| Login |
2016/07/15
7月14日はフランスの革命記念日で祭日です。私がいる村では、その前夜にイベントをするというので誘われました。食事会があって、その後に花火大会があるという段取り。

ここのところ、イベントに入ったり、友人たちが家に来て食事したり、友人たちの家での食事会に招待されたりと、連日何かしらあったので、あまり行きたくはなかったのですした。

こういう食事会に気が向かないというのは、どうせつまらないものしか食べられないし、つきもののダンスパーティーの音楽がガンガンなって耐え難いこと。

午後には大雨が降ったので、花火大会は中止になるのではないかと思いました。それに、さむ~い!

友人たちと家で食前酒を飲んでいて、疲れてきた。私は「行かない」と宣言したのだけれど、やはり行くことにしました。

村の有志たちが用意した今年の食事は、そう悪くはなかった。ともかく、飲み物代を除いて一人8ユーロなので文句はなし。花火装置は雨でも大丈夫なようにしていたので、花火大会はするとのこと。


◆ 小さな村の花火大会

夜10時を回って暗くなってきたら、花火大会が始まるというお知らせが聞こえてきました。

毎年の慣例で、子どもたちは役場でlampion(紙ちょうちん)をもらいます。伝統的なことらしいのですが、どこの村でもやることではないのだそう。

いつも、この提灯をもらいたいな、と思っていたのです。

役場の前を通りかかると、提灯を配っているのは村会議員になっている親しい友達。じゃあ、子どもたちと一緒に並んでしまったら、もらえるのではないか?

順番がきたら、あっさりくれるかと思ったら、もったいぶって「特別に」なんて言われましたが、もらっちゃった♪ 友達に携帯電話で記念撮影をしてもらいました。



こんなバカなことをするのは、今年が初めてで最後だろうな、と思うと、何となく感傷的な気分になりました。

おふざけで大人のくせに提灯をもらったけど、そばにいる子どもにあげると友人たちは思っていたようです。でも、もらっちゃったのだから、あげません。役場の中を覗いたら、提灯は有り余っているほど置いてあったし。

もらったのは正解♪ 今年は花火大会の場所が変わって、村外れまで15分くらい歩く川のほとりになっていたのです。舗装もしていない道に入ると街灯なんかない! これがなかったら、歩きにくかったですよ~! 提灯の火が消えたら帰りはどうするのかと思いましたが、中には細い蝋燭が立っていて、ずっと燃えていました。


フランスの花火は、日本に比べると質素なものです。友人たちに、日本の花火大会では何万発あげるとか言うのだと自慢。でも、フランスでは打ち上げる花火の数なんかは言わないので、ピンとこない様子。でも、凄いのだろうなというのは分かるらしい。

フランスは安全基準が厳しくて、打ち上げられる花火はかなり制限されているので、それもあって中国や日本に比べると哀れだというのは分かっているようでした。

小さな村がする花火大会なんて、あっという間に終わります。打ち上げが始まって、華々しいのがあがると、これがフィナーレーかな... なんて、周りから聞こえてくるので面白い。

最後に華々しくあげる花火を「bouquet final(最後の花束)」と呼ぶのですが、日本では何と言うのでしょうか?

今年のは、かなり華やかな花火でした。夜空に高く打ちあがっている花火もたくさんありました。何しろ、見ている人は百人くらいという程度なのですから、それから考えたら豪華。

やはり花火は好き。どんなに小規模でも感激します。

帰り道、住民一人どのくらいの予算を村役場は使っているのだろうと聞いてみたら、計算してくれた人がいて、一人40ユーロかなと言っていました。一人5,000円? すごいな...。

周辺にある50~250人の人口しかない小さな村が共同で花火大会をしたら、もっと大規模なのができるはずなのですが、やらないのですよね...。市町村合併なんて、もってのほか?


フランス国歌が飛び出した

今年は、扇型の花火が三色旗になっていました。その時、フランス国歌を歌いだした子どもたちがいたので驚きました。

前大統領が、学校で国歌を教えるということにしたのですが、本当に教えることになっていたのだろうか? 教師が実施するかどうかは決められるし、フランス国歌は残酷性もあるので、反対する教師は多かったと聞いていたのだけれど。

でも、少し前にあったサッカーの欧州選手権はフランスが開催地になっていて、意外にもフランスは準決勝まで進んで盛り上がっていたので、その影響なのだろうと思いました。

それにしても、フランス革命の時にできたフランス国歌「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」の歌詞は、敵を殺すという飛んでもない内容なのです。私も子どものときには、国歌の意味は分からなくて歌っていたので、フランスの子どもたちも、ただ勇ましい歌というだけで歌っているのだろうと思いますけど。

フランス国歌の歌詞を変えようという運動もあるのですが、いまだに残っています。

特に、人種差別だという非難があって議論になっているのは、このフレーズです:

Qu’un sang impur abreuve nos sillons
不純な血が私たちの畑の畝溝を潤しますように

まず、「不純な血」あるいは「不浄の血」を持った人とは誰なのか?

色々な解釈がありますが、普通に聞いたら、フランス人万歳の歌なのですから、異邦人のこと、つまり生粋のフランス人の血を持っていない人だと思ってしまうではないですか? ヨーロッパ系の移民は、同じ白人だからと、それほど気にしないでしょうが、フランスが植民地を持ったことによる因果でたくさんフランスにいるイスラム系やアフリカ系の人たちには嬉しくない表現だと思います。

しかも、その血を流して畑の肥やしにしようということなのか、とも勘ぐってしまうではないですか?



フランス国歌の歌詞は、想像を絶するほど攻撃的内容です。外国から来た国賓を迎えたときに演奏しているのを見ると、笑いたくなってしまうほど。

三色旗の花火があがったときに歌っていたのは男の子たちでした。こういう勇ましい歌が好きなのかも知れない。フランス奥地には肌の色が違うイスラム系やアフリカ系の人なんていませんから、何も考えないで歌っていたのでしょう。

勇気ある大統領がフランスに現れたら、まず国歌を平和的な歌詞にするだろうな、と、子どもたちが歌っているのを聞きながら思いました...。


革命記念日に行われるシャンゼリゼ大通りのパレード

花火大会を見た翌日が革命記念日でした。

テレビをつけたら、シャンゼリゼ大通りで行われる軍事パレードが出てきました。

今年、話題になっていたのはニュージーランドのマオリチーム。


VIDEO. Des guerriers maoris défilent lors du 14-Juillet

日本も2年前にパレードに参加していましたが、今年はなかった? 戦国時代の衣装などで出たら称賛を浴びたと思いますが、単に自衛隊の制服だったので全く話題にはならなかったです。

François Hollandeシャンゼリゼ大通りのパレードの画面でオランド大統領が出てきたら、一緒に見ていた友達が「愚かな国には愚かな指導者がいる」とか言って、大統領は無能だと罵倒の言葉を浴びせている。

「こんな軍事パレードをするような国は、ヨーロッパ大陸ではロシアの他にはフランスしかない」とも言って、プリプリ。

さらに、オランド大統領の頭を見ろと言う。

彼のお抱え理髪師は月に9,895ユーロ(約120万円)という高額報酬をもらっていることを、不正の告発を得意とする新聞カナール・アンシェネ紙から前日に暴露されたところなのだ、と教えてくれました。

理髪師は海外にも同行するし、24時間体制の勤務らしいので、残業手当などがフランスでは高いのでそうなってしまっているのかもしれませんが、変な話し。オランド大統領の報酬は、わが国の安倍首相(191.000ユーロ) より少し低くて、年収179,000ユーロなので、月収にしたら14,917ユーロなのです。


それはともかく、革命記念日の軍事パレードは長年続いている年中行事だから止められないのでしょうけど、確かにこれも、おかしなフランスの姿...。

パリ同時多発テロ事件の後、すぐに報復のために空爆をしたオランド大統領。こんな軍事パレードなんかやっていたら、テロの標的にされるぞ... と思ったけれど、厳戒態勢だったでしょうから無事に済んでいました。

テロがあるので、人が集まる場所は危ない。でも、危険はどこにできあるのだから、避けるわけにはいかない。

少し前にパリで行われたサッカー欧州選手権で、スペイン対イタリア戦に行った友人たちがいました。会社が確保したプレミアム席というのに陣取れるというので嬉々としてして出かけた2人。メモしておくと、こういう貸し切り席は一人15,000ユーロもするのだそう。お酒は何でも飲み放題で、ちゃんとした豪華な食事も出るので、サッカーはそっちのけの感じで楽しんだ様子。

危ないのではないの? と思っていたのですが、彼らは何事もなく帰ってきていました。ただし、会場に入る前の検査はすごかったとのこと。


革命記念日の事件

Vue de la promenade des Anglais, lieu de l'attaque.革命記念日の翌朝起きたら、ニースはトラックが暴走して80人だかの死者を出したという話題ばかりになっていました。

ニース市で開かれた革命記念日の花火大会が終わった後に残っていた人たちが犠牲になっていたのでした。

少し前には南仏は乾燥していて危険だからと、革命記念日につきものの花火大会を中止するところが多かったのですが、ニースではやっていたのでした。


オランド大統領は昨年11月のパリ同時多発テロから発令していた非常事態宣言を解除すると聞いた翌日だったわけですが、また延期にしたようです。

でも、トラック暴走は厳戒態勢中に起きたのだし、ニースはお金持ちが多く住んでいるせいでフランスの中では最も警備体制がすごい町だったのですけどね。

テロと言われるけれど、本当にそうなのだろうか? ニースは移民を排斥する極右政党を支持する人が多いことで知られています。そんなところに住んでいたら、イスラム系の人には不満が高まっていて、個人的なうっぷん晴らしもしそうに思うのですけど...。

でも、フランスの国力を誇示する革命記念日というイベントのときだったこと、世界的に知名度が高いニースということを考えると、テロの対象としては条件がそろっていたとは思います。


またフランスで世界を震撼される事件がおきてしまったわけです。「これだけ頻繁に大きなテロがおきているのだから、普通なら内務大臣は辞任すべきなのに居座っている、と怒っている友人がいました。

死ぬ覚悟でいる人がすることほど怖いものはありません。防ぎようがないですよ。「日本人には指一本触れさせません」と言ったって、バングラデシュでは7人の犠牲者が出たし、シリアで拘束されている日本人ジャーナリストがどうなっているのか分からないし。

政治家には、敵を生み出して、外国を兆発をするやり方だけはして欲しくないと思います...。

こういう話題を出した場合、「亡くなった方々のご冥福をお祈りします」と締めくくるべきなのでしょうけれど、そういう白々しいことを私は言えません。言葉なんかでは言い尽くせない問題だと思うので...。

ブログ内リンク:
★ 目次: フランスの祭日・年中行事について書いた日記
総目次: テーマおよび連続記事ピックアップ » 都市と農村
★ 目次: 戦争、革命、テロ、デモ

外部リンク:
花火打上数ランキング
☆ Wikipedia: Attentat du 14 juillet 2016 à Nice
Vendée : pourquoi tant de haine ? Ou du boycott d’une cérémonie mémorielle


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


コメント
この記事へのコメント
国歌 ♪
ぼくは ロシア国歌が好きなのだ
同志 プーチン ♪
https://www.youtube.com/watch?v=zh67_2IIqb4


>「こんな軍事パレードをするような国は、ロシアの他にはフランスくらいだ」とも言って、プリプリ。

支那も北朝鮮も南朝鮮も 
テロ国家は 結構やってますけど、、

テロ、、、
個人のテロは 非難されるが
国家による テロは 賞賛される。。。

第一のテロ国家は まずアメリカでしょうに
建国以来 ネイティブアメリカンから始まって
世界中で いったいどれくらいの 人間を
虐殺してきたことか。

原爆や焼夷弾で 生きたまま 非戦闘員の
婦女子を焼き殺すなんて
人間のすることでは ありません。

そういえば 最後の花火
なんて よばれるんでしょうね
とりあえず 花火の種類
http://visualshoxxx.com/9470.html

ベタに フィナーレと呼ばれてるみたい。。
http://gigazine.net/news/20090808_yodohanabi2009_finale/
2016/07/16 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: 国歌 ♪
v-22 たかゆきさんへ

>ぼくは ロシア国歌が好きなのだ

知らなかった。ロシアの国歌は良い歌詞なのですね。

>支那も北朝鮮も南朝鮮も テロ国家は 結構やってますけど、、

書きながら変だなとは思ったのです。たぶんヨーロッパでと言っていたのだろうと思って書き直しました。

>人間のすることでは ありません。

そうですよね。戦争や攻撃は、大義名分を付けても絶対に正当化できないと思います。まして、自分は身の危険も追わずに攻撃するのは汚いと思う。

昨日はテレビでヒットラーの報道番組をやっていました。フランスでは頻繁にやっているのです。彼の演説の迫力がすごい。若い女性たちは、憧れのスターを見るようにうっとりして聞いている...。ヒットラーを真似しようとする政治家たちがいますが、あれだけの才能がないでやると、滑稽になるだけではないかと思ったりしました。

>フィナーレと呼ばれてるみたい。。

ありがとうございます。日本には花火の文化があるので、何か素敵な日本語があるのだろうと思ったのですが、これしかないですか。昔の花火はフィナーレみたいなのはやらなかったのかな?...
2016/07/16 | URL | Otium  [ 編集 ]
日本では最後の花火の 印に?
ドン ドン ドン  と 3発 音がでかいのを
打ち上げて 終了の合図ですが
とくに 終わりの花火の 名称は? ない??

ラ マルセイエーズは フランス語がしゃべれる
おじいちゃんが(祖父) 歌って 小学生のわたしに血がながれたり 残酷なことを うたった
恐い歌詞の フランスの国歌だよ、、
といったのを よくおぼえています〜
中学の歴史の先生は
パン屋のオヤジも 肉屋のオヤジも
革命にくわわったということが すばらしいことなんだ、、と フランス革命の事を
せつめいしてくれたのが 印象的でしたよ〜

かわいいランターン  頂けてよかったですね〜
2016/07/16 | URL | katananke 05  [ 編集 ]
Re:
v-22 katananke 05さんへ

>ドン ドン ドン  と 3発 音がでかいのを 打ち上げて 終了の合図ですが

小さな村の花火大会だったので、大きなのがあがると誰もが「これがフィナーレか~」と思ってしまったいたわけなんのですが、「フィナーレは3発大きなのがあがって終わるものなのだかあら、まだだ」と言っていた友人がいたのです。コメントをいただいて、3発というのに花火大会の決まりがあるのかな、と思いました。

>中学の歴史の先生は パン屋のオヤジも 肉屋のオヤジも 革命にくわわったということが すばらしいことなんだ、、と フランス革命の事を せつめいしてくれたのが 印象的でしたよ〜

日本では手放しでフランス革命とナポレオンを称賛する人が多いのが不思議でなりません。明治維新から進めた富国強兵の良い例としたのが、現在の学校教育でも継続されているのかな?…

フランス革命では、経済力を持った商人階級が貴族にとって代わることを企てたという図式は自然な時代の流れだったと思います。でも、聖職者と宗教建築物も、敵とする貴族とセットにして崩壊させようとしたのです。当時の人たちは、今と違って、どっぷりとつかった敬虔な信仰心を持っていたはず。それなのに、どうして庶民がハンマーと持ち出して教会や修道院にあるキリストや聖人の彫像を削るような行為ができたのか、修道院を解体して石材として売りに出すのに心は痛まなかったのか? 当時の人々は気が狂っていたとしか私には思えません。

貴族と農民が一緒になってフランス革命に抵抗した歴史があるヴァンデ地方を旅行したときは、みごとに宗教建築物が壊滅していたので痛ましい思いをしました。今でも信仰心が非常に強いと感じる地方なのに、町や村にある教会は19世紀中ごろに建てられたものばかりなので、革命派の勢力による破壊はよほど凄まじかったのだろうと想像しました。

ヴァンデの反乱:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%81%AE%E5%8F%8D%E4%B9%B1

Guerre de Vendée 血の臭いが消えた夢の址。:
http://malicieuse.exblog.jp/7349559

さらに皇帝となったナポレオンは戦争ばかりして、人間も農業に必要な馬も大量に死なせ、農業国で豊かだったために出生率が高かったフランスに斜陽の道を歩ませた、と私は見ています。

>かわいいランターン  頂けてよかったですね〜

提灯を持って歩くのは本当に楽しかったです♪
2016/07/16 | URL | Otium  [ 編集 ]
↑ 花火の最後は ドン ドン ドドドーン  ドン、、
かもしれません、、(3発でなくて)
ことし 近くの神社の 夏祭り花火が あがったら
注意してみます〜

いいかげんで ごめんなさい〜 (^^)
2016/07/17 | URL | katananke 05  [ 編集 ]
Re:
v-22 katananke 05さんへ

>花火の最後は ドン ドン ドドドーン  ドン、、 かもしれません、、(3発でなくて)
ことし 近くの神社の 夏祭り花火が あがったら 注意してみます〜


追記までくださって、どうもありがとうございます♪

この日、3発と言われたので、本当にそうなのかと思って、フィナーレらしいときに注意していたのですが、3発かなと思われる音の後、もっと色々聞こえたので、なんだか、ちっとも、何発と数えるのか、分からなかったのでした(笑)。
2016/07/17 | URL | Otium  [ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する