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2010/09/23

シリーズ記事 【文化遺産公開日のヴィジット 2010年(目次
その1(ブルゴーニュ地方 オーセール市)


「芸術の秋」などという言葉がありましたね。

フランスには歴史的建造物などの郷土資産に多くの人が興味を持つように、文化省が1984年につくったイベントがあります。今ではヨーロッパ諸国に広がったので、「Journées européennes du Patrimoine」という名称になっています。
そのオフィシャルサイトは、こちら

このイベントに日本語の定訳があるのでしょうか? 「文化遺産公開日」というのが多いように感じました。

patrimoineという単語がクセモノで、何と訳したら良いのかいつも迷います。

ユネスコの「世界遺産」は、フランス語では「Patrimoine mondial」。「世界資産」と言われたら、歴史が残した「ああいうものだな」と思い浮かびますが、「世界」がなかったら、お金も含めた遺産を連想してしまいませんか?

「世界遺産」から言葉を作るなら、この歴史的建造物公開日は「ヨーロッパ遺産公開日」になってしまって、なんだか変。とすると、「文化」を付けるのは自然な訳ですよね。でも、だったら、ユネスコのも「世界文化遺産」を定訳にした方が良かったのではないかと思ったり…。


話しを戻して、文化遺産公開日。一般の人々が普段は入れないところを見学することもできます。

普通でも入れるところもオープンしていたりもしるので紛らわしい。イベントができた始めのころは、無料で入場するのが原則だったと思うのですが、最近は有料のところが多くなっている感じもします。

個人のお家などは、よく開放するなと感心します。空き巣を職業とする人が現場の下見できてしまったりもできるわけですから!

行政が所有している歴史的建造物は多いのですが、そういうところは当然ながら無料で見学できるはず。パリなどでは、大統領の執務室などに人気があるようです。見学する価値はあるけれど、順番待ちの行列も大変なのだそう。

今年は、友人に誘われてブルゴーニュ地方のオーセール市に行くことにしました。


オーセールはサッカーとシャブリの町

オーセールはヨンヌ県の県庁所在地です。ヨンヌとは、この県に流れている河の名前。ブルゴーニュに水源があるセーヌ河と合流してセール河となります。

でも、合流するときの水量は、ヨンヌの方がセーヌより多いのだそう。普通なら水量が多い方の河川の名前が残るので、パリを流れるセーヌ河は、本当ならヨンヌ河と呼ばれていたはずなのだそうです。

オーセールは、サッカーファンの方はチームの名「A.J.Auxerre)」の町としてご存じかも知れません。ワイン好きの方には、シャブリから近い町と言うと良いかも知れませんね。

人口4万人ほどの田舎町オーセールがフランスを制覇したサッカーの試合を見に行ったとき、試合が始まるときの両チーム顔合わせで、相手チームにシャブリのボトルをプレゼントしていました。オーセールがホームグランドに他チームを迎えたときには、それをする風習があるのだと言われました。でも名物監督ギー・ルーは引退したので、今でもその風習が続いているかどうか分かりません。

オーセール・チームは華々しく王座についたのですが、その後は選手が引っこ抜かれたこともあって、今はパッとしません。でも、町には熱狂的なサッカーファンが多いのでしょうね。

夕方、見学が終わってから入ったカフェはテレビだらけでした。



中にいても、外のテラスにいてもサッカーを観戦できるようになっていました。トイレがある2階に行ったら個室があったのですが、そこにも大きなテレビがある!

テラスで喉をうるおすことにしたのですが、お給仕の人に「白のグラスワインは何がありますか?」と聞くと、「シャブリ」と一言。「そりゃ、そうだ」と、私たちは笑ってシャブリを注文しました。

シャブリは生産量が多いので変なのに当たる確率も高いのですが、さすが地元のこだわりがあるらしくて、満足できるシャブリが出てきました。お給仕の人はボトルをもってきてグラスに注いで、「これは美味しいのだ」と自慢げでした。グラス1杯、3.20ユーロ。

サッカーの試合がある時間だったようで、テラスでも実況中継が聞こえてきます。テレビは店内にあるのによく聞こえるな、と思ったら、ちゃんと外に大きなスピーカーが設置されていたのでした!


オーセールの町を流れるヨンヌ川です。


この眺めを見ると、オーセールはリヨンに似ているかな、と思うことがあります。

リヨンにはボージョレーがあって、オーセールにはシャブリがある。

でも、リヨンは3つの河が流れていると言われますが(ローヌ河、ソーヌ河、ボージョレーのこと)、「オーセールにはシャブリが流れている」というのは聞いたことがありません。


オーセールは観光客が行くことは余りない町だと思うのですが、かなりの数の文化遺産が残っています。

ところが私たち。途中で通った町を見学したりしたので、オーセールに到着したのは午後もかなり回ってからになりました。

そもそも、見学するのが目的で遠出したのですから、お昼なんか簡単に済ませれば良いのに、そうは問屋がおろさないブルゴーニュっ子たち。昼食で3時間くらい食われてしまいました。

オーセール市がリストアップしていた公開プログラムには色々なところがあったのですが、何しろ時間がない! ここだけは見たいと思っていたところを訪問しました。

続く


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