| Login |
2009/10/23

シリーズ記事 【プロヴァンス旅行 2009年秋】 目次へ
その2


レストランで何を食べるかを選ぶときには、自分が好きな食材を使ったものの中で、自分の家では食べないものを第一条件にしています。

気をそそられるものがなかったら、何だか分からないものを注文します。


トローのステーキ

前回の日記に書いたレ・ボー・ド・プロヴァンス村のレストランに入ったときも、迷わずにこれを注文しました。



注文したとおりにsaignant(レア)で焼いてくれたのが嬉しかったので、食べかけて切り口が見えるところを写真でおさめました。

「なあんだ、ただのステーキとフライドポテト?」とはおっしゃらないでください!

お品書きをめくっていて目をひかれた文字は、これでした。

文字にミスがありますが許してあげてください

トローの骨つきあばら肉のステーキなのです。
フランスでも、トローを食べられる地域はかなり限られているはず。

taureauトロー)とは、去勢されていない雄牛のこと。

闘牛に使われる牛の種類なのです。南仏には闘牛場がありますので、この牛を食べる文化があるらしい。

以前にもプロヴァンスで食べたことはあったと思いますが、今回のは肉が柔らかったし、焼き加減も良かったので、とてもおいしかったです。

トローでも最悪なのは、闘牛場で命を落とした牛の肉ではないでしょうか? 極度のストレスで固くなってしまった肉などはおいしいはずはないと思うのですが、闘牛が終わった後に売り出される肉はファンには人気がある貴重な食材なのだとか。

私が食べたのは、闘牛用のではなくて、食肉として飼育されたトローだったはずです。


野良猫の親子と分け合って食べた

ところで、「コート(côte)」と呼ばれる骨付きあばら肉は大きな部分です。このレストランではトローの薄切り肉の煮込み料理もあったのですが、コートの方は美味しい部分なので、こちらを注文しました。

上に入れた写真は断面図を見せる角度で撮影したので大きさは見えないと思うのですが、かなり大きな肉でした。

幸いにも、中庭で食事していたレストランにはノラ猫親子が現れたので、彼ら親子と分け合って食べました。



ウエートレスの女性は、猫の親子を見ると追い払っていたのですが、しっかりと戻ってきました。

骨つきの残り肉をあげたら食べてくれると思ったのですが、庭を汚さないようにという配慮と、ウエートレスさんに見つからないようにという配慮で、肉を小さく切ってあげるので大変でした。

レストラン側にしては、衛生に悪いとクレームをつけるお客さんのために追い払いたかったのでしょうけど、いいじゃないですか?...

私のところでお腹いっぱいになる肉を食べた親子は、食事が終わったテーブルに行って、子どもたちになぜてもらっていました。

ホームレスの生活は厳しいだろうけど、親子猫ちゃんには元気に生き延びてもらいたい...。


トロー(taureau)と呼ばれる牛がいた

食事を終えてから村を出たのですが、平野に降りると、牧場のかなたにトローたちの姿が見えました。

taureaux

ごめんね。お仲間を食べちゃった…。

ちなみに、写真に写っている白いものは、カメラを向けたら飛んできて入った鳥たちです。私には見かけない鳥なのですが、サギかな?...


プロヴァンスで食べる「トロー」と呼ばれる牛は、こういう黒い牛のはず。闘牛に登場する牛ですが、正確に言うと「Taureau de Camargue(カマルグのトロー)」と呼ばれる品種の牛でしょうか?

* カマルグとは、フランスで最も大きい面積を誇るアルル市に属している地中海に面した湿地帯で、フランスで生産される米の産地であり、フラミンゴなども生息している自然の宝庫です。

フランスの牛には色々な種類があります:
☆ Wikipédia フランスの牛の品種一覧ページ: Race bovine française


普通の牛でも、去勢されていないオス牛は「トロー(taureau)」と呼ばれます。

ブルゴーニュで見るトローと呼ばれるシャロレー種の肉牛については、
過去の日記に写真を入れてあります ↓
「雄牛がいる牧場には入るな」と言われて 2006/05/06

でも、こういう雄牛は種付け用であって、あまり食用にはしないではないでしょうか? 少なくともブルゴーニュではトローという名を残した肉料理は食べたことがありません。

去勢されていない雄牛も食用になるのだそうですが、乳がでなくなった乳牛と同じように、安物の肉となって市場に出るのか?... トローは、普通のオス牛(ブッフ)より肉が固いと言われます。




にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する