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2009/10/22

シリーズ記事 【プロヴァンス旅行 2009年秋】 目次へ
その1


イタリア旅行の帰り、典型的なフランスの美しい村に立ちよりました。

レ・ボー・ド・プロヴァンスLes Baux de Provence)という名の村。

オリーブ畑の向こうにある岩山に見えるのがレ・ボーの村 ↓
Les Baux de Provence

レ・ボー・ド・プロヴァンス(Les Baux de Provence)は、フランスの最も美しい村協会(Plus Beaux Villages de France)に加盟している村です。

「ボー(Beaux)」とはフランス語で「美しい」という意味があるので、「プロヴァンスの美」のように聞こえてしまう村の名前なのですが、レ・ボー村の「ボー」はプロヴァンス語で「切り立った岸壁」という意味がある「Bau(Baouと発音する)」から来ているのだそうです。

フランスの最も美しい村協会については、過去の日記でも時々書いています。
例えば、こちら ↓
美しい村で開かれたトリュフ市


プロヴァンス地方独特の美しい村なのですが、有名な観光スポットになっていて、完全な観光村。

Wikipédiaによれば、レ・ボー・ド・プロヴァンス村の住民は450人だそうですが、この丘の上にある古い地域には22人しか住んでいないとのこと。そんなものでしょうね。

夏に行ったときには細い道を埋めてしまうほど観光客がうごめいていたのですぐに退散し、真冬に行ったらゴーストタウンのようになっていました。

いくら美しくても、生活の匂いがただよってこない村は余り好きではないのです。

というわけで、この村にはそれほど魅力を感じず、長居をしたことはありませんでした。今回は観光シーズンが終わろうとしている時期に訪れたので、ちょうど良かったようです。


レ・ボー・ド・プロヴァンス城が気に入った♪

村にあるお城を見学することにしました。この見学が素晴らしく良かったです!

Château des Baux de Provence

中世の要塞なのですが、ここは完全な廃墟。それなのに、なぜ見学に感激してしまったかと言うと、耳で聞くガイドの説明が実に良かったからでした。

言語を設定してくれるので、「何語が良いですか?」と聞かれました。

こういう場合、「ありません」と申し訳ない顔をされるのが面白くて、たいてい「日本語」と言うのですが、ここにはちゃんと日本語があったのでした。

驚き…。そんなに日本人が来るのでしょうかね?

係の人がガイドの器具を日本語にセットしてくれるのを待ちながら、少し迷いました。

フランスでも稀に日本語が用意されていることがあるのですが、たいていヘンテコリンな日本語なのです。それに、フランス語で見るものはフランス語の方がボキャビュラリーがあるので、変に日本語にされると意味がとれなかったりもする...。

フランス語にセットしてもらおうかな?… と迷っているうちに、器具を渡されました。

まあ、いいや… と歩き出す。

すぐにスイッチを入れて説明を聞いてみました。どうしようもない日本語だったら、受付に戻ってフランス語にセットしてもらい直そうと思ったからです。

どこかの方言があるような発音でしたが、大丈夫そう。もっと長く聞いてみると、実にしっかりした日本語だと断定。

見学スポットがあるところに立っているパネルの前で、そこに書いてある番号をインプットすると説明が聞こえてきます。

全く違和感のない翻訳がなされていただけではなく、説明はとても良くできていました。

もっと詳しいことを知りたい人は何番を押してください、という風になっていて、中世の城での生活、プロヴァンスの歴史から文学から、非常に詳しい話しが聞けました。

そもそも、ここにあるのはほとんど壁しか残っていない中世の廃墟なので、説明がなかったら、何だかわからないものを見て回るだけになってしまう場所なのです。それが、まる1日だって楽しく過ごせるくらいの説明がありました。

メモ:
城の石は岸壁をくりぬいて、くりぬいた石は建築用に使ったのだそうです。
昔は海の底にあった土地。そう言われて地面を見たら、石に貝殻の化石で入っていました。
この城には井戸がなかったのだそうです。雨水をためるシステムになっていました。


足元にあった岩をよく見ると、貝殻が入っていました ↓

古代におこった地形変化で、海底がこんな丘の高さまで隆起してしまうのですね...。


プロヴァンスの青空のもと、眺めも最高!

城の塔から民家のある村を眺めたところ

残念ながら、お昼を食べに行かなければならない時間が近づいているので、途中から説明をはしょって、2時間くらいしか城の敷地内では過ごせなかったのが心残りでした...。


昼食は、村の中にあるレストランで、観光客向けの料理をいただきました。
何を食べたかご想像がつきますか?

- 続く -


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カテゴリー: 建築物 | Comment (2) | Top
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コメント
この記事へのコメント
こんにちは!南にご旅行はいいですね~。
レボー行ったことがあるのですがこのお城に行ったのは憶えていないので、寄らないか、寄ったけどすぐに立ち去ってしまったかもしれません。確かにシーズン以外はなんとなく怖そうなイメージがありますね。石のせいか。

海の化石が残っているとは…。海抜も高そうですよね。

何を召し上がったのでしょう?!
2009/10/26 | URL | chiaki@静岡  [ 編集 ]
v-22chiaki@静岡さんへ

>南にご旅行はいいですね~。

⇒ いつもは、寒さと曇天が耐えきれなくなった冬に南の方へ旅行しているのですが、今年の夏は遠出旅行をしなかったので、10月になってヴァカンス旅行らしいものをしました。

>レボー行ったことがあるのですがこのお城に行ったのは憶えていないので、寄らないか、寄ったけどすぐに立ち去ってしまったかもしれません。

⇒ 石畳の村自体が美しいし、土産物屋さんもたくさんあるので、集落部分を歩くのが観光という感じと受け取ってしまうのではないかしら? 城の廃墟は、村の背景をつくっている岸壁に見えます。私も以前に行ったときには、城をじっくり見学したいとは思い立たなかったように思います。

>海抜も高そうですよね。

⇒ 城の観光では、こんな所を歩かせて事故がおきない方が不思議だと思ってしまう通路もあり、高所恐怖症の私にはハードでした!

>何を召し上がったのでしょう?!

⇒ プロヴァンスをご旅行なさったchiakiさんも召しあがっていらしたかな?...
2009/10/26 | URL | Otium  [ 編集 ]
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