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2017/04/03

シリーズ記事 【フランスの食事の歴史】目次へ
その1


フランスも、1日の食事は3回:
朝食が Petit-déjeuner
昼食が Déjeuner
夕食が Dîner

それから、夜にコンサートなどを見た後にする夜食のことをSouperと言う人もいるようです。

フランスでは夕食の時間は日本より遅めということくらいで(レストランで予約するなら午後7時以降でないと無理)、後は日本と変わりがありません。


dejéunerというのは、絶食(jeûne)を破るということから来ている言葉なので、朝起きてから始めて食べる食事を指す言葉でした。今日では昼食を意味する言葉なのですけれど、昔は朝食が「déjéuner(デジュネ)」だったわけです。

そこでずれるわけで、今日の夕食のdînerが昔は昼食で、夜の食事はsouperでした。

小さなデジュネとして「プチ」を付けて朝食を意味する「petit-déjeuner(プチ・デジュネ)」という言葉が使われるようになったのは、20世紀初頭からなのだそうです。

昔のフランスで、贅をつくした食事をしていたとして有名なのはルイ14世です。ヴェルサイユ宮殿での生活は時間刻みで儀式のように全て時間で決めていて、家族の食事も招待されていない人々が見学できるようにしていました。

農民や職人のように朝から働く人たちは、昔から今日のような3回の食事をしていたそうなのですが、昔の貴族たちは1日に2回の食事にしているケースが多かったようです。王様によって、好みで決めるのか、食事の時間は違ったようです。

フランスの時代別に何時に食事をしていたかを示した情報があったので、メモしてみます。


13~15世紀農民は、夜明けにdéjeunerをとり、農作業によって食事時間を調整。

déjeuner : 6~10時
dîner: 13時頃
souper: 19~20時


ただし上流階級では、
1日に2度の食事で満足していた:
午前10時~11時にdîner、
16時~19時にsouper。

シャルル5世(14世紀)も、
朝の10時にdîner、19時頃のsouperだけ。
Entrée de Charles V à Paris
16世紀フランソワ1世は、
5時に起き、
9時頃にdîner、
17時頃にsouper、
21時に寝ることにしていた。
François Ier vers 1530 par Jean Clouet
17世紀dîner : 13時
souper: 20時

ルイ14世は、8時に起き、食事は1日に3回:
8時半頃にdéjeuner、13時にdîner、22時頃にsouper。
Louis XIV 1666 Charles le Brun
フランス革命
まで:
dînerは15時となり、主な食事となるsouperを22時にとる。

右に入れた絵画は、ルイ15世が注文して描かせた「Le Déjeuner d'huîtres(1735年)。牡蠣を食べながらシャンパンを飲んでいるdéjeunerの風景。 何時に食事している様子なのかは分かりませんでした。
19世紀1日の食事は3回となる。
起きたときにとる食事を「déjeuner(à la tasse)」、
午前10時~正午の間にとる食事を「déjeuner à la fourchette(déjeuner dînatoire)」と呼ぶ。
17~18時にとる食事がdîner。
観劇などに行った人は、その後にsouperをとることもあった。
19世紀末昼にdéjeuner、dînerは19時半というのが普通になる。
20世紀朝食は、今日のようにPetit-déjeunerと呼ばれるようになる。


日本の食事の歴史をみたら、フランスとかなり似ていました。つまり、肉体労働する人たちは今日のように1日3回の食事をしていたようですが、平安時代の貴族たちは1日に2回だったのだそう。

フランスの貴族は戦争で戦うことが仕事なわけだっただし(商売などをしたら貴族権をはく奪された)、ハンティングをすることを多かったので、そんな時は肉体労働をしているのと同じだったはず。ですから、朝から腹ごしらえしなければならなかったのではないかと思うのですが、そういうときの朝ごはんは、食事という感じでは受け取らなかったのかな?...


フランス革命前の貴族たちは、dîner、souperの2回の食事をするのが一般的だったようなのですが、「フランス革命まで」のところに入れた絵画のようにdéjeunerの様子も登場しています。といっても、朝食というのは本格的すぎる食事に見えます。

下も18世紀に描かれた狩猟での食事風景ですが、déjeunerという言葉が付いています。 

Troy - Un déjeuner de chasse (1737)
Le déjeuner de chasse (1737), Jean-François de Troy, Musée du Louvre

厳格なスケジュールで生活していたルイ14世のような王様でない限り、食事の時間はかなりフレキシブルだったし、朝食だろうと何だろうと、食べたいものを食べていたのではないかという気もしました。もちろん、信仰心が強かった昔には、肉は食べない時期など、宗教上で定められている食べ物に対する規制には忠実に従っていたのでしょうけれど。

ともかく、誰もが、ほとんど同じ時間に、1日3回の食事をするようになったのは、19世紀も末になったからということのようです。


続き:
その2 中世の食事 (1) パンをたくさん食べる

シリーズ記事【フランスの食事の歴史】目次
 



ブログ内リンク:
クイズにした絵の背景: 18世紀の貴族たちの食事 2010/02/10
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:

Quand déjeuner, c’est dîner
Fondation Nestlé France: Kit pédagogique - Passez à table
日本における食事の回数の歴史!意外な事実とは?


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