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2016/01/15
食いしん坊だと、食べ物に関する勘が働く機能が発達するのではないかと思います。レストランの前に立っただけで、美味しい料理を食べられるかどうかが伝わってきて、それが外れることは稀だと感じています。


ワインは飲まないでも味が漂ってくるか?

ワインを買いに行く時も同じ。ワイン農家のたたずまいから何か感じ取れます。始めて行くときは、レストランで飲んで美味しかったから買いに行くというのが多いのですが、たまには当てずっぽうに、この地域で美味しいワインを作っているところで買いたいと思って探すことがあります。

私が第一に避けるドメーヌは、気取った建物で、ここはぼろ儲けすると感じてしまうところです。

例えば、下は高いワインがあることで超有名なドメーヌの門構えなのですが、ちっともボロ儲けしているようには見えないでしょう?



もっとも、普通のドメーヌにあるように入り口に「試飲・販売」とか「セラー・オープン」とか書いてありません。左にあるパネルは、ここがサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路であることを示す観光案内です。こんなのがあるとは知らなかった。いつもは車で通りすぎてしまうのですが、ブドウ収穫の忙しい時期で門が開いていたので写真を撮ったのでした。

普通の農家でも、直売などでお顔を拝見すると、おいしいものを作っているかどうかが伝わってきます。特に家畜を飼育している農家の場合は、見た目でかなりはっきり伝わってきます。人柄の良さを感じる人が売っている肉やチーズは質が良いのです。

ワインもほぼ同じですね。作っている人の顔を見ると、どんなワインかだいたい想像できる。これは野菜農家に対する感覚と似ているかもしれない。それほど好感を持たないタイプでも、この人は質の良いものを作っていると感じることがあります。


シリーズ記事目次 【フランスのワイン産地】
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その11

口に入るものの中で、私が見ただけでは全く判断できないのがワインのラベルです。

昔ながらの奇をてらわないデザインが好きなので好感を持ってしまい、やたらに現代的なデザインだと不味いのではないかと思ってしまう。でも、後者の方には驚くほど美味しいのがあるので、極力、ラベルは気にしないことにしています。

ブルゴーニュにいるときはドメーヌに行って、ワインづくりの話しを聞いて、試飲をしてから好きなのを選んで買います。ですので、ワインの知識もそれほどいらないのです。でも、困るのが、日本にいてワインを買うとき。普通の店に行ったら試飲などはさせてくれないので、ボトルをとって書いてあることを眺める程度しかできません。


店でワインを買うのは難しい

東京にいたときのこと。友人にブルゴーニュワインをプレゼントしたいと思ったら、フランスから持ってきたワインは全部なくなってしまっていました。デパートのワイン売り場に行って眺めてみると、私の予算をオーバーするものばかり...。

それで、店員さんにオート・コート・ド・ニュイか、オート・コート・ド・ニュイがあるかと聞いてみました。このランクなら、赤と白を1本ずつ買ってプレゼントできるようなお値段だろうと思ったのです。

私がブルゴーニュで買うワインの中ではこれが最低ランクのアペラシオンなのです。普通にブドウ畑がある地帯から登って、森を通り過ぎると開けてくるところにあるブドウ畑。でも、中には、最低の格付けでは可哀想になるくらい美味しいワインもあるのです。

店員さんは「あります」と答えて、私を導きました。どんどん奥の方に行ってします。それって、ロマネ・コンティや何かが置いてある高級ワインのコーナーでしょうから、そんなところにあるはずないじゃないか、と思った私。

でも、あったのでした。

もったいぶって、透明のセロファンか何かでボトルが包まれています。
疑いを持ったので、真っ先にお値段を聞きました。

ほとんど7,000円という価格なのでした。それはないでしょう~?! 仰天しました。

ちょっと高すぎると言うと、店員さんは優れたドメーヌのワインなのだとお上品におっしゃる。でも、聞いたことがないドメーヌです。どんなドメーヌのだって、売る人はそう言いますよね...。

第一、ミレジムが悪いのが気に入らないのでした。お天気が悪い年だったので、おいしくない確率が高いはずなのです。

でも、このくらい高くても当然なのだとおっしゃる人にケチをつけたりすると悪いので、私はもっと安いブルゴーニュワインを探しているのだと言いました。私がブルゴーニュにいて、安くて美味しいと感じるのはワインというのは「オート・コート」のランクなどだ、と説明。

すると店員さんは、安いブルゴーニュが欲しいなら、店の入り口あたりにある「ブルゴーニュ」というアペラシオンを買うように、と冷たくおっしゃる。そして、他のお客さんに声をかけて立ち去っていきました。わたしは嫌われちゃったらしい!

それ以来、あの店ではべらぼうに高くワインを売っているのではないかと疑ったので、二度と入ったことがありません。この際、「オート・コート」と付くブルゴーニュワインを、日本ではそんなに高い値段で売っているのか確認してみます。

あるのですね...。へぇ~...。



たとえ私がお金のことなんか気にしないで良い身分だったとしても、飲んでみて美味しかったと分かっているなら、このランクのワインに対して散財しないですけどね...。このくらい出すなら、もう少し上のランクのワインを飲んだという満足感を求めますから。

ブルゴーニュワインは、パリに行っただけでもかなり値段が上がってしまっています。ましてや日本まで輸送されたら高くなって当然。

でも、1本5,000円も出したら、飲んでみたいと思うランクのワインだって見つかるのではないかと思って調べてみました。


ドメーヌに行って買えないなら、インターネットで調べた方が見つけやすい

まず、ワインの格付けが少しおかしいと言われたことがあるジュブレ・シャンベルタンで探してみます。そこのブドウ畑に沿った道でよくサイクリングしていた人が例を見せてくれたことがありました。

Gevrey-chambertinのブドウ畑


なるほど、ネットショップだと畑のある場所まで地図で見せてくれるのでした。「良いドメーヌなのですよ」とだけ言われるよりは説得力があります。

でも、名前がフランス人からぬ名前。調べてみると、1912年にポーランドに生まれて、1938年にフランスに来たGeorges Bryczekさんの孫のChristopheさんが、2003年から現在のドメーヌの主とのこと。

外国出身者でも、おいしいワインをブルゴーニュで作っている農家は知っているのですけど...。


私が美味しいのから買い付けに行くドメーヌは、日本にはほとんど入っていないらしい。

それで、フランスの定評のあるワインガイドブックで選ばれていたドメーヌを探してみました。

ドメーヌのサイトを見ると、伝統的なブルゴーニュのワイン農家に見えるので違和感はありません。

それなら、と探してみる。

私を馬鹿にした店員さんが進めたワインと同じ予算をかけるなら、このドメーヌのジュヴレ・シャンベルタンでプルミエ・クリュ(1級ランク)のを買えてしまうのでした。




こだわりで優れたワインを作っているドメーヌだから下のランクも美味しいだろうと思わない限り、5,000円も出すとしたら、この程度のランクのワインを買いたいと思いますけどね...。

ざっと探して出てきたものを入れました。時間をかけて探したら、もっと良いのがあるだろうし、ドメーヌの様子や作っている人の仕事ぶりが見えるYouTubeの動画も探し出せることも多いです。

結局、私のようにワインの知識はそれほどないくせに、高いだけのワインをつかまされたくない人間の場合は、ネットで調べて買うのが良いのかもしれない。

というわけで、先日から書いている新しいブルゴーニュのアペラシオン「コトー・ブルギニョン」を買うとしたら、私ならどれを選ぶかの実験をしてみることにしました。このアペラシオンほど味の違いや質の差があるワインは、ブルゴーニュワインには存在していなかったのです。

探してみると色々なのが出てきたので楽しんでしまいました。
続きへ:
安さが魅力のブルゴーニュワインをウィンドウショッピングしてみた

このシリーズ記事の目次: 
フランスのワイン産地


PS: 書き忘れるところでした。一番始めに入れた写真は、DRCの門構えです。


 【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集

ブログ内リンク:
オート・コート・ド・ニュイのブドウ畑を眺める 2013/04/22
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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コメント
この記事へのコメント
ワインの香り
お写真拝見して
お値段に 酔ってしまいそうです。。。

ぼくは 酒も煙草も 
実際に口にするよりも 香りを楽しむタイプです
ので
香りが 消えるまでは 何度でも楽しめるのだ♪

>レストランの前に立っただけで、美味しい料理を食べられるかどうかが伝わってきて、それが外れることは稀だと感じています。

これに関しては ぼくも嗅覚が 働きます。
不思議とハズレません♪
2016/02/26 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: ワインの香り
v-22 たかゆきさんへ

>お値段に 酔ってしまいそうです。。。
⇒ あぁ、それを狙っているかもしれないですね~。お高いと良い品物だと思う方もいらっしゃるし。

>実際に口にするよりも 香りを楽しむタイプです ので 香りが 消えるまでは 何度でも楽しめるのだ♪
⇒ それではボルドーではなくてブルゴーニュがお好きでしょうね♪
2016/02/26 | URL | Otium  [ 編集 ]
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