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2008/05/13
先日、食品関係のイベントに行ってきました。1年前に行ったとき、あるものを注文していたので、それを引き取るのが最大の目的。


注文していた三段カゴ

農業を引退した人が、森や野原で収穫する小枝を使ってカゴを作るのです。

注文したのは珍しい三段カゴ。以前のブログでそのときのことを書いていました(フランスの伝統工芸)。

会場でお爺さんを見つけたので挨拶。
そうしたら、「売れてしまったので、ない」とおっしゃる!
隣にいた女性が、「倍の値段で売れてしまったのよ」と口をはさみます。

それはないよ~! 冬になってから、電話で注文を確認していたのに・・・。

冗談だったのでした。

カゴは駐車場に止めた車に置いてあるとのことなので、一緒にそちらに向かいました。

車からカゴを出してくれたときに記念撮影。
三段カゴ
カゴを支えている部分の木は野ばらの幹。色が違う部分があるのは、違う木の皮を剥いで使っているからです。それぞれが何の木を使っているのか説明してくれました。

昔の農家では、どこでもこういうカゴを作っていたのだそうです。でも、かなりの力が必要な工芸なので、今ではもうする人はほとんどいません。

お年寄りの世代が引退したら、こういうカゴは手に入らなくなると思います。

注文したときは、ジャガイモや玉ねぎを入れて台所で使おうと思っていたのですが、もったいないので、小物入れにして使うことにしました。

ところで、上のリンクを入れながら去年のブログを見たら、55ユーロで注文したと書いてありました。

この日、「おいくら?」と聞いたら「50ユーロ」と答えられたので、それを支払っていました。

値下げしてくださってしまったの?
最近のフランスは、何でもかんでも大変な値上がりをしているのに!


オークションもやっていた

食品見本市の入場料の方は値上がりしていました。農家の直売などもあって、おいしいものをたくさん試食・試飲させてくれるので、それでも入場料400円くらいというのは高くはありません。

でも、私は毎年行っているイベントなので、新鮮味に欠けてしまいます。

市営の多目的ホールを使った会場では、地下でオークションが行われるという張り紙がありました。昼食を済ませてから、そちらも見てみることにしました。

食品見本市の方は数えきれないほど行っています。でも、オークションというのは、ワインのオークション(倒産したレストランなどが出展)と、材木の競売しか見たことがなかったように思うのです。

小さな町のオークションなので、参加者はとても少なさそうです。これでは値がつり上げられる可能性は少ないので、掘り出し物が見つかるかも知れない・・・。

オークションが始まる前に展示物を見ていたら、下の写真の右側に写っている本箱がとても気に入りました。



ブナ材で、とても精巧にできています。本棚の板は、ノコギリ状の木が四隅に埋め込まれていて、高さを微妙に変えることができます。下の部分が戸棚になっているのも良い♪

配布していた出展リストを見ると、2,400ユーロと書いてあります。40万円。ここからスタートしてセリをかけるなら、幾らになるか分からない・・・。

問題外だな、と思っていたら、係りの人が言っているのが聞こえてきました。

リストに書いてある価格は評価価格であって、たいていは、その3分の1くらいの値段で競り落とされるとのこと。

だとしたら、すごく安いです。
でも、私の書斎には作りつけの本箱があって、こんな立派な本箱を入れるスペースがないのであります。やっぱりオークションで声をあげられません。


そのうち、セリが始まりました。



その場に来ていた人たちは、ほとんどこの写真に写っています。つまり、本当に参加者が少ないオークションでした。

小さくて安い展示物からセリが始まりました。クリスタルの小物とか、アールヌーボー調のスタンドとか・・・。

私でも買えてしまえる物品が売られていて、安いな、とは思ったのですが、私は物を所有する欲求が極度にない人間なので、欲しいとも思わないのでした・・・。

ひと眼でプロだと分かる人たちがセリの声をかけるテクニックを見るのも面白かったし、競売の進行者たちもリラックスしていて、とても楽しいオークションでした。

私が気に入った本箱が幾らでセリ落とされるのかには興味があったのですが、そこまで見ていたら夕方になってしまうのでしょうから、途中で会場を抜けだしました。


私の本箱は約17万円で競り落とされていた

この日は、食品見本市の会場から車で30分くらいのところで、工芸品展も催されていました。ついでに、そちらも見に行ってみました。

驚いたことに、オークションで出展されていた本箱でほとんど同じモデルのものが展示されています。

まだ完成品ではなかったせいもあって、オークションに出ていた本箱とは雲泥の差があるつまらない作りでした。昔の家具の方が丁寧に作っているのですよね。

展示していた家具屋さんに、お幾らなのか聞いてみました。

6,000ユーロとの返事。約100万円?! こちらはオーク材だからというのもあるのでしょうが、あまりにも高いですよ・・・。


工芸品展はざっと見て、また食品見本市に戻りました。

オークション会場に行ってみたら、もう終わったところ。係りの人に本箱が幾らで落札されたのか聞いてみました。

1,000ユーロだったとの返事。
あの新品のつまらない本箱の6分の1の値段だったのでした。

ああいう田舎町の小さなオークションというのは、狙い目なのだろうな・・・。

他にも気に行った家具があったのでした。例えば、上の写真で左端に写っている家具。どっしりとしたオーク材です。上に水を入れておく容器があって、そこから蛇口で水を出して、下の洗面器状のもので受けるというもの。

これは400ユーロを提案したのに、誰も買う人がいなかったとのこと。私がいたら買ってしまったかも知れない・・・。だって骨とう品屋に持っていったら、もっと高く買ってくれると思うシロモノでした。

お城を買って、そこに入れる家具を色々と探すことができたら楽しいだろうな・・・ などと思ってしまったオークションでした。

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コメント
この記事へのコメント
小さな町でも、きちんとしたリサイクルのオークションがあるのはいいですね。
わたしも住んでいるのは集合住宅の小さな1区画ですし、子ども達も出ていったので、家具等はできるだけ整理して広く使いたいと思っているのですが、でも、最低限置いておく家具は、愛着のあるものか、気に入ったものにしたいですよね。で、古い家には古い家具がなじむので、そういうのがあったら見に行きたいです。骨董市なので、古くて良いもので、かつ、実用的でお手頃、というものを見るのが最近の楽しみです。

で、農耕民族の国、日本はそもそも四季が美しくて、外で過ごせる季節も長いので、家を飾り立てるより、家は風通し良くしておいて、せっせとウォーキングで外の草花を楽しみたいもの、と、これは「家にもお花でも飾ったら」とか「お休みの日はいつも出かけてるのね」という娘達への、家に手をかけない、かつ、散歩大好きのわたしの言い訳なのですが。
2008/05/18 | URL | Saule  [ 編集 ]
v-22Sauleさんへ

フランスでおもしろいなと思うものの一つに、古いものを大切に使う、というのがあります。日本の伝統もそうだったはずですが、戦後の文化はそれを変えてしまった感じがします。でも、最近は復活してきたみたいですね。

外で過ごすというのも、フランス人たちは好きです。dimanche à la campagne という習慣もあるし・・・。フランス人たちは、庭やベランダなどで食事をするのが好きです。でも、日本の田舎で、庭の空間がある家でも、庭にテーブルをしつらえて食事をすることが余りないのが不思議です。どこに原因があるのかな?・・・
2008/05/19 | URL | Otium  [ 編集 ]
アウトドアの食事、と考えると、日本にあってフランスになさそうなのは、花見のような、戸外での宴会でしょうか。お酒にカラオケ、という花見はあまり良いイメージではないですけれど、昔昔は、野点などという風流なアウトドアの会もあったのですよね。

花見の頃はにぎわっていた桜の大樹も今は人がいなくて静かですが、この季節の梅や桜、静かに実が実り始めている風情が大好きです。
2008/05/20 | URL | Saule  [ 編集 ]
v-22Sauleさんへ

庭で宴会をするというのはフランスでは多いですが、日本のお花見のように、野外に席を設けて宴会をするというのはないですね。フランス人は、テーブルに座らないと食事が喉に通らないようなのが原因かな、と思っています。

逆に、日本人の場合、イスに座っているとくつろいで食事できないらしい、というのも感じました。フランスでは、食事が延々と4時間以上も続いたりするのが日本人は耐えられないらしいのはなぜか、と思ったときの、私の分析です。

お花見も、カラオケで宴会騒ぎをするというのには抵抗があります。江戸時代にはもっと自然に、フランスの印象画家たちが描いたピクニック風景のように楽しんでいたのではないでしょうか?・・・

今年のフランスは、暖冬の後に寒い春が来たので、果実がどう実をつけるのかなと思いながら眺めています。まだ肌寒い日もあるのですが、こちらも美しい季節になりました。
2008/05/20 | URL | Otium  [ 編集 ]
一年前の…
こんばんわ。
一年前の日記を思い出しました。
あれから一年とは、早いですね。。
(前にフランスに行ったときに、時のたつのは速い、Time fliesの仏語の言い方を教えてもらったのですが忘れてしまった…)

1年かけてのんびりと注文の品を作り、それを待つお客さんがいるという、そういうじっくりとモノを作る感じがとても好感を覚えます。

古いものを大事に使うというのが、フランス人のとても素敵なところですね。。それは老若男女を問わず、そうなのでしょうか?
時はお金では買えないですものね、私も古い傷や色褪を楽しみたいと思っています。

Otiumさんはアンティークマーケットでお買い物をして、これは大正解、よかったなーってものはございますか?
2008/05/21 | URL | chiaki@静岡  [ 編集 ]
Re: 一年前の…
v-22chiaki@静岡さんへ

Comme le temps passe !
最近は記憶が薄れてきましたが、私が覚えたフランス語の表現は、どういう場面で誰が教えてくれたかというのと結びついています。この表現は、下宿した家の奥さんがよく使うので覚えた表現でした。

日本ではアンティークに全く縁のない生活をしていたのですが、フランスで親しみを持つようになりました。古いものが生活の中にあると、なんとなく気持ちが落ち着くものなのですね。

>Otiumさんはアンティークマーケットでお買い物をして、これは大正解、よかったなーってものはございますか?

アンティークとか、ガレージセールのガラクタは時々買っているのですが、なにしろモノに執着しない性格なので(子どものときに引っ越しばかりしていた影響ではないかと思っています)、大正解と言えるほど愛着を持ったものがあるかな?・・・ と考えこんでしまいました。

なぜか気に行ってしまって買った物には、昔の糸紡ぎの道具とかがあります。糸車というのでしょうか? 「眠れる森の美女」が針に刺されて眠るようになったというお話に出てくるような道具です。
2008/05/21 | URL | Otium  [ 編集 ]
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