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2016/09/05
朝焼けと霧が見えた景色について書いたら前回の日記(幻想的な風景になった朝の日差し)に入れてくださったコメントに、「日本では朝焼けは お天気がくずれる前兆」という言葉がありました。

夕焼けを見るときには、翌日は天気が良いのだろうと思うことはよくあるのですが、朝焼けはその逆でしたっけ? 私はずっと、朝焼けを見ても今日は天気が良いのだろうと思っていました。

コメントを開いたのは、ちょうど夜明けの時間。外を見ると、見事な朝焼けなのでした。


午前6時53分に撮影


みるみるうちに赤い部分は広がってきて、上の写真を撮った3分後には、こんなになりました。


午前6時56分に撮影

そのうち西の空まで赤くなりました。どの方向の窓から見ても、もう空全体が真っ赤! 見事、みごと、とはしゃぎました。

朝焼け。焼けるという表現がぴったりですね。フランス語でもembrasementで、火が燃える状態に例えます。

こんな空になっていたら、お天気が悪い日になるとは思えないではないですか? 本当に朝焼けは天気が悪くなる前兆なのかを確かめるために、一日中、天気を観察していようと決心。

ところが、根気よく観察している必要はありませんでした。赤い色が消えると、曇り空が残ったのです。

午前11時ころ、やはり曇り空も写真にとっておこうと思ってシャッターを切りました。



太陽がうっすらと見えて、冬の空みたい...。

この曇り空を見たら、今日は雨が降りそうだと思えてきました。寒いのだろうと思って冬のセーターを着たのですが、そこまで寒くはない。少ししてから、コットンの長袖のセーターに着替える。

この日は晴れ間が見えることは全くない日になりました。昼頃から雨がぱらついて、夜遅くには本格的な雨。翌日も、曇り時々雨という天気でした。


朝焼けと夕焼けのメカニズム

朝焼けを見たあとは、日本でなぜそう言われるのか気になってインターネットでざっと調べたのですが、本当に雨が降ったので、改めてちゃんと読みました。

日本で「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」と言われるのは、西から東へと天気が変わっていくから。
朝焼けが見えるときには、東の空が晴れているということで、西から雨になる可能性が高い。

夕焼けが見えるときには、西の空が晴れていて、翌日も晴れる可能性が高い。
これが必ずしも当たるというわけではなくて、その通りになるのは高気圧と低気圧が交互に通過する春と秋に多いのだそうです。


朝焼けで晴れるように見えるのに雨が降るときは、東の空に巻雲(筋雲)などが広がっていて赤く染まるとき、と書いてありました。

こんな雲 ↓

巻雲 Cirrus (nuage)

確かに、この日に私が見た朝焼けには雲があった...。

晴れる日の朝焼けは、空はピンク色からオレンジ色、そして黄色へと、順に明るい色に変わっていくそうです。なるほど、最後まで真っ赤で、その後に突然消えていた...。


では、夕焼けは?

晴れになる夕焼けは、大気が澄んでいて、空は黄色からオレンジ色、さらにピンク色へと徐々に変わっていく。

雨になる夕焼けは、極端な赤色、不気味な赤色となることが多い。

この「不気味な赤色」と表現されているのは、私がこの日に見たピンク色がかった色のことのように思えました。極端な赤色というのは、見事だと喜んでしまって、翌日にそんなに天気は良くないかどうかは気にしていなかった...。

書いたから覚えたつもりなので、今後は気をつけてみます。


フランスにも、朝焼けと夕焼けの諺があった

朝焼けだと天気が悪くなるというのは、フランスでは言わないのではないかと思いました。少なくとも私は聞いたことがありません。

まず一人を捕まえて聞いてみたら、「ない」と答える。朝焼けだったら、その日は天気が良いはずだ、と言う。

こういうことは田舎に住んでいるお年寄りに聞くのが一番なのです。なので、存在しないというのは信じない。

日本の情報には「西から東へと天気が変わっていくから」とあったのですが、フランスでも同じなのだろうか? 

こういうのを考えるのは私は苦手。日本とフランスは地球儀の裏と表にあるのですから、天気が変わるのも逆であっても良いような気がする。

そもそも、フランスで天気予報を見ていると、たいていはイギリスで雲が発生して、それがフランスに動いてくるのが見えるのです。狂牛病がイギリスで発生してからフランスにやって来たかという図と同じだし、天気予報の地図を見るたびに、悪いことはイギリスから来るような気になってしまう。で、イギリスはフランスの北にあるではないですか?

でも、フランスでも卓越風は西から東に吹く、と言われるのでした。

Map prevailing winds on earth


ところで、フランスでも天気に関する諺は色々あります。○○聖人の祭日に天気が良かったら、雨ばかりの夏になるなどというような、迷信というか占いのようなものまであるので、ひょっとしたら日本より多いかもしれない。

朝焼けや夕焼けに関してもありそうな気がしました。逆だったら面白いではないですか? でも、朝焼けに関する諺は知らないと言った人も、夕焼けが見えれば翌日は天気が良くなるものだ、と答えていました。


この日は大勢の友人たちに会ったので、別の人にも聞いてみたら、朝焼けがあったら雨になると言われている、と答えた人がいました。

あると言う人がいるのだから、あるのだろうと思ってインターネットで調べたら出てきました。色々な言い方がありましたが、朝焼けと夕焼けを並べている諺としては、例えば、こちら:

Rouge le matin chagrin, rouge le soir espoir.

「朝に赤いと悲しみ、夕方に赤いと希望」という感じの表現です。

韻を踏ませているわけで、「悲しみ」というのは雨を表し、「希望」というのは天気が良くなる嬉しい期待、ということだそうです。この言い方は中世からあったとのこと。

朝焼けと夕焼けに関する諺は、他の国でも日本と同じように言うようで、Wiipediaのフランス語ページでは紹介していました:

イギリス:
Red sky at night, sailor's delight. Red sky in the morning, sailor's warning.

アメリカ:
Red sky in the morning, sailors take warning. Red sky at night, sailor's delight.

雨ごいというのがあるし、雨が降って嬉しい人だってあるのだから、水夫が喜ぶかどうかで表現する方が理に適っているかも知れない。


「悲しみ」と「希望」を使った似たようなフランスの諺として、次のものを知っていました:

Araignée du matin, chagrin, araignée du midi, souci, araignée du soir, espoir.
朝の蜘蛛は悲しみ、昼の蜘蛛は心配事、夕方の蜘蛛は希望。

朝にクモを見ると縁起が悪くて、夕方に見ると縁起が良い、ということなのだと思っていたのですが、この諺も天気のことを言っているのだと知りました。

蜘蛛が巣を張るのが1日のうちで何時かというのが天気予報になるという昔の言い伝えなのだそうです。この諺が出来たのは17世紀だろうと考えられているとのこと。

昼の心配事というのは、夕方に雷雨があるかもしれないという危険性のことでした。クモは普通は夕方に巣を張るので、早めにすませてしまえと考えるから。

今度は、クモが出てきたときの天気がどうなるのか気にしてみようっと。


朝焼けに関しては、こんな諺もフランスにありました:

Ciel rouge le matin, pluie en chemin.
赤い空の朝、雨が歩いてきている。

Quand rouge est la matinée, Pluie ou vent dans la journée.
朝が赤けりゃ、日中には雨か風。

みんな韻を踏ませるために無理した表現なので、こんなのは私にはうまく訳せないのでお許しください。

ブログ内リンク:
★ 目次: 空や天気に関する記事(虹、太陽、月、空、雪など)

外部リンク:
☆ au天気: 朝焼け・夕焼け
朝焼けと夕焼けの違い!仕組みと天気との関係を徹底解説!
☆ Wikipedia: Dictons météorologiques » 観天望気
83 proverbes sur le thème météo
Les dictons météo au fil de l'année
おもしろ気象エコ教室: 天気のことわざ集


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コメント
この記事へのコメント
お天気 や ♪
天気 諺で 検索したら
たくさん ありました。。。
とりあえず
http://www.gakujoken.or.jp/omoshiroK/kotowaza/

ちなみに
女心と秋の空 で検索したら
http://allabout.co.jp/gm/gc/220725/
一応 男の ぼくとしては、、
肯う のみ。。

>「朝に赤いと悲しみ、夕方に赤いと希望」という感じの表現です

悲しみは 雨 希望は 晴れ ですか
これは ぼくとは 真逆
ぼくは 晴れよりも 曇り 曇りよりも
霧の方が 癒されるのだ ♪
夜の雨なら 申し分なし。

当地の夏は ヤマセと呼ばれる
海霧で覆われる日が多いので
ぼくには ピッタリの土地です。
2016/09/06 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: お天気 や ♪
v-22 たかゆきさんへ

>女心と秋の空

秋には天気が代わりやすいというのは日本の特徴でしょうかね? でも、東京にいても、ブルゴーニュにいても私は実感しないのですけど…。日本に帰ったときに感じるのは、雨が多いな~、雨ばかり降っている、ということ。カラカラに乾燥してしまうより良いですけど。

移り気で真っ先に思い浮かべるのはヴェルディの歌劇「リゴレット」にある有名なアリア「La donna è mobile(女心の歌)」。出だしは片仮名風イタリア語で覚えてしまっています。フランス語から連想できる単語が多いし、「弁当」まで出てくるので、なんだか愉快に聞こえてしまう。ストーリーはフランスの作家の小説から得ていますが、フランスでもイタリアでも、女心は「風に舞う羽」に例えるくらいしかできなかったのではないかな…。

>ぼくは 晴れよりも 曇り 曇りよりも 霧の方が 癒されるのだ ♪

ブルゴーニュの冬には霧がよくあって、フランス人たちは嫌いますが(特に車で運転するときに少し前も見えないのは困る)、私は日本では馴染みがなかっただけに美しいと感じます。街路樹が霧氷に包まれると、つまらない町の景色も素晴らしくなる。でも、ブルゴーニュで霧が多い町(盆地)に住んだとき、霧で太陽が全く見えない日が3週間くらい続くと、さすがに辛くなりました。そのお好きなヤマセは、海からの風で時々は切れ目があるのではないかと想像するのですけれど。
2016/09/06 | URL | Otium  [ 編集 ]
天気と心
>秋には天気が代わりやすいというのは日本の特徴でしょうかね?

そうですね。。。
秋や冬の天気は日本海の影響が
大きいと思います。
http://www.jma-net.go.jp/nagano/kikou_tokucyou/nagano_aki_tokucyou.html
添付したリンクの最後に時雨の
発生機序の説明がありました。

>女心は「風に舞う羽」に例えるくらいしかできなかったのではないかな…。

もともとは 「男心と秋の空」だったようですので
心変わりは 男女を問わず
者によるって ことなんでしょうね。

>ブルゴーニュで霧が多い町(盆地)

添付したリンクの説明だと
ブルゴーニュの霧は
放射霧に分類されそうです。

ヤマセは蒸発霧ですね。

>海からの風で時々は切れ目があるのではないかと想像するのですけれど。

ヤマセの風は ほぼ微風ですので
風で霧が飛ばされることはないようですし
海に近いところだと霧というよりも 
ほとんど小雨です。

>霧で太陽が全く見えない日が3週間くらい続くと、さすがに辛くなりました。

当地のヤマセは続いても三日ほどですから
鬱々となることはありませんが、、
日照時間と自殺率には関係があるという
説もありますね。
http://www.看護師秋田.com/medical/suicide.html

もっとも 僕の場合は
穴倉のような所が快適なので
日照時間に左右されるほど
繊細な神経の持ち主では
ないのだ ♪

2016/09/07 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: 天気と心
v-22 たかゆきさんへ

天気の説明リンクありがとうございます。霧にも色々あるのですね。

日本の秋には台風、台風一過もあるのを思い出しました。それを考えると、日本の秋の天気は変わりやすいというのはピンときます。

>もともとは 「男心と秋の空」だったようですので

その説は気に入らないので無視しておりました。男心にすると、懲りずに別のお相手を探す姿をイメージする。女心にすると、悲嘆にくれている女性を思い浮かべしまう。「リゴレット」は一番好きなオペラで、これは完全に「男心と秋の空」のお話しなので、そう思ってしまうのかな。

>日照時間と自殺率には関係があるという 説もありますね。

私は完全にあるように感じます。シャモニーに住む友達は、この町の前には屏風のように山がそびえているので、冬の間には全く太陽が見れない日がずっと続き、それで冬にはとても自殺が多いのだと話していました。マルセイユに住む友達は、ミストラルが何日も続くと気が狂って自殺してしまう人が多いと話していました。ミストラルは凄まじくて、強烈に寒いので、私も気が狂うと思う。

秋田県の自殺率の高さ。秋田県の高齢者の自殺について調査した先生から話しを聞いたら、二世帯同居率が高いことが要因だとあげていました。そういう結果は大々的に発表してくださいと言ったのですけど。今の政府は日本の伝統的な良さだと言って同居を勧めていますが、どちらにも心の負担があって、互いに満足する生活ができるのは例外的だろうと私は思っています。

東北地方6県の県民性を例える表現も面白いと思いました。秋田県は「俺はやらないから、お前もやるな」だった。「俺はやらないけど、お前はやれ」というチャッカリ精神はどこだったかな。青森県が一番積極的で明るかったように思いますが、記憶は定かではありません。

>僕の場合は 穴倉のような所が快適なので 日照時間に左右されるほど 繊細な神経の持ち主では ないのだ ♪

恵まれた天性ですね~。そんなものに左右されたくないけれど、私は完全に左右されています。

イタリアにあるガブリエーレ・ダンヌンツィオの家はお気にめすかな? でも、太陽が入らない家というだけで良いのではないと言われて嫌われそうな気もする:
http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-341.html
2016/09/07 | URL | Otium  [ 編集 ]
おお、、 朝焼けは 天気がくずれる前兆、、と
ちょいと 聞いたような事を書いたら(いえ、、わたしは おおむね信じていますけどね)
ずいぶん アカデミックな発展をしていて
驚きです〜
深く掘り下げてくださり 両者のかたがた
またすこし わたしも お利口になりました〜
ありがとうございます、、

わたしは 長雨や 霧(ミラノの霧のことをかいた
須賀敦子さんの 著書による)
で 長い日々を とざされたような ところでは
ちょっと 生活して行く自信がないけど
このところの 日本での 洪水に寄る災害や
おおきな地震を 目の当たりにすると
きっと 他国の人々は
「あんな 恐い国で よく生活していることよ」と
あきれているのでは、、と 思っています〜
2016/09/07 | URL | katananke 05  [ 編集 ]
Re:
v-22 katananke 05さんへ

朝焼けは天気が崩れる前兆というのは、言われてみると聞いたことがあったような... という程度だったのですが、たまたまコメントをいただいた日を観察してみたら、その通りなので驚いたのでした。教えてくださって、どうもありがとうございます♪

ここ2日は派手ではない朝焼けがあったのですが、雲一つない快晴の日になっています。余りに朝焼けが見事だと天気が崩れるのかな... と観察を続けております。

>わたしは 長雨や 霧
で 長い日々を とざされたような ところでは
ちょっと 生活して行く自信がないけど


私は完全にダメです。ミュンヘンに住んでいるドイツ人とおしゃべりをしていたとき、雨が好きだとおっしゃるので、「なぜ?」と聞いたら、「雨が多いので、好きでなかったら生きていけないから」という返事に笑ってしまいました。そうなるかな?...

>他国の人々は「あんな 恐い国で よく生活していることよ」と あきれているのでは、、と 思っています〜

洪水や突風の災害はフランスでもあるし、アメリカのは凄まじいのがあるのがテレビでよく放映されています。フランス人たちは、地震を異常に怖がると感じています。地面が動くと世の終わりという描写が聖書の中にあるからなのだろうかと疑問を抱きながら、まだ調べていません。
2016/09/07 | URL | Otium  [ 編集 ]
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