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2008/07/03
前回の日記(中世祭りに行く)で出会ったとき、パリに住む友人家族に出会い、「お久し振り~!」と喜び、「夕飯はウチで」と言われたお誘いにのりました。

本当は、教会で行われる中世音楽のコンサートに行くことにしていたのですが、久し振りに出会った人たちの方を優先することにしました。

中世音楽の小さなコンサートは、すっかり気に入ったのがまだ記憶に新しかったので、それと比べてがっかりするのも嫌だな・・・ と思ったとも事実。でも、せっかく誘ってくれたのに断るのは礼儀に反する、というのが最大の理由。

パリの家族は数年前にブルゴーニュに別荘を買っていました。

奥さんの故郷の地域。別荘を持つとき、故郷を選ぶのは良いな、と思いました。中世祭りで村を散策していたとき、あちこちで、親戚の人とか、幼なじみとかに出会っているのです。パリの人たちは田舎では嫌われる傾向にあるので、彼らのように土地の人たちに自然に受け入れられているのは居心地が良いと思います。

「別荘に遊びにいらっしゃいな」と誘われていたのですが、行ったのは今回が初めて。到着すると、まず、お家の見学からスタートしました。

200年近く前に建てられた、石づくりの家。昔は農家の家屋だったそうです。

まだ工事は続いていますが、もう住める状態になっていました。それほど古いお家ではないので魅力には欠けますが(日本だったら、築100年を超していれば古いお家になりますが!)、かなり大きな家でした。

昔のパン焼き小屋も残っていたし、もちろんワインセラーもあります。

パリのマンションが息苦しいので、別荘では広い空間が欲しかったそうで、居間やダイニングなどは、とてつもなく広くできていました。


フランス式、お友達用寝室

ダイニングの上が中二階になっていて、そこにお客さんが泊まる部屋にしたとのこと。

中二階に寝るスペースを作ったのかと思ったら、そこは小さなサロンになっていて、そこから4人家族で泊まれる寝室が続いていて、さらに広々とした浴室が付属していました。

家族の寝室とは全く離れた空間。なかなか居心地が良さそうなスペースになっていました。

フランスのお家では、事情が許す限り、お客さん用の部屋を作ります。田舎の家だったら、そういうスペースがない方が例外ではないでしょうか?

B&B民宿並み、あるいはホテル並みに、浴室付きの空間です。もっと広さに余裕があるお家だと、ミニキッチンなんかも付けて、長期滞在がしやすくなっています。

日本でも、田舎のお家にはスペースがありますが、そこまではしないのではないでしょうか?


急きょ、夕食を用意してくれた

パリから来た友達夫妻は、奥さんが中世祭りの2日目の昼食会でお給仕のボランティアをすることになっていました。それで初日の朝からイベントを見るため、パリで仕事が終わった金曜日の夜に車を飛ばしてやって来ていました。

到着したのは午前3時半頃だったとのこと。

その朝に祭り会場で出会ったのですが、何もないので昼食には招待できないけれど、夕食に来て、ということになったのでした。

昼の食前酒を一緒にしてから別れたのですが、その後は、食べ物の買い出しをしたり、庭の芝生刈りをしたりして大忙しだったと思います。

お家に到着すると、通り道の芝生だけが刈り取られていました。

簡単に食事することになるのだろうな、と思っていました。

お家の見学が終わってから庭で白ワインの食前酒をとっていたら、ご近所の人が祭りで着ていた中世の衣装のまま現れました。

アーサー王だと、自己紹介。

その後、幼なじみの友達一家も到着したので、賑やかな夕食会になりました。


ブルゴーニュの郷土料理、ジャンボン・ペルシエ

まず、前菜のソーセージ類です。



きれいに平らげられました。

村の肉屋で買ったというジャンボン・ペルシエが、やたらにおいしい! 写真の手前、右側に写っているテリーヌです。ハムにパセリを入れてハムを作ったというような感じのものです。

ブルゴーニュの郷土料理。もちろん白ワインも使っています。

本来、これはディジョンという大きな町のスペシャリティーとされていて、こんな田舎で美味しいジャンボン・ペルシエに出会えるとは思っていませんでした。

パセリに香りがあるのです。普通のはパセリと一緒に調理しているせいか、パセリの香りはそんなに出てこないのです。これはハムの部分が出来上がってから、ゼラチン質にパセリを混ぜたものを上乗せしたのではないかな?・・・

この日覚えたこと。パリでは、この「ジャンボン・ペルシエ(jambon persillé)」のことを「ブルゴーニュのジャンボン(jambon de bourgogne) 」と呼んで売られているのだそうです。

そうそう、ブログのお友達のpepe犬さんが、本場ディジョンにいらしたときに朝市で売っていたジャンボン・ペルシエの比較を写真で見せてくださっていましたのでご覧ください。色々な出来のものが市販されているのです。
☆そのブログは、こちらです: Jambon Persillé


ローストビーフは失敗!

村の肉屋さんで買ったものが前菜でした。小さな村なのに、こだわりのお肉屋さんのようです。どれも美味しいものでした。

メイン料理はローストビーフ。村の肉屋さんで売っているのは加工品が主だそうで、お肉類はほとんど種類がない。それで、スーパーマーケットで買った牛肉でローストビーフを作っていました。小さかったので、2つ焼いたそうです。

それが失敗・・・。

ひと口食べるや、アーサー王が「まずい!」と叫ぶ。

続いて、みんな同じ発言。

「これは乳が出なくなったので肉にされた乳牛の肉だ」、と断言する人がありました。
そんな肉をローストビーフ用に売るのはケシカラン!

みんなが一口食べてやめてしまったローストビーフは、これです ↓



まずそうには見えませんでしょう? ちゃんと中は生の状態をしていますから、焼きすぎたわけではなくて、肉の質が悪かったのは明らかです。

確かに硬かったのでした。でも「食べられたものじゃない」とまでは言う必要はないと思うのですよ・・・。

奥さんが一生懸命作ってくれたのですから、日本人だったら、みんな「おいしい、おいしい」と言って食べたと思う・・・。

「スーパーの肉は質が悪い」、という話しがしばらく続きました。パリの奥さんは、「普段はスーパーで肉なんか買うことはないのだけれど・・・」と弁明。

でも、ここは辺鄙な田舎なのです。お店を選ぶことはできないのは容赦してあげなければいけませんよ・・・。しかも、久し振りに来た別荘で人を迎える準備をしたわけですから、お店を選んで買い物をしている余裕もなかったはず。

いやあ、フランス人ってシビアです! よそのお家でご馳走になったにしても、まずいときは「おいしくない」とはっきり言うのですから。

私も、フランス人に料理を出すときはビクビクしながらしております・・・。


楽しい夕べになりました

野菜は、奥さんのお父さんが作っている家庭菜園の産物。文句なしに美味しかったです。サラダ、チーズ、デザートと出てくると、ローストビーフがまずい話しは忘れ去られました。

夜も更けて、あたりが暗くなると、ロウソクをたくさん入れた箱を出してきました。子どもたちは喜んで、ありったけのロウソクに火をともしました。



飛び込みのお客をしてしまったのですが、ワインもしたたか飲んで、おしゃべりもはずんで、とても楽しい夕食になりました。

夜中に到着して、ろくに寝ていないはずだったのに、夕食会を開いてくださって、どうもありがとう!

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コメント
この記事へのコメント
自分の故郷に別荘を持つ。。。うわぁ~、いいですね。
しかも古きよき時代(?)のフランスの建物は別荘に最高です!
うっひょー!「ジャンボン・ペルシエ」だぁ!おいしそう!パセリの色が青青としていて、思わず画面に近づいてしまいました!(香りのでる画面が欲しい。。。)
「ブルゴーニュのジャンボン」とも呼ばれているのですね。ブルゴーニュにはおいしい物がいっぱいですね。はっきり言って…リヨンのスペシャリテよりも好きです。
ローストビーフの見た目はとても美味しそうですが、食べてみないとわからない物ですね。
フランス人って、本当にまずい物はハッキリ言って食べなかったりするのでそういうところは好きです。(笑)
ロウソクのある生活っていいですね。日本じゃお誕生日や非常時にしか使わなかったけど。。。(汗)


2008/07/05 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
v-22pepe犬さんへ

フランスのお肉屋さんは、扱っている肉の質だけではなくて、手作り加工品の味でも店の評価が出てきますね。

このジャンボン・ペルシエは見るからにおいしそうですよね。ブルゴーニュでは食べる機会が多いので、出されると、私は「なんだ、ジャンボン・ペルシエか・・・」と見てしまうのですが、これは素晴らしく風味が良いので、こういうのなら何度も食べたいなと思いました。

>ブルゴーニュにはおいしい物がいっぱいですね。はっきり言って…リヨンのスペシャリテよりも好きです。

⇒ ありがとうございます!

>フランス人って、本当にまずい物はハッキリ言って食べなかったりするのでそういうところは好きです。(笑)

⇒ 私も好きになりました。初めの頃は、「せっかく私が苦労して作ったのだから、黙って食べてよ!」と思ったものなのですが!

フランス人が「おいしい」と褒めてくれたときは、本当においしいのだと確信できるので嬉しくなります。日本人に「おいしい」と言われても、そういう感激は味わえません・・・。おいしくないものまで「おいしい、おいしい」と言って食べている日本人を見ると、イライラしてくるようにさえなってしまいました!

>ロウソクのある生活っていいですね。

⇒ ロウソクを持ち出さないまでも、フランス人って間接照明が好きですね。これも習慣がうつってしまって、日本でよそのお家に行くと、天井で強い光を放っている照明を消したくなってしまうので困ります!
2008/07/06 | URL | Otium  [ 編集 ]
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