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2016/01/08
ブルゴーニュワインは、ボルドーなどに比べれば、かなりシンプルだと思っています。良いワインかどうかを判断するも簡単。

そう思っていたのですが、最近できたブルゴーニュのAOC/AOPアペラシオンを調べてみたら、そんなことは言っていられないという気にもなってきました。

シリーズ記事目次 【フランスのワイン産地】 目次へ
その8


ブルゴーニュワインは分かりやすいと思う理由

理由 : ボトルの形で見分けられる

ブルゴーニュワインのボトルは、なで肩なので見分けやすいです。下の写真では、左端にあるのがブルゴーニュワインのボトルの形。


色々あります♪ボトルの形状|プレミアワインノート - 店長の部屋Plus+

販売されているブルゴーニュワインの中には、昔のずんぐりとしたタイプもあるのですが(右の形)、例外的だし、なで肩である点では同じです。

ブルゴーニュのボトルに似た形状の地方もあるのではありますが、ブルゴーニュの他、ボルドー(写真の左から2番目)、シャンパン(右端)、アルザスは見分けが簡単だと思います。

少なくとも、同じ地方のワインなのに色々なボトルを使っているのよりは、ブルゴーニュワインは見分けが容易だと言えるでしょう。


理由 : ブドウの品種(セパージュ)の種類が少ない

赤ワインなら、ピノ・ノワールかガメ。白ワインなら、シャルドネかアリゴテ。でも、上質のワインなら、ピノ・ノワールとシャルドネと決まっている。それ以外にも少しはありますが、例外的なので無視してしまって良い。

地元にいる私の場合は、飲むのはピノ・ノワールとシャルドネで作ったワインばかりを飲んでいます。キール酒を作るときはアリゴテ種の白ワインが必要で、軽いワインを飲みたいときにはガメ種で作ったボージョレーを飲むという程度。

アリゴテ種は質が落ちるワインとみられますが、ブズロンは例外。品種に関する例外はそれくらいだと思っています。


理由 : ランク付けが単純で生産地域が狭いほど質が高いという目安がある  

ランク付けも単純。上のランクからアペラシオンを並べると、こうなります:

格付け生産量
① Grand Crus: グラン・クリュ(特級)331.3%
② Premiers Crus: プルミエ・クリュ(1級)
* クリマの数: 640 
449.9%
③ Appellations Communales: 町村に与えられる37.8%
④ Appellations Régionales: 地方全体に与えられる2351%
※ 各格付けに該当するアペラシオンの検索: 日本語  フランス語
出所: BIVB 2015年


①と②は、レストランのワインリストには表記されているし、ボトルにも書いてあります。

3番目のランク付けは、町や村の名前がワインのアペラシオンになっているので分かりやすいです。よく通るところだと土地勘がありますので。でも、ブルゴーニュの中をドライブなさらない方だと、それがどの辺に位置しているかは分からないでしょうから、これは単純ということにはならないのでしょうね。

ともかく、生産地域が広がるにつれてランクが下がり、ブルゴーニュワインの産地全体で作られるワインなら最低ランクと思えば間違いがない。最低ランクの④は、ブルゴーニュ全体を指してしまう。

最低ランクの中は、どう甲乙を付けるかは複雑ではあります。でも、地元にいればワインが生産者価格で手に入るので、3番目のランクをデイリーワインとして飲むため、「その他」のランクは完全に無視しています。


理由 : ブレンドしていないのが良いワイン

ブルゴーニュの人たちは、ブドウの品種や生産地を限定しないでブレンドしたワインを嫌います。

ブドウが生産された地域にもこだわります。色々な畑で収穫されたブドウからワインをブレンドして商品化するネゴシアンのワインを嫌います。つまり、ブドウを栽培して、自分で醸造しているところのワインが最高だという意識があります。

特に、ブドウの品種を混ぜてブレンドしたワインは最低ランクのワインと決まっています。

フランスワインでも、地域によってはブレンドによって美味しい味を出すことに技術があるとしているところもあるのですが、ブルゴーニュでは嫌う。超高級ワインではそれが徹底していますが、それほどでもなくても、こだわりのワイン農家では、自分が持っているブドウ畑の小さな区画で別々に収穫して、別々に醸造するということまでしています。


最低ランクのブルゴーニュワインには単純でないのもある

ブルゴーニュワインのアペラシオンは100もあるのですが、この4つの目安があれば、だいたいはワインの良し悪しが把握できます。

もっとも、ブルゴーニュにいる私は、こういうのは気にすることがありません。店でワインを買うことはなく、ワイン農家に行って試飲しながら好きなワインを選ぶので、ランク付けの知識などは必要ないのです。試飲していると、やはりランクが上、つまりはお値段も高くなっているワインの美味しさの違いは感じてしまうのですが。もっとも、ランク付けやお値段の基準とは異なって、下のランクの方がどうみても優れていると思える時もあります。

私にとっての問題は、日本にいるときのこと。やはりブルゴーニュを飲みたくなるのですが、現地プライスに比べれば価格が3倍にはなるので、3番目のランクをデイリーワインとして飲むのは私には経済的に無理。しかも、試飲してワインを選べるわけではないのがネック。

フランスで飲んで知っているドメーヌのワインにすれば無難なのですが、日本で買おうとすると3倍のお値段になっていて高すぎるのだもの~!

というわけで、ブルゴーニュの最低ランクのお勉強はしておくべきかな、と思ったところです。

ボージョレーワイン: ガメ種が苦労させる?」を書きながら出てきた、ブルゴーニュワインの新しいアペラシオンについて調べてみる気になりました。

ところが、調べてみると、ブルゴーニュワインの最低ランクは非常に複雑なのでした! 「単純です」なんて言ってはいけないですね。複雑というよりは、いい加減と言いたくなる。理由4に挙げた部分は、全く無視しないといけない。

結局のところ、安いワインなんだから気にしないで飲むしかないか... という気にもなってきたのですが、いちおう調べたことをメモしておくことにします。


ここのところ、ブドウ品種のガメとボージョレーワインにこだわってブログを書いています:
★ シリーズ記事目次: フランスのワイン産地

 【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集

ブログ内リンク:
★ 目次: ブドウ畑の作業、ワイン醸造法、生産地など
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
☆ BIVB: Passeport pour la Bourgogne
☆ BIVB: Les chiffres clés de la Bourgogne viticole
La Bourgogne racontée en 7 différences

更新: 2016/01/14


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