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2016/08/28
今年の夏は雨ばかり降っているので蚊が大量発生しました。いつもなら、気温が上がってからりとした暑さになればすぐに消えるのですが、雨ばかり降っているので蚊は元気。

フランスで蚊の問題といえば南仏の湿原地帯。蚊を退治するために外来種の蚊を天敵として導入したら、その外来種が猛威を振るってしまって、さらに問題が大きくなったという話しを聞きました。薬を使わないで環境保護しようというのは、一歩間違えると逆効果なのでしょうね...。

ブルゴーニュでは6月半ばから1カ月くらいがピークだったと思います。友人たちとも、よく蚊がたまらないと話しました。

友達の一人は、とてもよく効く虫刺されの薬を見つけたと話していました。でも、その薬は50ユーロなのだそう。たかが虫刺されの薬に6,000円も払うつもりは全くないので、薬の名前は聞きませんでした。彼女の家では本格的な家庭菜園をしているので、畑に出ることは多いから、そのくらいの投資をする気になるだろうけど。

それにしても今年の蚊は異常に多かったです。ちょっと庭の外れにあるレタスを取りに行くと、蚊の大群が群がっている感じ。刺されないのではないかと楽観しているわけですが、耳のそばでブンブンされるのは煩い。

もともと、私はフランス人よりも肌が柔らかいせいか、夏にはかなり虫刺されになります。かゆいからとひっかいていると、手足は傷だらけ。みっともないけれど、気にしない!


レモンバーム

フランスでよく庭に生えている植物で、蚊よけになると言われる植物があります。citronnelle(シトロネル)。今年は雨が多かったので、ミントど同様に元気に生えていました。

雑草扱いにしているので写真を撮ったことがありませんが、こういう草です ↓



繁殖力が強くて、庭のあちこちに生い茂ってしまうのです。ただし、レモンの香りがあり、不愉快な植物ではありません。フランス語ではレモンは「シトロン」なので、この草を「シトロネル」と呼ぶのでしょうね。

日本でも「レモンバーム」と呼ぶようです。

フランス人たちは蚊をよける草だと言うのですが、本当に効果があるとは思えないので奇妙。食事をしているときに花瓶に活けて飾ったり、切った草をウチワのようにして蚊を追い払ったりしたことがあるのですが、蚊の方は全く平気なのです。

レモンバームの葉をもみ潰して腕に塗ったりしましたが、蚊がいなくなる感じは全くありませんでした。


魔女になる

私は、考えるより、試してみてから判断する方が好き。

レモンバームを煎じてみることにしました。除去しないとどうしようもないほど群生しているレモンバームですから、失敗しても惜しくはありません。

家にある一番大きな鍋に水を入れる。庭でひっこ抜いてきたレモンバームの根の部分を捨て、ざっと洗ってから鍋に突っ込む。



沸騰して10分くらいすると液は茶色になってきて、これ以上は煮る必要はないというところで火をとめる。

冷めたところで草は取り出し、飲み終わったミネラルウオーターのペットボトルに漏斗で入れて出来上がり。

1回目に作ったときは、1リットル入りと1.5リットル入りのボトルで3本できました。

魔女が大鍋をかき回して毒薬を作っている気分になったので、なんとなく効くのではないかという気がしてきました。


レモンバーム液を古いオシボリにたっぷりとしみ込ませて、腕や足に塗ってからレタスを取りに行ってみました。

蚊が近寄ってこない!♪ 煩かった飛び交う音も、少しすると聞こえなくなりました。

翌日、ちょっと野菜畑に行くだけだからと液を塗らないでいったら、さっそく蚊に刺されたので、液を置いている納屋に行って私の薬を塗る。すると、虫刺されで赤く腫れたところが、少したつと消えていたのでした。

さらに、ラズベリーの畑に入って、トゲで傷ついた肌に塗っても腫れが収まるように感じました。

いい加減に作っ液だけれど、もしかしたら、効果があるのではないか?...


レモンバームとレモングラスは違う

インターネットで調べてみたら、虫刺されの薬に使っているらしいシトロネルは、日本語ではレモングラスという植物で、私の家の庭に生えているシトロネルとは全く違うのでした。

レモングラスもレモンの香りがあるそうですが、こういう植物らしい ↓

Description de cette image, également commentée ci-après 

私の草は、フランス人はシトロネルと呼ぶけれど、正式のフランス語名はMélisse officinaleで、学名はMelissa officinalis。日本語ならレモンバーム、ないしメリッサ。

でも、レモンバームも薬効効果はあるらしい。ハーブティーにもできるそうですが、なんとなく毛嫌いして飲んでみたことはありません。

レモンバーム(メリッサ)から作ったEau de mélisse(メリッサ水)というのもあり、昔には流行っていたようです。不死身の薬?




レモンバームに蚊よけ効果があることを、釣り人が証明してくれた

家にやって来た一家の若い男性が、蚊に困っている話しをしました。彼は釣りに凝っていて、川のほとりでキャンプして夜を明かすことが多いのだそうですが、夜には蚊に襲われて大変なのだそう。

この人も蚊対策に50ユーロも出す人ではない。それで、ストックしていた私の液を1本と、それに使うオシボリ1つをプレゼントしました。たっぷり塗るように、と言って。

川のほとりにいる蚊といったら、すごいでしょうから、何も効果がなかったと言われると思っていたのですが、それを持っていった日は蚊に悩まされることなく夜を過ごせた、と報告されました。

そんなに効果があるかな... と、信じられないけど。

お気に召したので、一緒にあげたレモンバームの草でせんじ薬を作ったのだそう。どのくらい煮るのか分からないので、30分煮たら、液体が真っ黒になってしまったと言っていました。そんなに長く煮る必要はないのですよ~。といって、私だってレシピを見て作ったわけではないので、どのくらいが良いのか分からないのですけど。

ともかく彼は、近いうちに一軒家に引っ越すので、レモンバームを植えると言っていました。

効果があったと言われたので気を良くして、また追加で作りました。

そのうち、庭に殺虫剤をまく小型のスプレーがあったので、それに入れて手足に撒くようにしました。オシボリに浸すより、この方が足に撒くには便利。ペットボトルは納屋に置いているので、そこで裸足になってスプレーをかける。

さらに、日差しが強い日には、バケツに水を入れてレモンバームの枝をたくさん入れて、食事をするテーブルのそばに置いてみました。水が温められるので煎じたのと同じ効果があるはず。でも、肌につけるほどには効果はないみたい。つまり、遠くまでは効果を及ぼさないのではないかな。

もう一人、近所の友達仲間では、レモンバームで薬を作ったという女性がいて、「私も魔女になっちゃったわよ」と報告していた。彼女の家でも、レモンバームはどうしようもないほど生えているそうなのです。


こんなのを毎日肌に付けていたら、皮膚がおかしくなってしまうかもしれないと思ったのですが、大丈夫そう。

ただし、服につくとシミになります! 使っているオシボリは、みごとに薄茶色に染まりました。

皮膚も染まるのでしょうけれど、入浴すれば消えてしまうのではないかな。

いづれにしても、私は色素不足コンプレックスなので、日焼けは嬉しいくらいなので気にしていませんでした。子どもの頃は、海水浴に連れていってもらったくらいでは日焼けしないのがみっともなくて、午後3時に外に出てしばらく散歩するという苦労をしていたのです。当時は茶髪なんて流行っていなかったので、母親から髪の毛が黒くなるように海苔をたくさん食べろと強制されました。海苔を食べたら髪の毛が黒くなるなんて信じられなかったけれど...。


さすがに、8月になると蚊はほとんど姿を消していました。
たくさん液体を作ったので残ってしまった...。


レモンバームを利用することに関しては、フランス情報ではほとんど出てこなかったので、思いつきでやってみただけでした。でも、日本では注目されている植物なのかもしれない。これを書きながら見つけた情報へのリンクを入れておきます。雑草扱いしている草なのですが、何か他の使い方もありそう...。




外部リンク:
メリッサ(レモンバーム)の効能
人気のハーブティー レモンバーム(メリッサ)の効能がすごい!
レモンバーム/メリッサ
フランス 3 メリッサ


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コメント
この記事へのコメント
害虫や黴菌にも生存権はある♪
>蚊を退治するために外来種の蚊を天敵として導入したら、その外来種が猛威を振るってしまって、さらに問題が大きくなったという話しを聞きました。

沖縄でも似たような事例があります。
http://www.asahi-net.or.jp/~jf3t-sgwr/inyushu/mangusu.htm

まさに サル知恵♪

抗生剤の進化によって 感染症は撲滅された と
はしゃいでた時期がありましたが、、
進化した耐性菌の出現で これもサル知恵。。。

蚊にも蜂にも何度も刺されてますけど
彼らのテリトリーを犯した 僕が悪い、、

しかし 僕にも生存権はあるので
僕に害を為そうとするときには
殺虫剤などは使わずに 物理的に
叩き潰しているのだ ♪
2016/08/29 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: 害虫や黴菌にも生存権はある♪
v-22 たかゆきさんへ

サル知恵♪

有効な対策を見つけるのは難しいでしょうけれど、失敗策を提案した学者さんは批判されないのかな?...

>蚊にも蜂にも何度も刺されてますけど 彼らのテリトリーを犯した 僕が悪い、、

私もそう捉えます。

近所の女性がスズメバチに刺されて、病院に入るくらい腫れあがったと聞いたとき、彼女だったらハチに出会ったときに「きゃ~」とか叫んでハチと戦ってしまったのでないかと思いました。蜜蜂は命の危険を感じなければ人を差さないけれど、それ以外のは理由がなくても差すのだとか言われたけれど。

>殺虫剤などは使わずに 物理的に 叩き潰しているのだ ♪

難しいですけどね。日本でもやるのかどうか知らないのですが、蠅を手で捕まえるフランス人男性がいます。飛んでいる速度に合わせて手を動かし、さっと握ると手の中に蠅が入っている、というもの。あの芸当はすごいと思う。でも、蚊でそれをやる人は見たことがないな...。
2016/08/29 | URL | Otium  [ 編集 ]
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