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2016/08/29
清々しい天気の日の午後、庭に出ていたらカササギらしき鳥の声を聞き、それから林の方に飛んで行くカササギを1羽見かけました。

私の庭から巣立っていったカササギのことが気になってしまっているのです:
巣から落ちたカササギ 2016/08/19

尻尾が長くて、もう立派な鳥。私のカササギ兄弟は両親と再会したらしいと聞いていたので、この時に見たのは親の方だったかもしれない。でも、このあたりにはカササギはほとんどいないので、私のカサとサギの一家なのは間違いないだろうと思いました。

その日の夜、夕食を食べ始めようと食卓に座ったら電話がなる。

お隣さんの声。まだ頼りなげなのに飛び立っていったカササギの雛がサバイバルしているかどうかを観察してくれている人なので、カササギが死んじゃっているとかいう報告かと思ってギクリとしました。

ところが、教会の屋根にコウノトリがいるよ~♪ と教えてきたのです。

ドイツ国境のアルザス地方に旅行すれば、シーズンにはコウノトリの姿をたくさん見るのですが、こんなところにいるはずがないですよ~!

冗談かと思ったのですが、わざわざ電話してきたので本当らしい。


コウノトリが来ていた!

庭に出てみると、教会の屋根に大きな鳥がとまっていました。
ありえへん、信じられない光景!



どの角度からが一番見やすいかと庭の中を歩いていると、鳥は飛び立ちました。

やはり、すぐに行ってしまうか...。
と思ったら、道路を渡っただけで、向かいにある私の家の煙突の上に止まるではないですか!



この家にコウノトリが来るとは夢にも思っていなかった...。

人間がいるのを警戒している様子がないので、見やすいように門をくぐって外に出ました。お隣さんも道路に立って屋根を見上げている。



しばらく眺めました。鳥は手づくろいなどして寛いでいます。どこかの保護区域で生活していて人間には慣れているのかな?...

それにしても、コウノトリが移動するときには群れでするはずなのに、なぜこの鳥は1羽でいるのだろう?...


30分くらい見とれていたのですが、いっこうに飛び立たない。始めのうち、私たちはヒソヒソ話しをしていたのですが、鳥の方はいっこうに平気らしいので声が大きくなる。

それで私たちは、鳥に気兼ねなく普通の声で冗談を言い始める。

白と黒の羽なので、私のカササギが変身したのではないか? そろそろツバメが飛び立つ時期なので、この大きな鳥が先導役になるのではないか?

コウノトリは食べられるのだろうか?

卵は大きいから目玉焼きにしたら1個でたりるかもしれない...。この間、お腹がすいていないので目玉焼きにして、2個食べ終わったら、まだお腹がすいているので、また2個焼いた。

もっと凄い人もいるよ。外食を済ませて帰宅した友達がお腹がすいていると言うので、奥さんは12個の目玉焼きを出した!...


コウノトリは、こちらにはおかまいなし。あるいは、せっかく田舎なのだから静かにしろと言いたかったのかもしれない。こちらを眺めたりしていました。



飛び立つときに羽を広げるのを見たくて待っていたのですが、いっこうに動きません。ここで夜を明かそうと言うつもりなのだろうと思って、私たちは引き上げることにしました。

食べようとしていたおかずは、すっかり冷めてしまっていたので温めなおして食べる。


夕食からしばらくたって、夜寝る前に庭に出て屋根の上を見に行ってみましたが、まだ鳥は煙突の上にいました。

少し裏手にまで飛んでいけば、誰も住んでいない森のような庭があるお屋敷があって、そこには煙突が16個もあるのですけどね。我が家には煙突は5つしかありません。しかも、とまった煙突の上には三角になった屋根が付いているので、そこに足を踏ん張っているのも心地が悪いだろうに、と思ったのだけど...。

ひょっとして、この鳥はクリスチャンで、宿泊先は宗教建築物に限っているのではないかな...。私のところは、40年くらい前までは司祭さんが住んでいた家なのです。


翌朝、お隣さんの報告によれば、鳥は教会の7時の鐘が鳴ったときに飛び立っていったのだそう。賑やかに奏でられる6時半のアンジェラスの鐘で飛び立つ決心した方が自然だと思ったのですけど、おしきせではない自分の時間感覚があるのでしょうね。

可愛いというのは大きすぎる鳥だったのですが、優しい表情が印象的でした。コウノトリは赤ちゃんを運んで来ると言われるのが納得できます。




コウノトリだと思っていたのだけれど、フランスで見るのはシュバシコウだった

家に来たのは、フランスでは「cigogne(シゴーニュ)」と呼ぶ鳥でした。日本語ではコウノトリだと思っていたのですが、いちおう確認のために調べてみると、違っていた!

フランスで見るのは、日本では「シュバシコウ」と呼ぶ鳥で、フランス語ではCigogne blanche(白いシゴーニュ)。日本でいうコウノトリは、フランス語ではCigogne orientale(東洋のシゴーニュ)なのでした。

Wikipediaに入っている画像を見ると、この2つの鳥は大きさは同じで同じような鳥に見えるのですが、お顔がかなり違うのでした。写真をクリックすると拡大写真が開きます。

シュバシコウ(朱嘴鸛)
仏語語: Cigogne blanche
学名: Ciconia ciconia
  • 全長: 100 ~ 115 cm
  • 翼開長: 155 ~ 215 cm
  • 体重: 2 ~ 4.5 Kg


学名:Ciconia boyciana
  • 全長: 110 ~ 115 cm
  • 翼開長: 160 ~ 200 cm
  • 体重: 4 ~ 6 Kg
Oriental Stork 2 marugame kagawa.jpg



目付きが全く違うでしょう?

少し前に書いたブログで「三白眼」という表現を教えていただいたのですが、日本のコウノトリは四白眼ではないですか? すごく意地悪そうな顔に見えます。こんな顔をした鳥に赤ちゃんを預ける気にはならないですよ~!

日本の動物園にはコウノトリがいるのだろうと思いますが、それを見て「ああ、赤ちゃんを運ぶコウノトリだ~♪」なんて思えるのでしょうか? 例えば私が動物園などで生活させられていたら、もともとは普通の四白眼だったとしても、ストレスがつもって目付きがもっと悪くなっていそうな気がする...。


「シュバシコウ」という名前は聞いたことがなかったように思います。子ども向けのお話しで「赤ちゃんを運んでくるシュバシコウ」なんて言い方をするのかな?...

おもちゃを検索してみたら、やはりフランスでも見る鳥をコウノトリとして売っている感じがしました。ドイツ製が多いせいもあって、みな口ばしは赤くて、日本のコウノトリの姿では売っていないような...。




日本語に漢字がなかったら、どうなるのだろう?

コウノトリとシュバシコウ。文字を見たら全く違う鳥だと思ってしまうではないですか?

日本語名も、漢字で書いてあれば「鸛」が両方とも入っているので同じような鳥だと分かります。シュバシコウは「朱嘴鸛」で、口ばしが朱色の鸛(コウノトリ)ということでしょう?

ところで、シュバシコウという名は朱色で特徴を出しているわけですが、フランス名は「Cigogne blance(白いシゴーニュ)」で、白を特徴とした命名になっています。

「Cigogne noire(黒いシゴーニュ」というのがいるからではないかと思います。

普通、シゴーニュというと白い鳥ですが、「黒いシゴーニュ」という名前は私も知っているくらいなので、そう珍しいわけではないと思います。生息地はアフリカ大陸とユーラシア大陸ですが、フランスにも夏には一部の地域に渡って来るようです(地図)。



この鳥を日本では何と呼ぶのか気になって調べたら、「ナベコウ(鍋鸛)」でした。

この品種も口ばしが赤いのだから「朱嘴鸛(シュバシコウ)」、あるいは体の色から「黒鸛(クロコウ」としたって良かったではないですか? この鳥の学名はCiconia nigraで、黒で特徴を出しています。鍋の底は汚れて黒いものだから、ナベコウという名前にしたというわけでもないのでしょうけど...。

コウノトリ、シュバシコウ、ナベコウ。
全部がコウノトリ科コウノトリ属の仲間。

「コウ」と読んだら短いすぎて収まりがつかないから「コウの鳥」にしたのかな? でも、「サギ」という名前の鳥もいるのだから、コウノトリを「コウ」でも良かったのではないかと思うけど...。

でも、耳慣れているせいか、「シゴーニュ」という呼び方の方が私は好きです。

ブログ内リンク:
赤ちゃんを運んでくるコウノトリ 2009/03/01

外部リンク:
☆ 知泉Wiki: コウノトリ
コウノトリ物語第5話|世界各地に伝わるコウノトリ伝説


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カテゴリー: 動物 | Comment (4) | Top
この記事のURL | Rédiger
コメント
この記事へのコメント
>鍋の底は汚れて黒いものだから、ナベコウという名前にしたというわけでもないのでしょうけど...。

調べてみたらOtiumさんの 仰るとおりかと、、
http://www.dasabou.jp/2352%20Nabekou.htm  

>「コウ」と読んだら短いすぎて収まりがつかないから「コウの鳥」にしたのかな? でも、「サギ」という名前の鳥もいるのだから、コウノトリを「コウ」でも良かったのではないかと思うけど...。

これは あくまでも 僕の推察ですが、、、

鳥の名前は ほとんどが訓読み
ちなみにコウノトリの コウは音読み
http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000141169

コウだけでは何を言ってるのか理解困難
なので 語尾に鳥を付けた。。。

朱嘴鸛(シュバシコウ)は
嘴(ハシ)とあり 嘴と名の付く鳥は
けっこうあるので 類推可能
よって 語尾に鳥とは付けなかった
かな。。
 
>日本語に漢字がなかったら、どうなるのだろう?

日本語に漢字がなかったら
一目で語句を理解するのは不可能でしょうね
フランス語のCigogne 字面だけで
鳥とは判断できませんもの、、、

なので僕は 漢字が
大好きなのだ ♪
2016/08/30 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: 鍋
v-22 たかゆきさんへ

>ナベコウ

調べてくださって、ありがとうございます♪ この鳥は、ただ黒いというだけではなくて、金属の光沢があるから鍋にしたのでしょうね。

>鳥の名前は ほとんどが訓読み
>ちなみにコウノトリの コウは音読み


これは、うっすらと感じていたのです。それが見えてくる情報をくださり、ありがとうございます♪ シュバシコウノトリ、ナベコウノトリとして命名してくれたら良かったとも思ってしまうのですけど...。

>日本語に漢字がなかったら 一目で語句を理解するのは不可能でしょうね

漢字をなくしたハングル文字は困らないのかなと疑問です。いつか機会があったら韓国語を使う人に聞いてみたい。

>フランス語のCigogne 字面だけで 鳥とは判断できませんもの

フランス語の場合は、語源のラテン語とギリシャ語を連想するということなのだろうと思いますが、同じアルファベットで書いてあるので判別しにくい。

例えば、biblioがギリシャ語で「紙、本」なので、これで始まるたくさんの単語はそれに関係しているのだろうというような想像がつく程度ですよね。

bibliothèque、bibliothécaire、bibliobus、bibliomane…
2016/08/30 | URL | Otium  [ 編集 ]
文字
>金属の光沢があるから鍋にしたのでしょうね。

そうだと おもいます。
でも 鍋は いただけません、、
鳥にたいする 尊敬の念が全く
感じられませんもの。

>シュバシコウノトリ、ナベコウノトリとして命名してくれたら良かったとも思ってしまうのですけど...。

たしかに その方が 聞いたときに
すぐに判別可能です♪ 

>漢字をなくしたハングル文字は困らないのかなと疑問です。

ハングルはカタカナと同じ種類で
漢語をひらくための補助言語 ですから、、
漢字にくらべると 伝達情報量は
格段に低下すると思います。
以前 ハングルを学習したことがありますが
規則性があり すぐに習得できますけど
底が浅い(失礼)

カタカナだけで表記される 
日本語を想像すると
僕は 眩暈を覚えます。。。

2016/08/31 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: 文字
v-22 たかゆきさんへ

>鍋は いただけません、、 鳥にたいする 尊敬の念が全く 感じられませんもの。

私も鳥を鍋に例えるのは可哀想だと思ったのです。鳴き声が酷い鳥だからなのかなと思ったのですが、日本語では「chanter comme une casserole」というような例えはしなかった。でも、「割れ鍋に綴じ蓋」というのがあるから、やはりイメージは良くないと思う。

>ハングルを学習したことがありますが 規則性があり すぐに習得できますけど 底が浅い(失礼)

こういう意味がなさそうに見える記号みたいな文字を見てキャッチするのは、たかゆきさんにはお得意だろうなと想像します。

>カタカナだけで表記される日本語を想像すると 僕は 眩暈を覚えます。。。

朝鮮語は日本語より母音が多いからハングル文字が成り立つのでしょうね。むかし、小学校しか出なかったお婆さんから手紙をもらったら、カタカナだけだったか、片仮名と平仮名だったか、ともかく漢字が1つも入っていない手紙。何度も読み返していると、こういうことだろうと連想できる部分が出てきましたが、全部を理解できたかな?…
2016/08/31 | URL | Otium  [ 編集 ]
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