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2008/06/16
フランスのテレビで、日本の報道特集番組があったようです。

インターネットにビデオが入っていました: Japon : le réveil du sumo ?

上のリンクをクリックしてページを開くと、自動的にビデオが開始されます。


日本は怖い国?

番組のタイトルは、「日本: 相撲の目覚め?」という変なものになっています。

少し前のフランスでは、日本の経済力によってフランスの経済活動が脅かされる、というステレオタイプの批判がありました。最近はそれが余り言われなくなって、その代わりに中国やインドに脅かされているという風になってきました。

私はとても喜んでいます。だって、日本人が優れたカメラでフランスのノウハウを盗んでコピーを作り、それで日本の経済が発展したのだ、などという悪口さえあったのですから。

番組のタイトルは、日本の経済力は衰えていないのだぞ、というのを思い起こさせるためのものではないかと思います。眠れる獅子である中国が目覚めると怖い、というのにかけているのではないでしょうか? 中国はドラゴンで象徴されるのですが(réveil du Dragon)、日本には適当なものがないので、フランスでも良く知られている相撲を持ち出した。

日本の国内総生産は、フランスの2.5倍なのだと想起しています。つまり、日本は相変わらず経済大国なのだぞ、と強調しているわけです。


フランスで紹介される日本

フランスのテレビでは、よく日本が紹介されるのですが、実を言って、私は余り好きではありません。だって、とても偏っているのですもの。もともと私は流行にはうとい人間なので、たとえ日本に住んでいても知らないようなことも、たくさん紹介されています。

それと、フランスで日本の姿を映し出したものを見ると、なんだか変に客観的に見てしまうので、日本がとても異様に見えたりもします。

この「相撲の目覚め」と題された番組では、日本のロボット技術が最先端を行くものであるという紹介から始まっています。日本人の表情というのは、フランス人のように自然体でないので、日本人はロボット的な顔の表情をしているように見えてしまいました・・・。

日本は流行の最先端を行っていると紹介されています。東京の街角でファッションの写真をとっいるフランス人のカメラマンがいて、デザイナーたちにモードのアイディアを提供しているというのには驚き! でも、これは不思議はないかもしれませんね。奇抜なファッションは、日本の方がよく見かけますから。

日本人がよく働くことも紹介されています。会社で残業していて、そのままオフィスの床で寝たり・・・。

日本人は働くのが好きで、休暇をとりたがらない、という筋書きでした。そうなんでしょうかね?・・・ 取りたくても取れない空気になっていると思っていたのですが、日産のゴーン氏が、有給休暇の消化率を上げるのに苦労した話しなどしているので、そうなのかな・・・ という気もしてきました。

日本の人口が高齢化してきて、かなり事態が深刻なことも紹介されています。

日本が限りなく異常に見えてきました。最近のフランスは経済も危うくなっているのですが、まだ日本よりはマシだと思えてきます・・・。

インターネットの紹介文には、「今日の日本で見ることは、私たちのところに明日やって来てしまうかも知れない」などと書いてあります。


落ち込んでしまう・・・

とても長いビデオです。

途中でうんざりしてきましたが、他のことをしながらチラチラと見たり、耳を傾けたりして、いちおう最後までビデオを回しました。

ご興味がある方はご覧ください。
Japon : le réveil du sumo ?
フランス語がお分かりにならなくても、映像を見れば何が紹介されているのか想像できるのではないでしょうか?

最先端を行きながら、昔の伝統も強く残っている日本が紹介されていました。でも、普通の日本人の生活は、もっと中間的な実態で占められているように思うのですが、どうなのかな?・・・

ともかく、楽しくない番組でした!

こういうのをフランス人たちが見るから、私が東京に帰るときには、友人たちから同情されてしまうのです。
しょぼん・・・。・・・。・・・。


追記 (2015年12月):

ビデオのリンクが切れているので探してみました。
このとき見た内容を忘れているのですが、題名が同じだし、ロボットの話しから始まっているのでこれだと思います。


Un oeil sur la planète - Japon Le reveil du Sumo


カテゴリー: 日本 | Comment (4) | Top
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コメント
この記事へのコメント
休暇について
日本の組織の中で見ていると、取りたくても仕事量が多すぎて取れない、とだけ言い切れないですね。そもそも、「仕事量が多い」ことの中味が問題です。多すぎるときに、多くなる理由を放置する、と、自分でわざわざ多くする、と、二点の問題があると思っています。

まず一点目で、多くなる理由を放置する、ですけれど、よくあるのが、組織で仕事を増やした場合、仕事量全体の見直しをせずに、これまでの仕事に新しい仕事を付け加え、人はそのまま、で、多くの場合、仕事を増やす決定をした上のほうの人間は(いわゆる管理職)命令するだけで、下の人間の仕事だけがどんどん増える。で、下の人間は、上に評価してもらわないと組織で上昇できないだけでなく、場合によっては生き残れないので、黙って増えた仕事を引き受ける。抵抗も見直しの要求もしませんね、たいてい。

二番目、わざわざ自分で多くする。日本人はそもそもなぜか細かいことにこだわる人が多いですね。で、仕事も細かくこだわる。結局同じことをやるにしても、時間を食います。それと、不決断、これも多い。延々とああでもない、こうでもない、で、仕事量というより、仕事時間が増える。日本の会議ってこの手のものがほんとに多いです。で、最後に、「こんなにやってる」ということを示すために、私から見ればしなくてもことまでやって自分で仕事を増やしている人が多いです。本人の意識としては、やらされている、ということになりますが、私から見ていると、細かすぎ、気にしすぎ、不決断、上に取り入りたい、で自分で仕事を切れずに増やしているだけの人をとても多く見かけます。わたしは不必要と思えるところは切って早く帰るのですが、延々と遅くまで残っている人の方が「仕事をしている」とみられる風潮があるんですよ。

あと、早く帰っても、することがない。楽しみを持たない人もとても多いです。定年で退職する人たちが決まったように言うことが「これからは、忙しくてこれまでできないでいたOOなどを楽しみたいと思います」。私ももうじき定年なんですが、私はやりたいと思うことは自分で時間を工夫してやっているので、定年後、これまでできないでいたナントカを、ってことがないんですね。というよりも、やりたい、と言いながら、実は、暮らしの楽しみを持たない人、がとても多く、仕事を言い訳にして仕事にしがみついていますね。

あと、財政にゆとりのある大きな組織では、もちろん、超過勤務手当が出ることを目的にいつまでも残って仕事する人も今でもいます。

というあれこれで、日本人は、休暇を取らない、どころか、仕事を早く切り上げようとすらしない人が驚くべく多い、というのが、私の感想ですね。
2008/06/20 | URL | Saule  [ 編集 ]
Re: 休暇について
v-22Sauleさんへ

深い分析のコメントをくださって、どうもありがとうございます! 考えさせられます。「多くなる理由を放置する」と、「自分でわざわざ多くする」は鋭い指摘ですね。特に後者は、フランスと対象的で、これが日本の経済を発展させているのかも知れない・・・。

番組の中でにあったカルロス・ゴーンの発言に、日本とフランスでは働き方の密度が違うというのがありました。これは私も見ていて感じたことです。

フランス人の場合、たくさん仕事を抱えて働くのは管理職なのですが(平社員は平気で仕事を放り出せるので)、残業をさけて、勤務時間にはかなり集中して働いています。日本の場合は、オフィスに長く存在していることに価値があるように見える働き方です。

「早く帰っても、することがない」、これも日本の特徴でしょうね。特に、男性は家に居場所がないことが多い(家事を主婦に任せてしまっているから自業自得だと思うのですが)。番組では、ここにスポットを当てているようでした。いつかフランス人たちが集まった席で、「日本の旦那さまは粗大ゴミと呼ばれることもある」と話したら、ものすごく変な顔をされてしまいました!

フランス人が長い休暇をとる習慣があるのですが、もし日本でそうなったらどうするのかな、とも思ってしまいます。フランス人たちはお金をかけないで楽しむ術がありますので。

日本では都市に人口が集中するのも、労働時間が長いのも、結局、毎日の生活に仕事が大きな位置を占めているからなのでしょうね。別にそれが最良だと思って生きているならそれで良いわけですが、番組を見ていたら、なんと異常な生き方だろうと思ってしまいました・・・。
2008/06/21 | URL | Otium  [ 編集 ]
日本人の細かさ
連続ですけれど、ちょっと追加を。

日本人の細かいところ、悪いとだけ思っているわけではないんです。細かさ、ではなく、細やかさ、となると、ずっといいイメージでしょう。たとえば、きれいな小さな食器に盛り込み、彩を添えた何皿ものコース、とか、手の込んだ美しい細工ものとか、無地でも細かな江戸小紋とか、わたしも大好きです。

でも、昔、もののない時代に、少しのものでも大切に、古着を刺し子で補強して、というような時代の細かさを、時代が変わってものが溢れ、システムが複雑化している現在でも、どの場面でも維持しようとするのはばかげていますし、昔でさえ、裏地には凝るけれど、表はシンプル、とか、細かさと簡潔さ・大胆さのバランスがあったと思うのですけれど、今はそのバランスも崩れていて、とにかく手をかけまくろうとしている、という風に見えます。で、できないと、食事など一気に外食やコンビニのお弁当。もっとあっさり、簡単にして、でも、質を維持するように工夫すればいいのに、と思うことが少なくありません。

このところ、ちょっと理由ありで高齢者の食事のことなど調べていたのですが、和食はたしかにいいけれど、ごはん、味噌汁、漬物(糠漬けって毎日ケアがいる!)、おかず、と毎朝揃えるのは大変。一皿盛りとか一鉢(ポリッジなど)だとずいいぶん楽だろうな、などと、彼我の違いを考えています。わたしは、特に働いてもいますので、和食は夜にまわし、朝はパンと紅茶といためもの(ソーセージと野菜をオリーブオイルで)です。
2008/06/22 | URL | Saule  [ 編集 ]
Re: 日本人の細かさ
v-22Sauleさんへ

Sauleさんの1番目のコメントにある「わざわざ自分で多くする。日本人はそもそもなぜか細かいことにこだわる人が多い」を読んで、この側面で一番悪いのは「不決断」だな、と私は思いました。日本では、一般的には人と意見が違ってしまうことを避けるので、みんなから外れてしまうかもしれないことをズバリと言えない人が多い。会議などは、まだるっこしい、どうしてそんなに時間をかけるのか?・・・ と、思ってしまうことが多々あります。

>今はそのバランスも崩れていて、とにかく手をかけまくろうとしている、という風に見えます。で、できないと、食事など一気に外食やコンビニのお弁当。もっとあっさり、簡単にして、でも、質を維持するように工夫すればいいのに、と思うことが少なくありません。

⇒ 「バランスが崩れている」というのは適格なご指摘だと思いました。日本人は必要以上に我慢したり、無理をしたりするので、時に飛躍しておかしくなってしまうことがある。本来大切にすべきことを目標にして行動するのが大切ですね。「プッツンする」とか「切れる」とかいうのは今でも使われる表現なのかどうか分かりませんが、とても日本的な現象だと思います。

ただ、日本人の働き方を見ていると、カットしてしまっても良いことをやっている人たちがいて、そのおかげでサービスが良いというのを感じます。フランスは余分なことをするスタッフがいないので、何かあると、とてつもなくサービスが悪いことを痛感してしまいます。

日本に来たフランス人ビジネスマンたちが感心していることがあります。フランスは極力人員を削除してしまっているから失業者が多い。失業保険を払うより、日本のように、いらないようなこともしているを仕事とする方が賢いのではないか。これも一理あると感じます。

細かいことに話しを戻すと、日本は西欧化したのに、昔の時間の使い方のままでないとできない文化も残っていますね。和食を準備するのは大変です。フランス人たちはよく家で食事会を開くのですが、見ていると、手際よく作ってしまって、お客さんと一緒にテーブルについています。日本では、料理を担当する人は皆と一緒に食事を楽しんだりできないのと対照的・・・。

朝食にいたっては、こだわりを追及する専業主婦でもない限り、伝統的な日本の朝食メニューを用意するのは無理ではないでしょうか? それでもSauleさんは、ちゃんと炒め物なども作っていらっしゃるのですか? 偉い!
2008/06/22 | URL | Otium  [ 編集 ]
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