入った店もチュニジア系でした。スムールが同じように細かい。でも、サラサラではないのでした。むしろ、ベタベタという感じ。


ほんの少し食べ始めたら、異常に気がつきました。

ひよこ豆を丸のみしてしまったのかと思いました。

でも、喉が詰まったと言うほどの感じではないのです。
でも、食べ続けることができない。

口の中から泡が出てくる感じ...。
奇妙です...。

ナプキンで口を押えていると、先ほどのご主人らしき男性が水を持ってきてくれました。でも、飲んでも喉の通りがよくなった感じはしない。

また通りかかったご主人が、スムールが喉に詰まったのだろうと言います。

へぇ、そんなことがあるのですか?! でも、その言い方からして、喉を詰まらせたのは私が初めてではないらしいと感じました。

そういえば、日本のお正月に、ミカンや餅で咽喉が詰まって死んでしまう人がいたっけ...。軽く考えていてはいけないと思って、席を立ってトイレに行くことにしました。

こんな経験は生まれて初めて。喉を詰まらせたときって、こういう風になるのかな?...

洗面台の前に立ったら、自然に口の中から泡がふき出してきました。もどしてしまったら、すっきりしました。

つまり、こういうときは、さっさとトイレに行くべきなのだ...。というか、スムールを食べるときには注意しなければいけないのだろうな...。

席に戻ったら、もう料理は冷めてしまっているし、食欲もなくなってしまったので、かなり残してしまいました。どっちみち、サービスの前菜はボリュームがあったので、食べたりないということはなかったのでした。


ところで、サングリアも、ボリュームもある前菜もサービスと言われていたのですが、お勘定を書いた紙を見て、本当に料金を請求されていなかったのか確かめてしまいました。

むかし、フランスの靴屋さんで買い物をしたとき、買った靴に合うクリームを差し上げましょうかと聞かれたので、お礼を言ったら、そのクリームの代金も請求されていたことに気がついたからです。タダであげるつもりがないなら、「与える」という動詞は使わないで欲しい!

この店で出されたのは、本当にタダのサービスにしてくれていました。でも、お勘定を払うとレシートを持って行ってしまったので、税金の申告をごまかしているのだろうな...。

でも、安く食べさせてくれるのは良いです。咽喉を詰まらせたうえに、サングリアや前菜の料金も払わせられていたら腹がたつところでしたから。
ブログ内リンク:
クスクスやタブレに使う硬質小麦の粗びき粉は何? 2012/07/04
クスクスを食べに行った日のこと: (1) クスクスという料理 2008/09/16
★ 目次: フランスで食べる郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
☆ Wikipedia: クスクス


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