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2009/08/22
レストランに入ったとき、「これが食べたい♪」と思わせるものがなかったときは、全く知らない料理を注文する傾向にあります。そういうのがなかったら、めったに食べる機会がないものを選びます。

食べ慣れているものは、おいしくないと思う可能性が大きい。本物を味わってしまっていると、下手にできたものはニセモノに見えてしまう…。

故郷を持っている人は、みんなそうなのではないでしょうか?

本物にこだわる

前回の帰国で、博多もつ鍋というのを初めて食べたのですが、想像していたのとは全然違って、おもしろい。「もつ」と言うけれど、フランスの庶民的料理のトリュップと同じ材料を使うのではないかと思いました。

「おいしい」と言ったら、一緒に食事していた仲間の中にいた福岡出身の友達が、私にむかって「もっと美味しいもつ鍋があるんですけどね…」と、ぽつり。

私はこの友達ほど性格が良くないので、ブルゴーニュの郷土料理のエスカルゴ、ブッフ・ブルギニョン、コッコ・ヴァンなどという料理は、ここならおいしいと分かっているレストラン以外では食べたくないです。

友達がポツンと言った言葉で思いだしたのは、ブルゴーニュにある民宿で出されたブッフ・ブルギニョン。

ほとんど、牛肉が少し浮いているスープという感じだったのです。一緒に旅行していたブルゴーニュ住民の友達と私は、「なに、これ?!」とキョトン…。ところが、一緒に宿に泊まっていた他の地方から来た夫婦は、「おいしい」と、料理をつくった宿のマダムを褒めていました。

それとなく聞いてみると、民宿経営者は他の地方から移り住んだ人だったので、納得。

ブルゴーニュにある宿なので郷土料理を出すという努力は認めますけど、作り方を知らなかったら、お得意料理だけつくれば良いのではないかと思ってしまいました。私などは、ブルゴーニュの人たちには神域である郷土料理を作って友達に食べさせるなどということは、間違ってもしません!

さらに思いだしたのは、数年前、高千穂に行ったときのこと。

夜神楽の時期だったので、地元の方の案内で2軒のお家に立ち寄ってご馳走になりました。今のこの時代に夜神楽の風習が残っていることにも驚いたのですが、誰が来るかわからない席で用意されていた料理のレベルの高さに仰天しました。

高千穂の食卓

比べたら申し訳ないかも知れませんが、食卓を囲んで陽気になっている人たちの姿は、ここ食道楽の国ブルゴーニュと同じ雰囲気でした!

驚いた味の一つに、手作りのユズコショウがありました。これが柚子こしょうなら、今まで食べたことがある瓶詰などの形で売られている柚子こしょうは何なのか?…

各家庭が独特の調合で作っているのだ、との説明をもらいました。それぞれが微妙に違うのでおもしろいのだそうです。2つの家庭で味わわせていただいたのですが、いや~、おいしかったです! 九州の人たちが何にでもユズコショウを付けて食べるという気持ちが、初めて理解できました。


ブルゴーニュ風ラタトゥイユ?

こんな話しを書いたのは、友達がラタトゥイユという南仏料理を作って食べさせてくれたからでした。

ratatouille

ラタトゥイユは南フランスの料理です。ブルゴーニュで作らなくても… と思ってしまうのですが、夏たけなわの今の時期、家庭菜園ではトマトやズッキーニが食べきれないほど実っているのです。それを消化するのに便利な料理なのであります!

写真をとってしまったのは、同じく家庭菜園で大量生産されてしまったパセリがのっていたからでした。

南フランスの人が見たら、パセリがのったラタトゥイユなんてショックを受けるのではないでしょうか?! ブルゴーニュの料理では、パセリとエシャロットをたくさん使います!

トマトが苦手な私にとって、ラタトゥイユは出されて嬉しい料理ではないのですが、友達が調理したものは野菜に歯ごたえが残っていて、色もカラフルで、とてもおいしかったです!

ラタトゥイユをご存じない方のために...
☆ ラタトゥイユの作り方を見せるビデオ: La ratatouille maison

ブログ内の関連記事:
目次: 夏の野菜 ズッキーニについて書いた日記
目次: 食材と料理に関して書いた日記


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コメント
この記事へのコメント
もつ鍋も、店によって個性がありますが、おいしいお店はいろいろあります。中でも好きなのは、おいしくて量もボリュームがあるところです。
量も味のうちですから~。
2009/08/27 | URL | すぎちゃん  [ 編集 ]
v-22すぎちゃんへ

私たちが食べたモツ鍋は、生野菜が鍋に小山を築いていました。こんなのが煮えるには時間がかかると思ったら、意外にすぐに煮えました。箸をすすめるのに遠慮しないですむボリュームも嬉しかったですね。地元の人がおいしいと評価する鍋を知るために、また別のをトライしてみたいです。
2009/08/27 | URL | Otium  [ 編集 ]
こだわりの味。。。
エスカルゴ、ブッフ・ブルギニョン、コック・ヴァンの美味しいお店をいつか紹介してください~~っ。(願)
リヨンの郷土料理にはモツ系のものがありますが、好みの味に出会えるのは難しいです。。。

ラタトゥイユ、大好きです!日本に帰ってきてからも時々作るのですが、ん~~、リヨンで天日干しをしてまで食べるのに困るくらいあったズッキーニが、わが町のズッキーニはとても高く、ラタトゥイユがなんだか貧相です。(涙)
写真のラタトゥイユ、色も鮮やかできれいですね。ますます食欲が増しそうです。おいしそうだなぁ~。いいなぁ~~。
2009/08/28 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
Re: こだわりの味。。。
v-22pepe犬さんへ

pepe犬さんがリヨンにいらしているときにこの話しをしていたら、ブルゴーニュまで食べにいらしたかも知れないですね。またいらっしゃるときにはご連絡ください。その時点でのお勧めレストランをご紹介します。

リヨンの郷里も特徴がありますね。毎日食べるのは辛いと思ってしまいましたが。

ズッキーニはものすごく育つのですよね。この時期はズッキーニだらけの日々になるので(今も冷蔵庫にもらい物がたまっている)、ラタトゥイユが嬉しくないのかも知れない。日本では育ちにくいのかな?・・・
2009/08/28 | URL | Otium  [ 編集 ]
ラタトイユ
私も、ラタトイユ大好きです。
日本でも、フレンチで驚くほど美味しいラタトイユに出会うことがあります。
ポイントはナスやタマネギの食感を残すことかな?と
分析するのですが、
トマトからでるうまみのせいか赤ワインがよく進みます。
家でやる時には鶏肉などを一緒に煮込んで、野菜ジュースを入れてかなり水分を飛ばし気味にしています。
ブイヨンを入れなくても旨みがでるので、やっぱりトマトでまとめているせいなのだと思います。
この間、黄色いズッキーニを買って余ったので牛肉入りスープに入れたら色がアクセントになっておいしかったです。
2014/08/14 | URL | フランス大好き  [ 編集 ]
Re: ラタトイユ
v-22 フランス大好きさんへ

私は、はっきり言ったら、ラタトゥイユを出されると幻滅する方です。でも、美味しい出来ばえのもあるのは確か。本場の料理だと、ハーブなどをきかせるのだと思います。

私が美味しいと思うラタトゥイユは、野菜がグズグズに煮込まれてはいなくて歯ごたえがあり、汁がベチャーとはしていない、という調理法です。

日本で、フランス料理を出す必要もないところで、私のために作ってくれたらしかったラタトゥイユが出てきた時にはトホホ... としました。ただの野菜のごった煮なので不味い。ミキサーにかけて野菜スープにしてくれていたら堪能できたのではないかと思いました。

トマトから汁が出てしまうほか、ズッキーニも大きく育ったものだと汁っぽくなる。この記事でもコメントを入れてくださったPePe犬さんがフランス滞在中に書いていたブログで、ズッキーニを天日干しにしてから使っているのを学んで、それを実行しています。とはいっても、天日干しにするのは面倒なので、ズッキーニをスライスしてからオーブンで少し焼いて水分を飛ばすという方法です。

>家でやる時には鶏肉などを一緒に煮込んで、野菜ジュースを入れてかなり水分を飛ばし気味にしています。
⇒ なるほど野菜だけの煮込みだけだと味気ないので、鶏肉を入れるのはアイディアだと思いました。でも、野菜ジュースを入れるというのは、市販の添加剤入りの人工的に作った野菜ジュースだとしたらかなりショックです...。私は野菜ジュースを飲まないので知らないだけで、実はおいしい味がついているのかも知れませんけれど。
2014/08/14 | URL | Otium  [ 編集 ]
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