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2008/06/04
前回の日記で出したクイズ(この人は何のために変装しているのでしょう?)は、コメントを入れてくださったanneさんが答えを出してくださいました。

日記に入れた変な格好をした男性は、結婚をまじかにひかえていて、親友たちと「enterrement de vie de célibataire(独身生活の埋葬)」をするために旅行していたのでした。

*上に入れたリンクはWikipediaです。ここから、英語、ドイツ語、オランダ語などのページにリンクされているので、フランス独特の習慣ではないようです。

金曜日の夜に、彼の友だちが用意した下着を付けて、これからブルゴーニュにワインを飲みに行こう~! ということにしたそうです。旅行費用は友人たちが負担して、それをプレゼントにしているようでした。

目的は、独身生活の最後を飾って、バカ騒ぎをしようというもの。


独身生活を埋葬する儀式の習慣

埋葬儀式は、男性の場合は「enterrement de vie de garçon」、女性の場合は「enterrement de vie de jeune fille」と呼ばれます。

もともとは結婚する男性のために、男性たちだけで行うものだったそうです。遡ると18世紀にも存在していたのだとか。

結婚をすると、家族をかかえることになるので、今までの気楽な生活もできなくなるし、女遊びもできなくなる。それで、親しい男友達が、新婦には内緒で集まってお酒を飲み、売春宿に連れて行くなどフラチなことをしたのが伝統なのだと聞きました。

というわけで、独身生活の埋葬は男性のためのものだったのですが、女性解放にともなって、1970年代になってから女性たちも独身生活の終わりを祝うようになったそうです。


Wikipediaでは、伝統的な埋葬にはこんなものがあると紹介してありました。

埋葬儀式の宴会が終わったとき、結婚することになっている男性は棺桶に思い出の品々、それから特にワインを数本入れて、土に埋める。始めての子どもが生まれたとき(ないし1年後)に掘り出す。

掘り出したワインは飲めるので楽しいでしょうね。

でも、その後の棺桶はどうするのでしょう? 次に使うときのためにとっておくのでしょうか?!

それにしても、本物の棺桶を使うのだとしたら、穴も大きく掘らなければならないし、大変なことですよ~!


今日のフランスの独身生活埋葬儀式とは?

基本は、ごく親しい友達が集まってお祝いすること。お酒を飲むのが必須のようです。

それと、男性たちは何か大騒ぎをしたいらしい。

結婚をひかえた友達の息子さんが友達と埋葬儀式としてディスコに行くので、父親が車を運転して一緒に行ってあげた、などという話しを聞いたことがあります。こういうときにはヘベレケに飲むものなので、父親が運転手をかってあげたのだという話しでした。

でも、ディスコに繰り出すなんているのは面白みがない。変わった趣向があるのかインターネットで調べたら、ビデオがたくさん出てきました。

変装した男の子たちが、ターゲットとなる男性のマンションに押し入って、ぐるぐる巻きに縛り上げて、連れ出す、なんていうのがありました。題して「誘拐」。

でも、見ているのもバカバカしいビデオばかりなので、すぐに中止。

普通に親しい友達が集まって食事をするという、おとなしい形もあるそうです。


私は埋葬儀式に行った経験もないので、実態が分かりません。

最近の結婚年齢は上がっているのですが、ごく若い人が結婚するときでないと、埋葬儀式はしないのではないかと思います。

それと、フランスでは一緒に住むことにしても法的には結婚しないことが多いので、結婚しないと独身埋葬もしないはないでしょうか? あるいは、結婚式はあげないから、何かの形でお祝いするために埋葬パーティーをすることもあるのでしょうか?

一緒に住んでいて、何年かたってから結婚するケースも多いのですが、そういうときは白々しいので埋葬はしないのでしょうね・・・。


独身生活埋葬儀式は商売のターゲットになっている

とはいえ、フランスではかなり広く行われている習慣ではあるようです。

インターネットにも、たくさん宣伝が出てきました。変わった旅行(気球に乗るとか、ゴムに吊られて飛び降りるスポーツとか、豪華な滞在とか)、コンサート、思い出に残るようなレストランなど。それから、こういうときに相応しいパーティ・グッズ(もしろんワイセツなオブジェもいっぱい!)。

余りにたくさん出てきたので、ちゃんと眺めていません。これも、すっかり商売のターゲットになっているようです。

下は、何でも紹介されているので便利なL'Internaute のサイトにある独身男性の埋葬プランへのリンクです。
左側のメニューをクリックすると、プランが写真入りで出てきます。
Oganiser un enterrement de vie de garçon

なあんだ、私がクイズにした「変装」も、ビデオで見た「誘拐」も、ここでご推薦になっていますね!

女性たちのためのプランは、こちら(写真はなし):
Les filles aussi enterrent leur vie de célibataire !

ブログ内リンク:
★ 目次: フランスに結婚に関する風習、夫婦・家族関係、生き方


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コメント
この記事へのコメント
はは~、そういうことでしたか。
実は「結婚」がらみかな?とも思わないでもなかったけど、
でも、結婚式「直後」に花嫁をおいて友達と旅行に出るのはおかしいし…と考えました。
まさか「結婚前」のことだったとは。
くやしいな~。
2008/06/05 | URL | すぎちゃん  [ 編集 ]
v-22すぎちゃんへ

結婚がらみということまで連想されていましたか。惜しかった!・・・

私がこの風習のことを聞いたときには、日本でも、若い女の子たちが「結婚するとできなくなるから」というのを理由にパリ旅行をしたりしているので、違和感がありませんでした。

伝統的には結婚をひかえた男性の儀式というのが気に入りました。女性解放で女の子たちもするようになったそうですが、女性の場合は、結婚すると、もろに家族を支える重みを背負うことになるので、別にやらなくても良いと思ってしまいます。

結婚する男性に自覚されるにはは良い儀式だと思います。もう今までのように気楽に生活していてはいけないのだぞ~! 妻や子どもを幸せにするために生きなければならないのだぞ~! というのを自覚させる意味です。そういう悲壮な決心なしに結婚する男性がいるから、苦労する女性がいる!
2008/06/05 | URL | Otium  [ 編集 ]
ユーモア
正解!やったぁ~!!副賞は☆ブルゴーニュご招待☆
なんて・・・無理ですね(笑)
「結婚前に、花嫁・花婿それぞれ仲良しと泊まりがけの小旅行へ行くんだよ。」
という話を思い出したんです。
かなりの地域で未だに行われている習慣のようですね。
(何で日本で流行らなかったか、ちょっと疑問?)
Otiumさんの説明で詳細が分りました。有難うございました。
それにしても「独身時代の埋葬儀式」・・・暗い言い方だけど、粋な感じしませんか!?
日本社会も、もっと大らかでユーモアの飛び交う社会になるといいに。。。

2008/06/06 | URL | anne  [ 編集 ]
Re: ユーモア
v-22anneさんへ

喜んでいただけて嬉しいです♪ 実は、「おめでとうございま~す!」と入れたかったのですが、賞品もないのに私だけ喜んでは・・・ と、自粛したのでありました。

埋葬儀式というのを暗く感じられますか? 私は「結婚は墓場」とかいう言葉があったっけな・・・ と思って、すんなりと受け取りました。

フランスのカップルを見ていると、主導権を持っているのは女性。男性には奉仕精神があって、我慢強いと感心しています。それから、二人がいつも一緒に外出する習慣があるのは、ネックにもなると感じています。

仲良し男性グループの誰かが、その仲間の好みに合わない女性と結婚すると(ワインを飲むのは不経済だから買うなと言うとか、友達の誰かを下層階級だとさげすむ態度をするとか・・・)、それで仲良しグループが崩れるというのを幾つも見ています。そうなってしまう前の仲間で、良き時代の思い出を精一杯つくるのは悪くないと思うのです。

日本では、結婚しても夫婦別行動ができるので、埋葬儀式なんかしなくても良いのではないでしょうか?・・・ でも、お祭り騒ぎをしておいてあげたかった!、と思ってしまう友達も何人かいます・・・。
2008/06/06 | URL | Otium  [ 編集 ]
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