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2010/05/03

シリーズ記事 【なぜパリっ子は嫌われるのか?】 目次へ
その3


前回の日記に写真を入れた週刊誌では、パリの人々にはどんなイメージがあるのかを調査したアンケートの結果を行っていました。

パリ市内には住んでいない18歳以上の人たちに、パリに住んでいる人たちがどんな人たちであると質問しています。

回答者の68%は、パリの住民たちには「良い印象を持っている」と答えています。「とても良い」と答えた人は全体の9%に過ぎないのではありますが。

ところが、パリっ子はどんな人たちに見えるかという具体的なことになると、かなり欠点だらけの姿が出てきてしまっています!

そのアンケート調査でどんな結果が出ていたのかをご紹介します。


特集記事「なぜフランス人はパリっ子を嫌うのか」

アンケートの質問は、人を形容する色々な単語を示して、それがパリ住民に当てはまると思うか、あるいはパリ以外の場所に住んでいるフランス人に比べたら当てはまらないと思うか、というものでした。

その結果を私なりに整理して、グラフにしてみました。
パリっ子のイメージに関するアンケート調査
右に入れた小さなグラフをクリックすると、拡大された画面が開きます。ウインドウが現われなかったら、こちらをクリックしてください。開いたグラフをクリックすると、さらに拡大します。

*このFC2ブログではポップアップウインドウを開くように設定することができるのを発見したので、実験してみました。むしろ窓が開くようにしない方が見やすいかと思うのですが、遊んだのを残しておきます。


パリっ子のイメージ

グラフに付けた①から③までは、これだと嫌われても仕方ないな、という結果です。

① セカセカ、イライラしている

国土の半分くらいが農地となっている長閑なフランスの中で、パリは例外的な大都会。そんな街にいる人たちは田舎のようにのんびりとはしていられません。

大都会に住むストレスがいっぱい、というのがフランス人のパリっ子に持つイメージのトップでしょうね。だから、たいていのフランス人たちは「パリには住みたくない」と言うのだと思います。

彼らは忙しそうにしているのですが、その割に働き者であるかどうかは疑われているところが面白いです!


② 性格が悪い

いばっている、喧嘩っ早い、自分が一番だと思っている、自分のことしか考えない。これも顕著に出ています。パリのような街では、おっとりしていたら競争に負けてしまうからではないでしょうか? 

パリに住んだ日本人も、ここら辺の気質をもらってしまうように感じます。フランスに留学したことがある人を見ると、どこの学校(パリか、地方か)は、かなりはっきり見極められます。ひところパリ症候群が話題になりましたが、パリでサバイバルするのは大変だと思いますよ...。


③ お友達になりたくない性格

心が広くて楽しい人だと、一緒にいるのが楽しいのでお友達になりたくなるわけですが、そういう良い性格はパリジャンたちには欠けている、という結果ですね。ニコリともしてくれないし、感じが良いわけではなかったら、出会っただけでも好感はいだきません。


ただし、地方に住む人たちも、パリっ子には美点もあると評価しています!


④ ファッショや知識では先端をいっている

パリっ子たちは、おしゃれで、カッコいい、と多くの人たちが認めています。スノッブというのは、褒め言葉にはならないでしょうが、シックというのは褒め言葉ですね。それと、教養がある人が多いという印象も持っているようです。


最後の⑤にまとめたのは、そういう人が好きか嫌いかには余り関係しないのではないかと思った特徴です。パリっ子は遊び者だと受け取られているようですね。フランス人全体にその傾向にあると思うので、少し不思議な結果でした。





アンケート結果というのは鵜呑みにはできないものですが、地方の人たちから見たパリ住民のイメージはこんな感じではないかな、と思いました。

シリーズ「なぜパリっ子は嫌われるのか?」の1回目の日記に入れたビデオを見ていただくと、アンケート調査に表れた結果と合っていると思われるのではないでしょうか?


同じ時期、もう一つの週刊誌も同じテーマを取り上げていた

上は Marianne という週刊誌の特集記事でしたが、1週間違いくらいで、週刊誌Courrier internationalでも同じテーマで特集を組んでいたのでした。

こちらのタイトルは、ちょっと違いますが、ほとんど同じ。
Les Parisiens : Quelques raisons de les détester
パリジャン: いかなる理由で彼らを嫌うか

週刊誌Marianneの記事と同じに、動詞は「détester(嫌う、憎む)」を使っています。

こちらはパリっ子たちを貶した外国の新聞や雑誌の、ユーモラスな記事をピックアップしているようです。

この記事を紹介したニュースによると、次のような例があげられていました。
・カフェのウエーターが感じ悪い
・痴漢が多い
・市民貸自転車ヴェリブのおかげで危ない思いをする
・パリの夜は楽しめなくなった(深夜の公共交通がない、規制が厳しくなったため)


パリっ子の悪いイメージを取り上げた記事は話題になったらしい

パリっ子がどう嫌われているのかを見せるビデオがないだろうかと探したとき、記事のサマリーを見せたり、パリの街にいる人たちにインタビューしたりしているテレビ番組がありました。


パリ首都圏のテレビ放送局の番組

アンケート調査で意見の一致しているのは、パリっ子はセカセカしていて、ストレスが多いという点。声をかけられた人たちも、そんな感じを見せています。

面白いと思ったのは、「パリっ子にはどんな美点がありますか?」と聞くと、パリっ子たちは考えこんでしまったいること。可愛いではないですか? でも、日本の女性週刊誌に出てくるようなパリジェンヌのファッションなどというのは、かなり探し回らないと出会えないです!

でも、パリ以外の地域に住んでいる人たちは、ちゃんとパリっ子たちの長所を認めていたのです。流行の先端をいっている、おしゃれなど。もっとも、そういうイメージがあってしまうから、パリっ子たちに反感を持たれてしまうのかもしれないですけれど。


パリジャンといっても、人によって違うのだけれど...

でも、パリの人たちは、以前よりずっと愛想が良くなってきているように私は感じます。

週35時間制が普及してきたので、忙しさが和らいだからなのか? それほどイライラしないでも済むくらい、大都会の生活になじんだ世代が多くなってきたからなのか? あるいは、単に私の印象にすぎないのか?…

パリっ子と言っても色々で、良い人たちもたくさんいるのですよね。少なくとも、嫌なヤツに見える人でも、少し打ちとけて話すと、良い人だと感じることも多いです。もう、すぐに打ち解けてしまうほど愛想の良い人もいます。

アンケート調査などで「パリっ子とは?」という質問に答えるときには、パリの町で出会った憎らしい人を思い浮かべてしまう傾向が強いのではないでしょうか? 知り合いの性格の良いパリっ子たちは例外、という風に考えて。


ずっと不思議に思っていたことがありました。

パリなどより東京の方が人口は密集していて、住みにくいのに、東京の人はパリっ子ほどストレスがあるようには見えないことでした。

ところが、最近は驚くのです。東京などの大都市ではイライラしている人がとても多くなったと感じます! ターミナル駅の終電の時間の頃などには、こちらを押しのけて走って行く人がいるので怖くなります。

- 続く -


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コメント
この記事へのコメント
そうそう!
グラフを見てみるととてもわかりやすくて、「そうそう!」とうなずいてしまいます。(笑)
都会は地方とは違うストレスがあるので、その中で負けずに強く生きていくと嫌われ要素が目立っちゃうのかもしれませんね~。
インタビューの「パリっ子の美点は?」でみんなが黙り込んでしまう姿は面白いですね。
たしかにパリっ子の印象というのは、パリで出会った嫌な人を思い出すかもしれません。
親切な人もいたのになぁ~。
なぜか悪い印象って良い印象よりも心に残ってしまいます。。。(汗)
2010/05/07 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
Re: そうそう!
v-22pepe犬さんへ

アンケート調査に表れたのは、正しく一般的に言われているフランスでのパリっ子のイメージなので面白いでしょう? 一つ一つの項目に、「こんなことがありました」と例をあげられることができるのではないかと思いました。国全体で一つのカラーができてしまうより、良いことでも、悪いことでも、地方ごとに特徴があった方が楽しくて良いと思います。

>なぜか悪い印象って良い印象よりも心に残ってしまいます。。。
⇒ でも、逆に、良いことだけ印象に残ってしまうこともありませんか?

北フランスを旅行していたとき、宿がどこも満員という日がありました。それでも夏で日は長いし、何とかなるだろうと、ノンキにお土産屋さんで買い物をしていたときのこと。店のご主人とのおしゃべりの中で「夕方になってしまったのに、まだ宿がまだ見つかっていない」と言ったら、彼が知っているB&B民宿に片っ端から電話してくれました。

やはり空室は見つからないので、自分たちで探すから良いと言っても、心配してくれてしまって、見つかるまで電話しまくりそうな雰囲気。なかなか解放してくれないので参りました。「北フランスの人(ベルギー寄りのNord-Pas-de-Calaisのことだと思う)は優しい」と言われているのは本当だと思って、この1回だけの経験で「Les gens du Nord=親切」というレッテルを貼ってしまいました!
2010/05/07 | URL | Otium  [ 編集 ]
パリっ子
 実は、私達が最後に滞在したパリで、私達は2度もパリっ子に助けられたのです。彼らが、パリの住人であったかどうかは?ですが。(ちなみにフランス旅日記が終わりました。)だから、みんながみんな、悪い人ではないんですよね。それは今回の旅で学びました。

 結局、時間に追われた生活は、人を変えてしまうのでしょうか? でも、働き者でない、と見られているパリっ子は、明らかに日本の都会人とは違いますよね。
 時間に追われてせかせかしている上に、働き者である大都会の日本人は、パリっ子以上に心の余裕を失っているかもしれません。少しぐらい個人主義のほうが、自身の精神衛生上は救われるのかもしれませんね。
 
2010/05/08 | URL | ママン  [ 編集 ]
Re: パリっ子
v-22ママンさんへ

少し更新のチェックを怠っていたら、もうフランス旅日記が終わったのですね。パリでのエピソードは、こういう人助けの話しはありえるな、と思いました。フランス人は、本当に人を助けるのが好きだと感じていますので。パリっ子たちも鼻っぱしが強く見えるだけで、良い人はたくさんいるのですよね。

ストレスがあるために人に当たってしまうのなんかは、良いことなのではないかとも思います。発散しないと内にたまっていってしまいますから。フランス人でも穏やかで苛々しているところを見せない人がたまにいるのですが、そういう人に限って、ある日突然ノイローゼになってしまった例を幾つか見ました。

パリは、経済的に豊かな人にとっては、そう住み心地が悪くもないだろうなと感じます。文化的な催しが多いので、そういうのに行くこともできる。優れた食材も手に入りやすい。週末やヴァカンスには田舎に行って気晴らしができる(別荘の所有率も高いし)。そういうことができない貧しい人にとっては、ストレスばかりがたまりそう...。
2010/05/09 | URL | Otium  [ 編集 ]
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