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2017/03/01
ここのところずっと乳製品について書いていて、思い出しました。

フランスの子どもたちに牛の絵を描かせると、紫色の牛を描く子がいると聞いたので、嘘でしょう? と友人に聞いたことがあるのです。

パリ首都圏で小学校の先生をしていた友人は、クラスに必ず1人は紫色の牛を描く子がいる、と断言したのでした。

こんな牛の絵を描くらしい...。




ミルカのチョコレート

チョコレートに「ミルカ」というのがあって、パッケージに紫色の牛の絵が描いているのが原因なのだそうです。



これは私でも知っています。チョコレートなのでスイスのかと思っていたのですが、書きながら調べてみたら、メーカーはドイツの会社なのでした。

フランスの板チョコ市場では、ミルカは27%のシェアを占めているのだそう。そうかも知れない。スーパーで10枚くらいを紐でくくったパックを山積みして売っていたのが目に浮かびます。

パリに住む子どもたちには、ミルクはパックに入っているものだと思っていて、牛の乳だと分かっていない子もいる。となれば、牛といえば、よく食べているミルカのチョコレートに結び付けるのかもしれない...。

ミルカは日本でも売られていましたが、日本では「牛=ミルカ」となるほどには有名ではないだろうと思います。Wikipediaでは、Milkaの項目がヨーロッパ言語でできていましたが、日本語へのリンクはありませんでしたので。


薄紫色のイメージ

ミルカの板チョコのパッケージは1901年発売当初から薄紫色だったものの、この色の牛が登場したのは1973年だそうです。

変化していったパッケージの画像は、こちらで見れます:
☆ milka.fr: L’histoire de la marque

ミルカのシンボルカラーは、モーブ色、紫色、ライラック色と表現されていました。メーカーのフランス語サイトではモーブ色と表現していますね。

この色はtendresse(優しさ、愛情、思いやり)のイメージがあって、このミルクチョコレートのイメージと合致するとのこと。

私は紫色は好きではありませんが、こんな風に赤味を帯びた色合いだと、ほんのりするものがあるかな...。

コマーシャルでも、優しさを強調していますね。ミルカ牛が登場すると、みんな抱き合ってしまう。


Milka la vache mauve : osez la tendresse

こういうコマーシャルなら、番組を中断して見せられても不快感はないかもしれないな...。


牛の品種は?

白黒ブチのホルシュタイン種の牛で、黒の部分を薄紫色にしているように私は思っていたのですが、ミルカのモデルはシマンタール種(Simmental)なのだそうです。

その品種の中でも、ドイツ原産のFleckvieh種がミルカ牛に似ていると思いました。

Simmentaler Kühe auf Weide.JPG

この写真で、左側に欠けて見えているのが、フランスで見かける普通のシマンタール種の乳牛です。

コマーシャルで、とんでもない子が生まれちゃった、というのは、こんな子?



可愛いですね。


ミルカという名前のオペラ歌手

ミ・ル・カという名前は、シラブル3つで、どの国の人にも覚えやすいのではないでしょうか?

このチョコレートの商標登録がされたのは1901年。

当時は、ミルカと聞いたらソプラノのオペラ歌手ミルカ・トルニナ(Milka Trnina 1863~1941年 クロアチア出身)にちなんでいると思った人たちが多かったようです。

TerninaTosca

ミルカ・トルニナは、彼女の故郷にある美しい滝の名前にもなっていました。

でも、チョコレートのミルカ(Milka)という命名は、ドイツ語で「Milch und Kakao(ミルクとカカオ)」から作ったのだそう。



あぁ、ドイツのチョコレートを宣伝しちゃった?...

それにしても、フランスであれだけ有名なチョコレートがドイツ製だったとは驚きでした。

フランス人はドイツやイギリスの食べ物は不味いと貶しますので。日本ではドイツのソーセージは美味しいと言われますが、フランスでそんなことを言う人に出会ったことはありません。フランス人が外国産で褒めるハム・ソーセージは、イタリアとスペインだけだと思う。

でも、なぜか、ドイツからフランスに入った食料品は安いのが多いです。物価がフランスより高いはずなのに、なぜなのだろう?..




ブログ内リンク:
★ 目次: 乳製品(チーズ、バター、生クリーム)に関して書いた日記
小さな村のドイツ人歓迎パーティー 2010/11/08
★ 目次: ハム・ソーセージ類、豚について
★ 目次: フランスで食べる郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: 色について書いた記事

外部リンク:
☆ Prodimarques La vie des Marques; Saga Milka
Bestiaire de la pub  Milka  Sa vache violette  Ses Tendres Moments


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コメント
この記事へのコメント
この紫のパッケージと ミルカ という名前の
チョコレートも 見た事があるようですが
ウシが 紫 模様というのは
覚えていません〜
それにしても 子供達が 紫模様の 牛を
えがくとは いかに このチョコレートが
普及しているか コマーシャルが
有名か、、ということだから
驚きです〜
紫の パッケージは  たしかに インパクトは
ありますけどね〜
2017/03/02 | URL | katananke 05  [ 編集 ]
Re:
v-22 katananke 05さんへ

>いかに このチョコレートが 普及しているか コマーシャルが 有名か、、ということだから 驚きです〜

これを書きながらMilkaを調べたら、その歴史などを書いたページがたくさんヒットしたので、改めてフランス人に人気があるのだな... と思いました。

このパッケージと、誰にでも受ける癖のないミルクチョコレートの味がマッチしていて大成功したのだろうと思います。

思い出したら、フランスでは珍しいチョコレートは嫌いという友達(チョコレートムースなんか出ると顔をしかめる)が、このチョコは食べていた。
2017/03/02 | URL | Otium  [ 編集 ]
こんにちは。
毎回、楽しく拝見いたしております。

子供も、牛を見る機会が少ないので仕方ないですね。
このチョコレート、最初はピンとこなかったのですが、徐々に(笑)思い出しました。
娘が、新婚旅行でドイツのアメラング村のご両親(と勝手に言っている)に会いに行ったときのお土産でした。フランスの方、思ったほど(日本人が思わされている?・笑)チョコレートへのこだわりは、ないのかな〜???  日本も、サロンドショコラなんて黒山の人だかりですが、チロルチョコが売れる文化ですもんね。

娘に、チョコレートとソーセージの話をしたら驚いていました。

それにしてもミルカ、日本ではありえないパッケージの色ですね。
乳牛といえば。あっという間に撤退したゲートウエイもでしたね。当時、乳牛デザインのタクシーも走っていましたけれど。
2017/03/04 | URL | フォルナリーナ  [ 編集 ]
Re:
v-22 フォルナリーナさんへ

ドイツのお土産にもなっていましたか♪

>フランスの方、思ったほど(日本人が思わされている?・笑)チョコレートへのこだわりは、ないのかな〜???

ミルカに人気があるのは、子どもたちが大量に食べても家計に響かないからではないかな…。大人になっても、これを食べると子どもの頃を思い出すとか…。

チョコレートへのこだわりは、フランス人にはかなりあると思っています。フランスで友達を招待したときには、食後に出すチョコレートとして質の良いものを用意すると、しっかり分かってくれるので張り合いがあります。日本の友達に、ケーキ屋さんでしか買えないようなトリュフ・チョコレートをお土産にしたことはありません。

フォアグラを食べて「このパテ、おいしい♪」という日本人に何度も出会ってショックを受けているがトラウマになっているのです。なぜ同じフレーズを言うのだろう? 私にパテという言葉を知っていると見せたいからなのかな?…

ともかく、缶詰でも、ミ・キュイと呼ぶ手作りでも、同じ「美味しいパテ」としか受け取られないのと同じように、奮発して高いチョコレートをプレゼントしても、綺麗な箱に入っているけれど工場生産のと同じにされるのだろう、と思ってしまうのです。

日本では、これが最高なのだと言われることだけには左右されないで、フォルナリーナさんのように本当の味の違いを見分けられる方は珍しいのではないですか?

>ミルカ、日本ではありえないパッケージの色ですね。

この突飛性がフランス人には受けてしまったようなのですが、国民性の違いもあるかもしれませんね。
2017/03/04 | URL | Otium  [ 編集 ]
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