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2008/05/17
新聞に付属してくる雑誌に、日本人が食べられる野草をフランスでも探すことができるのを紹介した記事がありました。

フランスでは5月1日に森にスズランを探しに行くけれど、日本人は春の味覚であるシダの芽を探しに行く方を好む・・・ と記事は始まっていました。フランス人がスズランを探しに行くほどには普通に行われることではないと思いますけれど!

40年余りパリに住んでいらっしゃるHara Hidetoshiさんが、フランスで山菜をとっていらっしゃるのだそうです。

パリのブローニュの森でも、次のものが見つかるそうです。
 - 野生のワサビ
 - ごぼう (bardane)
 - 三つ葉

さらに、食べられるシダを探しにエルムノンヴィルの森に行ったことが報告されていました。

ちなみにエルムノンヴィルとは、ジャン=ジャック・ルソーが晩年を過ごしたお城(現在はシャトー・ホテル)のある町です。パリに近いとはいえ、確かに自然が残っている地域です。

それと、シダが生えるのは地質によるらしくて、フランスではどこの森でもシダが生えているわけではないのです。

食べられる「シダ(fougère)」は次の2種類とのこと。
 - Osmunda japonica (ゼンマイ)
 - Pteridium aquilinum (ワラビ)

 天然山菜わらび

 天然山菜生ぜんまい

私には違いが分かりません! 日本で農家民宿に泊まったとき、近くの山を案内してくださった奥様に、ゼンマイの見分け方を教えていただいたこともあったのですが・・・。


4月下旬から5月中旬が収穫期だ、と記事に書いてありました。

ワラビやゼンマイの食べられる部分のことを、司教杖(crosse d’évêque)、バイオリンの先端(tête de violon)と表現しているのが面白い♪

ガイド役の日本人から教えてもらった調理法も紹介してありました。けっこう手間がかかるのですね。私、知らなかったのです!

ワラビには毒性があるので注意。生では絶対に食べてはいけない。木を燃した灰をまぶし、熱湯をかけて1時間以上浸しておく(できれば1晩漬けておくのが良い)。それから水でよく洗い、12分から15分ゆでる。ここまでが下ごしらえで、それから好みの調理をする。

フランスは暖炉がある家が多いので、木を燃した灰というのは簡単に手に入るのです。日本のサイトで確認してみたら、あく抜きには重曹が使えるとありました。ついでに、「あく抜き」の「あく」とは「灰汁」と書くことも学びました!


私は山菜が見分けられないのが残念・・・。この春も、シダが芽を出しているのを見て、これって、もしかしたら食べられるのではないかと思っていたのです・・・。


  市販されている山菜を探す


アク抜き方法の日本情報も調べてみました:

わらび(その他山菜)の灰汁(あく)抜き方
下ごしらえのコツ

重曹ではなく、やはり木灰を使うのがホンモノと思いました。

木灰はいくらでもあるのですから、いつかシダの芽をゆでて食べてみたいな・・・。ワラビは、いくらでも食べられるくらい好きなのです。

* * * * * * *
過去の日記で書いた山菜関係の記事:

フランスで山菜を探す 【2. これはフキでしょうか?】 2006/07/05
フランスにも山菜がある♪ 2007/03/02

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コメント
この記事へのコメント
「いはばしる垂水の上の早蕨の 萌え出づる春になりにけるかも」のわらびですね。

でも、わらびってお浸しでしか食べないように思います。花カツオをかけて、お醤油で、とろっとした新しいわらび、ほんとにおいしいですけれど、フランスの人もそういう風にして食べるのでしょうか。
2008/05/20 | URL | Saule  [ 編集 ]
山の恵み
ご丁寧なコメント、そして小国町を褒めて下さいまして、本当に有難うございます☆ここには確かに美味しいものが沢山ありますね。春はセリ・たらの芽・うど・わらび・ぜんまい・筍・フキ等、食卓に欠かせない食材です。料理法についても、みなさんそれぞれに工夫を凝らしています。例えば「わさび」ですが、手で千切って塩もみした後、酒粕と一緒に混ぜ合わせ「わさび漬け」を作ります。これは酒の肴に最高です!このように挙って町の人たちは、山菜摘みに出掛け季節の味覚を楽しみます。◎もちろん町の人たちはご近所へのおすそ分けも忘れません。これも楽しみの一つなんですねぇ~♪
2008/05/20 | URL | anne  [ 編集 ]
v-22Sauleさんへ

美しい和歌ですね。そういうのがスラっと出てくるのは、源氏物語の世界に思えます。

フランス人はワラビを知らないようです。シダがびっしりと生えている森があるのに、もったいない!

イギリスに住んでいる日本人グループが、森でワラビ(ゼンマイも?)を採っていることを、動物愛護協会に告発されたというニュースを昔に見たことがあります。鹿の植物を食べたというのが告発の理由。フランスはそういうヒステリックな動物愛護組織はないので、誰にも文句は言われないと思うのですけど。

この前に帰国したとき、築地でワラビの鰹節煮の業務量パックを買いました。こんなにたくさんどうするの?! という大きな袋でしたが、安かったので買いました。食べ残しをフランスに持ってきて、フランス人に食べさせて美味しいと言うかどうかを実験しようと思っていたのに、全部食べてしまったので、実験はできませんでした!
2008/05/20 | URL | Otium  [ 編集 ]
Re: 山の恵み
v-22anneさんへ

わさび漬け、そういう風にして作るのですか。想像するだけでおいしそうです!

小国では、みなさん山菜摘みをなさいますか。思い出せば、商家民宿さんに泊めていただいたとき、奥様が摘んできてくださったフキノトウをご馳走になっていました。山菜がとれるところに住めるというのは幸せですね。山菜の見分け方も自然に学べるのでしょうね。

今日は森に散歩に行ったのですが、これは食べられるのではないかと思うものを幾つも見かけて、匂いをかいでみたりはしたのですが、分からなくて、咲いているお花を摘むだけで帰ってきました・・・。
2008/05/20 | URL | Otium  [ 編集 ]
源氏物語の世界
若い友人で、フランス文学を専攻した人たちが何人かいます。今の若者なので、もちろん、フランスに行ったこともあるので、クイズを出しました。
Q1:フランスの文学で音楽小説と言ったら「ジャン・クリストフ」かな。日本の小説で、もっとも豪華な音楽小説は?
Q2:ルーブル美術館に行ってまず眼に入るのは、サモトラケのニケの像ですよね(と聞いています、私は行ったことがないので)。この像のイメージに近い有名な日本の詩は?

まあ、これはわたしが勝手に考えたクイズで、答えは、
A1:源氏物語。若菜の下巻に、女性たちの華やかな演奏会があります。それぞれの楽器の名手の合奏で、これまた当代の貴族男性による伴奏つき。演奏者やお供の意匠も華やか、という素敵な場面です。
A2:額田王「熟田津に 舟乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな」(ニケは船首像ですよね)
というものでした。
お遊びで。
2008/05/22 | URL | Saule  [ 編集 ]
v-22Sauleさんへ

A1:
源氏物語は夢中になって読んだ記憶があり(現代語訳ですが)、世の中の姿をすべて描き出していると感心したのですが、華やかな演奏会があったという記憶がありませんでした。またゆっくり読みなおしてみたいです!

A2:
わあ、素晴らしく良いですね~!!! ギリシャ文化は万葉文化に共通したものがあるのかしら?! ミロのビーナスも、何か和歌が浮かんできますか?

サモトラケのニケの像は、初めてルーブル美術館に行ったとき、階段の上にあるのを見上げて圧倒されました。写真で見るのとは迫力が違う! 折しも昨日は、テレビで、アルルの川からシーザーの銅像などが発見されたときのルポ番組を見ていて、この時代の彫刻の素晴らしさを再認識したところでした。
2008/05/22 | URL | Otium  [ 編集 ]
[クイズの続き]
うーむ、ミロのヴィーナスでは、わたし、思いつかないです。わたしは、端正な静的な「ミロの」よりも、動きのあるニケが、どちらも写真でしか知らないのですが、好きで、たぶん、自分の好きなものって、そういう連想も働きやすいのでしょう。これも、わたしの好きな上村松園の亡くなる直前の絵で「庭の雪」というのがありますが、この絵からフラ・アンジェリコの「受胎告知」(これもいつか見に行きたいですが、写真でのみ)を連想したり、と。

ところで、源氏、額田王クイズには、実は「落ち」がありまして、「このように、古い古い日本は、世界のどこよりも素晴らしい女の人たちの国だったのにね。」ということなんです。額田王も、活き活きとした、豊かな心の動きをまっすぐに出した詩人だと思いますし。

[アルルの川からシーザーの銅像]
わたしは映画が好きでよく見に行きますが、ギリシャのアンゲロプーロスの作品の中で、海から大きな手の像が吊り上げられるシーンがあって、非常に印象的でした。古代ギリシャの彫刻や壷の文様など、たしかにとてもおおらかでそして格調がありますよね。
2008/05/23 | URL | Saule  [ 編集 ]
v-22Sauleさんへ

[クイズの続き]

ミロのヴィーナスなど引き合いに出してしまって失礼しました! あの像は劇的なところがないので、詩的インスピレーションを沸かせないかも知れないですね。

フラ・アンジェリコの「受胎告知」は見たことがあるはずですが記憶にありません。画像を検索して、「庭の雪」と見比べてみました。う~・・・。

[アルルの川からシーザーの銅像]

シーザーの頭が川に浸っている状態から映像があり、水の中の大理石の像というのが、強烈な印象を与えました。一目で「ああ、シーザーだ!」と思ってしまうほどリアルな彫刻でしたし。映画は同じイメージだったのでしょうね。
2008/05/23 | URL | Otium  [ 編集 ]
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