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2016/09/17
10年ほど前から、フランスでは食品の栄養表示基準の表示を簡略化しようとしています。国内の一部の地域にある大型店舗で、消費者に気に入られる表示をテストするというニュースが流れていました。

私は美味しいものを食べたいだけで、「健康に良い」とか「長生きできる」とか言われるだけで食欲がなくなるので、そんなものには興味がないのですが、どういう風に簡略化するつもりなのかに興味を持って、少し眺めてみました。テストを実施する地域には行かないでしょうから、実物は見れないはずですし。

次の4つの栄養表示(Etiquetage nutritionnel)のうち、どれが消費者に気に入られるかを調べるのだそう。




 Nutri-score
これが最も分かりやすい。栄養的にAからEまでの5つのランク付けをしていて、大きくなっている文字がその食品の評価。A(緑)が最も栄養的に望ましく、E(赤)が最も悪いというもの。でも、赤になっている食品には手が出ないではないですか?! そんなものを付けて食品が売られるとは思えないのですけれど...。


 SENS (Système d'étiquetage nutritionnel simplifié)
食品を食べる頻度によるランク付け。緑は、頻繁に食べてOK。青は、しばしば食べてOK。オレンジ色は、適度に。紫色は、たまに食べるか、少量を食べる。これも、最低ランクのは食べるのが怖いですね...。


 RNJ (repères nutritionnels journaliers)  / Nutri couleurs
イギリスで少し前から実施されている表示で、カロリーや栄養からのランク付け。熱量、資質の量、酸味・脂肪が多すぎる、砂糖、塩分の項目があって、それぞれの色で危険か安全かを示しているようです。


 Nutri-repère
3番と同じものをグラフで示しているらしい。赤信号はないので穏やかな表示ですね。


政府がどうしても簡略化した表示をしたいと頑張るなら、生産者の反対が少なそうに思えるのはでしょうね。ダイエットのために脂肪分や砂糖を控える、病気で塩分は控えるなどという人には便利そうには見えます。

消費者が一目で分かるような食品の表示を法律で義務づけるのには業界の反対が多いのは想像できます。それに、の表示は、正しくランク付けされるだろうかという不信感も抱く。

この表示がなかなか定まらない背景を分かりすく説明している動画がありました。

Insermというのは、教育省と厚生省が管轄する公的機関。「国立保健医学研究所」が定訳かもしれません。


Scandale autour de l’étiquetage alimentaire – Le Monde 08.07.2016


食品の品質表示

ヨーロッパ基準になってから、食品の品質保証の名称はやたらに複雑になりました。AOC(フランスの名称)とAOP(ヨーロッパの名称)は原産地呼称の保証で同じもので。IGP(原産地表示)やSTG(伝統的特産品保証)のように新たにヨーロッパの基準の名称が登場したのがあるし、ラベル・ルージュ(AOCよりランクは下がる高品質保証)のようにフランスだけのもある。

ほかにも、AB(有機農産物保証)、CCP(生産・加工・調製の一定基準以上を認証する産品適合保証)もありますね。

こんなに色々なロゴがパッケージに付いていたら、そのうち何も気にしないようになってしまうのではないかな?...

でも。最近に登場した卵に印字した品質を示すコードは気に入っています。


始めの数字(0から3)で、卵を生んだニワトリがどういう風に飼育されたのかが分かります。「0(ゼロ)」が有機農業の卵で、「1」は野外での放し飼い。「2」は地面で飼われているニワトリの卵。

最低ランクの「3」は、ケージの中か、こういう風なバタリーケージで飼われているニワトリの卵。

私は間違っても買って食べたことはありません。

Wikipediaの「鶏卵」の記事に書いてあることが正しいとすれば、日本の採卵養鶏場では9割以上がバタリーケージ飼育なのだそう。

確かに、日本にいるときに食べる卵は美味しくないな~。
質が良いらしい卵は、放し飼いの鶏かどうかも分からないのに、やたらに高価!


不正をすっぱ抜くのを得意にしているフランスの新聞(カナール・アンシェネ)が、鶏卵について記事を書いていました。

オレンジ色の黄身だと質の良い卵だと消費者が錯覚するので、ニワトリに与える飼料に薬品を混ぜ込んでしまうことがあるのだけれど、後から入れたわけではないので品質表示には現れない。かなり危険な混入物もあるようです。

ただし有機農業の卵では禁止されているのだそう。

私はいつも卵は直売農家が売っている「1」のランクのを買うのですが、たまにスーパーで「0」のを買うと、いつも食べている方が美味しいと思ってしまっていたのですが、騙されていたかな?...


でも、オレンジ色もここまで行って、栄養価も高いと言われたら、私は気持ち悪くて食べたくないです ↓




フランス政府は栄養表示を分かりやすくしようとしているわけですが、いずれにしても売る方としては逃げ道があるのだから、そんなことをしても大した意味はないと思ってしまう...。


ブログ内リンク:
フランスのレストランにできたホームメイド認証ラベル 2015/05/31
黄身がオレンジ色に近いほど黄色の卵が好き 2013/04/03
フランスで売られている卵の見分け方 2013/04/04
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
仏厚生省: Etiquetage nutritionnel : Marisol Touraine annonce le lancement de l’expérimentation en septembre 2016
Nutrition des logos testés en supermarchés - ladepeche.fr 16-09-2016
Étiquetage nutritionnel le gouvernement va tester quatre logos – Le Figaro 10/05/2016
L'étiquetage nutritionnel bientôt en magasin : une bonne idée selon vous? – Femme actuelle 19-07-2016
Étiquetage nutritionnel l'UFC-Que choisir favorable au système des feux tricolores – Le Figaro 25/02/2015
Quels calculs se cachent derrière les logos nutritionnels  - Le Figaro 10/05/2016
☆ Wikipédia: Institut national de la santé et de la recherche médicale (Inserm)
☆ 動画: Une vue à 360° de vos données projets
☆ Wikipedia: Information nutritionnelle » 栄養表示基準
☆ Wikipédia: Repère nutritionnel journalier 
Score nutritionnel - Notes de couleurs – France
フランスにおける農林水産物等に関する知的財産保護の取り組み ―地理的名称の適用を中心に-
黄身が濃い卵、殻が赤い卵 栄養価が高いは誤解


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コメント
この記事へのコメント
わたしは あまり細かく 品質表示をみない
いい加減な消費者ですが
添加物とか 国産であるとか(中国産と
韓国産も 買わない)
ものにより 糖質や 脂肪がおおいとかは
みますね〜
他は、、いいかげんです〜

たまごは わたしも 昔の黄色くもりあがったたまごが 好きです〜
オレンジのは 気持悪い〜
ただ 放し飼いかどうかというのは
自分でネットで調べて 直接購入しないと
スーパーでは 表示されてないです、、
2016/09/18 | URL | katananke 05  [ 編集 ]
Re:
v-22 katananke 05さんへ

私も品質表示を見ないことが多いです。一緒にいる人があると、教えてくれることもある。生産地くらいは自分でチェックしていますけど。

>オレンジのは 気持悪い〜

ですよね~。

日本で卵を買おうとすると、ビタミンや何かの「強化」というのが多いのが目に付いています。テレビを見ていると、サプリメントの宣伝が多い。日本人は人工的な薬にアレルギーを感じないのかな?... 私はオーガニックには拘りませんが、変なものが入っているのを口にするのには抵抗を感じます。

>放し飼いかどうかというのは 自分でネットで調べて 直接購入しないと スーパーでは 表示されてないです、、

日本で手に入る鶏肉や鶏卵は、せいぜい平飼い(2ランク)ではないかという気がしています。フランスの田舎ではニワトリが草むらを走り回っていたり、道路に出てきてしまっているのをよく見ますが、日本では見たことがないので。
2016/09/19 | URL | Otium  [ 編集 ]
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