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2016/03/25
ロワールワインというのは、古城めぐりで有名なロワール地方で生産されるワインではなくて、オーヴェルニュ地方にまで広がっていることに驚いていました:

ロワールワインの産地が広いので驚いた 2015/12/10

フランスのワイン産地というのは、幾つに分けるのが普通なのだろうかと思って調べてみました。

シリーズ記事 【フランスのワイン産地】 目次へ
その33


フランスのワイン産地

Wikipediaにはフランスのワイン産地のページがあり(Viticulture en France)、そこに入っている地図では主な産地として14が色分けされていました。

主要なワイン産地
French vineyards.svg
Les principaux vignobles de France

コニャック地方とアルマニャック地方ではブランデーにするためのブドウ畑が多いわけですから、ワイン産地というときには抜かして良いかとも思います。

Wikipediaにはワイン産地の比較表があったので、それをもとに生産量や平均価格のデータをまとめてみました。

ブドウ畑の面積の広さの順番に並べます。
ワイン産地に入れてあるリンクは、Wikipediaにページができていることを示します。
ワイン生産地面積
(㎢)
生産量
(千本)
平均価格
(€/本)
生産性
(€/㎡)
1ラングドック・ルシヨン
Vignoble du Languedoc-Roussillon
2,2601,6801.310.97
2ボルドー
Vignoble de Bordeaux
1,1207205.193.34
3ローヌ河流域
Vignoble de la vallée du Rhône
7003763.912.10
4ロワール河流域
Vignoble de la vallée de la Loire
6503803.952.31
5南西部 *
Vignoble du Sud-Ouest
500450--
6シャンパーニュ
Vignoble de Champagne
33730714.6613.35
7ブルゴーニュ
Vignoble de Bourgogne
2831857.574.94
8プロヴァンス
Vignoble de Provence
2601853.302.35
9ボージョレー
Vignoble du Beaujolais
157100--
10アルザス
Vignoble d'Alsace
1561504.073.91
11コルシカ
Vignoble de Corse
70492.451.71
12サヴォワ
Vignoble de Savoie
22.7163.132.20
13ジュラ
Vignoble du Jura
1910--
出所: *以外はルモンド紙記事(La très lucrative route des vins, 2015年7月16日)


フランスの代表的なワイン産地にされるのはボルドーとブルゴーニュですが、ブドウ畑の面積からも、ワインの生産量からも、ブルゴーニュはボルドーの4分の1しかない。

生産量が飛びぬけて多いのは、南仏のラングドック・ルシヨン地域。上に入れた地図では、地中海沿岸で濃い茶色になっている部分。ブドウ畑はボルドーの2倍もあります。ブルゴーニュワインと比べると、畑の面積は8倍、生産量は9倍!

ラングドック・ルシヨンのワインは、お値段も安い。ボトル1本が平均1.31ユーロ。200円もしないワイン?! いくらフランスではワインが安く買えると言っても、そんなに安いワインがあるとは知りませんでした。

私がいつも買うのはブルゴーニュワインで、普段に飲むワインは7ユーロから15ユーロくらいだと思います。この表にあるブルゴーニュの平均は7.57ユーロだから、1本1,000円くらい。たくさん売れるのは安いワインですから、そんなものでしょうね。

シャンパンを除けば、ブルゴーニュはワインの値段が一番高い地方なんだ...。


日本におけるフランスワイン産地の知名度/需要度は?

上に入れた表で、順位の欄を赤くしたのは、私が日本でもよく知られているのではないかと思う地方です。勝手にフランスのワイン産地の代表にしてしまったわけなので、ワインショップでもそうしているだろうかと確かめてみました。
左に楽天市場、右にワインのオンラインショップのエノテカの地図を入れます。

※ 地図をクリックすると、この図が入っているページが開いて大きな画像を見ることができます。
 
ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)
 
産地数: 6
ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ、
ローヌ、ロワール、アルザス
産地数: 10
ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ、
ローヌ、ロワール、アルザス、
ジュラ、ラングドック・ルーシヨン、
プロヴァンス、コルス

なんとなく違う。フランスのブドウ栽培地域としては最大面積を誇るラングドック・ルシヨン地域を、楽天市場では主要ワイン産地にしていないのでした。安いのが魅力となっているワイン産地ですが、最近は外国産の安いワインと競争しなければならないので頑張っているのですけどね。

私が日本でワインを買うときには楽天市場をよく使うのですが、予算で選んでいるとラングドック・ルシヨンのワインが出てきます。主要産地にはなっていないのですけど、どうなっているのかな?...

でも、楽天市場でもワインを検索していると、産地にはラングドック・ルシヨンも浮かび上がってくるのでした。

楽天市場での検索結果です:
フランス 白ワイン 検索結果フランス 赤ワイン 検索結果

でも、ヒットするラングドック・ルシヨン地域のワイン銘柄の数は少ないですね。日本にはそれほど入ってこないのかな?... あるいは、売れる量としては多くて、売っているワインの種類が少ないのかもしれない。

生産量は第7位のブルゴーニュが多いのに驚きます。そんなに日本では人気があるのでしょうか?


フランスのワイン産地はどう区分されているのかを見るために、一覧表にしてみました。ワインショップの方は、自分が利用しているショップや楽天市場で「グルメ・ドリンク ジャンル賞」を獲得しているショップを選んでいます。

サイト情報サイト日本のネットショップ
Vin-VigneHachetteFigaroWiki
仏語
Wiki
日本語
楽天市場エノテカうきうきワイン紀伊国屋リカーズタカムラフェリシティーソムリエ
ボルドー
ブルゴーニュ
ボージョレー
リヨネ
ローヌ
シャンパーニュ
アルザス
ロレーヌ
ジュラ
サヴォワ
ビュジェ
ロワール
オーヴェルニュ
南西部
ポワトゥー・シャラント
プロヴァンス
ラングドック
ルシヨン
コルシカ島
(注1)(注2)

注1:●は良質ワインの産地としていた地域で、それに入っていない産地は○印とした。
注2:●は大きな項目としていたワイン産地。△は「その他」の中に項目ができている産地。産地の分類項目がなかった地域は空欄。


表のサイトの欄に入れたもののうち、左から4番目まではフランス情報ですが、やはり区分が細かいです。ボルドーとブルゴーニュは必ず入っていますが、それ以外はまちまちですね。



このシリーズを書きだした発端は、パリで飲んだロワールワインでした:
お年寄りに優しいワイン? 2015/12/01

ロワールワインの産地は非常に広いことに驚いて、それではフランスワインの産地はどう区分されているのだろうと思って、この記事を下書きに入れました。

それから、次々と知りたいことが出てきたのでシリーズ記事としたのですが、4カ月も書き続けてしまったことになります。

いつも何か書くと、次々と疑問が生まれて、際限もなく書きそうになるのですが、きりがないから止めようと思ったり、だんだんうんざりしてきたりして、それほど長々と続けることはしませんでした。

今回は、ブレーキをかけずに書き続けてみました。書いた日記の数は33。ほとんど知らなかったワインについても勉強できたので良かったですけど、ワインのことばかり書くシリーズは終わりにすることにします。

お付き合いして読んでくださった方がいらしたら、どうもありがとうございました!

シリーズ記事 【フランスのワイン産地】 目次へ
その33


 

ブログ内リンク:
★ 目次: フランスのワイン産地、アペラシオン、セパージュ
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
☆ Vin-Vigne: Vignoble de France » Carte des vins de france
☆ Le Figaro: Liste des régions viticoles
☆ Wikipédia: Viticulture en France


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フランスのお酒 (ワインなど)



コメント
この記事へのコメント
ランドックルション地方のワインは地産のブドウ品種でAOCワインを作るよりも、ボルドーやブルゴーニュのブドウ品種を使ってヴァンドターフルやヴァンドペイを作り、日本にはそういうワインばかり入って来るのです
2016/04/21 | URL | -  [ 編集 ]
Re:
v-22

そうなのですか...。何だか悲しくなるお話し。ボルドーやブルゴーニュと同じ品種だから、同じように美味しいのだというのをPRにするのでしょうね。この地方ならではの美味しさのワインだとして、そういうのを作って欲しいです...。

ラングドック・ルシヨンの美味しいワイン: モーリー :
http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-491.html
2016/04/23 | URL | Otium  [ 編集 ]
フランスのワイン産地区分
産地の分け方は色々あると思いますが、フランスなら Bassins Viticoles の10産地区分が一般的なのではないでしょうか?

http://katabami.info/wine_expert/france/ の参考サイト「Les Bassins viticoles en 2013」の地図になります。
2016/05/26 | URL | katabami  [ 編集 ]
Re:
v-22 katabamiさんへ

政府が定めているBassin viticoleという区分ですね。ワインを飲む立場からいくと、ブルゴーニュとジュラとサヴォワを1地域にしてしまったりするのには抵抗がありますし、自分のところを別のbassinとして定めて欲しいと要求している地域もあります。でも、この区分にも触れておかなければいけませんでしたね。ご指摘ありがとうございます。
2016/05/27 | URL | Otium  [ 編集 ]
ご返答ありがとうございます

たしかに、Bassin Viticole の Bourgogne-Beaujolais-Savoie-Jura や Vallée du Rhône-Provence という分類は消費者側にとってメリットはあまりないでしょうし、Bassin Viticole のことを知ることはないのかもしれませんね。

Bassin Languedoc-Roussillon に属する AOC Duché d'Uzès なんかも Inter Rhône (http://www.vins-rhone.com) でプロモーションしていますし…。
2016/05/27 | URL | katabami  [ 編集 ]
Re:
v-22 katabamiさんへ

>Bassin Languedoc-Roussillon に属する AOC Duché d'Uzès なんかも Inter Rhôneでプロモーションしていますし…。

ワイン産地に入れてあげたり、外そうとしたりする例を挙げたら、際限がないほどの例があるだろうと思います。例えば、ブルゴーニュワインにはボージョレーも含まれることになっていますが、ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)のサイトでは、ボージョレーは全く無視しています。シャンパーニュでも、ブルゴーニュ寄りのコート・デ・バール地域を排斥しようとする動きがある。それらのことは面白いと思ってブログで書いていました。

Bassin Viticoleの区分は、アフリカ大陸が定規で引いたみたいな国境線になっているのを思い浮かべました。地図上で機械的に区分したのだから不公平が無い、色々な尺度を作っておくという意味では良いのかもしれません。でも、その区分ごとに委員会が設置されているそうですが、全く違うワインやブランデーを作っている産地を一緒にしたりもしているのですから、そこで会議を開いて話しがまとまるのかなと思ってしまいます。

ステータスの高いワイン産地区分の方に入りたいというのは当然のことだと思います。私は、どの地域でも、自分が美味しいと感じるワインかどうかでしか評価しませんが、それでも、イメージの悪い地域のワインを見たときには「本当に美味しいのだろうか?」と疑ってしまうのは否めないので、何も言う資格はないです。
2016/05/27 | URL | Otium  [ 編集 ]
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