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2010/06/16

ブルゴーニュワイン買付け旅行 その4


ちらりと噂には聞いていたのですが、見たことはなかったものに出会いました。前回の日記)に書いたワイン醸造農家で試飲させてもらったときのことです。


ワインを味わうより先に気になったもの

下の写真で、黄色い丸枠を入れた部分です。
つまり、コルク。

黄色い枠の部分にご注目!

写真に矢印も付けてしまったので、先にそちらの説明をしておきます。
これはソムリエナイフで、こちらが一番先に注目してしまったのでした。

ソムリエナイフとは、下のようなシステムのコルクを抜く道具です。

ご主人が使っていたのは年季が入っていそうなソムリエナイフなのですが、柄の部分がブルゴーニュの色瓦の屋根のデザインになっていたので気に入ったのでした。

>ブルゴーニュの色瓦がどんなのかおわかりにならない方は、こちらの写真をご覧ください:
Hôtel-Dieu de Beaune


最高級のコルクよりも値段が高い合成コルク

初めて見たのでご報告したのはコルクです。

レストランで飲んだときには、お給仕の人がコルクを抜いて出してくれたので、こういうコルクが使ってあったとは気がつきませんでした

これが合成コルク

このドメールの紋章も印刷されていて、安物ではない合成コルクに見えました。

この超高級の合成コルクはイタリアで発明されたものだそうで、天然のコルクを使った最高級コルクよりも高いのだそうです。

ワイン用のコルクは、質の良いものはかなり高いのです。ひところはブルゴーニュの友人たちと、ワイン醸造農家から大量に安く買って、みんなで分けるというのをした時期があって、そのときコルクが高いことを知りました。

ボトルは空き瓶を洗えば良いので、いくらでもあります。でも、自分でボトル詰めするときには、コルクを買わなければならない。けっこう高いのだな~、と驚いたのでありました。いくらワインを安く買えても、割りが合わない!

ボトル詰めするときに、コルクを打ち込むのはどうするの?
ブルゴーニュでは、普通の家でも道具を持っている人たちがいるので大丈夫なのです。


ブショネを避ける

質の悪いコルクに当たってしまったときの「ブショネ(コルク臭のこと)」と呼ばれる変質は問題で、致命的です。ワインを作る人たちには、質の良いコルクを仕入れるのが命になります。産地はポルトガルなのですが、最近はコルクの生産がたりないそうです。

それに、幾らトップクラスのコルクを買っても、中には問題がある部分を持ったコルクが混じってきてしまうこともあります。だから、ブショネになる心配がない合成コルクにする価値はあるかも知れない…。

ブショネには、けっこう出会います。年々も寝かせておく高価なワインは、その分ブショネになる危険度が高いかもしれません。

以前、友達の家で出してくれたワインが次々と飲めないものだった、という特殊な機会を経験したときのことをブログに書いていました:
とっておきのワインを捨てるときは断腸の思い!

ワインに合成コルクが使われているのを初めて見たのはイタリアのレストランでした。驚きのあまり写真を撮ったので、それが2007年5月だったと分かります。派手な黄色の合成コルクでした。これはひどいぞ~! と、笑ってしまったのでした。

その頃が、たぶん天然コルクではやっていけなくなる、という時期だったのではないでしょうか? その後、フランスのワインも、最低ランクなどではないワインにも合成コルクが使われるようになりました。でも、この日に見た超高級タイプとはほど遠い、ただの合成コルクでした。


この高価な合成コルクは何もの?

書きながら気になったので、この高級な合成コルクのことをインターネットで調べてみました。でも、この特殊なタイプの合成コルクを何と呼べばよいのか分からない。合成コルク(bouchon synthétique)で検索すると、普通のが出てきてしまう…。

フランス語情報では何も見つからなかったのですが、日本語で詳しく説明してくださっているサイトが見つかりました♪
ワインバー、ジュリアーノ 新着情報 「らふぃね」のワイン

偶然見つかったのですが、私が行ったドメーヌのワインの紹介でした。このコルクを使っているところは例外的存在なのかもしれない。だって、余りにも高価なコルクらしいのです。

私も断面を見たくてコルクを切ってみたのですが、ここにあるようにきれいにはできませんでした。ただのコルクではないのですね。中央の部分は、ワインオープナーのネジリ式ワイヤーが入れやすいようになっているのは、自分であけてみて分かりました。

さらに気になったので追求してみたところ、こちらの会社が作っているコルクなのではないかと思えるところに行きあたりました。違うかも知れないけれど、私が見た合成コルクとよく似ています。こういうのは特許をとるはずなので、似たようなのが幾つもあるということはありえないのではないかな?…
ARDEA SEAL


ロマネ・コンティでも使っている?!

この高級合成コルクは天然の最高級コルクより優れているので、かのロマネ・コンティでも使っているのだそう。

ロマネ・コンティ社(DRC)では色々なワインを出していますから、あのロマネ・コンティには合成コルクを使わないのではないかな?…

「あの」というのは、
このワインのことです ⇒ 



昔ながらのコルクを使わないとお客さんが納得しないのではないかと思うのですが、どうなのでしょう?

こんな高額を支払って入手したワインを飲んだとき、コルクが原因で変質していて飲めなかったら、大変なことになる。問題がおこらない合成コルクを使った方が良いかも知れないとは思いますが、ちょっと味気なくありませんか?...

DRCの最近のワインを飲まれた方、コルクがどうだったか教えてくださったら感謝します!


ともかく、将来はもしかしたら主流になるのかも知れない合成コルクも見れたし、美味しいワインをたくさん試飲できし、おしゃべりもたくさんできたし、ついでにボトル詰めまで見学できたので、ドメーヌを見つけ出すには少し時間がかかりましたが、行って良かった♪ と満足しました。

幾種類かのワインを仕入れて、おいとましました。


私が行ったドメーヌについては、
こちらのショップが非常に詳しく紹介していたので
リンクを入れておきます ⇒

キャピタン ガニュロを検索
ドメーヌ・フランソワ・キャピタンのワインを検索

フランスでも質の良いわりに安いと思ったのですが、
日本での販売価格も同じように安いと思いました。
いま見た段階では、ほとんど「売り切れ」でしたが。

でも、私たちの試飲のお相手がすんだご主人がすぐ梱包作業に戻っているのを見たら、日本行きのカートンもあったのでした。





ブログ内リンク:
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コメント
この記事へのコメント
コルク
コルクは大切です。それでワインの品質がうまく保てるなら天然でなくてもよいと思います。
日本のワインを買ったら、栓抜きを当てた瞬間にぽこっと外れて瓶の中に落ちてしまいました。
変なところでコストダウンをするなとメーカーにクレームのメールを入れたら、オーナーから返事が来ましたが、あまり反省していませんでしたね。
2010/06/21 | URL | 豊栄のぼる  [ 編集 ]
Re: コルク
v-22豊栄のぼるさんへ

>コルクは大切です。それでワインの品質がうまく保てるなら天然でなくてもよいと思います。
⇒ 本当にそうですね。いくら上質のコルクを使っても変質してしまうこともあるので、危険がない合成コルクに切り替えてしまう気持ちは理解できます。この高価なコルクは色々な工夫があって、良くできていて、面白いです。

安物コルクを使うなら、合成にしてしまった方が良いとも思います。

>変なところでコストダウンをするなとメーカーにクレームのメールを入れたら、オーナーから返事が来ましたが、あまり反省していませんでしたね。
⇒ オーナー自身はワインを楽しんで飲む趣味はないので、「何を文句言っているのだ」という感じだったのでしょうかね?... あるいは、クレーム慣れしていた?!
2010/06/21 | URL | Otium  [ 編集 ]
ワインの 息つぎ ♪
ワインに 呼吸をさせるべきか 否か、、
ひとそれぞれに 意見があり
難しい問題なんでしょうね。。。

あとは 高級天然コルクに対する
消費者の拘りとか、、

下記のサイトは 色々と考えさせられる
内容が盛りだくさんで ございました ♪

http://www.kitasangyo.com/e-Academy/wine/wine_closure_column.pdf#search=%27ワイン+天然コルク+殺菌法%27
2017/04/19 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re:
v-22 たかゆきさんへ

いただいたコルクに関するリンクに入っている情報はスゴイですね~!

天然の、高品質のコルクは、私は美しいと感じます。合成コルクや金属のキャップは、いくら下手なコルクよりトラブルがないから良いのだと言われても、拒絶反応が先だってしまいます。

日本のフレンチレストランでも、ワインを開けたときには試飲させてくれますが、少しでもコルクの不良を感じたときに、違うボトルを出してくれと言えるのかな?... そういう風にすることになっているから儀式としてやっている、というのではないかという気がするのです...。
2017/04/20 | URL | Otium  [ 編集 ]
テイスティング
ワインボトルには 天然コルクが よく似合う ♪
ぼくも 同感

TCAの濃度にもよるでしょうけど、、、
味に違和感をおぼえたら
ソムリエにも確認していただき
双方の合意のもとに 別のボトルに交換

それが 無難な解決策かしら、、
しかし TCA濃度が 低い場合は
残念ながら ぼくは 自分の舌に
確固たる 自信は 持てないのだ ♪

2017/04/21 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: テイスティング
v-22 たかゆきさんへ


>TCAの濃度にもよるでしょうけど、、、味に違和感をおぼえたら

マデリゼという状態の時は口に入れて「飲めない」と判断することが多いように思いますが、ブションの時は匂いを嗅いだときに判断する感覚ではなかったかな。ひところはよく出会いましたが、かなり長らく言い当たっていないので忘れてしまいました。安物のコルクを使っていたワインは合成コルクに変えたのだろうな…。

ちゃんとしたフランスのレストランだと、お客が文句を付けただけで、ソムリエの判断を待つまでもなく認めることにしていうるように感じます。ずいぶん前のことですが、ワインを交換してもらったとき、しばらくすると、シェフとその旦那さんが外れの方で食事を始めて、私たちが拒否したボトルのワインを飲んでいるので、びっくりしました。たぶん、ボトルを開けたときに不快臭があっただけで、少し空気と触れていたら正常になったのではないかと思いました。

TCAという言葉で検索したら、面白い情報を発見。ブショネはワインだけではないのですって。

http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/ResearchRelease/2013/09/20130917_1
2017/04/21 | URL | Otium  [ 編集 ]
毒も 薬♪
リンク拝見しました ♪
TCAって 綺麗な姿をしてますね。。
(ぼくは 化学の構造式が大好き)

TCAに チャンネル阻害作用があるとは
知りませんでした
リンク先の内容でも指摘されてるとおりに
とてつもない 成果を期待できるかも、、

臭いは 旨い なのだ ♪

ちなみに 清酒もTCAで汚染されるケースが
あるようですけど
幸いにも 汚染された清酒に当たったことは
ない かな 。。。
2017/04/21 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: 毒も 薬♪
v-22 たかゆきさんへ

>TCAって 綺麗な姿をしてますね。。

綺麗な形というのがありますか...。

>臭いは 旨い なのだ ♪

子どものときにやった理科の実験で臭覚が全く無くなった友達がいるのですが、味が全く分からないのだろうな...。
2017/04/22 | URL | Otium  [ 編集 ]
形では なく 姿 ♪
形 と 姿 は
ぼくなりに こだわりが あるけど、、
うぅん、、、
察してください とか いえない。。。

風味、、
においを 感じられなくなられた
お友達の心情
お察しいたします。

太古の昔 高校の理科の実験で 
同級生の 視覚を奪うかもしれない
ヘマをしたときの 記憶が 蘇りました

最近の科学実験では顔面を 覆って 
実習なさってる 姿を 拝見すると
ぼくのような アホが いても 
大丈夫と おもふ 今日この頃 なのだ ♪
2017/04/22 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: 形では なく 姿 ♪
v-22 たかゆきさんへ

>形では なく 姿 ♪

なるほど...。自然というのはよくできていて、完璧なものは美につながるのではないか... という気がしております。なんとなく「美しい」と感じることそのものが、生命はよくできていると言うべきなのか...。

>最近の科学実験では顔面を覆って実習なさってる姿

どうなっているのかと調べたら、特別なメガネやマスクを使用しているのですね。良いことです♪ 臭覚を失った友達は、先生のミスだったと言っていました。先生が面白がって(?)危険なものを嗅がせたらしい。今なら先生を訴えるだろうけれど、昔は泣き寝入りが普通だったのだ、と話していました。

臭覚を失うのは、視覚や聴覚を失うほど致命的ではないでしょうけれど、辛いだろうなと思います。第一、臭覚で危険を察知するというのがある。何も無ければ無事に生きられるでしょうけれど...。
2017/04/22 | URL | Otium  [ 編集 ]
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