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2016/03/08
下はキーワードで画像検索した結果のトップの部分なのですが、何を探そうとしたのかお分かりになるでしょうか? 画像をクリックすると拡大します。



多目的ホール? 体育館? 田舎に造られた広いディスコ? 博物館?..
近代建築物が並んでいますが、それは全くキーワードには入っていません。

キーワードは、「ボルドー」と「新しいワイン醸造所」でした。

並んだ写真を見ただけでは、ワインと関係した建物だとは思いませんよね。でも、ちゃんと、ボルドーに新しくできたワイナリーについて書いている記事にリンクしているのです。

検索画面にリンクするとキーワードが分かってしまうのでキャプチャを入れたのですが、検索結果の画面はこちらです:
「Bordeaux "nouveau chai"」をキーワードにして画像検索

「新しい(nouveau)」という文字をなくして検索しても大して変わりません。ワイン樽が並んでいるのが見えますが、殺風景な場所にワイン樽をストックしているみたいに見えるので、私にはとても奇妙です。

私が見慣れているブルゴーニュのワイン醸造所は、こんな感じなのです:


「cave Bourgogne」をキーワードにした画像検索


前回の日記「ボルドーでは、有名建築家がデザインした超近代的ワイナリーが流行」で、ボルドーには私は見たこともなかったようなワイナリーがあることに驚いたと書きました。

ひょっとして、ボルドーは昔からワインを作っているのに、ワインを寝かせておくのに適した石づくりのセラーがないだろうか?... 気になってしまったので、本当にワインセラーらしきものがボルドーに存在しないのかを調べてみました。


シリーズ記事目次 【フランスのワイン産地】 目次へ
その26

ボルドーにも、ブルゴーニュにあるカーヴと比較して何ら違和感のないワイナリーもあるのでした。

出てきたのは、サンテ三リヨンにあるシャトー・オーゾンヌ

つまり、超近代的なワイナリーを私が初めて見たシャトー・シュヴァル・ブランがあるのと同じ町なのです:
白馬の城はコンクリートで出来ている 2016/03/01

オーゾンヌとシュヴァル・ブランは、サンテミリオンのワインの中で最高ランク「特級A」を最初に獲得したシャトーでした。それなのに、ワイナリーの雰囲気は両極端なのが面白い。


シャトー・オーゾンヌChâteau Ausoneが気に入った

ミシュランガイドがYouTubeで提供している動画の中に、「偉大なワインの神秘」と題してシャトー・オーゾンヌChâteau Ausone)のブドウ畑とワインセラーを見せていました。


Château Ausone, les mystères d'un grand vin

オーナーのAlain Vauthierさんが案内しています。こういう人は美味しいワインを作るだろうなと思わせる経営者ではないですか? ここ2回で超近代的なワイナリーの経営者が登場する動画を幾つも入れてきたのですが、ここまでで出てきた経営者たちとは全然違う雰囲気です。

こういうワイナリーなら、ブルゴーニュにそのまま持ってきても全く違和感がないだろうと思いました。ロマネ・コンティのド・ヴィレーヌさんも、こんな風に物静かな人なので連想させます。

こういう映像を見ていると、このワインを飲みたくなります。美味しそうに感じるではないですか?

私はボルドーのことを全く知らないのですが、「あなた知らなかったの?!」と言われる有名なドメーヌのようです。動画を入れているミシュランの説明では、専門家たちは、このシャトー・オーゾンヌをボルドーで最も優れたワインを生産していると評価している、と書いていました。

日本のネットショップでも絶賛していますね:


CH.AUSONE(シャトー・オーゾンヌ) | ワイン通販エノテカ・オンライン ENOTECA


動画で見せているのは「シャベル」という区画のブドウ畑だと言っています。ひいお爺さんが1906年にブドウを植えた畑で、カベルネ・フラン種が多く植わっているのだそう。

シャペルとはチャペルのことなのですが、ブドウ畑の中に13世紀に建てられたというチャペルがありましたね。

シャトー・オーゾンヌのワインを検索したら、シャペル・ドーゾンヌChapelle d'Ausone)という名のワインがありました:


私はこのワインを買う予定はないので、もう少しこのシャトーの様子が見れる動画を探してみました。


Cap Sud-Ouest - Château Ausone

中には14世紀に描かれた壁画などもあるのですね。ロマネスク教会の所にあったブドウ畑は墓地があった場所なので、大量の土を運びこんだのだと言っています。そう言われてしまうとね...。でも、墓地の後の土地は、なぜか植物がよく育つ気がする。

シャペル・ドーゾンヌのワインは、ブドウの異なる品種をセパージュしているという違いがあるだけで、作り方は、ずっと高価なシャトー・オーゾンヌのワインと全く同じ手間をかけているのだそう。やっぱり、美味しいのだろうな...。

シャトー・オーゾンヌを楽天市場で検索


サンテミリオン市の地下には、地下道が100キロ?!

ボルドーを旅行したときには。サンテミリオンSaint-Émilion)の村がとびぬけて気に入りました。世界遺産に登録される少し前だったので、余り観光地化はされていないように思います。美しい所らしいと言われて軽い気持ちで行ったので、余りのすばらしさに驚いてしまったのが強烈な印象として残っています。

Église monolithe de Saint-Émilion
でも、何を見学したかな?... 町のたたずまいが美しいという程度しか記憶に残っていません。

サンテミリオンは建物にするのに優れた石が掘り出せるところだったので、村の中から少し外まで、地下は採掘跡の洞窟になっているのだそうです。

地下の文化もある村なのでした。
カタコンベもある。
地下に掘って造った一枚岩(モノリス)の教会はヨーロッパで最大規模の大きさなのだそう。

家々の下も、ブドウ畑の地下も、洞窟になっており、全部で100キロくらい続いているようです。村に住んでいる人は、ご近所に行くにも地下道を通って行けてしまうのだ、などと言っています。

そんなわけで、地下の洞窟をセラーに使っているワイナリーもあるのでした。

それを見せている動画です ↓


Cap Sud-Ouest - Carriere du sous sol de Saint Emilion

登場しているワイナリーは、Château Guadet(シャトー・ゴーデ)というドメーヌだそうです。

Château Villemaurineというシャトーでは、ブドウ畑の下に4層ある地下(7ヘクタール)を見学できるとありました。でも、ライトアップしたりして洞窟探検が観光目的のような感じを受けました。

もう1つ、地下の洞窟をセラーにしているサンテミリオンのワイナリーの動画:
Les vins de Clos Fourtet - Bordeaux - Millésima

こちらはシャトーという名は付けずに、「Clos Fourtet 」という名のドメーヌ。

2001年にワイナリーを買った人なのですが、ワインへの情熱はなかなかあるように見えました。動画の半分くらいのところからワインセラーが見えるのですが、湿度があって風通しもあって理想的なのだ、と惚れぼれしながら語っていることに好感を持ちます。

Panorama de Saint Emilion De la tour du roi


Château Ausone右に入れたのは、シャトー・オーゾンヌのブドウ畑です。全部で7ヘクタールしかないのだそう。こういう、平らでないブドウ畑が私は好きです。

このドメーヌでは、ホームページを作っていない感じがします。

http://chateau-ausone.fr/というドメーヌがあるのですが、表紙のページしかありません。

今どきホームページを作っていないのだとしたら、ますます気に入ります。

ひょっとしたら、ボルドーに吹きまくっている建築美を自慢にするワイナリーのブームにも乗っていないのではないかな?...

1959年にサンテミリオン第1特別級A(Premier Grand Cru classé A)ができたときは、このシャトー・オーゾンヌとシャトー・シュヴァル・ブランだけだったそうです。

2012年の評価見直しにより、現在では、シャトー・アンジェリュスとシャトー・パヴィが加わって、サンテミリオンの特級Aは4つになっています。

前回の記事「ボルドーでは、有名建築家がデザインした超近代的ワイナリーが流行」の中に、シャトー・パヴィだけ入れていなかったので、ここもデザイナーの醸造所を建設しているのだろうかと探していました。

もしもシャトー・オーゾンヌが昔ながらの醸造所しか持っていなかったら、ここだけ異端児?

ところが、シャトー・パヴィで検索して出てきた動画に仰天しました...。


ボルドーの近代美を誇るワイナリーは、こういう人たちのためにあるの?

再び画像は見たくないので、YouTubeへのリンクだけ入れておきます。

シャトー・パヴィのセラーを見せる動画です:
Best Wines Online: A Day at St. Emilion's Chateau Pavie Part 2

ついでに、もう1つ、見たくなかった動画も入れてしまいます。

香港からブドウの収穫に来た人たちのよう。最後に誰かが来て、挨拶をしたところでプッツリと映像が切れていますが、この後、そんなにふざながら働くな、と追い出してくれていたら良いけれど...。あるいは、合成で作った映像かな...。大切なブドウの収穫の時期に、こんなことを畑でやるのを許すというのは信じられません。

Chateau Ausone during Harvest

ボルゴーは生産量も多いために商売っぽくワインづくりをしているので、大量に買ってくれるお得意さんに占領されてしまっても泣き寝入りしないといけないのかな?...


なお、ボルドーの超近代的なワイナリーの観光を勧める情報で、ワインの醸造の方に興味がある人は次のところに行くようにとリストアップしていたのでメモしておきます。
  • Château Pichon-Longueville (Pauillac,)
  • Château La Conseillante (Pomerol)
  • Château Faugères (Saint-Emilion)
  • Château Fieuzal と Château Smith Haut-Lafitte (Pessac-Léognan)
  • Château Palmer (Margaux)

1つ2つ画像を探したのですけれど、やはりボルドーらしく近代的、つまり私には味気なく見える醸造所だったので、情報を探すのはやめました。


ここでボルドーのお話しは終わりにしようと思ったのですが、もう1つだけ、ボルドーで検索していて見つけたドメーヌについて続きで書きます。

シリーズ記事目次 【フランスのワイン産地】 目次へ
その26


 

ブログ内リンク:
★ 目次: ドメーヌ訪問記
★ 目次: フランスのワイン産地、アペラシオン、セパージュ
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
Château Ausone - Producteur » Chapelle d'Ausone rouge
France 3 Aquitaine: Saint-Émilion, un mystère de pierres
OT: SAINT-EMILION SOUTERRAIN
サンテミリオンの格付け、2012年の最新リストが発表


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フランスのお酒 (ワインなど)



コメント
この記事へのコメント
Chapelle d'Ausone
価格:33,480円(税込、送料別)v-12

この お値段が 高いのか 安いのか
ぼくには 見当がつきませんけど、、

ワインの値段は どのように
決められているんでしょうね。。。

生産者が 誇りを持って このワインは
これだけの価値がある(エヘン)
なのか
市場原理で 需要と供給が作用して
値段が決まっているのか??

お酒も 絵画と同じく
個人にとっては 好みの問題ですから
一億円の値がつく 絵画でも
ワインでも
個人の気に入らなければ 一円の価値もないものも
あると おもふのだ♪
2016/03/08 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: Chapelle d'Ausone
v-22 たかゆきさんへ

>ワインの値段は どのように 決められているんでしょうね。。。

⇒ この値段にしておけば一番良く売れる、と計算して決めるのではないでしょうかね?

高ければ、それが良くて買う人も多いのが、高い評価を受けているアペラシオンでは大きく働いているだろうと思います。その点、シャベル・ドーゾンヌのプライスはリーズナブルではないかと思って好感を持ちました。

ひと昔前のブルゴーニュワインは地産地消だったので、ランクの高いワインもリーズナブルプライスで買えたのですが、事情は変わってきました。学校でしっかりお勉強した息子さんの代になったら、とたんに値段が3倍になったり...。

素晴らしいのにお手頃価格のワインは買えなくなってきたな... 、と友人たちと話しています。投資家が手を出すのはボルドーだったので、ブルゴーニュは安泰だったのですが、最近はこちらにも手が伸びてきたので、致命的だと思います...。

>絵画でも ワインでも 個人の気に入らなければ 一円の価値もないものも あると おもふのだ♪

⇒ 本当にそう思います。特に美術品は、くれると言われても、お金を払うからと言われても、家には絶対に(!)飾りたくないと思うものが多々あります。それなのに、すごいお値段で売っている。好きな人がいるから良いわけなので、どうとも思いませんが。

一番理解できないのは、古酒ワインのコレクター。そんな古いワインは飲めたものではないはずだと思ったのですが、あれは飲むために膨大なお金を払うのではないのですって。
2016/03/08 | URL | Otium  [ 編集 ]
お値段
高きがゆえに 尊からず♪

ぼくは 喫煙者ですが
色々試して 一番安いけれども
一番美味しい
ゴールデンバットを 吸ってます。
http://abhp.net/alacarte/Alacarte_Tabako_100000.html
旧3級品という 失礼な名称
これを吸う輩は 3級品のクズということでしょうか。。。
そして
4月からの 値上げ 腹立たしいかぎりです。
喫煙者をバカにしてますね♪

>一番理解できないのは、古酒ワインのコレクター

これぞ バブル!!
お金儲けの得意な 方々は
様々な趣向をこらして
富を得ようとしますから、、、

イエスキリストが
最後の晩餐で 飲んだワインとか
磔された時に 口にしたワインだとか
競売に出品されたら 最高なのだv-218
2016/03/09 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: お値段
v-22 たかゆきさんへ

>旧3級品
⇒ リンクしてあったページの情報、とても興味深いものでした。税率が低いタバコを作っているのはとても良いことだと思ったのですが、無くそうとしていますか。

日本はフランスに比べてタバコが安いと思っていたのですが、ジリジリと値上げしてきていますね。タバコを吸い続ける人たちは、いくら値上がりしても買うわけで、そういう足元を見た商売というのは本当に汚いと思う。

>お金儲けの得意な 方々は 様々な趣向をこらして 富を得ようとしますから、、、
⇒ 嗜好品には手を出してもらいたくないですけどね。
2016/03/10 | URL | Otium  [ 編集 ]
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