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2009/11/16

シリーズ記事目次: 【ノルマンディー旅行(2009年秋)】 その12


先日の日記(菊と国旗 (ノルマンディー旅行 その7))でクイズ形式にしていたオブジェのアップ写真を入れておきます。後ろの役場の建物を入れたいがために小さな画像にしてしまったので。

La Borne 0 de la voie de la Liberté à Sainte-Mère-Eglise, Basse Normandie

これが何であるかお分かりになるかお聞きしてみたのですが、クイズ初参加のe-soraさんがみごとに正解を出してくださいました♪

これがあったのは、バス・ノルマンディー地方の北部にあるSainte-Mère-Egliseサント・メール・エグリーズ)という名前の村です。

* ノルマンディー地方と言ってきたのですが、実際には、この地方の行政区分はバス・ノルマンディー地域圏と、オート・ノルマンディー地域圏に分かれています。フランスでは市町村合併は進んでいないのですが、地域圏はもっと数を少なくしようとする運動があります。ノルマンディー地方は1つにしても良いと思うのですけど、どうなのでしょう?…


自由への道Voie de La Liberté / Liberty Road

第二次世界大戦のときにはドイツ軍に占領された市町村がありましたが、ノルマンディーから解放が始まりました。

上の道標がたてられたのは、解放された市町村第1号となったサント・メール・エグリーズ村。それで、道標には「0 Km」と書かれていたのでした。

史上最大の作戦』のような映画をご覧になった方は馴染みがあるのではないかと思われるジョージ・パットンが進軍しながら次々に解放していった市町村に、こういう道標を立てて記念としたそうです。

解放されていった道筋は「Voie de La Liberté自由への道)」と呼ばれます。パットンが進んだ道であるため「Voie Patton(パットンの道)」と呼ぶこともあるそうです。

日本語の定訳は見つけられなかったのですが、英語では「Liberty Road」となっていました。

「自由への道」は、サント・メール・エグリーズ村を出発点とし、1944年6月から9月までに解放された市町村に道標が立てられています。全長1,145 Km、道標の数 1,200。

00 Km」という道標もあって、それはユタ・ビーチにあります。

「自由への道」は、フランス国内だけではなく、同盟国だったルクセンブルクを通りベルギーまで続いています。実際には、解放のための進軍は、翌年5月のチェコスロヴァキアまで続いたようですが。

ノルマンディー上陸作戦の舞台にアメリカ人の団体観光客が多いのは自然としても、ベルギー人観光客を多く見かけたので不思議でした。だって、海岸線に沿って移動する旅行をするより、同じ距離を南下する方が面白いはずなのに、と思ったからです。

でも、なぜベルギー人が多いのかは、この「自由への道」がベルギーまで続いていると知って理解できました。彼らにとって、このノルマンディーは歴史の上で大きな意味を持っているのでしょうね。


ところで、「自由への道」道標も、アメリカから働きかけがあって立てられたそうです。戦場跡を残す立派な施設が幾つもあったのですが、アメリカの経済援助がかなりあるのだろうな、と思わせました。

戦争の英雄たちをたたえるというのもあるのでしょうが、「アメリカは偉大だ!」というアピールでもあったのではないかしら?

それにノルマンディーの人たちも応えているようで、こんなに英語で書かれたものをよく見る土地も、フランスでは始めての経験でした!

案内してくれたフランス人の友達が、英語をフランス語風に発音するので、何のことだか分からなくてキョトンとしてしまった単語もたくさんありました。「ビーチ」などという地名は良いにしても(ビッチくらいに聞こえますから)、「ランジャー」なんてナンジャ? と思ったら「レインジャー部隊」のことだったり...。


私がサント・メール・エグリーズ村でゼロKm道標を見たのは偶然でした。他のものを見に行ったのですが、それは道標なんかよりも突拍子がないものだったのです!

そのお話しを次の日記で書きます。

- 続く -




「自由への道」道標は、なんだか意味ありげに見えて気になったので、そこに表されているシンボルを拾ってみました。
Borne de la voie de la Liberté「自由への道」道標)

上にある星(48個): 1944年当時のアメリカ合衆国の州の数

赤い四角(4個): 自由への道の4区画、すわなちSainte-Mère-Eglise ⇒ Cherbourg、Sainte-Mère-Eglise ⇒ Avranches、Avranches ⇒ Metz、 Metz ⇒ Bastogne(ベルギー)を象徴する。

海から出た自由の松明(たいまつ): ニューヨークの自由の女神像 (ニューヨーク)の松明(たいまつ)をモデルにしている。
この像はフランスから贈られたものなのでしたね。

Aの文字: ジョージ・パットンが指揮したアメリカ第3軍を表す。

: 大西洋を表す。


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コメント
この記事へのコメント
クイズだったのに…
うっかり参加しそびれてました…。
ひらめかないから、後でまた、と思ったまま、とりまぎれていたようです。
でもきっと思いつかなかっただろうなあ~。
私は、だんだん解放されたのだとは思ってませんでした。一気に、ある日突然解放されたのだと思いこんでました(日本の戦争の終わりの時のように)。
フランスは、ホントに言葉を詰め込んでパッと覚えただけなので、知らないことがたくさんです。少し勉強しておいた方がいいなあと、今回感じました~。
2009/11/17 | URL | すぎちゃん  [ 編集 ]
Re: クイズだったのに…
v-22すぎちゃんへ

今回は、ほぼ全問解答達成者すぎちゃんの鋭いお返事がこないな... と寂しく思っておりました。でも、ここのところ、素晴らしい解答をいただいておりますので、次回にクイズを出したら激戦になることを期待しています。新しいお友達は、いつまでブログを読んでくださるか分からないのですが...。

>一気に、ある日突然解放されたのだと思いこんでました(日本の戦争の終わりの時のように)。

⇒ 私もそうです! 日本の歴史の授業では日本や東洋のことより西洋の歴史にポイントをおきすぎると思っていたのですが、フランス人には常識となっている歴史が無視されている部分も多々あるのだ、と気がついた旅行になりました。
2009/11/17 | URL | Otium  [ 編集 ]
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