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2010/06/12

ブルゴーニュワイン買付け旅行 その1


ここのところ「ワインを買いに行こうよ」というお誘いが多いなと思ったので数えてみたら、この1カ月で8カ所のワイン醸造農家に行っていました。食品見本市にも行って色々なワインを試飲して買付もしましたが、それは数に入れていません。でも、1日に何カ所もワイン買付巡りをするときもあるから、数からいったら大したことがないな…。

この時期ワインを買い付けに行って嬉しいと思ったのは、2009年ものがそろそろ出てきたことです。去年はお天気がまあまあだったので、ワインも良いのができるだろうと期待していたら、本当にそうみたい。

2003年の猛暑(フランスでは大量の死者も出ました)の後、「地球が温暖化しているなんて言わないで欲しい!」と思うような悪天候の夏ばかりなのです。ところが去年は、久しぶりにまともに近い夏でした。それでワインの出来にも期待していたわけです。


ボージョレーのマション

この時期、ボージョレーのワイン醸造農家がお得意さんを招待して食事をふるまうイベントに友人たちと行くのが慣例になっています。農家の敷地で場所があるスペースのどこにでもテーブルをセットしてしまうという気取らない食事。

雨が降って寒くてどうしようもない年も多かったのですが、今年は素晴らしいお天気に恵まれました。フランス人たちは暑くて耐えがたいと嘆いていました。私にとっては彼らが言うようには蒸し暑くはないし、暑いのが嬉しいくらいだったのですが。

暑くなるかと思ってアイスボックスに入れて持参したオシボリが人気を呼びました。暑くてフーフー言っている一人には、次々と5枚くらいあげたので生き返ったようでした。

イベント会場からの眺め:
ボージョレーのブドウ畑

ブルゴーニュワインの産地で、ワインの質がどうのこうのというのを考えなかったら、高級ワインが生産されているディジョンからボーヌまでの地域より、南部のマコネと呼ばれる地域や、こちらボージョレーのブドウ畑の方が美しいと思います。起伏があって広々しているし、高速道路なんかが縦断したりはしていないし。

ブルゴーニュ・ワイン地図

メイン料理は、豚のもも肉の丸焼きでした。どうやったらこんな風に焼けるのだろうと思うほど柔らかくて、素晴らしくおいしかったです。

もちろん、この農家がつくっている「クリュ」が付くボージョレーの上ランク・ワインは飲み放題♪

ボージョレー・ワイン生産地の中心部であるリヨン市の周辺地域の言葉で、こういう気取らない食事を「マション(mâchon)」と呼びます。

友人たちとマションを楽しんでいたとき、「リヨンには3本の川が流れている」と言った友達がありました。

すると、「リヨンに流れているのは、ローヌ河とソーヌ川の2つだけだよ」とマジメな顔で言う人がいました。自分が住んでいない町にどんな名前の河川が流れているかなんて知らない方が自然ですから、「僕は知っているよ♪」という感じの反応。

リヨンを流れている3番目の川は、ボージョレーというジョークなのです。私でさえ知っているのに、あなたは知らなかったの?! フランス人なら誰でも知っていると思っていたので、意外な発見でした。


2009年はボージョレーの当たり年♪

2009年もののボージョレーを味わったのですが、やたらにおいしい。濃厚で、何年も寝かせておけそうなしっかりとしたワインでした。

いつも美味しいワインを作っている農家なのですが、ここまで美味しかったかな?... とさえ思ってしまいました。

友人たちとワインの買付をする慣例の1泊旅行だったので、翌日はボージョレーからほど遠くないマコネの白ワインを醸造している農家に行きました。そこで、2009年のボージョレーが当たり年なのは専門家の中では有名らしい、と確認。

農家のご主人が言っていました。
ボージョレーの人たちは、こんなワインができるのを何十年も待っていたはずだ

そう言ったのは、仲間の一人が学生時代に親友だった人なのです。いつも、表向きの発表とは違うとんでもない内部事情も話してくれるので、2009年もののボージョレーが素晴らしいというのは本当なのだろうと思いました。

でも、何十年もさかのぼったら、もっと気候が良かった年もあったでしょうに、どこがどう違ったのかな?…


ともかく、2009年もののワインには期待することにしました。上級ワインはまだセラーで寝ているので市場にでてきていませんが、姿を現してくれるのが楽しみです。

ついでに、今年も良い天候になると良いのだけれど…。

ブルゴーニュのコート・ドール県のワインで当たり年は、1949年から始まって9で終わる年が当たり年と記憶しているのですが(1979年はハズレ年)、ここのところ、2000年、2005年と5で割れる年のミレジムが優れています。

そんな勝手な数字によるはずはないのだけれど、2010年が良いミレジムになってくれれば良いなと思ってしまいます。この冬は異常に寒かったし、6月になっても晴天の暑い日が少ないこの頃なのですが...。でも、冬の服装で外出していた2007年の6月よりはマシな天気です。




追記:

いつもコメントで色々なことを教えていただいて感謝しているのですが、今回も全く気にしていなかったところを教えていただきました♪

大きな火山の噴火があった後には、ワインのはずれ年になる?!

もう記憶も薄れていたのですが、この春にはアイスランドの噴火があったのでした。ブルゴーニュに火山灰が降ったわけでもないので不思議に思って調べてみたら、「火山の冬」と呼ばれる現象があって、爆発的な噴火の後には温度が低下するといわれているそうです。

ワインの出来が悪くなるのも困りますが、これ以上寒くなって欲しくないです...。

続く


ブログ内の関連記事:
目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ



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コメント
この記事へのコメント
今年はどうなんでしょうね
火山が大噴火した後はしばらくはずれ年になりますね
91~93みたいな(ピナツボ?)
アイスランドが早々に収まってくれれば良いのですが。
2010/06/14 | URL | alb  [ 編集 ]
v-22albさんへ

火山の噴火がワインの出来に関係があるとは思ってもいませんでした。「火山の冬」という現象があるのですね。ひとつ勉強させていただきました。どうもありがとうございます!

しばらくワインの出来が良くないとしたら、2009年ものを極力仕入れておくべきかな... と思いました。
2010/06/14 | URL | Otium  [ 編集 ]
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