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2017/04/17

シリーズ記事 【フランスの食事の歴史】目次へ
その11


フランスの食事の歴史を調べていたら、食卓でのマナーが出てきたので、このシリーズ記事とは関係がないけれどメモしておきます。

だいたいは何となく覚えたものでしたが、そんなことを言うのかな...、というのもありました。


1.招待した家の奥さんが場所を示す前にテーブルに座ってはいけない。

これはそうだな、と自然に覚えました。大勢のときなどは、席を決めている場合もあります。隣に座りたくない人を割り当てられたときは気に入りませんが、我慢するしかない!

レストランでも同じですよね。勝手に座ってはいけない。でも、私はトイレのドアのすぐそばというのは絶対に座りたくない。ここは嫌だと言うと、たいていは別の席にしてくれますが、中には頑固に席を変えてくれないお給仕の人もいます。そういうときは、さっさと店から出てしまうことにしました。席だけの問題ではなくて、食事を楽しめない店だろうと思うので。
2.全員にお給仕が終わってから食べ始める。

これは大事なマナーだろうと感じています。特に、食事を作ってくれた人が席につくのを待たずに食べ始めてしまうのは、非常に礼儀知らずになる。

でも、日本の男性たちは、料理を出されると、奥さんのことなどは気にせずに食べ始める人がいると感じます。自分がそれをやられると、非常に腹がたつ.!
3.口に食べ物がいっぱい入っている状態ではしゃべらない。

お行儀の悪い典型でしょうね。これは子どものときに厳しく躾けられているのだろうと感じます。
4.テーブルに肘をつかない。

食事が延々と、何時間も続iいて、おしゃべりしているときは、ついやりたくなってしまいますけれど...。

手をテーブルの上に置いておかなければいけない、というのもあると思います。食事を待つ間に、お行儀よく膝の上に手を置いておくというのは避けるべきことのようなのです。なぜなのかな?...


追記:

食卓で肘をついてはいけないというのは、フランス人たちは子ども時代にしつこく教育されるのだそう。とはいえ、それをやっている大人たちもいるのですけど!

友達が言うには、肘をついていると退屈しているようで、そのうち寝てしまうのではないかと思わせ、つまり他の人たちに失礼でお行儀が悪いからだと思っていたとのこと。

でも、それが理由かなという情報がありました。

中世からの伝統という説です。

このシリーズで書いてきましたが、中世のテーブルは足組に板を乗せて設置し、そこに大勢が座りました。そういう席で肘をついていると隣の人の邪魔になる。しかも、板を乗せただけのテーブルで肘をつくと、テーブルがひっくり返ってしまいかねない、というもの。

もう1つの説も中世からの伝統で、この時代は簡単に人を殺してしまったからというもの。

肘をついて手を隠していると、テーブルの下に武器を隠していて、気に入らない相手を傷つけてしまうので、そういうことはしていないことを示す。でも、中世には各自が持ち寄った短刀をナイフにして食事していたのですよね。殺し合いをするには、手をテーブルの上にのせていたってできるではないですか?...

私は1番目の説がもっともらしく感じました。中世の伝統と言っても、「 昔のフランスには、ダイニングルームがなかった」に書いたように、テーブルとイスを置いたダイニングルームが普及したのは19世紀なのですから、つい最近まで食卓で肘をつかれるとこまる生活をしていたわけですから。
5.飲物が欲しい場合は、自分ではお給仕せずに、欲しいと言う。

欲しいとは言えないですよ~! でも、自分でお酌するというのはできない。人にお酌して、ついてに自分のもという手があるのですが、女性の場合はそれができないのですよね。お酒のお給仕をするのは男性の役割ですので。

食事の招待者がお酌をしてくれるのを待つわけですが、大勢で食事するときには男性の誰かが給仕係をかって出ます。だから、男性の場合には自分のグラスが空になる可能性は少ない。

ノンベイの女性友達が、グラスが空になったとき、グラスをひっくり返して、わぁ~、と声をあげ、「ああ、グラスが空で良かった!」なんて言う方法を考えついていました。
6.食べ終わったら、カトラリーは皿に上に置く。

日本のマナーでは、フォークとナイフを揃えておくように、というのではないでしたっけ? フランス人たちを見ていると、置き方は気にはしていない感じがします。
7.ワインを飲む前には、グラスを汚さないためにナプキンで口を拭う。

ナプキンはそのために必要なのですか? 飲み続けていたら、飲むたびに口を拭うなんてやっていられないと思うけれど...。
8.パンはナイフで切らずに手でちぎる。

これは自然に覚えました。パンはちぎって食べるべきなのですよね。
9.パンで皿を拭わず、皿に残ったソースはそのままにしておく。

やってはいけないそうなのですが、それをするフランス人は多いです。私が料理を出した時には、ソースをきれいにパンで拭ってくれると、それだけ美味しいというジェスチャーなので嬉しいですけれど。それに、きれいに拭ってくれると、次の料理を出すときに皿を代えなくても良いので便利でもあります!

友達仲間で食事をするときには良いとしても、お上品に食事をするときにはすべきではない、というのは覚えておかないといけない...。
10.フォークは口に近づけるものであって、口をフォークに近づけてはいけない。

そうか...。意識していなかったな...。
11.皿は動かしてはいけない。スープ皿を傾けてもいけない。

お通しで出てくる小さな皿は、傾けて汁をすくおうとすることもあるけどな....。

でも、これはフランス人には基本らしい。日本に行くことになった友達が、日本でのマナーを勉強したらしくて、日本ではお椀を持ち上げたりして良いのですってね、と聞かれました。汁ものやご飯などは、お椀を持ち上げないと食べられないですが、フランス人には珍しい作法だと感じるらしいです。


マナーと言っても、大したものは並んでいないと思いました。食事は、気取らずに、楽しく、味わって食べるのが一番だと思います。


続く

シリーズ記事【フランスの食事の歴史】目次


ブログ内リンク:
フランスのレストランでのマナー 2008/04/12
フランス人から顰蹙をかうマナー違反 2009/03/05
フランス貴族は気取らない 2005/07/13
フランス貴族の見分け方 2007/09/25
スープの季節 (1) 日本の西洋料理を見て不思議に思ったこと 2007/12/12
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
Pourquoi ne doit-on pas mettre les coudes sur la table


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コメント
この記事へのコメント
食事のマナーは、場所により臨機応変でよいと思っています。
お箸は、箸先の一寸ほどを使うのがマナーですが、案外大変〜。(笑)
箸置きですが、女性でも(男性が多い)、お皿の上に箸を置かれることが多いので、箸置きを使用する習慣がない方も多いのかもしれません。

1. について・・友達をレストランに招待したとき(お祝いのご返礼)、なぜか??友達が席順を仕切ってしまいましたが、黙っていました。場がシラケるのが、一番よくないことなので。

4. 確か、洋食でテーブルに手を置くのは、武器などを持っていません。。。ということだったような。日本とは、真逆ですね。

5. 日本では、女性がお酌するようなイメージがありますが(年代で違うかも)、昔、お酒を飲まない年配の方が、品がない。。。と話してあったので、親しくない方には、夫にしてもらいます。(笑)

6. 日本人が、箸置き(または折敷の左端)に置かないのと似てますね。

7. やんごとなき方との食事でのマナーかな〜。(笑)  

8. フランスでは、パンを裏返しに置くのは、縁起が悪いそうですね(理由は省きます)。

9. 気軽なレストラン以外ではしないようにしていますが、有名シェフも、ぜひして欲しい・・とは言われますね。
しかし、有名シェフや板前さん、番組で拝見する限り、美しい食事をされる方は少ないような・・。私も、下手です。(汗)

10. マナーは、雅な方々の真似??のようなものでしょうし、お皿に残ったスープを飲み干すようなことは、しないものなのでしょうね。
2017/04/19 | URL | フォルナリーナ  [ 編集 ]
Re:
v-22 フォルナリーナさんへ

>食事のマナーは、場所により臨機応変でよいと思っています。

そうですよね。フランスでマナーに煩いのは、貴族の人たちではなくて、成金階級の人たちだと感じます。ルイ14世でさえも、お上品にフォークが出るようになっても手づかみで平気で食べていたという伝統かな?… と思ったり。

日本では、やんごとなき方々は礼儀作法に厳しいような気がして、汚い食べ方をしている人はお育ちが悪いのだろうと思ってしまう…。

フランス人は、いくら悪いお育ちでも、下品に感じる食べ方はしないようにも感じるのです。お箸はシンプルで良いですが、気を付けないと見苦しい食べ方になるのではないかな? 碗を持って、ガツガツと箸で口に掻き込むとか...。

日本の食事のマナーで、私自身は耐え難く思うのは音を出して食べることです。お蕎麦をズル~とされるのも嫌い。人数が多いときにみんなで一緒にやられると飛び上がってしまいそうになります。お蕎麦では通の食べ方と言われるのですが、それ以外のものを食べるときにも音を出す人がいます。フランスでは、音を出して食べるのは非常に悪いこととされるはずなのですが、わざわざ書いていないのは、誰もする人がいないからかな、と思いました。

>1. について・・友達をレストランに招待したとき(お祝いのご返礼)、なぜか??友達が席順を仕切ってしまいましたが、黙っていました。

取り仕切ってしまう性格の人って、いますよね。フランスでは、食卓の席を決める権利は誰にあるかというのははっきりしているので、でしゃばる人はいませんが、それ以外のことではありますね。

>4. 確か、洋食でテーブルに手を置くのは、武器などを持っていません。。。

私もそう聞いたような気がしたので調べてみたら、もっと面白い説を見つけたので4の項目に追記で書き足しました。

>5. 日本では、女性がお酌するようなイメージがありますが(年代で違うかも)、

女性がお酌するというのは男尊女卑みたいで好きではありません。そういうのを抜きにしても、気がきかない人間なので、日本にいるときも宴会の席では男性にお酌してもらっているのが常です。こちらがしなければ、やってくれますね…。

>8. フランスでは、パンを裏返しに置くのは、縁起が悪いそうですね

情報では死刑執行人に関係した謂れがが出てきていました。ブルゴーニュは迷信が少ないのですが、色々とある地方があるようです。

>9. 気軽なレストラン以外ではしないようにしていますが、有名シェフも、ぜひして欲しい・・とは言われますね。

私はしない傾向があります。何となくパンに液体を付けて食べるのが好きではないからです。スープにクルトンやパンが入っているのも好きではないな...。
2017/04/20 | URL | Otium  [ 編集 ]
このなかで ワタシがしちゃってることは
スープ皿を 少しになったら すこしかたむけ
スプーンですくっている、、?
さいごまで 食したいから、、
でも いけないマナーなのね〜

それから、、 ソースをパン等で
すくいとって奇麗に食べる、、
これはおいしいソースは そのようにして
食べてほしい、、と シェフもいってたのを
しってますが 日本だけなのかな、、

わたしも おそばを 音を立てるのは
ぞお〜としますが
これは 伝統的に 粋なたべかたとされているので 仕方ない、、と あきらめています〜
お茶で 最後をずず〜と すする、、
これから きてるのかどうか  お汁の最後を
ずい〜と 夫がすするので
それをやめてもらうのに 往生しました、、
夫は名古屋の出で子供のころから  日ごろでも
甘い物には お茶を点てて飲む習慣が
あったのですよ〜
2017/04/22 | URL | katananke 05  [ 編集 ]
Re:
v-22 katananke 05さんへ

>ワタシがしちゃってることは
スープ皿を 少しになったら すこしかたむけ
スプーンですくっている、、?


しますよね~。レストランで変わった形のスープ皿が出ることがあるのですが、最後までスプーンですくえるようにするための工夫なのかな... と思いました。

>おいしいソースは そのようにして
食べてほしい、、と シェフもいってたのを
しってますが 日本だけなのかな、、


これは言われないと日本人には思いつかないので言っているのではないかな。フランスではお行儀が悪いことになっているし、シェフが押しつけがましいことを言うと嫌われるので、フランス人シェフは絶対に言わないだろうという気がします。

>お茶で 最後をずず〜と すする、、

地方によってマナーが違うのかもしれませんね。日本の場合、音を出して食べるのは男性が多いような気がする...。
2017/04/22 | URL | Otium  [ 編集 ]
音をだしてたべるのは 男性が多い様な、、

確かにそう感じますが
名古屋の家族は 義姉も みんな おうどんなども
お汁を ずず〜と すすります、、
この夫の実家の場合 わたしは やはり これは お茶の所作から
きてるのかな、、と、、 あるいは 慣れ、、とか、、
さいしょ結婚して名古屋に行ったときに
お茶の時間というと ちゃんと お抹茶
たててましたからね、、
驚きましたよ、、毎日の事ですからね〜
(ちなみに わたしは 神戸っこです)
2017/04/24 | URL | katananke 05  [ 編集 ]
Re:
v-22 katananke 05さんへ

>名古屋の家族は 義姉も みんな おうどんなども お汁を ずず〜と すすります、、

わぁ~! 私がkatananke 05さんの立場だったら、名古屋の親戚の家に行くとなった時点で恐怖を感じてしまいそう...。

>お茶の時間というと ちゃんと お抹茶 たててましたからね、、

これはすごいな...。そうなったら、音を出すのも日本の伝統だ、と思わざるをえない!

>これは お茶の所作から きてるのかな、、と、、

始めにいただいたコメントで理解できなかったのですが、お茶の作法では最後にズル~っと音を出すものでしたっけ? 昔々にお茶のお稽古には2年か3年通っただけなので思いだせません。でも、お茶の作法って、人さまが出してくれた茶碗をひっくり返して眺めるなど、これが礼儀なの?! と違和感を感じることが多々あったので、、音を出すというのもあったかもしれないと思いました。

フランスでやるワインの試飲でも、ワインを口に含んでから空気を入れてズルズルっとワインを舌の上で転がすのがありますから、日本人のヌードルハラスメントにも科学的には根拠があるのでしょうね...。
2017/04/24 | URL | Otium  [ 編集 ]
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